Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*03*15(Wed)
嘘の戦争 最終回 感想
すっごく面白かった!!もう演技対決に圧倒されて!
嘘というテーマを多彩に考察したドラマは見たことなかったのもある。
浅い倫理観や理解し難い幼稚な主張をすることもなく、逃げることもなく
嘘を主軸に人の救済の在り方を示していた。
最終回は失速するドラマが多いがこのドラマはラストまで緊張感を持って作られていて見事だった。

王道をがっつりしっかりと描いてくれたので重量感もみっちり!
復讐が終わる爽快感と相まって清々しくも粋なラストに感動。
久々に最後まで楽しめたドラマでした~!


いやぁ、観終わったばかりでちょっと思考が散漫としておりますが、とっても楽しかった!

前回ラストで、確定的な証拠を奪われ
だったら三瓶の所持しているラストカードと共に親子二代による因縁対決かー!・・と思わせて
まさかの嘘対決。
タイトルらしい拘りに、逆に感動した。
そう来るとは!

嘘から始まった復讐が嘘で閉じるこのセンスの良さ。
もう何も言うことないよ!すっごかったよ!めっちゃ楽しかったよ!!


何につけても隆である。
二科隆役の藤木直人さんの演技が全てでした・・・!
倫理観と経営責任の間で揺れ動く微妙な感情が滲み出ていて一番共感できた。
ラストの好敵手として空港で向き合う男のかっこよさ・・・!
うぎゃあぁぁ・・・・!!!ステキ!

勿論主演草薙さんを筆頭に、ラスボス二科興三役の市村正親さんとか、迫真で
脇が重厚に固めていたのも厚みを感じさせていましたが
物語の肝となるのは、相手役となる役者の反応の仕方である。
ここで、どれだけの衝撃やインパクトを狙っているのか、スタッフの意図も測れる。

そういう意味で、ラストの廃小屋での直接対決シーン。
「会長・・!」とか「一ノ瀬ッ!」とか
名前を連呼するだけの言葉しかないのに、見せる演技がもう秀逸。
目の見開き方、台詞のトーン、掠れたような声や太い声。
使い分けてくるこの技術力の高さ・・・!(そしてスーツの似合い具合)

そこに息を合わせてくるカメラさんのアップの仕方の巧みさと言ったら・・・っっ。

もう盛り上げ方のレベル高すぎたよ・・・!!

プロの仕事を見た。
一連のもがきから伝わる隆の葛藤というか、微妙な立ち位置が何とも言えない深みを出していて
浩一の復讐劇を間接的により悲しく重たいものに仕上げていたと思う。
ドラマ序盤は単なる排除すべき災厄程度にしか認識していなかったのに
隆にここまで入り込んだだけでも浩一の努力は実っている。
序盤までの彼と違い、ちょっと浩一への同情というか、理解も見え隠れしているところなんか、堪らなかった。


その意味では、ラストに娘を失ったと勘違いし泣き崩れる興三のリアクションは
もっと明暗付けてくれても良かったくらいだ。
この期に及んでまで、「部下が勝手にやったことだ」なんて、更に傷口を広げる言い方をし
視聴者ともども、苛立ちをマックスとさせたんだから
もっと見開いた目だけのアップとかで、浩一が本当にヤったのか!っていう衝撃と
娘を失う絶望を、ガツンと見せてほしかった。

でも一人小屋に残され、おいおいと崩れる姿は中々に余韻があって気に入っている。


浩一は少し泣き過ぎな気はした。
出来れば涙は効果的に一回だけに絞りガツンと悲しみと憤りを表現してほしかった。
ハルカが「殺さないって言ったじゃん!」を画面の向こうで叫んだ時
それを言っちゃダメじゃんと思って、あ、つまり演技か、と、ここで嘘に私は勘付いたのですが

「これが30年前にお前らが俺にしたことだ」
その時の浩一の涙に見せた隆の表情は逸品。

「あんたでも泣くんだな」って最後の捨て台詞は復讐を遂げ終えた節目を感じさせてきた。

浩一を、草薙さんのちょっと悪ぶった荒廃的な風貌が似合う似合う!
本当に似合っていた。(ちょっとカッコイイし)
エリートに扮装している時と、素のギャップを分かり易く画面に出してくれたので
多少棒読み演技で感情があからさまでなくても、それが逆に廃れた雰囲気を加えていた。


楓役、山本美月さんも、最後に化けたな~って印象だった。
少々目が寄ってて棒読みなのでつい冷めてしまっていたが
「うん・・・憎み続ける・・・」は良かった。

「憎むって結構疲れるんだよね」って言っている傍から
「憎んでくれた方がよっぽど楽だ」と言って、楓の救済を浩一が図るシーン。

恋心は嘘だったけど、楓の恋心は本物で
その分この先も一人の男を憎み続けるっていうのは、一生心に消えない存在になるということで
とても文学的な告白シーンでしたよね。
そこで嗚咽と共に流れる涙も綺麗だった。


あとはもう、嘘が二転三転していく目まぐるしい展開で、それも圧巻だ。
喫茶店マスターの裏切りはなんかお茶目な感じだったが
騙され、騙して、あとは水に流すって関係はブレがなくて好感がある。

警察を誘導して六車を排除。
誰がどの場面でどう味方であり、敵なのかを転換させていくのが特徴的で
人の繋がりの面白さも見えた。

病んだ様子の晃、テープを失くしハッタリをかます浩一。

二科コーポレーションの新作データを盗んで首元を抑え
隠しカメラで殺人まがい。

嘘対決に徹底した脚本も潔くて私は好感持っている。
復讐だの詐欺だの、色々な装飾をされてはいたが、嘘というワードから連想される人の心理を
色々描いて見れてくれて、興味深かったのも確か。
下手に善悪付けて、嘘を吐くのは良くないだの、復讐は駄目だの、そんな理屈で締められたら
マジ投げてたところだ。

嘘は悪いことなのか、嘘に救われる、嘘に護られる、嘘に涙する。
嘘を善悪の一線で描かなかったのが良かったな~と。
素直にそう思わせるだけの勢いと迫力がありました。


ここにきて、会社を護るためは勿論、真実を共有することで、どこか隆にも変化が出ているのも面白い結末だ。
浩一の復讐心に同調するような空港の表情が
嘘を単純な善悪で区切らなかったラストの余韻を高めている印象でした。

そして隆もまた、嘘を吐いて護りたいものを受け止めていく、その男の覚悟!
背負うものは決して綺麗じゃないという社会描写がもろ好み。
なんかもう痺れる男の生き様を見せられた感じだ。

空港の二人のやり取りも粋で
真剣勝負、ギリギリの駆け引きを越えた二人だからこそ
認めあう部分もあり、だけど慣れ合うこともなく、強い絆は生まれたかもしれないまま、とりあえず背を向ける。

~~っっ!!!

どこかでもう一度出会うことがあったら、今度は誰よりも信頼出来る相手になっていそうだ。

「探した。協力してほしい」
「懲りない人だね、あんたも」・・・なーんて。誰か続編・・・!


ラスト。
留置所での晃を交えたやり取りも良かった。
「大丈夫だ。一ノ瀬は生きている」
分かっちゃってる様子の隆が一皮むけた漢になってて、ニヤリとした。

確かに晃の最後の暴走は、見ている私も騙された。
折角ここで一件落着したと思ったのに、お前、またぶり返すのかよ・・・!

でもそれも策略かと分かった瞬間のこのハラハラ感!
なかなかスピーディな中で一気に騙してくれた、躍動感もあった派手なラストである。

二科家に乗り込んだ時もプールで同じ角度で落ちて
デジャブのような美しい飛び込みで退場かよー!
また同じシーンを再現させたようなお別れシーンのセンスもいい。

隆を信用してなかった訳ではなく、興三とその周囲を信じていなかったんだろう。

父親の不始末に振りまわされた実子が顔を突き合わせるこのラストも
今は心が一致していて、あれ、これ楓が願っていたことなんじゃないかと思えば
もう大ハッピィエンドである。

興三を確実に失脚させなかったラストは意外ではあるのだが
そんなことよりも嘘で勝てたラストは圧倒的で、充分。
そうか、だから「嘘の」戦争なのか。
正直行き先も教えて貰えない女が相棒かどうかはともかく
ラストは爽やかな後味を残して終幕していた。
こういう物語、大好きである。

実は「銭の戦争」の方は最後、金に対する掘り下げが不十分な上、くだらない理想論を押し付けられて
逃げられたようで不満だった。
だけどこっちは大満足。

一人一人を成敗していく中盤戦までは、楽しいんだけど中途半端で、どうなることかと思ったけど
最後まで付き合って良かった!
脚本に一貫性があっただけでなく、スタッフを含め関係者のセンスが抜群に良いのがにくい。
特に嘘を三兄弟にバラした終盤戦からはもう圧巻の出来映えだった。
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