Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*03*27(Mon)
二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」第一夜/二夜感想
めちゃめちゃ力入ってた!途中までは!
隅々まで高度なクオリティを結集した渋いドラマに仕上がっていて
見応えは充分どころか完璧すぎる。第一夜だけでこの完成度。素晴らしい!
取ってつけたような空とか背景に幾分手抜きな部分が見えたりしたものの、役者陣が一流で結集していて
恐いくらいに迫力があった。

冒頭で渡瀬恒彦さんの最後の遺作となったことをご紹介。
キャストは柳葉敏郎、大地真央、余貴美子、國村隼、藤真利子、橋爪功、津川雅彦・・・。
もうドラマ帝王ラッシュじゃないか。
こってりにも程がある。
気を抜く隙がない上に、二時間ドラマの底力を見せ付けた。金も掛けた。
テレビ朝日さんの本気を見た。

25日の第一夜の番組平均視聴率は15.7%、26日の第二夜は13.1%を記録。
当然の結果だろう。あらゆる意味で。
そして視聴者を一気にお通夜状態にしたに違いない第二夜。さすがテレ朝スタッフ。


物語は誰もが知る不朽の名作が原案。
1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。
孤島から出られなくなった10人の男女が1人ずつ殺されていく クローズド・サークルの代表作品だ。

勿論私ですら読んだことがある定番中の定番で
それをよく日本を舞台に組み立て治してあるなと感心した。
確かに物語的に多少の違和感はある。
今どきそんな手紙くらいで孤島に出向いたりしないし、スマホの時代に合わせることもなかったような。
キーワードとなる唄の歌詞や舞台となる洋館もイメージは大正か昭和な分、時系列だけ浮いている。
夕食が終わる頃スピーカーで店内放送。怪し過ぎる天の声。
わざとらしく置かれた人形と、招待者のアナグラム。

非現実にも程がある。
もう金田一(漫画)の世界じゃないか。いやちがう、金田一がこっちを模倣してるんだ。
・・・などと、訳のわからないことに笑っていられたのも、だが最初の10分くらいまでだ。

海外では馴染みの薄い、日本らしいおどろおどろしさを画面から漂わせ始めた辺りから
もう余計なことは考えられなくなった。
ホラーテイストが心臓に悪い。
肉の塊とか、そんな顔で切らないでください。

いやいや、実にいい!

誰もが怪しく見える素振りやセリフも上手いし無駄がないし
何より役者さんがほんとに上手い。
表情がみんなハマっている。
照明の暗さとか独特で、画面の一環した少しの色素の薄さなども恐い恐い。
音響効果も王道で、引っ張る引っ張る。
プロの仕事だ。
雰囲気もあって、あっというまにこの非現実でリアリティの薄い世界に引き込まれました。


脚本の勿体ぶらずにさくさくと進めてくる潔さも好感度高かった。
特に会話を愉しむ余韻もそこそこに、さっさと発生する第一の殺人。

この最初の被害者が、向井理さんだったのだが
この人、顔は好きだし声も好きだし、でも演技はいまいちという印象だったのだが
中々どうして、いいじゃないか。ベテラン俳優さんに触発されたのか。
或いはこの人、優等生キャラではなく、こういうちょっと悪ぶったヤンキー系が似合うんじゃないか?
台詞回しとかも棒読みじゃない感じにリズム感があったし、油が乗っている感じだった。


人が一人死んだことで、旅行モードは一変。
その辺の不気味さも演出が上手い。
みんなで死体を運ぶシーンとか。
そうそう、こうやって丁寧に弔っていくから、余計ラストのホラーが完成するんですよね。

一人死んで、人形が一つ減って。
孤立した空間でどんどん追い詰められていく緊張感は絶品。
この辺の設定の良さは、そりゃ原作が素晴らしいからなのだが
でも役者さんのリアクションも絶対大きい。この面子ならではだって。

ベテラン俳優陣を揃えると、画ヅラはこうも違うのかという感嘆がある。

貫禄あったのはやはり橋爪さんか。
ベテラン俳優さんに感想なんておこがましいのだが、肝の小さくでも読めない表情が不気味だったな~。
彼の大人しく、でも少ない台詞故の、声の抑揚とか、聞いているこっちが痺れる。
存在感なさそうで、しっかりとある立ち位置が前半の緊張感を底上げしていたと思えた。

あと、ギバさんと國村さんのコンビが意外にウマがあってて良い。
静かな声の質とキャラの濃さが似合っているっていうのかな。
ここのコンビの妙は絶対ドラマの質に影響していると思った。
「さすがデカのだんな」「その言い方やめろ」の繰り返されるやりとりも、嫌味なくていい。

主演は仲間由紀恵ちゃんということだが
彼女の存在感は微妙。でも後半に期待。第一夜はただただ可愛かっただけ。


過去に犯した罪を各々長々と挟んで来ない脚本もこちらの集中力を持続させた。
10人もいますからね。全員やってたらダラダラしてしまったと思う。
そこに充ててきた内容もまあまあかな。
誰もが自分は悪くないと思うような、でも何処かにしこりとなってしまっているようなネタだった。
特に奇抜なものはなかったような。
次に誰が殺されるかという意味でも引っ張り方が上手すぎてハラハラしてた。

これはクオリティ高いぞ。明日第二夜見る。


>第二夜

・・・んじゃこりゃああ!!!

ありえない。
叫んだ。マジ叫んだ。第一夜のあの素晴らしさは何処へ行ったんだ。
前半と後半の途中までは面白かった。
正確には当事者となる10人サイドの方は圧巻の出来たっだ。
自家発電がなくなりランプという古風な映像になったことで、前半よりホラーテイストが増し
恐い恐い。

引っ張る尺の長さや音楽が絶妙で、日本的なホラーの恐さがたっぷりで
残された面子の堅い表情の具合も絶妙。
どんどん減っていく背筋の寒さというものもじっくりと伝えてくる間の取り方で文句なかった。

ギバさんと國村さんの残された者に宿る迫力というか、山場の緊張感はもう言葉もないくらいだった。
皆が相手を疑っていて、でも、仲間意識もあるアンバランスさが画面から滲み出ていた。
すごい画だった。

最後の仲間由紀恵ちゃん演じる白峰の恐怖が軸となるが
第一夜では多少心配もしたが、ここも悪くなかった。
脆さとか愚かさとか、そういったものがあって衝動的に首つりに走りそうな気配をきちんと感じさせていた。

「もう貴方しかいないじゃない・・っ」
「待て、俺はその時一緒に居たろう!」

ラストの海岸での一騎打ち。
仲間ちゃんとギバさんの海辺のやり取りもギスギスしてて良かった。


・・・のに、原作にはない刑事が出てきた辺りから様子がおかしくなった。
沢村一樹さんが悪かったわけではない(と思う)。

沢村さん演じる刑事はともかく、その周りに付いてくる男と女、これが邪魔。
リアクションもこれまでのドラマの質を目減りさせる下手さ加減でげんなりした。
もっと違う台詞あるでしょう。
もっと違う反応あるでしょう。
何この安っぽい若者向けドラマみたいな台詞とリアクション。
声の質や高さ、トーンにスピードまで拘っていた第一夜のベテランさんたちとの落差が激しい。
途端に陳腐なドラマに成り下がってしまった。

とにかく、あんなに洗練されていた精度高い台詞が一気に幼稚になり、無駄な尺が多すぎる。


そもそもこの解決編要らない。ここで台無しなった。
原作レイプと言われても文句出せないと思うぞ。

なんで時間軸を現代にしたのかと思っていたけど、そこは納得。そうかこのためか。
でも小型カメラは駄目だろう。
しかも幾つ仕込んだんだよw多すぎて失笑だ。

時系列で再現はご法度。残された遺体と物証で犯人を知るべきだ。
この脚本家の人、この作品の良さをまるでわかっていない。
カメラの映像で犯罪の復元とか、まるで作品を大切にしていない。
何故孤島で10人が死んだのか?最大のミステリーが台無しじゃないか。
どうして・・!っていう謎がゾクゾクさせる余韻を作るのに、映像で残っているとか、なにそれ。

しかも犯人がただの愉快犯に成り下がっている・・・・。
告白ビデオが一番萎えたよ、何この証言。
被害者の選出は長くなるから割愛、どんなトリックを使って殺したかの説明も無し。
青酸カリを混入する仕掛けも言わず、最後の方は運頼み。

人形を用いた理由もばっさり。
順番に殺したと思わせて実は逆っていうのをもっと捻ってくるかと思ったのに。
本当にただ一人真犯人が逃れていただけかよ。
トリックも何もない。

一応、途中で殺された人間の誰かがダミーであることは予想の範囲だが
だからこそ、そこのトリックのおどろおどろしさだの怨念染みた憎しみなんかがドラマの色合いを作ってこなくて
どうすんのか。
最後に、でも待てよ、じゃあ○○をしたのは誰だったんだ・・?みたいな謎を残してナンボでしょう。
センスないなぁ。

だったら解決編飛ばせよ。
そこが重要なんだよ!

重要だからこそ敢えて触れなかったのだろうが、裏目に出ましたね。


判事のキャラも平たく、なんか台詞回しも下手だし、彼の想いもまるで伝わらない内容だし
冷めた~~~~~。
迫りくる死から生じる狂気だの鬼気迫る怨念だの、そういう様子も全くなく。
犯行に於けるどうしようもない遣り切れなさや、苦しみや悲しみなんかがまるでない。

勿体ない。非常に勿体ない。あれだけ重厚かつ硬派なクオリティを出せたのに、この自滅。
シンプルな快楽殺人でもいいけど、もっと何かあっただろう。


ただ、民放のスペシャルドラマとして考えれば、かなりの出来だったのは確かだった。
演出面の凝り具合は抜きんでていたし、事件編はここ数年で最高クラスと言っていい。
10人の俳優さん方も素晴らしかった。
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