Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*12*12(Mon)
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 最終話 感想
素直に楽しかった!石原さとみさんのキレのある毒舌風味のツッコミが爽快で似合っていたし
流石タイトルに名前入れただけあるなという感じである。
エネルギッシュな世界観は、特に前回とこの最終話はとびきりで、仕事に対する現実的な切り口が小気味よく
ちょっとなんか、ん?って思う部分はあったんだけどそれを上回る勢いと中身の濃さがあった。
ストレートになんか気持ちが良かった!

こういうオチにするのならやっぱりもっと中盤でお仕事フューチャーを・・。(それは言わない約束)


最終話。
まさかの大作先生の盗作疑惑が浮上して、そこから広がる仕事観や人生観が爽やかなオチに繋がるラストだ。
実に奥深く言い切られる回。

とにかくその最終的に落としたいテーマに持っていくための舞台設定が巧みで鮮やかだった。
えっちゃんのファッション誌プレゼン・チャンスに始まり
幸人くんの作家執念による復帰作完成。
一方で、盗作した人間の敗北感と絶望感。
大作先生の大学時代の卒論盗用にまで話は広がり、それが一本化するクライマックスは
どれも仕事に対する直向きな大人の努力が垣間見えてくる。
良く纏め切ったなという印象だった。

前回で幸人くんの人生迷路はこういう形でタイトル「地味にスゴイ人たち」に繋がるのかと頷いたものだが
作家という設定がそのための含みだったのかというのは納得である。
誰が日の当たらない職業をフューチャーするのか?という部分に置いて
取材する側というのはシンプルで分かり易い。

それを今回、仕事、つまり人知れない努力を馬鹿にするような、そんな人を登場させ
仕事に対する姿勢を反対側から説いてくるのだが
なんかそれがもう、沁みた・・!ただ沁みたよ・・!


何故盗作したのか。

「人生の終わりが見えてきて、夢を叶えられなかったという敗北感を抱えたまま死んでいくのかと思ったら」

人生の最後に、ふと振り返った時に、何も成しえなかったと見せ付けられるのが怖かった。
確かにそれは誰もが恐れる最大の恐怖だと思う。
最後の最後に時間もない、金もない、元気もない、命もない。
そんな状態で後悔する、その恐ろしさ。
取り戻せない時間の無常さ。

それって、誰もが考えないようにしている、でも誰の上にも振りかかる悪夢である。
特に現在に満足していない人間にとってはリアルに脳裏を過ぎる幻覚であって
考えないようにしている誤魔化しでもある。

敗北感ってフレーズがまた言い得て妙で胸を抉ってくる。

だけど、どこかで割り切らなきゃやっていけないし、そもそも満足って何なのか?
そんな意識でいる限り救われないよとドラマは訴える。

「だったらまだ夢の途中じゃないですか。諦める必要ないじゃないですか」

えっちゃんはそう反論したけど、でも、私はそれだけだったら評価はしない。
ドラマはそんな子供っぽいオチを更に越えてくる。


「世の中には夢を叶えた人もいれば、叶えていない人もいる。
中には夢を叶えたけどこんな筈じゃなかったと思う人もいるだろう。

例えどんな気持ちでいようと、どんな仕事をしていようと、目の前の仕事に全力で取り組むことが
ともすれば平凡な暮らしになってしまう毎日を
意味のあるかけがえのない毎日に変える方法だと、彼女は身を持って教えてくれた。
エールを送り続けたい
夢を叶えていても、叶えていなくても
今の仕事に誇りをもって支えてくれている全ての、地味にスゴイ人たちに」


仕事なんて、新入社員の頃はそりゃ夢に燃えているかもしれないが
多くの人は第一志望であるとは限らないし、納得した成果を出せているとも限らない。
でもその日々を否定するのではなく
そんな生き方を次へのステップと考えるのでもなく
目の前の仕事に夢中になる、その真摯な姿勢と毎日が、社会を作り動かしていて
私達もその一員なのだと、胸を張って訴えてくる。

そこに泣けた。
特に私なんか個人的に仕事に前向きな納得をしてこなかった・・転々としてきた人間だから
余計に打たれるものが大きい。

好きな仕事に就いてなきゃ、駄目なのか。
納得していない仕事していたら、駄目なのか。
ドラマは全ての仕事人の応援歌として幕を閉じる。

このままでも、悪くはない。好きな仕事じゃなくても、目指した職業じゃなくても
働いて日々暮らしていることの方が崇高で、みんな讃えられるべき日本人だ。
そんなかんじ。
なんて素敵な着地点。


なんか、職業に対する真正面でない視点が凄く良かった。
普通なら歯の浮くような理想論をぶつけてくるのが大半の中で、少し斜め視点な価値観が
とても爽やかに映った。

夢を追いかけるのが人生だとか、好きなことを仕事にするだとか。
文武両道じゃないけど、二つのことを頑張るとか。
精いっぱいやればそれでいいとか。

だけどそんな妄想で生きられるほど現実は甘くなくって、ほとんどの人がそんな生き方はしてなくて
もっとシビアに現実に振りまわされているわけで。

地味な仕事も素晴らしいって単純に言われていたらアレルギー出ていたと思うんですけど
そこに、中途半端な自分に落ち込むえっちゃんの葛藤を混ぜたことで
それは逆にとてもピュアな生き方論に変わっていく。

その意味で、最初から校閲の仕事に邁進している存在じゃないえっちゃんの立ち位置は
見事なこの最後の締めを象っていて、説得力がでていた。


ファッション系をやりたくてここまで頑張ってきたのに、校閲の仕事を疎かには出来なかった。
それは結果的に、プレゼンの方をいい加減な対応にしてしまうという表裏一体であって。
幸人くんも、執筆に夢中になっている内にモデルの仕事に穴を開けた。
大作さんのご友人は、その才能を妬んで盗作した。
大作さんは、仕事を取って家庭を壊した。

そこには不器用で、みっともない大人たちの隠された秘密があって、みんなに遺恨が残ってる。
それがまたいい味で。
誰もが綺麗に生きている訳じゃない。
誰もがまっさらに成功してきた訳じゃない。

またこの役者さん共演が素晴らしくって。

「全部をいっぺんに叶えようだなんて、虫が良すぎる」

「まだ夢の途中にいると思うと、なんだかワクワクしてこないか」

そういうのも、瑞々しくって、なんかもう、もう!!って感じです。
とても素晴らしかった!!


チャンスを棒に振ったえっちゃんに貝塚さんが、言う台詞。

「プレゼンのこと後回しにした自分に心底がっかりした」
「それはハンパなんて言わない。
 例え夢が別にあったとしても、目の前の仕事に全力で向き合う奴だってことだ」

だからはんぱはするな。
フィールドに拘らないんだな、その時どの場所にいようと。・・・そんな視点もあるのか。
くぅぅ~!!
ともすれば完璧じゃない自分に自己否定や鬱屈を募らせがちだが
違う視点を見せてくれた気がした。

えっちゃんの魅力に引っ張られ、えっちゃんの魅力駄々漏れしているドラマでした!
楽しかった!
えっちゃぁあぁん!!
石原さとみさんの魅力も開花させた気がする。



難点としては・・・こんなニクイ演出してくるんなら、なんでお仕事ドラマとして引っ張らなかったのかってことだ。
恋の話をかなり尺を割いていれたからには、最後くっつけろよ。

なにその、今の自分は中途半端だから待っててオチ。

そんな中学生みたいなこと言わせる理由がちょっと理解できなかった。
ここに至るまで、不十分でも今の私でいいし、誇っていいという線でドラマが進んできたのに
我武者羅にそこで恋にぶつかれない意味が分からない。
仕事には一流でなくても~とか言っておきながら、恋は地味じゃだめなんだ?
恋だけは一級品で完璧になった自分で?
テーマがぶれている気がした。

「こんなにえっちゃんでいっぱいになっているのに消えるわけないよ!」

少し前に幸人くんにそう言って貰えたから、他の女には盗られないという自信があるということだろうが
それにしても確約のない恋は他人だぞ。
二人で一緒に恋も仕事も頑張りましょうじゃ何で駄目?
劣等感からの辞退だということは女心として分からなくなくはない。でもテーマががぶれているのが気になった。

爽やかにキスして終わりでも良かったのに。
んんん~?これはもしや続編への布石ですかね?
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