Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*04*16(Sun)
リバース 第1話 感想
期待はずれ?いえいえ季節外れでしょ。なんでこの初夏の陽気の中大雪の画面を見なきゃならんのか。
まずそこから疑問である。
これだったら前クールにやれば良かったのに。カルテットと被るからだろうか。

とにかくスノボとか言われても「あの日雪はいつから降りだしていた?」とか意味深に述べられても
ピンとこないわ
雪原で藤原さんに大声で絶叫されても、冷たくてキモチよさそ~ぐらいにしか思えなかった。
折角の抒情的な雰囲気も無効化されている。


尽く外していますよね。
『Nのために』の時のスタッフと聞いて情緒的な画面やセンチメンタルな光景が醸しだす心理描写など
繊細なタッチを期待したのですが
真夏の陽気の中で見るドラマじゃなかった。

これなら軽井沢の避暑地を舞台とした前クール「カルテット」の方が
余程それらしかったと言わざるを得ない。


しかも、あまりにしつこいくらいの、小間切れカットのつなぎ合わせと映像タイムループという。
これは『Nのために』の時のように
あまりに綺麗な背景とピュアな主人公たちの一瞬の輝きがリンクしていたからこそ
繰り返されることで募る寂寥感やら清涼感が増して煽られてハマっていた訳で
こんな泥臭いお話で、しかも季節も外している状況で
こんなにも繰り返されてもうざいだけである。

しかも展開トロッ!
めっちゃとろっ!

勿体付けたようなゆとり展開で、しかも何度もリバースされ、正直初回の長さはきつかった。


でも苦情はそのくらいである。

実はそれ以外は細部までとても丁寧に造られたドラマに仕上がっていて
内容的にもとても興味をそそられる展開でした。
ドラマはもう湊かなえワールド全開である。

過去と現在をリンクする手法も、そこから謎を少しずつ紹介していくクダリと
過去の事件と現在の事件の双方から進行させる骨格も
同じパターンながら、実によく魅せてきていたと思った。
少し暗めの画面も雰囲気出ていて重厚感があったし
何より湊かなえ作品って、節々でちょーっと心の琴線に触れてくるフレーズを入れてくるんですよね。

理解出来ない心理描写や人間行動もあるにはあるんですけど
時々寂び付いた心に沁み入るように、傷口に何かが触れてくるシーンがある。

「人生を変えるのは死に物狂いの努力なんかじゃなくて、一杯の珈琲、思いがけない美味しい食べ物、
 見たこともない風景、見知らぬ人との出会い、そんな些細な事が人生を変えていくんだって」とか
「新しい人生を始めようとしても、何度もそこへ引き戻される決定的な一日が確かにある」とか。

上手く言えないけど、失敗や苦難を肯定するようなそういう言い回しが凄くヤられたって思う。


あらすじ。
湊かなえの同名作品が原作。勿論、未読。
大学三年生の時に友人が事故死していて、そこから10年経った男たちのお話。

「復讐は10年経って始まった」
そう言うからには、多分 ここからもう現在軸の事件は始まっていたんだろうな。
ここはさらっと描かれていて巧みだった。
大学教授の祝賀会で、広沢の母親が三回忌以来久しぶりに現れ、深瀬たちに話しかけるシーン。
復讐というからには、この母親が関わっていないとは思えない。

何で10年のブランクがあるのかも不明だが
真実を知ってしまう切欠とかあって、関わる人みんなが関係者というオチになるんだろう。
誰が裏切っているか?とか、そういう話?

親友とまで呼べるたった一人の男を巡る男たちの憎悪の世界?
え~・・・それってどうよ?


深瀬役の藤原竜也さんと、カノジョの美穂ちゃん役の戸田恵梨香さんは圧巻のポジション。
藤原さんはホントこういうおどおどした役をやらせると光る光る。
苛々させられるほど見事だった。
ほんっとイイ!!

そして、可愛いだけじゃない戸田さん。
彼女を抜擢したからには、彼女もまた過去の関係者であってほしい。
知ってて近付いて、真相を狙っているパターン。
むしろ、脅迫状も彼女だといい。

そのくらいの期待は抱かせる、単なるお飾りじゃないヒロインであった。


その他だと、金八先生・・・・じゃなかった、武田鉄也さんがこういう悪役をやると、逆にコワイな。
しつこそうなジャーナリストで、悪くなかった。


ただ、ほんと~~~に、初回にしては間延びしていて、長すぎたのが惜しい。
じっくりと金曜夜にミステリーを楽しませてくれる意図は共感できても
じっくり=ゆっくりではないですから!

美穂ちゃんと恋仲になるまでのクダリもタラタラ長いわ
しかも同時に過去編で、事故現場に向かう当日描写もちんたら長い長い。
どっちか一つでお腹いっぱいですよ。
その上、ここまで付き合わせておきながら
男同士の友情で結局何があって、引き留められなかったのか、それは次回へ持ち越しと来た。

そこまで入れてくれよ、尻切れ悪いなぁもぉ。


美穂ちゃんが深瀬を好きになる様子なんかを甘酸っぱく描写したかったんだろうし
ちゃんと恋に説得力も感じ取れて真実の愛っぽかったが
そこも、それとドラマのカラーがあっていない感じ。
美穂ちゃんも刺客だったというのだとしても、二人の恋仲エピは要らなかったような。
初めからカレカノでさらっと流してくれた方が分かり易かった気がした。

少しはラブ入れないと視聴者が付いてこない?とか?
そうだろうか。
だったらベッドシーンくらい入れてくれたらいいのに、裸ですら出なかったぞ。
いっそ男だらけで硬派に攻めてくれた方が、冷酷な雪景色に似合っていた気がしますが?


お陰で、過去の方の謎はもう知りたいような知りたくないような。知らなくてもいいような。
正直、真夏の気温の中でこのテンポのミステリーに付き合う元気は厳しい。
(本日のここの室温は28℃である)


面白そうなネタなのに、演出に力を入れ過ぎて脚本が間延びしてしまった印象の初回でした。
初回だからこそ色々と伏線を入れなきゃならないのだろうから
余計サクサク進めてくれないと。
雄大な山の景色とか綺麗ではあったけど、圧巻というほどもインパクトもなく。
何度も繰り返されるラジオとか、不自然な卒業旅行とか
もうしつこいほどのリバース・リバース。
地味な深瀬と微妙に壊れ始めた日常が、恐怖よりも勿体付けたように感じさせてしまったのが残念。

いっそラストにさっさともう誰かが死ぬとかあれば、目玉飛び出たと思うんですけど
この作品はそういうグロさではなく心理描写に重きを置いていそうだし。

それこそ、この時間軸マジックが華麗に結びつく『Nのために』のようにでもなるんなら
まだ見てもいいですけど
引っ張るだけ引っ張ってじわじわ進めただけだった『夜行観覧車』みたいになるんなら、付き合い切れない。

狂わされて破滅していく話だったら面白そうですけどね。
まぁもうちょっと見てみようかなという感じです。
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