Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*04*13(Wed)
火の粉 第1話/2話 感想
冤罪か失態か?裁判所の判断が下った後の人間とその裁判官の物語ということで
リーガルネタかと飛び付きましたが、全然法律ネタは出て来なかった・・・。(期待しすぎ)
でもミステリー仕立ての設定は、何もかもが怪しく見えて、割と面白くなってきました。
何を描いていくつもりなのか、先行きを見守りたいです。


FNS系列放送の昼ドラが2016年3月で終了したらしい。
見られる時間帯じゃないからそこはどうでも良いのだが
代わりに4月からは新たに「土ドラ」なるものがスタートしたらしい。(同じ東海テレビ制作で)

んじゃーちょっと大袈裟なコテコテどろどろドラマか。

・・・と思ったら、ノウハウを活かした大人のドラマを目指すというコンセプトとのこと。
大人のドラマといえば、ここ数クールは俄然NHK。
スキルが民放とは断トツだった。

今クールはネタがつまらなそうなので、ちょっと(ーー;)・・・してたら
土ドラの第一作は累計55万部を突破、雫井脩介原作ミステリー『火の粉』だという。
ならば一丁挑戦してみるかということで周回遅れで参戦してみました~!


物語は、退官した裁判官とその家族が住む家の隣に
過去に彼が無罪判決を下した連続殺人事件の容疑者が引越してくるところから始まる。
勿論、原作は未読。

真実は結局どうだったのか?
今再び巻き起こる悲劇の真相も、何なのか?
その辺の謎を見せてきた第1話と2話。

人間の狂気や本性、家族愛をスリリングな展開で描くサスペンス・・・らしいのだが
ぶっちゃけ、同じフジの前クール「ナオミとカナコ」を見ていた人間としては、生温い。
ダラダラとした主婦の日常がスローテンポで描かれているかのような錯覚を起こす。

あのスリルを知ってしまったら、並大抵じゃ駄目と言うことか・・・・。

だが、その主婦目線で描かれていたらつまらなかっただろうが
物語は微妙に、その容疑者視点で送られる。
それが意味深だし、物語の混迷・真相迷宮も可能としていて特徴的だ。
受け身の罪悪ではないってのがいい。
視聴者としては主導される人物に感情リンクしていく傾向があるから
これは、こっちも闇に落とされると言う意味でユニークだし、危うい感じが出てた。


更に更に、出来すぎ!と思ったのが、その配役。
主演、この容疑者役がユースケ・サンタマリアさんで、その配役の妙がこれでもかってほどハマっている。
それがドラマの完成度を高めていると思いました。

とにかく、ユースケさんの感情のこもらない台詞回しとか、棒読み、表情の乏しさ、滑舌の悪さなど
ちょっと役者としての否定的な部分が、めちゃめちゃ効果的に出ている!
「ありがとう」という一言取っても
本気で言っているのか、嘘なのかが判然とせず、不気味だったら!

しばらくバウムクーヘンが喰えなさそうだよ!!

お近づきの印にって手土産多すぎだとか
言っていることがテキストレベルで正論なのも
ちょっとキャラクター的な異様さ、天使の顔して巣食う怖さはあるのだが
その最終的な味付けを可能としているのは絶対ユースケさんの喋り方のせいだと思う!

親切に振る舞うほどに、なんだか鉄仮面のように見えて、薄気味悪い人物像となっていた。
この人、善にしろ悪にしろ芯の強いキャラよりも、こういう静かな狂人をやらせると
マジ、ハマる人だな・・・。


物語は隣人の家族を次なるターゲットにしたという設定で、まずは次々と家族を懐柔していくのだが
隣人が妙に親和的だと、確かに少し警戒心を抱いてしまうかもしれない。
そういう日常の何気ないファクターから潜り込む危うさをドラマは丁寧に描いていて
その視点は興味深かった。

その中で、唯一不信感を募らせる妻。
こういう完璧主義者で頭堅いタイプが一番堅苦しいんですよね~。
ちゃんとしないことに苛々し、ちゃんと出来ないことに鬱鬱とする。
そういうストレス溜めまくるネガティブキャラなので、いっそこの人が前向きキャラだったら
事件は起こらないのかもしれないとか考えてしまった・・・。
「私の仕事取らないで」っていうくらいの可愛げがあればなぁ・・・。

事象をシリアスに捉えているのは、絶対彼女のキャラのせいである。

役が、優香さん。
役柄的には違和感はなく、溶け込んでおられるので、そこは気持ち良く見られてます。


途中までは、唯一洗脳されない休息キャラかと思ったんですが
義理の父親の仕事に口出しした辺りから、あれ?この人もちょっとズレてんな・・・と思い始めた・・・。

普通言わないだろう・・・男に仕事に、特に専門外の仕事に。
ましてや、義理父は弁護士という、人を裁く重責ある仕事をしている。
彼を無罪と判断した理由については、専門的な責任と覚悟の上の決定なのだから
むしろ擁護と労いを見せる発言をするべきだろうに。

ってなると、まともな人なんか誰もいなくて、全ての人物が少しずつ狂気を内含していることになって
何だかもうどれが真実か分からなくなってきてしまった・・・。(スタッフの思う壺)

元々、此処の心理を主観で掘り下げていくドラマではないので
誰が本音で何を考えているのか、何も分からない不気味さっていうのもあります。


そんな妻へ接近してくる、当時の新聞記者。
ぶっちゃけ、今の時点で一番可笑しいのはこの記者の方だよねぇ!?
この記者、めちゃめちゃ怪しかった。人柄的に。
ワザとらしいくらいの、変人キャラ演出である。
なんでこんな怪しい設定なんだ・・・。名刺まで嘘っぽい手抜き道具だった・・・(笑)

今の時点で、この新聞記者より隣人を不気味に思う妻の心理が分からん(爆笑)
いや、そのくらい、変人だった。



介護をしていたおばあちゃんが第1話にて早々死亡してしまった事件は
偶然なのか必然なのか。
ドラマが武内をシロとして描きたいのか、クロとして描きたいのか
その辺も曖昧にしている気がして、その作為が妙にハマっている気がする。

介護で、おばあちゃんに対する家族の邪険ぶりと、嫁である奥さんへの感謝の薄さ
おばあちゃんの介護してもらう立場に於ける感謝の念の希薄さまで描く過程は
そこに澱むように潜む、人間の本音がじわりと浸み出し、怖いというより鬱屈だ。
妻には感謝の気持ちを述べない夫は、本当に罪はないのか?とか考えると
色々正義が陰ってくる。
狂気なんて、日常のほんの些細な部分に眠っていると考えるネタは平凡ではありますが
やっぱり不気味ですよね。
人間視点というものに目立った奇抜さがある作品ではなかったですが
そういう日常の小さな鬱屈を積み重ねている描き方がとても巧みだと思いました。


んで、最大の謎、武内がシロかクロか?!という点について。
いや普通に無罪でしょ。
取り調べで自白をしてしまったが、裁判で一転、無罪を主張。
自白は取り調べ官によって強要されたものだと証言。

その時点で、自白以外の明確な証拠を警察側が出せないのであれば
日本の裁判では限りなくクロに近いグレーであり、判決はシロである。
(・・・・って、最近もこんな事件があったような・・・と脳裏をちょっと過ぎった・・・・・)

背中の刺傷を自分でやったというが、医師の診断書で、刃物の角度などから分かるだろう・・・。
せめて、状況証拠や動機辺りを抑えておかないと
無罪にせざるを得ないでしょう。

そんな状況下では、如何にも裁判官の独裁に於いてのミスであるみたいな憤懣を滾らせる新聞記者の説得力が
少々弱いのが気になる。

じゃあ、ヤったかヤってないかという点については・・・あ~・・・・。
逆に完全にシロだとするなら、愉快犯である。別な意味で。



その他で気になったのはの演出!
これは皆さんも気になったと思うのですが。面白いなぁ。
ブツブツとシーンをぶった切る独特の編集が、妙な胸騒ぎと焦燥を生んでくる。
しかも連発だ。
一カ所二カ所じゃない多用が、結構大胆である。

音楽が途中でブツっと切られる容赦のなさは、なんだか手の平を返された人間の冷たさにも似ている。


当てる音楽はコテコテに王道。
ここまでベタなメロディで恐ろしさを煽ろうとしてくると、ワザとらし過ぎて笑っちゃう。
そのくらい、ストレートである。
この辺は昼ドラ出身って感じ。


とりあえず、もう少し追ってみようと思わせられるギリギリのクオリティでした!
元裁判官の隣に転居してきた元被告人。バウムクーヘンで家族を懐柔。
狂人っぽい隣人に恐怖を持つ面白さと言うか逃げられない圧迫感が、地味にじわじわと来る。

欲を言えば、もう少し気を引く何らかの要素が欲しいところ。不気味さにしろ、全体的なパンチが薄い。
これで、妻だけが正しかったというオチになったら超つまらん。
スリル感も半端なので、これからに期待だ。

時間が遅すぎるので、必ず録画になっちゃうのが残念です。24時って・・・もう翌日じゃん。
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