Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*08*27(Sat)
家売るオンナ 第7話 感想
今回のお話。いつものように腹筋になるほどのパワフルコメディを期待していたので
不意を突かれすぎて不覚にもやられました・・・。沁みた。
不動産価値というものと人との関わりに付いて一つの独自理論が展開され、それが熱い。
これを第7話に持ってくるプロットにノックアウトです。ここでこれか・・・。


第7話。
白洲美加の家を売るか売らないかというお話。
オチとしては、何気に家は無くなるし結局親は離婚したしで、割と辛辣な回。
でもそこは白洲美加だから・・・(ーー;)

お話は、家を売りたいと言いだした白洲母がテイコー不動産を訪れ
それを必死に思い留まらせようとする白洲美加と母の争いから
売却よりも離婚よりも、白洲美加の感情と決断に物語はシフトしていく。
珍しく、お客さん(ゲスト)の話ではなく、白洲美加の意思がメインとなる回だ。

そこで生まれ育ち、沢山の思い出を刻み、成長を重ね、人生の半生がそこに詰まっている家を
傷痕一つ大事だからと壊さないでと駄々を捏ねる白洲美加。
あんなに仕事投げやりだったのに
売却を嫌がり、それがダメならせめて取り壊しはしないでと泣き
それを了承してくれる客を探すだめチラシを配り、現地販売で家ごと買ってくれる客を必死に待つ。

まるで一気に有能な不動産売買営業員にでもなったかのようだ。

どの口が言うんだと言わんばかりの必死さは、これまでの堕落した仕事ぶりが生きていて
妙な切実さを訴えていた。
勿論、不動産業界に勤めている関係者としては有り得ない物件執着だし
売買技術も何もあったもんじゃないんだけど、とても共感性高いシーンになっている。
泥臭く、曝け出しているからかもしれない。

また、考えすぎかもしれないですけど
自分の身に起こった時にようやく家を売りたいとやってくるお客の側に、彼女も立てたんじゃないかなぁと思うと
彼女の成長の兆しとなったかもしれませんね。
ちょっと微笑ましいエピではあります。


また、個人的に家への執着はものっっっすごく分かる・・・!わかっちゃうんだよなぁ・・・・!!

私も似たような経験をしたことがあり
私が社会人となったその年に家を建て替えられてしまったので
帰る場所を失った上に、自分の環境も変わって、ストレスで体壊して~・・・っていう情けない過去が。
特に私は親よりも家への愛着が強く、友人もいなく
家そのものに安心感と居場所を抱いていたところがあったので
かなりしんどかった。

思い出の傷痕も、ここで辛いことも悲しいことも乗り切って頑張ってきた形と証明を
全て失わされた気になるんですよね。
でも、そんな物理的なものに心理的依存や自己肯定を求めていては人は歩いていけないわけです。


そういう自らの古傷があるので、必死に食い下がる白洲美加が
まるであの時出来なかった自分自身のように見えてしまった。
分かる、分かるよ・・・!

周囲の同情的な対応も、なんか泣ける。
あれほど厄介者扱いしている白洲美加を、だけど、気持ちは理解してやろうという面々の優しさが
ちょっと社会の温もりを見せていました。
社会から失われていくものを描く一方で、社会の輪を見せるこのさじ加減も絶妙。


・・・あ。
足立王子と白州美加とのやりとりだけはちょっと爆笑したした。
彼女は呑んだくれなんだから呑ませちゃだめじゃんw
しかも、魚嫌いとか言っちゃうKY系。乾杯をビールで揃えないw 「あたしファジーネーブルで」
コイツ、絶対嫌われる系だよ・・・w うけるw

いつの間にか白洲美加の尻に引かれてしまった宅間さんもいい味出てきたんですけど
前回で吹っ切れた足立王子。
毒舌は変わらずw だけど付き合ってあげるんだw 
目ん玉ひん剥いて、営業魂の如く場を取り繕える精神力に、ウケてしまった。
このまま本当に落とされちゃったりして。・・・罠に。


で。
物語は最終的には白洲美加の立てこもりへ発展。
意地でも実力行使で家=自分の存在意義を壊させないようにと叫ぶ。

それを、まっちーが、「貴方は私みたいになるな」と切々と諭す言葉がもう最高だった。

自分は高校の時に家を失ったから、家への人並み以上の夢と期待を抱いて
結局、家という概念から離れられなくなってしまった。
そんな風に囚われないようにと、「解き放て!」

すんげえ台詞なんだけど、私の胸にも突き刺さった。
過去に妄執しているから辛いし、傷になっているし、先へ進めないのだ。
人が一人で生きていくのは物理的なものに依存していては駄目なのだ。
自己肯定を物に求めていては駄目なのだ。
そういう変化のない壊れてしまうものではなく、もっと流動的で普遍的なもの。強いもの。
人と人を繋ぐものは、もっと別のものであるべきで、人を支える理由も価値もそこに見出すべきなんだろうな。

なんかそういうことをふらふらと考えながら見ていたから、余計、淡々と語るまっちーの言葉が
沁みてしまった。
別に白洲美加は家から出られなかった訳ではないし、家への可愛い愛着を抱いていただけではあったが
何か煮え切らない生き方をしていたこともあって、描かれはしなかったですが
彼女もまた拠り所を抱いていたのだと思わせられる。
むしろ、自立しながら、社会に居場所を見つけ出せない立場だからこそ、安らぎであったのかもしれない。
それを甘えと言ってしまえば簡単だけど
私はそんなさばさばと割り切れないから、余計このラストは重たかったです。

がんばれ、白洲美加!


一方、抜け出せなくなってしまったと語ったまっちーが悲しく映り
だからこそ、彼女もまた、結婚という形で環境の変化を人に求めているのかもしれないと思わせる流れが
これまた巧い。

まっちーがずっと結婚したいと言っていた言葉がここになって、単なるコメディの一部ではなく
切なる哀しみに裏打ちされた願いであることを感じ取らせた。
ここまで家を売ることに快感を得ているがの如く、猛烈に貪欲であったまっちーが
自分の生業としている「不動産」に負の側面もあることを知ってる。
ツールへの多面的な見方を付与することで、より説得力を与えてくる。

そうやって、家に夢と理想を持って、縋るように生きてきた人間が
そんな家もまた人を壊すものだと受け取める気持ちってどんなだろうって思った。

家は家。仕事は仕事。
ブレない彼女の何かが見えた気がします・・・。
そういうキャラのグラデーションをスピード感ある描き方で派手に造ってくる脚本と演出が
とても好きです。
もっと掘り下げてもいいとは思ってますが、このくらいのさじ加減だからこそ、説教臭くないんだと思うし。

う~ん、これは私的お気に入りドラマにランクインしそうだ。


勿論冷静に見ると、脚本的には辻褄が合っていない部分もあることに後で気付くし
色んな意味で弱い部分もあることは否めない。
例えば、白洲美加が立てこもった時、いつも何でも一人でこなしちゃうまっちーが
なんで庭野にメール入れたのか?とか。
みんなを現場に呼び出し、なのに、「私が行きます」と一人解決。
だったら呼び出した意味ってなくね?

ここはむしろ、他のメンバーが先に現場にいて、オタオタしていてどうにもならなくて
庭野辺りがまっちーに助け船を出すという流れにした方が行動として自然だった。


また、不動産という意味で、今回は取り壊すものの方だけに尺を割き
白洲美加の両親に与えた二つの部屋は、適度な夫婦の距離感としてオチとしては面白かったし
爽やかだったんだけど
不動産ドラマとしてはやはり安易すぎ。
ちっとも売買における技術的な面がピックアップされないので、ちょっとお子様風ではある。
お仕事ドラマ、ではない。

でも、それを押し流してしまうくらいのインパクトあるキャラと、描きだされるテーマ性が他にあるので
大して気にならないっていうのが本当のところ。
それはそれで良いと思う。
でも、脇はしっかり締めておかないと、折角のハイクオリティなドラマが勿体ないですね。


ゲストさんのキャスティングは秀逸。
白洲美加の母親役として、原日出子さん。
もぉぉぴったり!そっくり!本物の親子のようなキャスティングでハマっていました。
彼女に出演依頼したスタッフさん、センス良すぎである。
性格もおっとり系で役作りされておられて、しっかり者な感じも、あの白洲美加の母親って感じでした。
そんな親の娘なんてこんなもんである。



安息の地という側面の部分を反対側から切り取って、並行して描いた庭野のお見合いが
また真逆に明るく可笑しいのも上手なカットで、ここの一連のシーンは笑えた。
庭野くん、やっぱり君はオチ要員か。

お見合い相手の女、声ちっちゃ!!何言ってんのか、わかんねぇ!
そりゃ相手もいないわw・・・と思わせて
お見合いはまさかの女の方からのお断り。
嫌な理由。「1.自分のことを自分と呼ぶ」ってw 爆笑w

そこからもうダメだったのか~。庭野くん。

確かに私も珈琲と紅茶を両方一緒に頼む男は嫌だぜ。店員急かすより、そこ訂正しろよw
だから君は駄目男なんだな・・・。最後にデカイ鯉を逃がすタイプ。

私としては別に屋代課長派でも庭野派でもないので、この先どっちとくっついても面白いと思っているのだが
このままの庭野で、いつの間にか落ちていた、では嫌だなぁ。

まっちーへの恋心をがつんと掴むには、彼みたいな男が一発華麗に決めると、まっちーは簡単に落ちそうなんだけど
どうだろう。
頑張れ、庭野。
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2016/08/29  | | # [edit]


初めまして!この度はご訪問くださり誠にありがとうございます。
貴サイトで拙宅をご紹介してくださったとのこと、嬉しく思います。(=^・^=)
今期では一番ハマっているドラマですので光栄です。

かなりハマってしまったご様子、分かります~vv
面白いですよね。
始まった時はここまで破天荒なドラマになるとは思いもしませんでしたが
回を増すごとに勢いが出てきて、北川景子ちゃんの鉄仮面が似合いすぎで!
確かにあと数回で終わってしまうのは寂しいです。
間違いなく夏の猛暑を忘れさせてくれるひとときでした。

北川景子ちゃん主演で、この視聴率、日テレ。
続編は分からないですが映画化とかは考えていそうですけど。フツーに。


貴サイトも拝見させて頂きました。そんな中に私のブログ記事もあり、ちょっと照れ臭いです~。(^^ゞ
サイト主旨にも賛同できるので、アドレスなどは次の記事で紹介させて頂こうと思います。

最終回の予想・・・?ちょっと分からないなぁ(笑)
だってこのドラマ、斜め上行っちゃってますからね!(^_^;)
楽しみですね!

この度はコメント頂きありがとうございました!(^^)/
2016/08/30  | URL | もくず #- [edit]
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