Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*05*19(Thu)
火の粉 第7話 感想
マッサージチェアが怖い。安楽死用電気椅子を模しているのか。まるで拷問道具のようである。
だがしかし。
武内の寡黙で沸々と滾る復讐心のリミッターや秘めた不気味さがとても味だったのだが
ちょっとサディスティックな陶酔となってしまった。
これまでの実績と画面の明度が辛うじてシリアス感を出しているが、ネタとしてはちょっと首を捻る。
役者の表情もイマイチだった回だった。

「反省文を書けー!」なんて、冷静に聞けば少々笑っちゃう台詞である。もうちょっと何かなかったのか。
この作者さんにしてはちょっと適当・・・と思ったらここはオリジナルか。なるほど。



ついに豹変した武内の本性に梶間家が慄く回。
武内が海外出張へ行くと告げ、これはチャンスだと作戦を一致させる勲と雪見。
だが、真実を遂に告げた二人に対し、旦那と母親はうんざりとした諦観の目を返し、家族内に亀裂が。
家族崩壊し、それが切欠で当然バレ、武内が遂に梶間家の主導権を握る。
一人一人説教されることで、真実を理解するという内容。

調教され、洗脳され、呆然と事実を受け止めきれない梶間家の面々。
母親と旦那が、武内ははやり殺人犯であるということを理解するということは
同時に、これが決して逃れられない状況に陥っているという最悪の事態を認識することだった。
二重の悲劇が、重さを与えている。
単なる嘘や偽りという問題じゃない辺りが、このドラマ独特の恐怖だ。

事態は何も変わっていないのに、知っているか知らないかで、こんなにも人間変わる。
スライドがとても見事。コンセプトは明確で、分かり易い。


いよいよ本性を剥き出しにしてくるだろうなとは思っていたから
武内の本性を曝した豹変ぷりは、こんな演技で、まあ、いいのか。な?
分かり易くはあるが、今までは武内の静かな不気味さが臨場感出してたのになとは思った。
これじゃ唯のヘンタイ。・・・いやいや何でもない。


真実を告げた時の母親の切り返しも、興味深かった。

「待って。今はそれよりも大事なことがあるでしょう?あなたは家族をずっと騙してきたの?」
「・・・そうだ、すまなかった」

真実を告げた時、確かにそれは突拍子もないことで、信じがたいことかもしれない。
親切な隣人さんは家族を殺そうとしているから逃げましょう?
白昼で聞くと、滑稽な言葉だ。

また、彼女にとって、一番大事なことは真実よりも自己投資してきた時間の長さだ。
武内さんはそれを示してくれた指標であって、その根源を否定されては
益々反発の方が強くなる。
リアクションは悪くない。

しかも、さり気なくその辺をうやむやにしたままいきなり殺人犯だなんて言い出す夫・勲の無神経さは
確かに、みっともなかった。
検事だったのなら、尚更、もっと要領良く説明することも可能だったと思うのに。
自分のことばかりだ。

対比して、それでも勲は家族を護ろうと必死な訳で、それを理解しない妻は人でなしなのか?

それは同時に、この長年の月日にも言えて、妻はずっと家族を護り支えてきたのに
それを理解しなかったのは勲の方であった。
尊厳を否定しているのは、さて、どちらなのか?
深読みさせられる面白い命題提示してますよね。

いずれにしても、両方に同情出来ない人物設定・・・・。
ただし問題は、それが効果的に演出されていたかというと、割とそうでもない事実・・・。

まず、身の危険が迫っていると言うのなら、議論は後にして、差し迫った問題を先送りにしないのが普通。
次に、騙してきたと言っているが、具体的にどの部分を指しているのか?
この場合、武内氏への判決を指していると捉えられるが
それを妻が口出しするのは、可笑しいでしょう。
仕事の内容を黙っていることを、騙していると評するのは歪。

ましてや、あの判決は、法律上はシロで合っている。
彼一人の独断で決められるものでもない。控訴しなかった時点で武内の勝ちなのも事実。
そのことと、真実を混同した挙句、公私混同して、家族を騙していたという論理展開が不明瞭。

ってか、普通に守秘義務あるだろう・・・・。


ならば、武内が殺人犯だと知ってからの時間を騙していたと罵ったのか。
だとするのなら、通常の人の反応として、夫を責める前に、事態の重さを把握するのが、人間というもの。
自分の身に被害が降りかかるからね。

なのに、敢えて嘘を吐いていると責めたということは、勲の言葉を信じてないという理屈になり
だとしたら、今度は何故、私は裏切られたと泣き崩れるのかの理由が不透明になる。
なんか、ロジックがもの凄く下手になってて、浸れなかった。


息子。というか雪見の旦那。
彼の文句は脚本的には筋が通っていて、納得だった。
コイツなら言いそうと思っていたら、案の定、「元はといえばオヤジが判決間違ったからだろう!」

あっはっは。お前、本当に弁護士になる素質ない。

しかも、面白いのはこうなることを予想していたのであろう武内が
この俊郎にだけは事前にもう一度「ネタ」を仕込んでいた所が用意周到。
すっかり腐抜けな俊郎。
雪見を責めちゃう。

「お前、反省したんじゃなかったのかよ!母親の資格ねぇよ!」

確かに!

怯えるだけの平たい雪見には終始苛々させられた。
そもそも、盗撮カメラなんて分かり易いものを仕込んだり、会話を盗聴しようとしたり
一生懸命戦ってます~的なアピールがうざい。

「私は子供のためを思って!」

本当にそうとは思えない稚拙な行動。
不安だけでヒステリックに騒ぎ立て、義父の意見よりも、私は被害者的な顔をするのが
本当に自分のことしか考えてないんだなという印象。

琴音にも、真実言っちゃったのかな。最低だな。

この物語は、真実を視聴者は知っているという前提だから雪見の行為は正当化されるだけで
グレーの状況だとしたら、単なる冷徹で利己的な女である。
演じている優香さんが愛らしい表情で、その辺をカバーされているのも、良いキャスティングでした。


じゃあ、旦那の肩入れするのか?というとそんなことはない。
このドラマは誰にも同情も肩入れも出来ない所が、面白い人物描写だと思う。
みんなが少しずつ歪んでいて、全体として物凄く狂った世界観が構築されている。

旦那には客観視点というものがないんだろうか。
彼の言い分は尤もで、恐らく多くの一般男性の方たちが起こしそうな台詞である。
世の夫は、こんなもんでしょう。この状況では。
その意味でリアリティあって良いんだが
弁護士目指すなら、もう少し何か具体的な証拠をお前も集めろw


武内に言葉巧みに言いくるめられ、自分は被害者同然だということで罪人だと擦り変えて
それを信じ込まされた。
でも、そんな設定あっという間に、武内自身によって強制終了。

「俺、夢でも見てんのかな・・・・」

ここ!
もっと絶望に歪む、もっと違う台詞と表情で見せてほしかったです~!!
だって、ドラマのクライマックスみたいなもんじゃないか!
ここまで騙されていた日常が覆るんですよ!!

母親は呆然と扉を出てくる。
だけど、旦那は妻を信じ切れなかった遣り切れなさや不甲斐なさを噛み締めて
絶望して出てきてほしかったですよ・・・!

そんな軽いものじゃないだろう。


故に、ここで梶間一家の恐怖というものが、あまり伝わってこず、ちょっと消化不良でした。
演出のメリハリが足りない。
何簡単に呑気に「俺夢でも見てんのかな?」なにそれ?

呆然自失とさせるのなら、もっと別な台詞を。
この台詞を使うのなら、もっと苦悶に歪んだ表情を。
なーんか演出のセンス悪い気はする。

だが、ちょっと非常識なんじゃないかと思わせる血縁のない家族の墓参りを
ラストには、その非常識が非常識じゃなくなる武内の世界観にどっぷり浸かる誘導が
とても素晴らしく、唸りました。

あれほど、通常に見てたら違和感感じる家族総出の墓参りが
別に不自然じゃなくなっている。
むしろ参加しないことが不自然であることが、つまりは武内の世界観な訳ですよね。

それをマッサージチェアで強権政治を行った。


家出した奥さんを武内が連れ帰るところから始まった梶間家の悪夢。

話を1人1人聞くから来い!って言われ、大人しく彼に従ったのは
勲が逆らうなと言ったのか、或いはもう本能的に恐怖を感じていたからか。
奥部屋のマッサージチェアONの状況で言葉責め。
うぃーんうぃーん。


武内にとっては、家族の諍いなんてものも、受容できない状況らしく、母親から事情を聞くなり
「先生の妻でいろー!」

雪見さんには「反省文を書けー!」
書けば満足なのかよw

・・・・・なーんか、少しだけチープ感が節々に感じたのは何故なんだろう・・・。
内容もだが、ここはちょっと演出面で色々疑問が残った。

ただ、その後、武内と梶間一家で墓参りする、この自然な不自然なシーン。
そうか、ここへの出席を、こういう支配下に置かれた象徴として、使いたかった訳か。
と納得しました。

隣人とは云え、赤の他人の母親の墓に家族を紹介?
梶間母曰く、「待たせちゃ悪いわよ」

もうその辺で充分変だし、普通は嫌悪感抱くレベルである。
どう考えてもそのことについて家族会議をしてることが尋常ではないのに、そこでは感じない不自然さ。
真剣に見舞いたいと思っている不自然さ。

そういう違和感を演出しながら、マッサージチェアを越えると洗脳された世界観へとすり替わる。

不自然だと分かった途端に、揃って墓参りする、こちらの気持ちは伴わないこの自然さが異様で異様で。
揃って家族ごっこに付き合う不自然さがなんともいえなかった。
少し影掛かった画面も喪服の黒も、なんてシチュ。

鏡像の様に引っくり返った日常が、お墓と言うシチュの前で演じられる不気味さは
中々でした。


細部は不満もありますが、まあ、家族の擦れ違いの視点を浮き上がらせた内容は面白かったです。
そして、予告に池本さんが生きてたことにびっくり!
そうか、あのマネキンみたいな死体はやっぱりマネキンか。
・・・・あれ?だったらそもそも武内が殺したという自白をそのまま信じてしまう理由って何?
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