Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*03*26(Sun)
相棒season15最終回「悪魔の証明」感想
「自意識過剰なのかもしれません。或いは誇大妄想。しかしそれが僕の大いなる勘違いであったとしても
 真実に辿り着く切欠になるのであれば・・・ありですよ・・・」
「降参」

このやり取りを数回リピした。
右京さんの「ありですよ~」って言い方もニヤリとしたし、冠城さんの「降参」って諸手を上げる感じも良かった。
面白い相棒相関図ですよね。
歴代相棒にはない感じで右京さんに簡単に懐かない、手懐けられない感じは
かなり好みだったりします。
簡単に信者になって仲良しこよしされるよりずっと男らしくて私は好きだ。

その上でやはり右京さんの一番のメンタル的な相棒は亀ちゃんだったんだなぁと改めて認識させられる。

ただ右京さんにあれだけズバズバ言い切れるのは冠城さんだけかなとも思え
その緊張感が良い意味で続けばいいなと思いました。
相棒というタイトルである以上、二人の関係性を描いていくドラマであるべきで
そこに何らかの意味は欲しい。
特にギスギスしたいがみ合いを見せられても、それが何らかの功績を生みださない限り
気分も悪くなるだけだ。

最初に登場した頃とは別人のようなキャラクターの含みのなさが気になるというか。
軟派でふざけてばかりいる表の顔と、冷徹で強かな裏の顔のメリハリがもっとはっきりしていると、面白いのかも。
冠城さんのスイッチが入る瞬間はどこなのか?っていうのを
もっと視聴者に分かり易く描いてくれたら燃えるのに。
それが右京さんに対してばかりの内弁慶だと、ベクトルが内向きで面白くなくなる。
頭脳明晰な右京さんの対比として、もっと気を抜いたら寝首掻かれる感じは残して欲しいところだ。


その上で、今回の最終回は相棒というタイトルに相応しく、二人の関係性が肝だったようにも思った。

「想像が及ばないのなら・・・・、黙っていろ!」
「右京さん、あんた・・・何様だ」

すっごい、台詞と画ヅラの恐さがあった・・・!
ロマンチストな冠城さんが、立場の微妙さから、まさか右京さんのやり方にここまで言ってくるとは!

右京さんの強引なやり口は今に始まったことではなく
でも歴代相棒はそれを受け容れ味方となるばかりだったので、右京さんの信念に共感しているとはいえ
そういう意味では物足りなさがないわけではない。
なんかここ、痺れた。
(右京さんのキャラ違わね?とは思ったけど)


右京さんが強気に突き進む時、その先には謎を看破した後の真実が何らかの社会的意味を持つのであって
それを冠城さんがまだ理解していないとも取れるこのシーン。
「週刊誌の記事が自分宛の挑戦状に思えたから」詮索を始めたという右京さんの先見の目に
視聴者ともども冠城さんも騙されてしまっているという下地がちょっと面白かったです。

今回のお話ってサブタイトルが「悪魔の証明」であって
それは、潔白(やってない)と証明することはできないという意味である。
潔白に限らず、証拠のないもの、実態のないものは易々と証明できないものであり
ドラマ全体を通じて、そういう水掛け論に近い曖昧な雰囲気に統一感があったのが興味深かった。
ここまでもか、と思って。


更には、右京さんの最後の笑みの意図するところまでもが明確な判断を避けてくる脚本だった。
青木の醸し出す雰囲気とか、すっごく好きだったし、彼が最終的な黒幕だったら笑えたんだけど
何故パソコンに侵入したことはスル―なのかも、その意図を含めて
ドラマは結末を見せて来ない。

曖昧な中で暗躍する政治取引の不確かさやそこで勝ち残る強かさなど
一環性ある雰囲気に魅せられ、実は私的にはなかなか面白い最終回でした。



あらすじ。
あらすじ・・・・・・っていうか。なんと特に何も起こらない相棒スペシャルである。
びっくり。
しかもだ。今回のSPはseason13の初回SP「ファントム・アサシン」を見ていないといけない。
勿論シリーズものなのだから、そういうこともあるだろう。
それはいいんですけど、予め復習しておいてくださいって丸投げはどうか。

そーんな昔のこと普通とっくに忘れちゃっているよw

東京拘置所に拘禁されている元内閣情報調査室の室長・天野・・・なんて、出た瞬間、一瞬誰って思ったぜ。
SPだけ見ても話を通じるように作らないと意味がないのではないかと私は考える。
後半に入り、いたみんに冠城さんが当時のことを聞く・・・というシーンでようやく少しだけ過去回想が入ったが
これはもっと序盤に入れるべきだった。
しかも、言葉でダラダラと説明させるのではなく
もっと要点を掻い摘んで、尺も割いて、序盤で見せるべきだったなと感じた。

他に事件も起こり、その中でこのとっくに過去となった事件も関わってくるという流れならともかく
他に事件はなく、この話が本作でも軸なのであるから
視聴者置いてきぼりは・・・・駄目でしょう。

みっちりと作られた脚本で、そんな余白(尺)はなかったというのなら話は分かる。
でも振り返るとかなり無駄も多い。

例えば、今回のお話は社の過去をリークする暴露記事を発端に直接対峙する。
その記事を書いた週刊誌記者・風間に、警察関係者が
入れ替わり立ち替わり面会に行くのだが
実はそれはちょっと面白かったんだけど
その人物に右京さんが種まきをする。・・・・・と見せ掛けて、結局そこから何も出てきてませんよね。

普通に尾行していれば、彼氏の存在に気づけたのでは、と思う。

なのに思わせぶりに煽った様子とさも重要人物であるかのような演出。
勿論、彼氏が社の元彼でもあって、それを切欠に
このリーク事件は社の自作自演ということが分かるのだが、なーんか勿体ぶりすぎた。


冒頭、青木が、自身のスキルを悪用し社の私物のパソコンに進入。
これも結局プロローグ的に意味深に描いていたけど、スル―。
特に今回のリークには無関係だったというオチ。浅利陽介さんの怪演だけが光っていた。

ちょっと振り返っても、この辺り、もっと精査できた気がする。
その分、社の関わったロシアスパイの事件をもう一度復習させてくるくらいの尺は絶対捻出できたと思う。



前振りが長くなってしまった・・・。

でも、事件らしい事件は起こらなかったけど見応えある回だった。
社が何をしたかったのか?という一点にのみ焦点を置き
それを右京さんのナビゲートで彼女の策略を体感していくというスタイル。

右京さんが推理を展開し、論理付けていく中で
頭脳対決と言わんばかりに、社が不気味な落ち付きぶりでたじろがない。
そういう理論構成でじっくりと煮詰めていくので、真剣に聞いていないと
説明調な展開は置いていかれる。

そのしっかりとした解説がとても丁寧に造られていて、面白かったんです。
こういう論理思考なお話、大好きなので。
事件や情景を楽しみにしていた人には、場面も変わらないし動かないから
ちっとも面白くなかったかもしれないですね。


「彼女に全員返り討ちにあうかもしれませんよ」

社が自分で自分の首を締め、上層部の追及に最終的にどう乗り切るのかが最大の見どころ。

そもそも社は自分の秘密の危険性を強く認識していた。
今回の一件は
自分を陥れようとするかもしれない人物に、未婚の母であることや、娘の父がスパイのヤロポロクであることなど
国を裏切った女という事実を不利な状況で見つけられてしまうことを恐れたもの。
危惧を未然に防ぐために、自ら秘密を公にし、秘密を抹消させたわけである。
公然の事実となってしまえば、誰も脅すことは出来ないから。

ついでにその投石で警察幹部の反応から、誰が味方か敵かを見ることも出来る。

そういう下心いっぱいで自分で仕掛けたゲームなんだから
勝算はあるに決まっている。


その辺の展開が(上手くこじつけたなと)成程と思わせられ
つまりは週刊誌などの公衆的な反応などどうでも良く、狙いは警察上層部だったということが
自作自演と分かった所でこちらも想像が付く。

で、直接対決(二度目)ですよ。

満を期して、社は、同じく出世を目論む甲斐に証言を依頼。
証言という名の取引であり、勝負なわけだ。

娘は確かにロシアスパイであった、ヤロボロクの娘ではあるが
それは襲われた時に孕んでしまった子供だとぬけぬけと証言。
当時それを相談されたと、甲斐まで揃って嘘を演じる。


ここ、何で反撃するのかと思ったら、まさかの強姦ときたよ。
甲斐さんに証言を頼んだということよりも、その女性としての暗部を付いた嘘に
もう男社会である警察上層部のみなさんには、糾弾は出来ないでしょという女の強かさが
狡猾であったし、卑怯でもあったし、汚かった。
男の人の考えそうなこととか思ったり。

娘を護るためなら母は鬼にもなれるといった様相。

結末は勿論、嘘を最後まで付きとおせた社の戦略勝ちである。
そして甲斐を出してきたことで、一定の箔も付いていて、もう誰も表立って手を出せなくなってしまった。
思う壺か。
潔白の証明は出来ない、愛の証明も出来ない、って皮肉か。

利害の一致した者同士、孤軍なのにあっさり勝ちな辺り、ちょっと幹部たちは敵として不服だが
なんていうか、その駆け引きの妙が面白くて、男連中が何も出来なくなってしまったのが滑稽で
一定の達成感はある。
何が真実かをまるで見せて来ない戦いも、手ごたえがないという感じはなかった。

正面から戦っても勝算はないから、女の武器を使ったという狙いは
なんかモヤモヤしたものは残させますが。

その上での最後の右京さんのニヤリとした笑みだから、余計、余韻は増大だ。
一見、愛と家族を護りきった社に、ロマンチストな冠城さんの勝ちと思わせて
もしかしたらそれさえもカードの一部で右京さんはそこまで見越していたのか?と連想させる小憎たらしさである。
真実って何だよ、まだ引っ張るのかよ。



まあそれでも。
オヤジだらけのドラマなんだし、そんなアクティブでなくても
そこそこ面白かったな~というのが正直なところである。
こういうのも好きだ。

国家とか絡ませると変なメッセージ性が入ってしまい、正義と悪との戦いになるが
それはそれで重厚感はありますが、なんか賛否でてしまう。
こういう取引と駆け引きメインもすっきりしていて私は集中できました。
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