Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*10*24(Mon)
IQ246華麗なる事件簿 第2話 感想
ラストがそこそこ魅せるのでギリギリそれなりの見応えはある。
最後に見せる、犯行に及ぶどうしようもない葛藤には遠慮がなく、重たく余韻が広がった。
それにしてもここまで脚本と画面のギャップの乖離が激しいドラマも珍しい。不思議な不協和音を見ているようだ。

物語云々よりも、とにかくカメラワークが全てを台無しにしているのは事実だろう。
役者さんの技量に賭けるという発想はないんだな、この監督さん。
空間の美という意識もなさそう。

今回のクライマックスでも、何度もカメラがカチャカチャ煩く切り替わって、折角の緊迫シーンも台無しであった。
ゲストは佐藤隆太さん。そこにしゃらくさんと二人だけで暗闇で対峙するシーン。
この二人であったなら、そこそこ経歴もある役者さんですし
別に演技派とまでは言わなくても、ワンカットで魅せられる技量はあると思っている。
犯人の自供とネタばらしはミステリーの正にクライマックスであり
そこは最大の緊張感と熱を持つ場所である。

なのに、かちゃかちゃ、かちゃかちゃ、煩いっっ。(音でなく)

この役者さんの才能ではストーリーの緊張感は出せないと言っているようなもの。
失礼極まりなく不快だ。

折角犯人が罪を受け容れ項垂れた余韻も中途半端に、精細さに欠ける。


また、小ネタを入れれば視聴者が騒ぎ喜ぶと思っている感性も無礼な感じだ。
そりゃ1話の「新聞記事にさり気なくレインボーブリッジ封鎖とか入れる」ような遊び心は
スタッフの作品に対する愛着を感じ、見ているこちらまで微笑ましくなりますよ。
でもさ、わざとらしく入れられても、ましてや小ネタでシーンを作られても
まず話で面白くするのが先で、遊ぶのはその後でしょと、萎える。

この監督、ばかなの?
いやもう、本気でそう言いたくなってくるわ。
特に99.9の時のような脚本までコメディセンス色が強く、事件性も緩く捜査に主眼を置いていた作品で
あれだけふざけたのは、まあ、もう一蓮托生って感じで統一性がある。
情感豊かに心を打つ系ではないことは明白だったし。

でも、今回のこのドラマの脚本は今話だけを見ても
割とシリアスで重たい心の傷を描いていたのに、同じ手法で撮るって、どんだけ自己顕示欲強いんだよ。
おかげで脚本と画面のギャップが激しく、妙な不協和音の作品となって仕上げられている。

なんか不思議なものを見るようで、悪いけど、私の目には
主演さんの奇妙な声色など、大した問題じゃない。


あと、今回はお目付役とされる和藤が居眠りをしていて話の途中から消えた。
そのせいか、後半は正にゲストさんが引き立ち
主演さんとの一騎打ちの筋立てがすっきりとまとまっていて、話として見易かった。

ヒロインポジションが必ずいるっていうルールは必ずしも護らなくても良いと私も思う。
これは新鮮な感じで良かった。いる回といない回があるって、話に対するこだわりも感じられる。
良かった・・・んですけど。

そこで、ふと思ったんですけども。
何故、多くのドラマって、必ずこういう無能な立ち位置をいれないといけないのだろうか?
無垢なナビゲートは確かに視聴者目線を補足し、物語の疑問点を浮き彫りにすることで理解度を高めていく。
だが、それがアホキャラである必要はなく
無知なだけで、もっと真摯な視点とか、その無能さを辱めるような表現をすることだって
いじらしく可愛いと思う。
なんでこんなにばかっぽく、自分だけが正しいと思っているような傲慢キャラにするんだろう。

普通に考えて、そういう空気読めない態度を取る人間って、いまどきいないよな~とか思った。
特にしゃらくさんにそこまでムカツクとか言えるほど、まだ二人、歴史紡いでいないし。
強引過ぎる脚本に1話はちょっと掛け足を感じたので
いっそ、放っておかれる今回の方が1話で良かった気さえする。

ましてや、今回和藤がいなくても話がまとまっちゃったよ・・・w
じゃ、いらないじゃんww
若い女入れておけば視聴者が喜ぶとでも思ってんのかな・・・。



そんなこんなで、第2話である。
粗筋は――人気コミックを真似た連続殺人が発生。
デスノートみたいな、名前を書き込まれたら死ぬというサイトがあって
そこで多くの人が同じ薬物で死んでいることが分かった。
調べると、殺された人物は皆、子供に対する何らかの犯罪未遂を犯していて
でも証拠不十分で法の裁きから逃れた者たちだった。

その最後の被害者は、かつて幼児誘拐未遂事件の容疑者で
その兄に・・・・兄に・・・・・どうやって辿り着いたんだよっっ。
おーい。

その他の関係者家族全員に当たった上で、ここに来たというフレーズもなく
犯人にたどり着く速さが異常に性急だ。
ミステリーとして、決して視聴者を楽しませてくれる造りではないことが感じ取れる。

分かり易い誘導はしていないし、キーポイントとなるようなネタをクローズアップしてくれるわけでもない。
視聴者に解答前にヒントをほとんど提示せず
独り善がりの推理ショーを見せられているだけで、全てはしゃらくさんの頭の中だ。

ほんっと、画面をパチパチ切り替えたり、視線より早い速度で動かしたりしている暇があったら
こういうミステリーに沿った画面構成を学んでほしいとは思う。



でも、今回作り方は面白いと思わされた。
勿論、脚本の方である。
ここから先のクライマックス内容がちょっと工夫されている。

犯人が現場から煙のように消えた謎と、どうやって毒殺したかの謎。
二つの謎を最後に解き明かすのだが
一つめの謎は、通報された時刻とアパートに警察がやってきた時刻の僅かな差を使ったトリックで
実は通報の前に犯行が行われていて、その後に通報したというもの。
つまり通報前に殺人を行い、「通報があった」と嘘を付いて犯人が警官コスプレをして
管理人と共に発見をしていた。

最初に警官コスプレしていれば、相手も然程警戒しなくて自宅へ上げるという盲点を付いたというネタだが
時間差トリックは高度なミステリーとは言い難く、まるでコナンとかで使われていそう。
でも、そこそこ整合性が保たれているから、まあいいや。


問題は、騙して部屋に侵入した犯人が、どうやって相手に毒を飲ませたか。
こっちが目新しく面白かった・・・!

殺しに来たと分かった相手に、毒を渡したってそう簡単には飲むわけない。

瓶を二つ差し出して。

「一つが毒薬でもう一つが無毒です。どちらかを選んでください。
 貴方が選ばなかった方を僕が取り、二人同時に飲みます」
「そんなことを言われて、人は簡単に毒を飲むでしょ~か」
「飲まない場合、無条件に刺し殺す。
 ナイフを突き付けながらそう言えば、誰もが二分の一で助かる確率に賭ける」
「だがそうなると、貴方も二分の一の確率でそうなることになります。随分とリスクの高い方法に思えるのですが」
「最後の一線を、自分の力が及ばない所に賭けることで、自分もまた許されている」

うををー!!
この台詞になんか静かな感動を覚えたー!!

崇高な殺人などあるはずもなく、だけど運に賭けて勝ち続けることで
その免罪を受けているという事態が、何かより切実さを感じさせました。
ここだけは音もなく、ワンシーンで撮られているところに回想を挟むくらいの演出で
じっとりとした重さがありました。

自分も飲むからと、正にコイントスのような偶然性に頼った賭けに出たという方法。
勿論、その賭けに彼は4回も勝ち続けた訳で、確率論的にそんなわけはなく
実際はもっと心理的な誘導があったわけですけど
でも脅したと言ったって、その賭けを行ったことは事実なんだと思ったら
うわぁぁってなった。
なんかその抱えているものの重さなどが反比例的に感じられました。

犯人心理をどう描くかでミステリーの質は左右されるから、その意味ではこのドラマ
やっぱりなんか、最後に見せるラストカードが割とレベル高い。


そして、その賭けを私ともしてくれませんかと言い出すしゃらくさん。

意味深に瓶を取るから、何かトリックを仕込んだのかと思ったけど
まさか本当に単なる運だめしにでたとは。
毎日が退屈で、つまらないと言っている彼の、命の軽さが浮き出ていて
なんか無理ない展開でもあり、このドラマの今後の流れを示唆してもいた感じである。


正義のつもりで、でも貴方のやったことは貴方が何より嫌っている殺人者と同じだと
ばっさり切り捨てたしゃらくさん。
でも、賭けはやる。

「では、いざ、さらば」

そう言って片方の薬を迷いなく口へ。
でも、犯人の彼は薬を口に含めない。つまりは生への執着があるということで
それが要するに犯人であることを肯定していることになっている訳ですよね。
なるほど~と思った。

すっごいギリギリの攻防戦だったのに、音楽うるさい。


「警察に言うつもりはありません。ケジメを付けたいと仰るのなら、ご自由に」
彼を残し去っていくしゃらくさん。
男と男の人生だー。うわ~・・・・。

何とも言えない末路の余韻に、流石にここは音もなく、ピーンと耳鳴りしそうな空気感が満ちていて
一つの終幕を見ました~・・・・。



・・・・・・の、あとに、執事の乱闘、いらないだろ。


もうなんてことすんの。これ毎回入れる気か。
なんて無粋な。折角の迫真の演技の哀愁が台無しじゃないか。

勿論、打ちひしがれ、絶望し、命を断とうとした彼を止める役目があった。
でも、乱闘なしで、死ぬことも許されずに膝から崩れ落ちる・・・・とかで充分だったのでは。
戦隊モノっぽいBGMまでかかっちゃって、ああもう大人の情緒が台無しーっっ!!


そんな情緒のない演出に、この大人の男の結末である。
なんてギャップの甚だしい・・・。
なんか笑える。

役者さんたちも割と年齢層をしっかりめとした人生であるからこそ
余計に、どうしても役者陣から醸し出される重厚さが人の年季というものを出してしまう。
和藤が一人下げているけど。(妹はスルー)
その上、こういう人生のちょっとした綻びから起きる悲劇をじっくりと描いてきて
その心情の行き所をクライマックスに持ってくる脚本は、やはり重さが質となる。

つまりは、やたら派手さと浮ついた気持ちを押し出す演出方法とは異なり
脚本はある程度真面目に練られていて
キャストさんもそれに合わせた年齢層なんだなということが伺える。

また、前回と今回、両方ともラストにウっと唸らされた。
そういう工夫したアイディアこそ、私には面白く、オチが良い。

これは、別の監督さんでもう一度撮り直して頂きたいくらいである。
そうしたらもっとしっとりとしたお話になったであろうと思えた。
そして、しっかりとしたドラマと成りえただろうに・・・・残念です。


でもエピローグ、長すぎ・・・・。
ラスボスが女っていうのを分からせるクダリはともかく、和藤はそのまま寝オチで良かった。
また、やっぱり執事さんがガニマタなのが超絶違和感。
足の間の隙間が気になる気になる。向こう側が見えてて情けない。
もっと姿勢良くピシッと立つところからーッッ。


登場キャラクターさえ受け入れられれば結構面白いかんじで進んでいる。
まだ脱落とはならない。
確かにミステリアスを楽しませてくれる骨格ではないが
それでも、しゃらくさんがどう犯人を糾弾するか?という点に於いては申し分ない見せ場であり
スカッと問い詰めるので、私はこのスタイルでも文句はない。
犯人役のゲストさんが毎回投下される訳で、そういう楽しみ方もあるし
この脚本クオリティならラストまで付き合えそうである。
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