Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*07*20(Wed)
そして、誰もいなくなった 第1話 感想
とりあえず社会恐怖を味わえというのか、それともミステリーを楽しめというのか
はたまた、スリルを満喫しろというのか。
勢いがあって惹きこまれはしたが、何とも多方面に中途半端な構成で、この先次第だなという印象のドラマだ。
まるで、ちょっと前の「忘れられる権利」を訴え、退けた最高裁の判断が脳裏をちょっと過ぎった。
実は今季一番楽しみにしてたドラマである。


いきなり個人情報をすべて見知らぬ相手にすり替えられた状況から始まる第1話。
10日前からカウントされる仕組み。

国民一人一人に割り振られた11桁のパーソナルナンバーがどうやら個人情報全てを管理している
近未来のような舞台で、IT企業に勤める、藤堂新一が主人公。
人事に呼び出されて行ってみれば、マイナンバーみたいなこの番号が、新一のは別人のものだと告げられた。

金沢で婦女暴行で逮捕された男が藤堂新一と名乗ったため
その番号を使っている新一の方が、元々偽装していたのだと、会社は判断、彼を追求する。
慌てて総務省で官僚をやっている友人の小山内に連絡を入れ、調べて貰う新一。
すると、なんと婦女暴行犯のデータは正しくて
むしろ、新一のデータの方がどこにもないと彼もまた報告してきた。


いきなり混沌に視聴者をも同時に落とし込むこの展開。
新一に感情移入するというよりは、設定の妙を理解しようとすると、混迷する。
恐怖というか、データ一元化された世界ではデータこそが全てで、データがないと自分を証明出来ないもどかしさが
今話のすべて。
台詞だとかキャラクターだとか、そういうことではなく、設定に不穏さが満ちている。

でも、何を訴えようとしているのか。そこを悟らせてくれない。

後手後手に回って、どんどんピンチになっていく。
・・・のに、まだ事態をそれほど把握していない呑気な新一が、あほっぽい。


マイナンバーや住基ネットが然程普及してないため、多くの方は実感がなく不自然さしか感じないかもしれないが
このもどかしさ、実は凄く良く分かっちゃったりする。
何故なら私は、ドライブの趣味もないし海外にも興味がないからだ。
・・・つまり、免許証とパスポートがない人間は、現代日本で身分を証明するのは
非常に困難なのである。

保険証があるじゃん・・・いえいえ、保険証は顔写真が付いていないから
有効ではあるけど、万能ではない。
パスポートだって、記載されているのは本籍地であるから、現住所の証明にはならない、など
とにかく、行く手にはめちゃめちゃ面倒な手続きが待っている。
役所に行って証明書を発行してもらうことになるんだが、そこで身分証を出して下さいと言われるこのループ。
身分証が欲しくて証明書を貰いに行って、身分証を求められる・・・・。
現代日本の縦割り構造の矛盾にちっちゃな疑問を感じる・・・・。


とにかく。
この事態が、新一のナンバー偽装だとして
ならば、ここまで使っていたナンバーで何故今まで盗用がバレなかったのか。
住民票やら戸籍からないということは、無戸籍児だったのか?とまで考えた。

確かに母親が既に何かを知っているような意味深な存在感。
彼女が看護師だったということからも、乳児すり替えとか、変な想像までした。
だったら何故今なのかという疑問だけが残る。


とことん、出てくる人物全員を疑わせるつもりなのだろう、こんな風に怪しいネタがとことん詰め込まれる。
みんなを藤堂新一から遠ざける流れの布石が散りばめられてて
そういう意味では見ていて疲れるくらいだった。
でも、面白そうとか思っちゃう・・・。


そんなことを薄っすら考えながら画面を見ていると
今度は新一が犯罪者の影を追って金沢まで行くのだが、そこで語られたのは
まさに記憶から過去から乗っ取られた新一の状況だった。

自分と同じ過去を語り、自分と同じ経歴を持つ男・川野瀬猛の犯罪。
ここ、背筋がぞわっときた。

なりすましの目的も全く分からないが、データを盗用しただけでなく
記憶から乗っ取り、新一になり変わろうとしているのが良く分かる。
気持ち悪い~。

自分のデータがないってことじゃなくて、記憶ごと否定されているってことが怖いですよね。
まるでパラレルワールドとでも行っちゃえばSFだが
そうではなくて、自分が自分でなくなるような。自分の記憶の方が嘘で、自分が騙されていたような。
でも証明するものがないっていう恐怖。


ああ、そっちの怖さで攻めるドラマなのか?
だが、その辺もやっぱり曖昧なのだ。
初回にして方向性が迷走していて掴みきれない。それも戦略なのか。

自己肯定を確立するのは人とのつながりであると示したいということなら、もっと徹底的に怖がらせてほしかった。
故郷では友人らと聞き込みを行うが、友人がいるということは、そこに存在理由があるわけで
手ぬるいんですよね。
住民票などの個人情報を綺麗に乗っ取ったとしても、人の記憶は消せない。
彼らの持つ写真とか、卒アルとかに、新一は乗っているわけで。

そしてそれは、相手の藤堂新一のなりすまし、川野瀬猛にも言えることなのだ。
彼のネット上のデータを消したって、彼が生きてきた痕跡はどこにでも残っている。

とても孤独な生き方をしていたら、相手を記憶に遺す人間がいなかったとしても
こっちの信憑性がなくなるほど、乗っ取れるかな?という疑問の余地が残る。

そこまで徹底してたら、称賛するが、そこを盲点としてドラマのキーワードにしてきたら萎える。

尤も、それは新一の存在を肯定しているだけであって
クレジットカードや学業は、個人意思で騙して入学したという線も考えられなくないし
当時からナンバーを偽装していないという証明にはならない。


ならやっぱり、誰かが新一の存在を乗っ取ろうとしているミステリーと考えて良いのだろうか。

パーソナルナンバーを導入した社会の脆さを突いたとも言えなくもない作品。
人間がデータ化されれば、一括消去も可能だよねという、極論な設定は
確かにネット社会に警笛を鳴らしている気もするし、それ以外に存在証明がない怖さも、伝わる。

でも、そこを主張したいなら、もっと完璧なデータ管理をした上でのセキュリティ突破を見せてくれないと
問題提起にもならないんですよね。
ここを素人の私に突っ込ませるようじゃダメでしょ。

新一の危機管理意識が常人レベルですらないので、穴を突かれたという感覚はないのが致命的。
なんで新一を無知な素人にしなかったのか?
彼の能力でどこかで逆転としたいなら、ここは、もっと専門的に追い込んで欲しかったです。
少なくともIT大手企業で、そういう分野を専門に仕事をしているのなら
常人よりリスク意識は高い筈というのが、一般論でしょ。


ならば、犯人捜しやトリックの妙味を楽しませたいのか。
初回はそんなメインキャラの紹介的な側面が強く
確かに、主人公に関わる人間を一人一人アップにしてカットするという、とても面白い演出手法で
ランクインする人物を、この人もですよ、この人もですよ、と意識しておいてくださいといわんばかりの演出は
純粋に期待を煽られた。
胡散臭いと言えば、みんなが胡散臭くなる。
今後、誰が化けていくのかとても楽しみだ。


個人的には、調べ上げて窮地に追いやった総務省の友人・小山内の行動は意味深だ。
本当に調べてきたのだろうか。
彼のデータがないっていうのは小山内の一言で成り立っている。


更に、疑問なのは
社内でソフト開発もする有能な社員のパーソナルデータが間違っているという事態に
まず、本人確認をせずいきなり疑うっていうのも変だった。
勿論、こういう会社だから情報流出を恐れ、疑心暗鬼になっているのかもしれないが
ちょっと、会社人事部の行動が異様。

犯罪者の方が偽造している線が何故消える。
つまりはそこまで徹底してデータ書き換えは不可能と言う判断なのか。

それもまた、怖さを出していて、この信じていた環境に一気に手の平を返される感じ。
データ社会の信頼関係の希薄さを揶揄ってるな。

でも、金沢で小さな事件の逮捕者というだけで
そいつのパーソナルデータが正しかったのなら何故、その情報がこの会社に流れたのか。
別に警察はこの会社に連絡する必要はないですよね。
会社ぐるみで怪しい。


ただ、全員を怪しく見せることに凝り過ぎて、少しネタが緩いのが残念だ。

誰がやったか?という意味において、正にそこがドラマの肝だろうし
そういう恐怖を味わわせたいのだろうに、じわじわと追い詰める感じではないのが残念。
新一目線で、ゆっくり事態を把握していく展開だから仕方なかったのだろうが
ちょっと手口が手緩いのが、三流感なんですよね。

例えば、すり替わりを行った男のデータ。
そのまま、放置ですか・・・言われてから削除してんじゃねぇよ。

もうとっくに削除済みで、何も知らなかった主人公が、パーソナルデータを消されて初めて
ハッと気づいて「まさか!」と慌てて調べる、とかにすればいいのに
何かその辺がモタモタとしている、このラスボスの弱さ。

一気に畳みかけてくれないと小物臭がして、陳腐に見えた。


そもそも、バーで安易になりすました男を見つけたと新一が口にし、その翌日にデータ削除。
だったら、その情報を利用したのはその時バーに居た三名の内の誰かということになっちゃいますよね。
バーテンと、客のジジイ。小山内。
情報を売ったという線が濃厚ですかね。

後手後手に回った主人公というのを解説する初回。
もっと完膚なきまでに追い詰めておいて欲しかったです。
ビルの屋上から飛び降りさせるとか、そういう危険行為ではなく、シチュで。
まあ、データ消えたら後の祭りだから状況は同じなんですけど。
盛り上げ方がなんか足りん。


で!
その脚本の粗を演技力がカバーしてるのが高ポイント!でした!
ちょっとイっちゃってるヤヴァイ人をやらせたら右に出る者はいない藤原竜也さんが主役。
ああもう、なんか、安定感が見えるようだ。

ちょっと張り付いたような顔も、微妙な感じが良いし
こういう役、やらせるとホント本領を発揮する方ですよね~。
ドラマを面白いと思えたのは彼の演技力のおかげ。
ちょっと抜けててイラっとさせたり、でも脂汗タラタラな緊張を表現してみたり
色々心を掻き乱すのが上手い役者さんだ。
どうせならとことん追い詰めて、狂気に落ちる発狂とかさせてくれたっていい、
似合うと思う。

ああ、そうか。
脚本が手緩く見えるのは主演が藤原竜也さんだからこそ、ハイクオリティな困窮ドラマを期待しちゃう
視聴者の願望が根底にあるんだったり。

とりあえず、発狂・藤原を見たいがために、期待しちゃう部分は否定できない自分。


その他の脇も、なかなかの布陣で、キャスト的には楽しそうだ。
総務省の友人・小山内役の玉山鉄二さん。
悪そうな腹黒さを隠さない感じがふてぶてしい。
存在感、引けを取らない黒さだった。中々すごい役者さんだなと思った。

バーテンだけが何で子供なのかが分からない。親の代役とかの裏設定でもあるんだろうか・・・。
もっとミステリアスな大人の男性の方が怖さが出たと思うのに。


方向性が定まっていないので、脚本の迷走というか現場の混乱が見える。
発想は理解できるが、単純化された構図はご都合主義も甚だしく
突っ込みどころ満載なのだが
そこを割り切り、逃亡スリルを見せるつもりなら、出だしはまあまあだったと思えた。
とにかく謎だらけなので、謎好きな自分としてはそれだけで落ちが気になる。


開発ソフト「Miss. Erase」ミス・イレイズ。
これがキ―になるんだろうか。
ネットに在るデータをオールクリアする能力がある。便利そうで怖い。

この間の忘れられる権利を訴えた裁判で、最高裁まで縺れたアレは
確か、ネットには検索して知る権利があるみたいな判決じゃなかったか。

それを真っ向から敵対するこのソフト。
その辺のリスクも今後添えて行ってくれると楽しそうである。
とりあえず、次回も見る。
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