Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*02*22(Wed)
カルテット 第6話 感想
なんだか今までで一番良くなかった。ラスト3分の派手さばかりを悪目立ちさせていて大味になってしまった印象。
折角ここまでしつこいくらいの丁寧な抒情歌を演奏してきたのに勿体ない一話だ。

前回のボイスレコーダーに纏わる超絶ハイクオリティなシーンもブツ切りかい。
あれで終わりとか、なにそれ。
すずめちゃんが何を思いどう苦しんできたかをあれだけ盛り上げておきながらもうスル―かよ。
なんか色々ショックです。

まきまきが怒るとは思えないから、けろっとしている彼女は良いとして
もっとすずめちゃんの方が引き摺って欲しかったところだ。
別にもう事件とかこのドラマに求めてなかったのに。

無言の涙とか。
再生することで全てが分かるまきまきの表情とか。
私すっごく感動したのに。

少なくとも、道端でぶつかったオジサンと、どういう成り行きで知り合い、漫喫まで共に過ごしたのかを
一切描かないで始まった第6話は
唐突感と前回までの乖離が大きく
そのすずめちゃんのスタンス・思惑が読み取れないので、単なる聞き役に落ちてしまっていた。

いつ彼が夫さんだと知ったのかとか、どういうつもりで会わせようとしたのかとか
合わせようとすることで贖罪を期待したのかとか、その偶然性に頼る意味ってなんだとか
全く入れないんだったら、別に前回の擦れ違いはいらなくね?

同じ追求でも第5話の女三人の食卓は強かな下心が熱い程に渦巻いていて圧巻の出来だったのに比べ
今回のは安っぽい。なんてチープなのか。
同じドラマとは思えない落差である。



第6話。
まきまきと夫さんの其々の回想回。
二人の独白を、各々の視点から別の人物に語らせるという手法で見せてきた。
語り手となるまきまきと夫さんの擦れ違いを同じカット、同じ画面で描いていないのに
視聴者に混乱させずに時間軸を追わせた演出は見事で
どうってことない夫婦の言い訳なのだが、とても興味深く見れた。

特に圧倒的に感じたのは、映像と台詞のギャップ!!
これがもうすっごかった!

なんかもう、最後まであべこべな不協和音を延々と見せられて
それが40分ほども続く一定の流れの構成で描き切る訳だから、これ、絶対わざとでしょ。
なにその技術・・・!

画面上ではどう見ても、まきまきの無礼な行為が無神経すぎて最悪なんですよ。
でもそこに被せてくる独白は
どう聞いても、夫さんの方の未熟さが鼻に吐くような感じで!

まきまきの方が言っていることは平均的な主婦なのに
でもやってることは最悪な無教養さで・・・。

ああぁあぁぁ・・・・もぉぉなんなの、この痒い所に手が届かない感じ・・・!

違う、何かが違う!
君たち、それはそうなんだけどさ、でも今言いたいのはそこじゃないよね・・っ、みたいな?
画面と台詞が合ってないっていう気持ち悪さかも。

それが最後までブレることなく一貫して描き続けられるこの狭窄世界!
延々40分・・・!!
何の耐久レースだよ!


・・・・もう言葉もでないです。素晴らしいですね。
どこか歪んだ世界観を台詞や状況だけでなく、こういう情感的な不快感で煽ってくる、このセンス。
やばい、すごすごる。
やっぱり何か凄いものを見せられたような気分だ。


夫婦の独白は、双方如何にもしょうがなかった、みたいな言い訳と主張で構成され
冷静に考えると、少し非現実的であった。
その欠点を視聴者に気付かせないよう、巧みに誘導する脚本構成と演出は
イっちゃってるこの世界観が補足していて、違和感がない。
まるでこの時のためのこれまでの世界観だったという気さえする。


第1話で、からあげにレモンをかけるかどうかの問答で
まきまきがどうしてかけちゃったのかと責める家森さんに一拍置くシーンがありましたよね。

「でも今の問題はそこじゃないと思います」
「え?」
「かけて良いか悪いかではなく、どうして一言聞かなかったんですか?かけてもいいですかって」
・・・みたいなシーン。

ここで論理的なロジックを精査したことに私はスッキリ感を感じていたのだが
かつて無邪気にレモンをかけていたことで、夫ではなく自分が傷ついた過去があるからこその台詞だったのかと思うと
重たいです。

そして重要なのは、傷ついたのが自分ではなく夫だという、この自己満足な帰結だ。


夫婦が徐々に崩壊していく過程は、まきまきの余りの無神経さに
そりゃ逃げられて当然だわと思う一方、傷つく資格もないなと思いました。
夫が絶賛する映画の横で爆睡。
映画の途中で何度も内容を確認する。
大事な思い出の本を放置した挙句、鍋敷きに。
散歩に誘われたら寒いと言って断る。
夫がバイオリンやればと言っても主婦をやりたいと断る。
断ってばかりかよ!

優しいふりして自分に夢中なだけの幼稚な大人でした。
夫さん、傷つくのは当然で、何気ないことというより、どんな躾をされてきたのか疑うわ。
○○でいい?と聞く姿勢がまるで感じられないので
本当にただの自己満足の主張を相手に強要する。

確かにこの流れでからあげにさっさとレモンを掛けられ、満面の笑顔でさあどうぞなんて言われたら
殺意も湧くというものだ。

ちょっと不思議な人、不思議ちゃんって、こういう無頓着なところ、ありますよね。
妙に生々しい気はする一方、親の躾を疑われている側面もある。


他方、妙に生々しい妻とは別に、妙にファンタジーなのが夫さんである。

彼が追い詰められていく過程は、まあ、妻がこれだけ酷い人間なので当然なのだが
そこを直接悲しいと思わず
何故か、恋人のままでいたかったのだと思うという、何とも???な感想を抱く始末。

え。不思議ちゃんの夫には不思議ちゃん?実はお似合いなんじゃねーの。

一つの鬱憤が起こり、また一つ飲みこむという夫さんの表情のアップという画面で
徐々に彼が殺されていく過程が繊細に描かれていくのは、見ているこっちまで息苦しくなるくらいで
すごい画面だった。

なのにだから、何故添えられる台詞が、「恋人のままでいたかったから」なんだ?

何でからあげにレモンかけられちゃったことが、「恋人のままでいたかったから」って理由になんの?
恋人だったらからあげにレモンかけられないの?
恋人だったら大切な本、鍋敷きにされなかった?
恋人だったら大好きな映画を最後まで見れたの?
違うでしょ。
「彼女は家族の一人になってて・・」・・て
大事にしていた本を邪険に扱われることが家族になることなの?

意味が分からん。
そこは恋人だろうが妻だろうが、普通に無神経な妻だと思うんだか?
もっと違う台詞あっただろう。もっと詰める台詞があっただろう。


恋人のままでいたかったという気持ちは分からなくはないが
男である以上、どこかでケジメ付けないと。
でもそれが出来ないのが男なんだよなっていう、脚本家さんの陶酔気質も気持ち悪い。

大体結婚したら、こんな閉鎖的環境じゃなくなって
周りもそんな風に促してくるだろうから、妻が家庭的になってしまったことにここまで不満を抱き追い詰められる
・・・というのは一般社会では少ないだろうな~と思う。
会社、社会、親族などの地位で色々身が締まる部分もあるだろう。
まあ、望まぬ仕事に回され、妻に心理的に踏みにじられ、それが言い出せなくて追い詰められちゃったかな。

その辺がちょっとファンタジー。

結婚の悪い面だけがピックアップされていたが、もっとポジティブな面だって沢山あった筈で
彼が追い込まれていく過程は、決して「恋人でいてほしかったから」ではないと思う。


そんな自分の本音にも気付けず、理由を恋「人のままでと思っている自分」ということにして
それを視聴者に強要して納得させようとしてくるこの画ヅラが
もう終始ムズムズするんだよ~~~~。

え、これこそみぞみぞするっていう奴なのか。
何かが違うと分かりながら巧妙な工作に見事に騙されて流された。


この夫の「恋人のままでという価値観と
妻の「家族になりたい」という価値観の相違が、最終的にズレと歪みを生んだという結論だったので
その説得力はちょっと弱いなと感じました。

妻もまた「家族になりたい」って言ってるけど主張する『家族』とやらが
曖昧で単なる甘えでしかなかったのも不満。
家事をやり、家に居て夫を支えれば、何をしても許されるというシチュがイラっとくる。

そして、そのことに追い詰められてしまったという夫の存在は
つまり男って女にいつまでも夢を見ていたいのだという最終的な押し付けを言いたいんだろうか。
悪いことじゃないけど、それで擦れ違っちゃったんだっていうドヤ顔がなんか自己欺瞞のようで。

脚本家さんの思想がこういうところで見え隠れしますよね。
この主張の煮詰め方が今までになく浅くて、もっと突っ込んで欲しかった所でした。

まあそれでも。
夫には、もっと言葉にすれば良かったという自業自得の部分も多いけど
この妻が無神経すぎるので、彼の受けたダメージは容赦なかったかも。



そーんな二人のやり取りの聞き役に、夫さんはすずめちゃん。まきまきは姑さん。
姑さんもちょっとキャラがブレてて萎えました。
出合い頭に、いきなり平手打ちですよ。「いつまで猫かぶっているつもりなの!」

おおぅ~!女の戦いだ!こうこなくっちゃ!

と思ったのにまきまきの独白後、なんか目が潤んでいたようですが?え?なに?感動しちゃったの?
反省したの?え?
この回想録のどこで???

病的に他人にストーカーさせるまで病んでたくせに、こんな夫婦生活の一方的なクダリで快心しちゃうとか
なにそれって感じです。
っていうか、ちょっと回想したら許せちゃうわけ?
じゃ、平手打ちはなんだったの。
この程度で和解出来るんなら、さっさと話しあいしてくれば良かったじゃん。
ここは1話から引っ張ってきた確執だったのに。
え。ここ、重要じゃないんですか。

なんか今回脚本が浅くて萎える。
尺が足りないというのならもっと今までの無駄なシーン省いてでも、このシーンに力を入れて欲しかったです。


夫さんとすずめちゃん。
まずすずめちゃんが家出したくせに帰ってくるのがどういう意味かも分からないんですが
その上で、挑発したいのか、寄り添いたいのかも分からないすずめちゃんの態度に、どうも画面が散漫としていた。

夫さんのコンビニ強盗、まじかよw
とか思ってたら、そこのまますずめちゃん拉致。
は?・・・ああ、でもやっちゃいそうな病んでる感じはあったな。
そこへ何故かアリスが不法侵入してきてバイオリンを盗むとか、・・・なんじゃそりゃ?

そういやアリスのメリットって何だったんだ?
まきまきの過去録音してあの姑さんから何のキックバックがあったんだろう。

しかも彼女、誰かに恋していたのかと思いきや、泥棒ってw
盗んだの、まきまきのバイオリンって知ってたのか?

もう何が起こっているか分からないまま、なんとアリス、テラスから落下。
ええぇえぇええぇぇぇー・・・・・・ッッ???


ぶっ飛び過ぎて付いていけない。


暗転ごとにカットを差し替えるラストの見せ方は、緊張感とスリル感が際立ってて
凄くドキドキさせられました。
息詰めてガン見だった。

何が起こったのという煽り方として、暗転が入ることによる心理的負荷が良い効果を出していたと思いました。
変にタイムテーブルを追わなくてもこっちに通じるもんですねぇ。

アリスは死亡しているんだろうな、だから二階から落ちても死ぬことあるって台詞があったのか。
ああ、そう言えば夫さんがベランダから落とされたっていうのは
悔しくなって吐いた嘘だったと分かり、虚栄心がリアルに伝わった。

夫婦の主張格差もそうですが、肝心な時に男性陣がいないというのも、男は役立たずと暗に言っているようで
この脚本家さんのスタンスが伺える。
ちなみに回想シーンの家森さんが包帯ぐるぐるで笑えました。
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