Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*03*23(Thu)
カルテット 最終回 感想
なんかとっても爽やかに終わって気持ちの良いラストでした。
駄目な大人なままのカッコ良さだの強かさが画面から滲みでていたし
リアリティ薄い結論もこの童話のような寓話のような世界観だからこそとてもしっくりとマッチしている。
まるで軌道修正されたかのような、一貫性ある終幕に、こちらの方が一冬の恋をしたような気分にさせられました。

確かに詰めの甘い部分や雑な部分は最終回でも目に付きましたが
それでもこの世界観を崩さず最後まで走りきったのはすごい!
アンニュイで詩的な台詞回しや文学的な思考回路は見る人を選んだだろうけど
訴えたいことを見せ切ったラストには人生の美しさしかない。

もうみんなかっこいいよ!
愛しい駄目人間たちだった!

その結末すら理解する人は少ないのかもしれないけれど、私は好きだなと思いました。
4人の生き方を称賛するだけの勇気は私になくとも
こうであれたらいいなという夢を見させてもらった三ヶ月でした。



最終回。
裁判が終わって自由になったまきちゃんは帰ってこなかった。
週刊誌やマスコミに叩かれ、音楽をやるなと世間に批判されている自分では迷惑をかけると思ったから。
そんなまきちゃんを3人は一年後迎えに行く。
音楽で誘き出して再会。そのまま拉致(笑)

みんなが夢を諦めそれぞれの人生を歩みだしていたことを知ったまきちゃんは
だったら最後に夢だった大きなホールでコンサートをしようと提案。
「私有名人ですよ?このくらいの人、集められます」


なるほど、そう来るのかー!
そのための過分な事件要素だったのかと。
集客の説得性が高く、チケットさえ売れてしまえば確かにコンサートは開催できるよな。

そのための話題性ということで、すずめちゃんの過去設定、別府さんの出生なども利用され
ここに全てが繋がったと言う感じ。
人生って確かに何が幸いするか分からない。
勿論それは、幸いしたからといって救済になるなどという簡単な話ではないし
ここで彼らの過去がリセットされたとも私は思わない。
心の闇とか傷って、免責するのはそんな陳腐じゃない。

でも、そんな心の重荷があるからこそ歩める未来、そして誰かの役に立てる未来
それってほんの少しの癒しにはならないだろうか。
痛みを利用するのではなく、痛みを分かり合っているからこそ、今や成り立つこ4人の関係性こそが
とても優しく痛いと感じる。

そのラインを綺麗に浮き彫りにしてきた脚本が潔かった。
余計な要素は全部剥いで、まきちゃんが白か黒かとか、そんなことはどうでも良い要素な訳ですよ。
グレーであるという意味ではない。
そんなことは彼らにとって重要じゃないってことが、潔い。
そして見ているこっちも気持ちが良い。


ここで何故家森さんが入らないのかが疑問。
彼にもそれなりのゴシップ記事付けておいても違和感はなかった。
だが、敢えて一人だけクリーンってところが、脚本家さんのセンスなのかなと。
でも悪くない。
みんながみんな派手な過去を背負っているわけじゃないんですよね。


コンサートは満員。
もっと野次が飛んでも良かった気はするが、ゴミを投げ込まれたくらいで完走。

もうこれが何とも胸に来て!!

ずっとコンサートを夢見ていただの、音楽家にとって舞台は憧れだの
そういう立派な理由は付いていない4人なのだが
口約束で、いつか出来たらいいね~なんてずっと言っていて
4人揃う意味、そしてここに立てる意味。なにより自分たちが音楽をやる意味。

そういうものがぐわーっと画面から溢れてくる演出で、もう胸が詰まった。

ゴミとか野次とか、それこそ、どうでもいいわけですよ。これも。
そういう意地が見ていて感動する。
席を立つ人が多すぎたのがちょっと演出過剰な気はしたが(だってチケット代高いだろうに)
通り過ぎていく人は道端で立ち止まらない人だ。
どうってことない。
そしてこの強かさは、成功した道を歩いてきた人には出せっこない。

色々なことが頭を過ぎる回想の演出も巧みで乗せられた。


その主題を更に煽ったのが、いきなり出てきたピンチヒッターだというバイオリン代役の女の子と
いきなり届けられた嫌味だらけのファンレターの存在だった。
これこそがドラマを通して脚本家さんが言いたかった根幹なのではないかなと
何となく感じた。

コスプレさせられて、「恥ずかしくないんですか!」と詰め寄る若い女の子。
ああ若いよな~。
最初はそんな風にプライドもって誰もが戦おうとしている訳だし、彼らもそうだった。
でもそこで見せた一流ってなんだろうって問いは、彼女の台詞を未熟さに色付けさせる。

ここで序盤を視聴者に回想させることで、このバイオリン少女の稚拙さを促す、このプロット!


手紙もそう。
お前ファンだろ、というような熱い批判意見はなんか逆説的な愛の告白のようでもあった。
「下手だし、才能もないのに、なんで意味もないのに音楽を続けるんですか?」

そんな所にカルテットとしては意味を見出していないわけで。
それが全話を通じて伝えられてきたことであるだけに、反論は強固だ。
言葉なんかいらない、
だたステージ上で楽しく弾ければそれが答えだ。

そういう潔さがもうカッコ良いやら泣けるやら。大人の強かさを見た。
以前まきちゃんが「捨てられた女、舐めんな!」って言い放ったけど、正にそれ。
底辺まで落ちた人間って、本当は強いんじゃないの?っていうメッセージが
私の心を勝手に抉る。


それって音楽に限らず誰にでも当てはまることでもある。

それは拡大解釈すると、この脚本家さんにまで言えて
こんなにも大多数の共感を得られなさそうなドラマを書いたけど
まあ、分かってくれる人が一人いればいいよっていう言い訳みたいなものにも聞こえて
・・・そこはちょっとげんなりした(笑)

うん、独特の世界観だったことは認めるけど
でもこのラストなら尚更、8話とか、マジいらなかった。(まだ言っている)
まるで恋愛ドラマじゃなくなってきたから局から不満が出て仕方なく一話割いて
それらしいエピソード捻じ込みました~って感じだった。

このドラマに恋愛要素は本当にいらなかった。
この結末になるなら、尚更無駄だった。

なくてもこんなに素晴らしい。


ラストに、車の中でエンディングをみんなで歌うシーン。
ああ、これからはまきちゃんはあの「の~ぼりざか~♪」ではなく、この歌を鼻歌すんのかな~と思った。
それってなんだか幸せだ。
みんなで歌うのだ。
幸せだ。
「手放してみたい、この両手塞いだ知識~どんなに軽いとかんじるだろうか~
 言葉の呪いも鎧も一切合切 脱いで剥いで僕らがもいちど出会えたら~」

結局定職につけていないいい歳した大人がまだ遊び続ける結論な訳で
健康保険は国保ですかとか、税金払ってんのとか、老後はどうすんのとか
現実を見たらそれこそ眉を顰めるしかないんだけど、駄目な大人の駄目な結末だけど
そこには無償の幸せが満ちていて
人生の謳歌が感じ取れて、褒められたもんじゃないけど、大切なものが見えた。

きっと彼らはあのポンコツ車で揃って死んでもこれが最高の幸せと思うんだろう。

堅実に生きていくのが正しいんだろうけど、大切なものを手に入れたら、それはそれで合格なんじゃないかと
そんな気にさせられる。
駄目な見本でありつつも、4人の強さはとても神聖だった。
人って実は大人になるほど、そういう傷や嘘や負い目を抱えて、カッコ良くなっていくのかなとか思う。
だとしたら、歳取るって、素敵だよな~。

老人になっていく方がカッコイイし、魅力的だと、声高に訴えていたドラマだと思う。
昨今の若いアイドルを湛える風潮の逆行を見せ、それも清々しい。


そこらあたりの主張を際立たせるため、或いは相殺してしまわないため
最終回は確かにその他の装飾部分は造りは雑で、さらっと流し過ぎな部分や、明らかにオカシイ流れも
あるにはあったんですけど、この際一切スル―です。

このクライマックスがあまりにあまりに綺麗だったので、余計な邪念はそれこそ消えました。
何か言う方が邪道でしょう。
言いたいことも文句もあるんだけど封印。

ラストはコンサートだろうなとは思っていましたけど、まさかこんな大ステージで観客満員にして
一切の邪念もなく没頭する時間というものを見せ付ける最高の演奏を披露するとは
想像もしていなかった。

こんな風に脚本が多少不完全でも、それを上回る何かがあれば
私は結構及第点超えちゃう方です。
その意味で8話は完全スル―した上で(しつこいな)、かなり出来の良いドラマであった。
後半のグデグデが実に惜しい。
でも満足だ。


最後に一つだけ言うとしたら、それこそ事件性やミステリーはあのコンサートのための種まきだった訳で
やはりそれ自体に意味はないのだろう。
だとしたら、夫さん回のアリスちゃんや、戸籍乗っ取りで義父殺しとか
二度も殺害容疑を掛けることはなかったかもしれない。
派手な要素を入れればそれだけドラマとしても収束するということは理解できるが
行きすぎた衝撃はきちんと回収しなければならないという責任を背負う。
また、どこがクライマックスだったかの意識も散漫としてしまった嫌いがある。
戸籍や人の命を軽々しく扱われた気がするだけだった。

それともこれも、社会風潮なんてそんなもんでしょって皮肉っているのだろうか。
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2017*03*17(Fri)
カルテット 第9話 感想
とっても綺麗な別れのシーンにぼろぼろ泣いた・・・!
不器用な大人なだけにみんな悟ったような顔をして笑顔張り付かせて最後の夜を楽しんで
優しい思い出だけを残して消えていった4人のカルテット。
一夏の思い出的なドラマになりました~。

「信じてほしい・・っ」

そう言うまきちゃんの悲痛な叫びがみんなの心にちゃんと届くだけの絆は
もう分かり過ぎるほど理屈じゃない部分で感じ取れ
確かに強固に感じられるからこそ、何も聞かない4人の最後の夜が沁みた。
いつもと変わらないように過ごすその気遣いが切ない。

不器用な大人って喚けないし、引き留める力もないし、こうするしかなくて、でも気持ちは追い付かなくて。

いつしか家族のように絆を持ち始めていた大人のじわじわとした感情を
とても丁寧に映していたと思いました。
部屋で一人涙するのも、バイオリンを抱き締めるのも。
「もうリセットボタンは押さないと思います」の台詞が未来を見ていて、また泣ける。

「奏者でしょ」という説得も、このドラマ、この関係性ならではで
また、昔優等生やっていた別府さんと悪ガキだった同期の比較もエグくて
カルテットの意味合いを濃く匂わせるストーリーだった。

冬の軽井沢が舞台ということで、多分最後は別々の道を行くんだろうとは予想してましたけど
まさかこんなお別れになるとは!
みんなが自由意思で旅立つのではなく、むしろ求心力を高めていて、一緒に居ることを選んだのに
限界が外からやってきた。

戸籍買い取りだけではそんな罪にはならないと思うけど。


そこは文句ないんですけど・・・・。
だけど、それだけなんですよね。惜しい。
はっきり言って、ネタ切れですかね、このドラマ。


役者さんも演出もとっても良かったのですが、まきちゃんの過去と偽名が明らかになり
それがカルテットの崩壊も呼び込むこの回。
失礼ですけどここをクライマックスに持ってきたいようなそんなドラマでしたっけ?
残念ながら1~8話との関連性がまるでないが致命的だ。

過去に虐待?
母親が目の前で事故死?
義理の父親が加害者遺族から賠償金を2億?20年間も?

戸籍を200万で買い取って逃げ出した、は良いとして
そういう過去をまきちゃんが少しでも匂わせたら駄目なのも承知として
物語の中で全く感じさせないってどういうこと?

まるで今突然取って付けたような継ぎ接ぎ。

そういう所が凄く嫌。
プロットが適当すぎる。
とても虐待を受けて育った娘には見えませんでしたけど?
母親の事故もなんか取って付けたようで。
偽善者ぶって加害者からお金貰うのに堪えられなくなったって?
まあ、いじめとかあったかもしれないけども。

こういういきなりの爆弾投下発言は、言われた後に、視聴者が
「つまり、あっ、そういうことか!」って気付くことで完成するものではないんですか。
何か色々と思わせぶりなドラマではありましたけど、虐待を匂わせるシーンとかありましたっけ?
精神不安定で不健全な精神状態だったりしましたっけ?

なんかちょっととある一線越えちゃったぞ的なまきちゃんの肝の据わり具合は、皆さん感じていたと思いますけど
どちらかというと強かに乗り越えてきたツワモノに見えてませんでしたか。
普通を装っていてもどこか空疎で現実感ない感じは受けていましたが
名前がないことだったのか~・・・いやでもなんか違う。

いや、それさえも強がりだったとしてもいい。

ここですずめちゃんに「好きは隠しても溢れてきちゃうものだから」

それをお前が言うのかよ!!

溢れても出てきちゃうような愛情の本質をくだらない我儘と独善で歪めようとしてたんだ?
愛情について、溢れてくる・・・・なーんて言わせるんだったら
前回の8話まるまる要りませんよね?
なんだったのあの茶番。

その台詞はすずめちゃん以外の人間に言わせた方がしっくりきたし
すずめちゃんがソレ言うんかいと失笑した。
この8話自体がまるでネタが切れて繋いだ別ドラマのようだし、そことの連結もなっていない。
正直、夫さん回もやっぱり不満だ。
でも、少なくとも夫さん回から続けてこの9話になれば、まだマシだった。


だがそうなると今度は、夫さんが、そんな風にやり直したかったまきちゃんを
自分が台無しにしてしまった・・・と涙している展開も疑問。

何、女の方は悪くなかった、夫が悪かったって結論なんですか。
夫婦のどちらが悪いとも言えない擦れ違いを2話も尺取って描いてきておきながら
むしろまきちゃんの無神経な態度が破滅を招いた自業自得な要素の方が強かったのに
いきなり夫さんが泣き出して同情しろと見せ付けられても。

そもそも意地悪な突っ込みを入れますと
夫さん回って男性陣が二人共蚊帳の外のままだったので、あの経験を経て絆だの居場所だのと
結びつけるのは少々無理があることになる。
ということは各々で個別に事情を解決して運命的にも居場所に此処が残っただけという
特に4人でいるメリットを感じさせるドラマではないことにもなっちゃうわけで。

駄目な大人の寄せ集まり・・・。

んん、社会的不適合者が集まっているからこそこの共同生活の味わいがあって
そこに心打たれる日常と切ない求心力があったのに
いきなり事件だの事故だの・・・。脚本が雰囲気をぶち壊しているよ。


連ドラって、前回までの話がその後どうなっていくのかを楽しみに見ているのに
各回が分離してたら意味ないでしょう。

本当に、各メンバーをフューチャーし終わった後からの無駄回ばかりが失速感と迷走感ハンパない。
ネタ切れなのかと疑いたくもなる。
だったら全6話とかでしっかりと濃密なまま終わらせてくれた方がよっぽど傑作となれたのに。


今回なんて特にそう思うよ!!
こんなにも綺麗な大人のお別れを見せられるんだったらそれこそどっぷりと浸りたかったよ!

松たか子さんの台詞の抑揚が、ああ、これは真実を言っているんだなって思わせられたし
この迫力、演技力はもう圧倒的だった。
それをただ黙って受け止める皆の表情も秀逸。
一切音楽を臭わせない演出も綺麗で、役者の醸しだすオーラが画面からビシビシ感じられて
クオリティとしてはかなりハイレベルでした。

なのに脚本が支離滅裂。

いきなり爆弾発言すれば視聴者が喜ぶと思っている安易さが腹立たしい。
加害者の自転車少年の家は、その事故後一家離散し、家も職も失った、とか、とってつけたような悲劇。
しかも夫さん回でアリスちゃんを殺したと思わせて、嘘でした、となって
また殺人容疑?
もういいよそれは。げんなり。

そうだ、そのアリスちゃん。
なんなの、この扱いは。最低だな。彼女の奇抜なキャラを使いこなせなかった印象しか残らない。
これで退場とか、馬鹿にしてませんか。

なんか泣ける映像だったのに内容が駄作で、なんとも微妙な後味である。
なのに綺麗な物語として終わらせようとしている意図が気持ち悪い。
派手な要素を入れれば悲劇になると思っているセンスが気持ち悪い。
もっと普通で良かった。
この不協和音、なんとかしてほしい・・・。
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2017*03*15(Wed)
嘘の戦争 最終回 感想
すっごく面白かった!!もう演技対決に圧倒されて!
嘘というテーマを多彩に考察したドラマは見たことなかったのもある。
浅い倫理観や理解し難い幼稚な主張をすることもなく、逃げることもなく
嘘を主軸に人の救済の在り方を示していた。
最終回は失速するドラマが多いがこのドラマはラストまで緊張感を持って作られていて見事だった。

王道をがっつりしっかりと描いてくれたので重量感もみっちり!
復讐が終わる爽快感と相まって清々しくも粋なラストに感動。
久々に最後まで楽しめたドラマでした~!


いやぁ、観終わったばかりでちょっと思考が散漫としておりますが、とっても楽しかった!

前回ラストで、確定的な証拠を奪われ
だったら三瓶の所持しているラストカードと共に親子二代による因縁対決かー!・・と思わせて
まさかの嘘対決。
タイトルらしい拘りに、逆に感動した。
そう来るとは!

嘘から始まった復讐が嘘で閉じるこのセンスの良さ。
もう何も言うことないよ!すっごかったよ!めっちゃ楽しかったよ!!


何につけても隆である。
二科隆役の藤木直人さんの演技が全てでした・・・!
倫理観と経営責任の間で揺れ動く微妙な感情が滲み出ていて一番共感できた。
ラストの好敵手として空港で向き合う男のかっこよさ・・・!
うぎゃあぁぁ・・・・!!!ステキ!

勿論主演草薙さんを筆頭に、ラスボス二科興三役の市村正親さんとか、迫真で
脇が重厚に固めていたのも厚みを感じさせていましたが
物語の肝となるのは、相手役となる役者の反応の仕方である。
ここで、どれだけの衝撃やインパクトを狙っているのか、スタッフの意図も測れる。

そういう意味で、ラストの廃小屋での直接対決シーン。
「会長・・!」とか「一ノ瀬ッ!」とか
名前を連呼するだけの言葉しかないのに、見せる演技がもう秀逸。
目の見開き方、台詞のトーン、掠れたような声や太い声。
使い分けてくるこの技術力の高さ・・・!(そしてスーツの似合い具合)

そこに息を合わせてくるカメラさんのアップの仕方の巧みさと言ったら・・・っっ。

もう盛り上げ方のレベル高すぎたよ・・・!!

プロの仕事を見た。
一連のもがきから伝わる隆の葛藤というか、微妙な立ち位置が何とも言えない深みを出していて
浩一の復讐劇を間接的により悲しく重たいものに仕上げていたと思う。
ドラマ序盤は単なる排除すべき災厄程度にしか認識していなかったのに
隆にここまで入り込んだだけでも浩一の努力は実っている。
序盤までの彼と違い、ちょっと浩一への同情というか、理解も見え隠れしているところなんか、堪らなかった。


その意味では、ラストに娘を失ったと勘違いし泣き崩れる興三のリアクションは
もっと明暗付けてくれても良かったくらいだ。
この期に及んでまで、「部下が勝手にやったことだ」なんて、更に傷口を広げる言い方をし
視聴者ともども、苛立ちをマックスとさせたんだから
もっと見開いた目だけのアップとかで、浩一が本当にヤったのか!っていう衝撃と
娘を失う絶望を、ガツンと見せてほしかった。

でも一人小屋に残され、おいおいと崩れる姿は中々に余韻があって気に入っている。


浩一は少し泣き過ぎな気はした。
出来れば涙は効果的に一回だけに絞りガツンと悲しみと憤りを表現してほしかった。
ハルカが「殺さないって言ったじゃん!」を画面の向こうで叫んだ時
それを言っちゃダメじゃんと思って、あ、つまり演技か、と、ここで嘘に私は勘付いたのですが

「これが30年前にお前らが俺にしたことだ」
その時の浩一の涙に見せた隆の表情は逸品。

「あんたでも泣くんだな」って最後の捨て台詞は復讐を遂げ終えた節目を感じさせてきた。

浩一を、草薙さんのちょっと悪ぶった荒廃的な風貌が似合う似合う!
本当に似合っていた。(ちょっとカッコイイし)
エリートに扮装している時と、素のギャップを分かり易く画面に出してくれたので
多少棒読み演技で感情があからさまでなくても、それが逆に廃れた雰囲気を加えていた。


楓役、山本美月さんも、最後に化けたな~って印象だった。
少々目が寄ってて棒読みなのでつい冷めてしまっていたが
「うん・・・憎み続ける・・・」は良かった。

「憎むって結構疲れるんだよね」って言っている傍から
「憎んでくれた方がよっぽど楽だ」と言って、楓の救済を浩一が図るシーン。

恋心は嘘だったけど、楓の恋心は本物で
その分この先も一人の男を憎み続けるっていうのは、一生心に消えない存在になるということで
とても文学的な告白シーンでしたよね。
そこで嗚咽と共に流れる涙も綺麗だった。


あとはもう、嘘が二転三転していく目まぐるしい展開で、それも圧巻だ。
喫茶店マスターの裏切りはなんかお茶目な感じだったが
騙され、騙して、あとは水に流すって関係はブレがなくて好感がある。

警察を誘導して六車を排除。
誰がどの場面でどう味方であり、敵なのかを転換させていくのが特徴的で
人の繋がりの面白さも見えた。

病んだ様子の晃、テープを失くしハッタリをかます浩一。

二科コーポレーションの新作データを盗んで首元を抑え
隠しカメラで殺人まがい。

嘘対決に徹底した脚本も潔くて私は好感持っている。
復讐だの詐欺だの、色々な装飾をされてはいたが、嘘というワードから連想される人の心理を
色々描いて見れてくれて、興味深かったのも確か。
下手に善悪付けて、嘘を吐くのは良くないだの、復讐は駄目だの、そんな理屈で締められたら
マジ投げてたところだ。

嘘は悪いことなのか、嘘に救われる、嘘に護られる、嘘に涙する。
嘘を善悪の一線で描かなかったのが良かったな~と。
素直にそう思わせるだけの勢いと迫力がありました。


ここにきて、会社を護るためは勿論、真実を共有することで、どこか隆にも変化が出ているのも面白い結末だ。
浩一の復讐心に同調するような空港の表情が
嘘を単純な善悪で区切らなかったラストの余韻を高めている印象でした。

そして隆もまた、嘘を吐いて護りたいものを受け止めていく、その男の覚悟!
背負うものは決して綺麗じゃないという社会描写がもろ好み。
なんかもう痺れる男の生き様を見せられた感じだ。

空港の二人のやり取りも粋で
真剣勝負、ギリギリの駆け引きを越えた二人だからこそ
認めあう部分もあり、だけど慣れ合うこともなく、強い絆は生まれたかもしれないまま、とりあえず背を向ける。

~~っっ!!!

どこかでもう一度出会うことがあったら、今度は誰よりも信頼出来る相手になっていそうだ。

「探した。協力してほしい」
「懲りない人だね、あんたも」・・・なーんて。誰か続編・・・!


ラスト。
留置所での晃を交えたやり取りも良かった。
「大丈夫だ。一ノ瀬は生きている」
分かっちゃってる様子の隆が一皮むけた漢になってて、ニヤリとした。

確かに晃の最後の暴走は、見ている私も騙された。
折角ここで一件落着したと思ったのに、お前、またぶり返すのかよ・・・!

でもそれも策略かと分かった瞬間のこのハラハラ感!
なかなかスピーディな中で一気に騙してくれた、躍動感もあった派手なラストである。

二科家に乗り込んだ時もプールで同じ角度で落ちて
デジャブのような美しい飛び込みで退場かよー!
また同じシーンを再現させたようなお別れシーンのセンスもいい。

隆を信用してなかった訳ではなく、興三とその周囲を信じていなかったんだろう。

父親の不始末に振りまわされた実子が顔を突き合わせるこのラストも
今は心が一致していて、あれ、これ楓が願っていたことなんじゃないかと思えば
もう大ハッピィエンドである。

興三を確実に失脚させなかったラストは意外ではあるのだが
そんなことよりも嘘で勝てたラストは圧倒的で、充分。
そうか、だから「嘘の」戦争なのか。
正直行き先も教えて貰えない女が相棒かどうかはともかく
ラストは爽やかな後味を残して終幕していた。
こういう物語、大好きである。

実は「銭の戦争」の方は最後、金に対する掘り下げが不十分な上、くだらない理想論を押し付けられて
逃げられたようで不満だった。
だけどこっちは大満足。

一人一人を成敗していく中盤戦までは、楽しいんだけど中途半端で、どうなることかと思ったけど
最後まで付き合って良かった!
脚本に一貫性があっただけでなく、スタッフを含め関係者のセンスが抜群に良いのがにくい。
特に嘘を三兄弟にバラした終盤戦からはもう圧巻の出来映えだった。
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2017*03*10(Fri)
カルテット 第8話 感想
良い歳した女が今更他人のキューピッドをしてすずめちゃんは切ない恋をしてるのね~なんて
思わせようというスタッフのセンスが気持ち悪いわ。
中高生の恋愛じゃないんだから、大人の恋がこんなその場凌ぎの他人の介入で
何とかなると思っているのが幼稚である。
恋はなるようにしかならないと悟って然るべき歳である筈だ。
一気に最悪なドラマに成り下がってしまった。

就職先のオジサンが「すずめちゃん」呼ばわりするのも気持ち悪かった。
それ、アットホームじゃなくてセクハラですから。
その辺を不思議に思わないスタッフの無神経さが非現実だ。
ここは親戚のオジサンかなんかの身内事務所だったの?そんなこと一言も説明されてませんけど。
職場ならキチンと名字で呼ぶべき。

最悪、地方の田舎都市はこういう規範が緩いという描写だったのだとしても
恋愛相談はないわ~~~~。
気持ち悪いを通り越して、もう振られて当然とか思った。

ましてやすずめちゃんは過去、職場で父親の噂からかなりのダメージを受けてきたという設定なんですよ。
あの時の心の傷痕とか、受けた誹謗中傷など、あんなに丁寧に描いてきた前半部が台無しにされた。
加えて、自分で別府さんとまきちゃんをデートに誘いだしておきながら
それを影で見て泣くとか、同情するわけないだろ!
気持ち悪いわっ。

長々とカメラアップで回して、はらはら涙流させて、満島ひかりさんになんっってことさせるんだよ!!

何、え、ちょっと待って。この茶番と、前半のお父さん回の涙が同列なの。
最悪だ。

父親の死に目にどうしても許せなくていけなくて、あんなに感情豊かに表現し
車の中で静かに涙して来たシーンをぶち壊しだった。
その中高生の寸劇でまるまる一話使いきったよ!!げええ。
別ドラマ感ハンパない。

恋の橋渡しを本気で出来ると思っていたとか、思いたくもない。
夫さん回から脚本家さん変わったのだろうか。台詞も今一つ味わいがなくて。


冒頭の、待てが出来ない大人たちがこぞって皿から食べていくシーンも正直笑えなかった。
今までのクスリとさせるようなエッジが足りない。
氷の魚釣りシーンからは、ああ、このドラマらしい会話になってきたな~と思ったかな。


夫さんの母親とのお別れシーンもいっそ蛇足。
本当に、あれだけのまきちゃんの告白で許しちゃったんだ。可愛い嫁なんだ。
だったらなんで赤の他人雇ってまで盗聴させたの。
初めから単刀直入に聞けば良かったじゃん。そんなんで許せるくらいならさ。

描き方が本当に中途半端で幻滅。
多少のボロはスル―出来ますが、この姑の策略は一話からドラマの基礎を築いてきた重要ファクターでしょ。
何簡単にスル―しちゃっているのか。
挙句すずめちゃんに謝罪もなし?それで嫁とふわふわじゃ、見ていて萎えた。


そのすずめちゃんが、また私辛い恋してます~に浸っちゃってる系で
それを延々一時間見せられて尽く気持ち悪い。
中高生の恋愛じゃないんですから。

家森さんが自虐的に「分かっているからこそ、この性格です」と言ったように
何でも挑戦する若い時代を経て己のことや世界を客観的に、或いは斜めに見る視点が養われ
そんな中途半端で微妙な年齢の人間たちが織り成すドラマだったんじゃないんですか。

「協力してください、ふたりが上手くいくように」などと言わせて
これで、健気で一生懸命な女の子~なんて思うのは中学生まででしょ。
それで二人がコンサート行っている間、同じピアノソロをPCで聞いて涙とか
そんなみっともないだけのシーンを延々と繋いでくるスタッフの倒錯感。

これで何を感じ取ってほしいというんだ、言ってみろ。

折角のここまでの妙齢の大人の人生岐路やEDの雰囲気、ぶち壊しだ。


唯一褒められるとすれば、まきちゃんサイドとすずめちゃんサイドを交互に描くことで
お互いがお互いを補足していく後半の演出は面白かった。
このドラマ、そういう直接的な説明はしないで周りが伝えるって手法好きですよね。
面白いし、嫌いじゃないです。
夢と現実の違いを表現する画面も面白かった。
ナポリタンと蕎麦の組み合わせもいい。カラーのある食材とダークな食材の対比。


別府さんの別荘売却で家族と揉めている件。
中々みんなに出ていけと言い出せない気持ちや、この家族ごっこを続けたい想いは切々と伝わるが
弟さんを悪者に描く神経が分からない。

「おまえ、人を査定に来たの」

まるで切り返したかのように別府さん言っていたけど
それより前に言うことあるでしょ。
自分が大好きな人たちだとか、ちゃんと説明しないから不安になるんじゃん。
それを何上から目線で「人を査定」とか言っちゃってんの。
別府さんに同情出来ないし、良い男にもみえない。

そんな別府くんが好きとか言い出してもまきちゃんとくっついて欲しいとか思う訳がないし
そんな人間たちの恋愛模様に興味無いってのが率直なところである。


あと、単純に疑問だったのが、突然発情しちゃって、そこも違和感。
男性陣は夫さん回を外野観戦だったから、別府さんの再告白はまだ分かる。

でも視聴者はこの間の騒動が記憶に新しく
また、すずめちゃんは、まきちゃんに嘘がバレ、家出をして追い詰められ
しかも戻ってとあんなに願ったのにまきちゃんから手を離されて・・・。

そういう危機意識を体験した人間は、いっそ恋愛感情とは乖離した心境を抱くのが普通である。
人間愛に目覚め、今ある存在に感謝を抱いちゃったり・・・とか。

何突然発情してんのか。
何突然貴方のために出て行こう発言してんのか。
1話くらい抜けている気さえしますよ、これじゃ。


その上、いきなり恋愛ドラマにシフトされてもな~。
確かにドラマは四角関係だと最初から銘打っていたし、恋愛ドラマだと匂わせてもいた。
その割には伏線に尺取り過ぎでしょ。
正直、多少のキスなどの描写はあれど、ここまで恋愛ドラマとして見てきた人は少ないんじゃないだろうか。
同僚を見送った別府さん回
父親の死に目に恨みを残したすずめちゃん回
妻と息子への不器用な愛情の家森さん回。

早くこんなの終わらせてくっつかないかなとか期待して見ていた人いないでしょ。
恋愛じゃなくてもっと別なところに意識向けて見てませんでしたか。

人生を選択する重さだとか、上手くいかない人生のそれでも生きる意味だとか。

いきなり恋愛にシフトされてもって感じである。別ドラマ感ハンパない。
そんな重たいテーマを彷彿とさせておきながらこんなチープな恋愛茶番見せられて、残念感ハンパない。

あまりにあまりな出来栄えで、ホントもう文句しか出て来ない。
愛ある文句ではなくてもういっそ苦情だ苦情。


それでいて、また最後にまきちゃんが偽名というか別人格を乗っ取っていた件の爆弾投下。

あざとすぎて萎えた。
こうすれば喜ぶでしょっていうスタッフのドヤ顔が見える。
もっと真面目にもう若くない大人の生きざまを丁寧に描いてくれればそれで良かった。

戸籍乗っ取りとか思わせて、大体前回もアリスが死んだと思わせる過剰な描写をしたし
今更名前が嘘でしたとか言われてもインパクト弱いのが正直な所。
そもそも「最後の嘘吐きは誰だ」なんて番組は煽っているけど
嘘というテーマに対し、それほど丁寧に描いてきたドラマという印象はここまでなかったですよ。

じゃーまきちゃんも逮捕されて留置所で夫さんと再会して仲良くやってれば。
馬鹿馬鹿しすぎた。
いっそ泣きたい。私こそ泣きたい。

本作は脚本家さんの代表作になるだろうと多大な期待を寄せていただけに
裏切られた感覚にも近く残念です。
まあマスコミは代表作に加えるんでしょうけど、評価は出来ません。



ただひとつ。
家森さんがめっちゃ可愛くってツボった・・・っっ///////
何この飄々とした男のツッコミ。それをまた高橋一生さんが見事に愛嬌ある男に演じられていて
嫌味のひとつもないという。
口調がユーモラスで軽いタッチだから、笑いだけが残るのだろうか。
言っていることは重たくても、人に感じさせない何かがある。

「僕は女性を好きにならないようにしているんで」
「なんで?」
「向こうが僕を好きになる確率が極めて低いからです」←
www

「行った旅行も思い出になるけど、行かなかった旅行も思い出になります」
「意味が分からないね」←
www

耳に残って離れないんですけど!この絶妙な間と突っ込みがもう悶絶級なんですけど!
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2017*03*09(Thu)
嘘の戦争 第9話 感想
嘘をテーマに色々な主観や解釈が入り乱れて非常に興味深い。
前回からは嘘に救われるというファクターが追加され、第9話はその完結章という感じ。

悔しさを噛み締めて吐いた9歳の嘘がもしなかったら浩一も殺されていただろうという流れから
今回は更に飛躍して
毎年成長を遂げるまで嘘に逃げた三瓶守が娘を捨てて自分の誕生日を祝ってくれていたことが判明。
例えそれが嘘でも贖罪だったとしても
娘に寂しい想いをさせ、その家族が壊れていったことは事実で
それを知って浩一が復讐を思いとどまるシーンは意外でもあり、悲しさに満ちていた。

憎しみが憎しみしか生まないのなら、ここで浩一が断ち切ることは清算になり
綺麗事に収まるけれど
浩一が抱えた寂寥感なんかは一生満たされないし、行き場を失うわけで
「それでも俺はその嘘に救われた」って言葉がとても重たく感じた。


正直、三瓶のしたことは、そんな月日だけで許されるものではないと私は思っちゃう方だが
どこかで一線を引かないとっていうのは、確かに正論である。
二科会長こそが醜悪であり、そこから人生を狂わされた人全員を恨んでいたら
確かに切りがない。

ここでも同じプロットで爽快に三瓶への人生の破滅を見せられ、三瓶が逃げたことで
どれだけ浩一が苦しんだか、思い知らせてほしかったんだが
こういうオチなら大満足だった。
復讐物は必ずどこかで自己哲学を覆し、平凡なメッセージ性にすり替わりドラマ終了となるものだが
そういう部分が付き合わされてちょっと萎えるなと思っていたのですが
これは良い。

続けて、三瓶が嘘を吐いていたのは真実を隠してしまったことだと匂わせて
最後の最後に、本当に吐いた嘘は
実の娘よりも浩一を取った誕生日という贖罪だ。

事件の真実隠蔽のことを視聴者にも恨ませておいて、最後に更にもう一回転!
こっちか!と思って、その巧妙さも感動。


また、逃げたということは同時に浩一の9歳の嘘も同じ罪だと暗に示してもいて
三瓶を責めることは、浩一自身を許せない鏡像にもなり得る。


・・・・・とここまで思ったら、、生きてくるのがまさかの楓ターンで
「父や兄がしたことを許してなんて言わない。でもせめて9歳の自分だけは許してあげて。
 それがあなたを救ったんだから」
っていう台詞が生きてくるわけで、なるほどーって思った。

嘘が良いか悪いかを平面的に描いてきたこれまでと違い
複雑に絡む人間心理の表裏を描いてくれたことで、逆説となるテーマがとても興味深かったです。

浩一が三瓶を恨むのは当然で、憎しみは連鎖していて
そんな流れをドラマはずっと描いてきていて
その意味では許すオチは弱い気もするんだけど、説得力はあった。


・・・・・・その影で、ぎゃーぎゃー騒ぐハルカがほんとウザいキャラになった・・・。
「お世話になった人まで嵌めようとしている・・・」って、何その突然の優等生発言。
まるでカモを選び、社会悪を成敗していたつもりだったの?
なんか最低だな。

その上、PCからデータが削除されていたことを知るシーンで
「え?なんでぇ!」ってデカイ声でウザい!
やられた・・!って瞬時に表情を鋭くさせるとか、そういう演技で充分だった。
察する演技の方がこのシーンにはあっていたと思うし
素人じゃないんでしょ、ぎゃーぎゃーと煩い。
浩一との対比がコンビに見えなくなっている。

浩一を逃がす時も、やたら視線で追ってみたりとか。
役者さんの実力というのもあるが、カメラさんのこのドラマのクオリティ理解が低い気がした。
そしてこの役者さんは喋らない方が雰囲気出ていて良かった。



一方、二科兄弟ターン。
晃がムカつく~。弟に申し訳ないと思うのは当然として、浩一を警察に突き出す手伝いを承諾。
そこは、贖罪として、俺が浩一くんを止めてやるんだ、くらい言って欲しかった。

隆は安定感あり過ぎて正直父親より貫禄たっぷりだな。
会社を護るため紛争する姿はとても気持ちが良く、潔い。
経営者って感じだ。
素直に応援したくなる。
自己利害よりも会社を背負う男としての両肩に乗る責任というものが、その表情の硬さに表れていて
隙を見せず適時対応する手腕も凄くカッコイイ。


楓はもしかしたら父親を裏切って浩一に寝返るかもと思ったが、そこまでの度胸はなかったか。
でも出てくる登場人物は適当なキャラがいなくて、きちんと考えられた相関図しかないのも
見ていてストレスがなくていいです。このドラマ。

役者さんのクオリティは高く、草薙さんは目が細くキツい印象なので
それを上手く活用しているカメラカットがとても効果的で凄いと思う。
あまり表情も作らない無表情な感じが安定しているし
それが本音を悟らせない浩一というキャラを補足していると思っていたが
ここ数回では、気持ちが表に出ないからこそ画面から滲み出る悲しみなどが強く
実は楓とのシーンでの「嘘が下手だね」なんて一言にも、かなりぐっとくるものがあった。

その他重要人物の二科兄弟がもうベテランさんなんで言うことないです。


嘘に対し嘘を貫きとおしたい二科一家。
嘘というテーマを多角的に取り上げ描いてくる本作は
例えそこに壮大なメッセージ性や倫理感などがなくとも、人の心の多様性を感じさせていて
その側面に於いてとてもしっかりと吟味されてきた脚本なんだろうなぁと心に刺さりました。


そうして開かれた記者会見。
望み通り、あの日の罪を告白するものかと思いきや、粉飾決算のカードを切って
それを使って浩一を社会的に追い詰める一手だった。

なるほど、そう来たかー!
ギリギリまで追い込んでも足掻いてくる、強敵に相応しい。

更に一番の証拠の自白テープまで身内の裏切りで失ってしまい
絶体絶命の浩一。

そうか、このための三瓶ターンかぁぁ!

確か二科を追い詰めるだけの証拠を父親から託されていたって言ってましたもんね。
ここに繋がるのか。
それを使って親子二代と友人・三瓶による二科の破滅って筋書きか・・・!

やばい、めっちゃ面白い。
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