Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*12*19(Mon)
IQ246華麗なる事件簿 最終話 感想
なんか私そこそこ楽しめたんですけど・・・(笑)

確かに酷い脚本だった。骨格も杜撰だし描写も稚拙で、深みもない薄っぺらさ。
斜め上に躊躇いなく突き抜けていくこのイっちゃってる感はハンパない。
通常なら文句を垂れるところであるが、なんか奇想天外すぎて楽しかったんだが・・・w
それに悪いのは脚本じゃないと思う。
勢いだけで一人悦に入っているようなドラマとは少し違った。


最終回。
ハッキングされたり、射殺命令が出たり、和藤奏子が撃たれたりと
色々派手な装飾はされているが、メインはしゃらくさんとマリアTの決断。
この着地点に尽きる。

事件を期待していた人や、ミステリーものとして見ていた人には、なんじゃそりゃ?な漫画展開ではあるが
私が注目していたものの一つが、ドラマの本軸となっていた、未来に悲観した人間たちの選ぶ道だった。
一体何を根拠にどういう解釈を見せてくるのか?という点にのみ注目していたので
「私は考え続ける」というしゃらくさんの結論は、とても納得のいくもので、満足のいくものだった。

ここで下手に、私には仲間がいるからとか、命は大切だからとか
そんな安易で平たい価値観に終始してたら、私も投げたところだ。


代々短命の法門寺家の末裔であったしゃらくさんの、逃れられない運命の鎖みたいなものを
彼は「興味」という形で断ち切った。
そこが面白い。
性急な結論を導かず、判らない、でもまだ、考える。

その考え続けることこそが、人生であるとでも言い出しそうな哲学的帰結は
少なくとも私には充分満足のいくものだった。


頭が良すぎるから・・・というより、色々考えて察してしまう人には
確かに未来に対するポジティブな思考は湧かないかもね~って思う方だ。
絶望して、裏切られて、死を選んできたしゃらくさんのご先祖さまは
彼らなりの無念もまた感じていただろう。

世間が駄目だとか、社会がくだらないとか
そんなことを延々と描いてきたドラマだったが、その悲愴感溢れる社会の中で
マリアTとしゃらくさんの対称的な禅問答は、実は面白かったり。

ってか、ここを楽しめないと、このドラマの面白味はなかっただろうなと。


さて。
そんなドラマの中身。
豪華な調度品や登場人物の物腰の良さなど、華やかな舞台設定はそれだけで
暇な貴族の戯れそのものだった。
人物像や相関関係、行動原理はほぼ掘り下げられないまま、舞台だけは大きくなっていく乖離は
視聴者を置き去りにしていく最大限のミスだろう。

でも、それも当然かなと思う。
何故なら監督が一番この脚本を分かっていないから。

監督が一番脚本家やスタッフが造り出そうとした世界観をぶち壊していた。最後まで。
かちかち、切り替えが思考を途切らせ集中力を奪う。
ドラマに集中するなって言ってんのか?

折角重たい心理描写を捻りだしても、監督がかっちかち画面を切り替えちゃうんじゃ
そりゃ脚本家さんもやる気失くすわ。無理もない。

軸だけは譲らず、後は投げたんだなとかチラッと思った。
まず・・・
冒頭のアクションシーンでこっちの目玉が飛び出るくらい萎えたよ。
銃撃戦をスピードで交わすって、どこのマトリックスだよ!
アホなの?
この監督の馬鹿さ加減に、顎が外れそうだった。

こんな軽業見せられたら、逆にその後の和藤奏子の銃撃や
その和藤奏子が生きたいっていう伏線が全て無駄になるって、分かんないのかな・・・。

丸越しで銃を避けられるのなら、何でもアリになっちゃうんですよ!
全てが軽くなっちゃってて、笑っちゃったよ。
え、あれ、ここ、笑うとこであってんの?


全国の電力を操れるなら個人情報のパスワードぐらいハッキング出来そうだし
個人データベースを牛耳って最終的な目的がちょっとぼやけて恐怖感とかラスボス感ないし
更には午前様って何なんだよ!!
この人の存在意義が最後まで分からなかったぜ。

もっと怪しい人物が法門寺家の周りを固めていたり
日本の権力構造の闇を描きたかったのなら、最初から警察との敵対構図をメインに描くべきだった。
無線乗っ取られて、再び乗っ取られて、それに気付かず射殺しちゃうSAT。
システムの脆弱性を付きたいのなら、それに対抗した戦略も見せないと
一方通行の独り善がりである。
馬鹿にしているとしか思えない。


更に、二人の最後の薬を同時に飲んでいく運だめし。
このネタ、ドラマ最初に使っちゃったよね。
またかという印象の方が強くなってしまうだろう。
とても面白いアイディアで、実は個人的には緊迫した良いシーンだと思ったが
二番煎じなのが、勿体ない。
ここでソレ使うなら、最初に使わず隠しておけば良かったのに。


・・・・がっ!

そんな中途半端な刑事ドラマのクオリティを上げたのが
前記事でも触れたが、織田裕二さんと中谷美紀さんの二大共演であった。
もう、この二人が画面に出てくると迫力が違う!!
二人の対決を拝んだよ!!まともなのこの二人だけだったよ!!

他の大根役者、もとい、学芸会レベルの役者さんとの格の違いが、こんなにも露骨になる。
びっくりである。

特に中谷美紀さん。(や、織田さんは基本ファンなので冷静な視点で語れない)
口調とかトーンとか、特に声量多く発声している訳ではないのに、この存在感である。
もっと綺麗に撮ってあげればよかったのに。


織田裕二さんもトーンや表情を巧みに変えていて、惹き込まれた。
変な口調は変だが、それを超越する何かが画面から滲み出ていた。
隠しきれないものがあるんですよね、やっぱり。


最後にキャラクターに付いてももう一度触れておく。
和藤奏子。
実は最後の二回は彼女のポジションは悪くないと思った。
イラッともさせられず、しゃらくさんとの可愛い会話がテンポ良くて楽しい。
何この可愛い二人。

こんな立ち位置で最初から造られていたら、もっと最後の女神も引き立っただろうにと惜しむ。
しゃらくさんとのツッコミ合いが、とにかく可愛いノリになる。
そっちをメインにして、それを背後から張り付いた笑みで見護る執事って構図にすれば良かったのに。


その執事さん。
最後まで変。執事である意味を分かっていないでしゃばりぷり。
そう来るのなら、彼はお付きのボディガードにしておけば良かったのに。或いはお世話係。
執事なんてするから、ガニマタと図々しさが前に出てしまう。

彼はもっと、病んだ感じにしゃらくさんに盲目の忠誠を誓っている感じが似合う。
「殺してこい」「畏まりました」っていうかんじで。是非。
中盤、主張を違わせ、画面左右に引くシーンが何度かあったが、そういうポジにしたいのか
或いは忠誠かを迷走してしまった感じだった。


なんか、続編が作られそうな終わり方であった。
あっても良いかもしれないラストである。

ぶっちゃけ、ストーリー構成が思考回路が付いていけないレベルなので
もうどうなるか本気で分からなくて最後までハラハラしてた。
そんな奴いねーよと突っ込む前に、なんでそーなるっていうのが多くてw
そういう不思議ちゃんドラマってあんまりないし。

それも楽しかったと言えば楽しかった。
これはこれで新たなる一角を造り上げたのではないだろうか。
SPとかで復活したらまた観てしまいそうである。
勿論、その際には監督だけ変えて欲しいのが最後の切なる願いだ。
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