Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*01*19(Thu)
カルテット 第1話 感想
抒情的な背景とか音楽的要素、情緒ある人の重さやアンニュイで気怠い空気。
これでもかというほど大人な雰囲気たっぷりで
その焦りのない時間軸の中まったりと進むミステリアスなストーリーがとっても綺麗でした!

メインキャラである4名の造り分けもしっかりとしていて
特に派手な人物像になどしていないのに、僅かな仕草やセリフで感受性豊かに理解させるこの技術。
すごい!
ひさっしぶりに造り込まれた良質ドラマというものを見た気分です。

演じられているキャストも演技派が揃っていてレベル高い!

ただ・・・!
多くは文句ないのだが、ただね・・・!
めっちゃ展開がトロイ!

これだけが致命的!
出会って、一緒に音楽やろうって流れになるまでだけに、40分だよ・・・!
有り得ないでしょ。この遅さ。
その間、話が逸れたとか、別のネタもあった、とかじゃないんだよ。
本当に、ただゆっくりと空気が流れていく。

本筋的には一度も横に逸れることなく、その間に小説的な会話を繰り返して・・・それだけで40分!
深夜枠じゃないんだからさ・・・。
連ドラなんだからさ。第1話なんだからさ。さくさく進めないと。
本気で脱落しそうになったぞ。

でも、この世界観を派手に色々装飾を付けてガンガン見せたら折角の空気感が台無しになるんだろうな~。
それは感じられた。
だからこんな流れで描くしかなかったんだろう。
仕方ないのは理解出来る。でもしんどいなぁ。

まったりとした抒情詩みたいな、映画のようなドラマでした。



第1話。
それまで何の関係もなかった4人が偶然出会い、四重奏を組む。
毎週軽井沢で泊まり込みで練習するという、ゆとり世代かという優遇さ。
みな妙齢の大人だから、その嫌味は然程強くは表れていない。
ちゃんと仕事もしているので、まあ、贅沢な趣味の一つと納得。

勿論、出会ったのも偶然ではなく、仕組まれたものだ。

女性の一人、すずめちゃん役に満島ひかりさん。
彼女が、もう一人の女性である、まきまき(松たか子さん)を探るため接触を試みた作戦であることが
冒頭明かされる。

だとしたら、このすずめちゃん視点で物語を進めてくれれば良いものを
何故かストーリーは漠然とした客観視点、むしろ、まきまきを中心に進められていく。

なので、非常にぼんやりとした輪郭の筋となってしまっているのだ。
勿論それが、総合的な世界観のピースであると言われてしまえば、そうなんだろうが
だったら、最初にすずめちゃんのスタンスもバラさなきゃいいじゃんと思う。

すずめちゃんがどういう心持でいるかを、視聴者としては知ってしまっているので
余計にこのダラっとした事の運びが主軸を手繰らせず、曖昧にさせてくる。
誰がどういう意志を持っているかを全く悟らせないまま
彼らの人となりを理解させるためのシーンが延々と続く。

からあげだの、ゼリーだの、ポスターだの。
面白くなくはないんだけど、地味。

そのくせ、ラストにはもう一度、すずめちゃんが刺客であることを、もう一度匂わす、無駄な構成。
だったら、すずめちゃん視点で、彼女がどう切り込んでいくかにこちらの意識も合わせてくれたら
もっとギリギリサスペンスっぽく、面白かったのに。

1話だけを見る限り、すずめちゃん奮闘記で、グレーゾーンなまきまきというスタイルで
何ら問題はなかったと思う。
そうしなかったのはなんか意味があるんだろうか。
全員がイーブンな感じの謎めきで、距離感を掴めていない危うさは確かにあって
4人ともだから、それがドラマ全体の曖昧さにも繋がっていた。

視聴者をどう取り込みたいのかも掴み取れなかった。
まきまきの謎を強調したかったのか、或いは、妙齢の人間が抱える社会問題を描きたかったのか。
すずめちゃんのリードとわざわざ見せた意味は何だ?


そういう、ちょっと意図が読み切れない小細工が見受けられたのが引っ掛かった。
今後の展開も、躊躇してしまう。

どうやら、まきまきが夫を殺したんじゃないか?と疑った夫の母親が
すずめちゃんに偶然を装って探って欲しいということが発端で
それが最終的なメインストーリーになる模様。

今の時点では、彼女が夫を殺したかどうかなんてどっちでもいいし
その任務をすずめちゃんが遂行するか、途中で裏切るかも、どうでもいいところ。
カルテットがどういう運命を辿ろうが
所詮、ネタは出し切ったというのが初回の印象で、あまり奇抜なラストは望めなさそうだ。

そういう意外性あるラストシーンよりも、そこに至るまでの人間心理を掘り下げていきそうなドラマである。


だとするのなら、最終回で、これが最後の四重奏・・・とか言って演奏するのもありだし
逆に一人欠けたりして、居ない人を偲ぶコンサートでもありだし
でもどっちでも感動はしなさそうで。

見続けるかは微妙なところです。
とにかくたるいドラマなので、余程の哲学や倫理感を見せてくれないと耐え得るものには
ならなそうである。


あと、個人的にバイオリンのキーキーいう金きり音が耳触りだった。
バイオリンってこんな音でしたっけ?もっと他に当てられなかったのか。

4人が目線を合わせて、ガッと演奏に入っていくシーンは流石に劇的でゾクゾクした。
初回だからか、ストーリー上メジャー曲の方が良かったのか、知っている曲ばかりだったのも
ワクワクさせられた。
楽器は単なる小道具ではなく、もっと音楽的なことにも触れてくれてもいいな~と期待。



でも、とにかく特筆すべきは内容ではなく、音楽でもなく、キャストがすんごかった!!
メイン4人のカラーが見事だった!
その造形を愉しむためだけに見るっていうのもありかもしれないと思えるほど、凝っていた。

どこにもいそうな、人間臭い男女となっているのに、誰にも興味を湧かせない、この人物像。
癖が合って、誰も好きにはなれない。
そのくせ、奇抜な性格とか派手なキャラ造りとか、これ見よがしなことは誰もしていないのに
しっかりと造り込まれている人物描写。
全員が破滅に堕ちても構わないから、人間臭さをとことん掘り下げて欲しくなる。

それを可能とする、ベテラン役者陣。
松たか子さん、満島ひかりさんに加え、男性陣は高橋一生さん、松田龍平さん。

みんなすごい上手い。
素人がとやかく口出せるレベルじゃない上手さだ。
なんって自然な演技をするナチュラルな人たちが集まったんだろうかと目を見張った。

特に、謎の中心となる松たか子さんのぼんやりとした、角のない喋り方が
恐いようで、狂気のようで、それでいて、脆そうな危うい感じが秀逸。
対称的なすずめちゃんが、角がありそうなキツイ感じなんだけど、少女っぽさがあって。

男性陣も、ズケズケ言う理屈っぽい男・家森を、高橋一生さんが人間臭く演じていた。
これ、一歩間違えれば、ただの嫌な男だぞ。でも愛嬌も出ていて。

もう一人の、ぼんやりした男・別府さんとの対比もいい。

みんながみんな、大人な一人の人間で平面的じゃないんですよね。
しっかりと光も闇も持っている、歴史と過去が感じられて、単純じゃない。
大人げない喧嘩も、確かにそこだけを取り上げるとくだらないが
そうすることで見せてくる本音というか、隠された意識みたいなもの?が必ず別の色を奏でているというかんじ。
深いなと思った。上手く言えないですけど。

そういう4人の色彩を、からあげにレモンを掛けるか?とか
壁に簡単に画びょうを刺しちゃうか?といった
なんともナチュラルでさり気ない生活描写の中で伝えてくるから、もう言葉もなかった。

今後、こういう側面が更に磨かれていくんだとしたら、見応えのあるドラマとなりそうである。
連ドラのミステリーものって引っ張るだけ引っ張って肩透かしっていうのがほとんどだから
そういう部分以外に味わいがあるんだったら、見続けたいです。


口論となり長々と論述を交わすのが特徴的なドラマで、そう言う所も私は好きな方なので
非常に楽しめた。
難点は、ただただ展開が異常にトロイということだけである。
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