Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*02*10(Fri)
カルテット 第4話 感想
なんかいい・・・!ハマってきた!じんわりと描かれる人物描写が独特の手法でたまらない。
多くのドラマでは、ドラマなんだから夢を見たいし愛が欲しいと思うだろう要望に応え
分かり易い筋書きと明確なクライマックスにおけるカタルシスを用意してくるんだろうが
それは逆に言えばリアルではないんですよね。

このドラマで描く世界こそ童話的でおとぎ話みたいなんですが
決して登場人物に安易なハッピィエンドを齎さないところが物凄く救済に映る。
そんなに世の中そうそうイイコトなんか落ちていないよっていう、ある意味冷めたような
残酷な視点が底辺にあって、それが共感を呼ぶのかなぁ。(私の)



第4話。
今回は家森ターン。
彼が危ない感じのオジサンたちに攻められていた背景が明らかになる回でした。
元妻の居所を吐かないで踏ん張っていたというもの。全ては息子を巻き込みたくないからだった。
でもカルテットの別荘までオジサンに押し掛けられ
元妻と連絡を取ることを決意。
再会した元妻とのやり取りが、離婚夫婦の一形態を丁寧に描写しきったものでした・・・。


そんな彼に、ドランはやっぱり救いを齎さない。
うっかり息子と再会しちゃって、うっかり元妻もフリーになってて
うっかり復縁しちゃいそうになる家森さん。
だけど現実はそんな甘くなく、妻のけんか腰ではないけど徹底した台詞に
ガツンとやられるシーンなんか、見ているこっちの胸すら抉る。

「もう遅いねん。あんたはなぁ、絶対言うたらあかんこと言うたねん」
「・・・はい?」
「あ~あ、あの時宝くじ引き替えておけば今頃~て。今頃なに?そこにあたしはおらんかったやろ。
 妻ってなぁ、夫にな、もし結婚してなかったらって思い浮かべられることほど悲しいことないよ」
「・・・・」
「残念だったね、6千万」


キツイ台詞ですけど、元々家森さんが元妻にキツイ台詞を何気なく吐いちゃっていたんですよね。
でもきっと、そんなの言葉のあやというか、成り行きみたいな流れ上のことで。
だけど修復不可能なのが夫婦というもの。

元妻が何故か関西弁なのも、妙にいい味出してました。
捨て台詞が「残念だったね6千万」
キツイなぁ・・・。きついけど、ここで妻が残念って言っているのは決して6千万のことではないと分かる訳で。
6千万にかこつけた、復縁という野望を指している訳でしょ。
そういうエッジというか皮肉が分かる瞬間にこそカタルシスを狙っているんだろうなと。


翌朝再登場の手切れ金を持ってきたオジサン。

「痛い思いをさせて、悪かったね」

その一言で、今まで頑なに隠していた家森さんの不器用な愛が一瞬光る。
それを妻が悟ったかどうかはともかく、そこにインする妻の一瞬の視線!
この絶妙なカメラワークと、無音という演出のコンビネーション・・・!

「うるさい、早く帰れ」←この言い方・・・!

高橋一生さんの声のトーンがめちゃくちゃ痺れる。
やり取りに妻は問いただすこともなく、家森さんがバイオリンを無表情に投げつけようとして
それを慌てて留めて。

「あんたはそのままでええと思うよ」

なんかもう胸が痛いよ・・・!
大人になると簡単だったことが難しくなって行くよなとか思わされるともう。
この間、BGM一切なしで役者の技量だけで画を全て造り上げてくる。
緊張感、ハンパない画ヅラ。
そこに合わさる台詞も、言葉ではないこの空気感だけという不親切さ。

もうたまらないっての。


他ドラマだと、ちゃんと視聴者を誘導するために、キーとなる台詞を入れて役者に説明させるのがセオリーだ。
ガンガン煽るBGM掛けて。ここ重要ですよアピール。
でもそんな親切なことはしてこないところが大人向けなんだろうと思っている。
そして、使い回される台詞もダイレクトなものではなく、比喩っぽい言葉ばかり。

好きなの、嫌いなの、なんて問いただし明確な解答を求める現代社会には確かにウケなさそうである。

もどかしさばかりが募るだろうし、だから何言ってんのかわからないって話になる。
家森さんが元妻に復縁はやぶさかではないと伝えるだけのためのシーンでの
あのまだるっこしいやり取り。
それに付き合う面々。

多くの濃い言葉がそんな重複の価値を持っていて
表面だけ見てたら意味が分からないんだけど、もしかしてと仮説を立てさせられる。

でも、実際の生活の中であれやこれやと説明調であることなんて逆に少なく
言葉から人物像が推察されるなんてこともまずなく。
むしろ回りくどい言い方をすることで表わす人の優しさや思いやりというものがある。
私はそういう気遣い、嫌いじゃない。


結局息子とは一緒に暮らす夢は潰えて、ラストステージ。
そうそう復縁なんてドラマみたいなことが人生で起こるわけないでしょとドラマは皮肉っている。
二人でバイオリンを弾いて、そしてお別れ。
粋がる感じはなんだかロックだ。

ドラマは元妻でも家森でもない、どちらにも偏向しない作風になっているのがオツなのだ。
タクシーを見送る家森さんが、徐々に徐々に泣き顔に変化していく過程が
カメラアップで捕えられ、実に心理描写が繊細だった。

様々なことが胸に去来しているだろうことを、視聴者にだけ予想させる。

別に元妻にも息子にも、勿論家森さんにも感情移入させるような物語ではないから
そこに泣けはしない。でも逆にそれがリアルで。
身近にこういう人いるよなぁ・・・ってしみじみ同情しちゃう感じだ。
決して、自分のことに置き換え潤んでしまうとか、そういうシーンではないんですよね。
葬儀場の前を通ってネガティブな気分になるのに近い感じ。

でもそれって、見終わってみれば、結局何が起きて治まった訳でもないから
だから何?っていう根本的な疑問を抱かせてもしまう。


馬鹿でどうしようもなくて、でもこうするしかなかったっていう大人の狡い言い訳を
延々と見せられているような物語だ。
メインの登場人物4人誰にもシンパシーや愛着を持たせないドラマとなっているからこその
この横から見ているようなしっとり感。
台詞に含みを持たせている分、人物がクリアではなくなってしまい
はっきりいって4人とも魅力的じゃないのが致命的。

世の中に起きている無情も破壊も、外から見て経験していく感覚である。


そしてとにかく役者が全員うますぎ・・・!
こんなに演技が達者だとここまでハードル上がるのかと目からうろこである。

どうでもいい人のどうでもいい日常を延々と流しているような空気の中で
少しずつ人が懸命に生きているんだって主張を伝えてくる、この後味の主観的な愛おしさ。
そこにかかるEDの絶望的な中での叫ぶ願いごと。
くぅぅ~!!

だからなんだ!・・・そう思うのに、くっそたまらない。息詰めて見ている。


正直ここまでは圧巻の出来だと思っている。
BGMをほとんど多用せず役者の技量に掛けている造りも好感が持てるし
人々がここまで生々しいのも素晴らしい。
このアンニュイな世界観がツボってきました。


ただ懸念も。
前回も書きましたが、結局誰が何をした、という肝心の部分を未だぼかした造りであることで
この圧倒的なクオリティは成り立っていると思う。
4話消化して、メインキャラをフューチャーしただけ。
ようやく家森さんも意図的にカラオケボックスに行ったということが判明しましたが。

メインはまきまきだろうが、キャラに魅力がないとなると彼女の自己欺瞞に付き合わされても興ざめなので
つまり余程の事情を持って来ないと、ここまで煽られたのにって
めちゃめちゃ駄作になりそうな予感がしてきた。
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