Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*10*16(Wed)
シェル灯油のCMソング
好きでもないのに どうも耳に残ってしまう歌がある。
気付けば 頭の中で 何度もリピート再生され、鼻歌を歌っていたりする。
CMソングとかだ。

冬になると気になるCMがある。
シェル灯油の販売車が 流して回る テーマソングのことだ。
地域によって 流れる曲が違うらしい。(というか シェルじゃないのかもしれない・・・)

小さい頃から 毎年 この時期になると、この曲が 朝っぱらから 聞こえてくる。
そうすると ああ、もう冬になったんだな~と感じる。
メロディが可愛くて、実は気に入っている。


と・こ・ろ・が。
大音量で流して行くくせに、音が割れているのか 伴奏がウルサイのか
歌詞が どうしても 聞き取れない。
分からない。
分からないから 余計に気になる。ますます気になる。そして リピートする・・・・。

ムカツクので 今年こそは、と思うのだが、毎年 失敗に終わる。
メロディだけの時もあるから 気は抜けない。
僅かなチャンスを モノにするのだ!
・・・・しかし リベンジ成らず

埒があかないので
今年は ちらっとググってみた。ちょっと成長。
すると ある程度は 判明したのだが
どーも 私が 聞き取れている部分と 違う箇所がある。・・・気がする。

♫♫ たっちっつってっ灯油 にっこにっこ~
   はっにっほっへっ灯油 にっこにっこ~
   冬がどこかへ行っちゃった あったか春がやってきた
   お部屋の中に今日もきた きれいな灯油 シェル灯油  ♫♫
by 『たちつて灯油』 昭和シェル 作者不詳


どうやら 3番まであるらしいから これも 合っているのかもしれない。
しかし 私が聞き取れた?部分に
♫ ぽっかぽか ♫ 
・・・って 歌っている部分がある様な・・・気がするのだ。 気のせい? 気のせいなのか???
もう、誰か知っていたら 教えて欲しい・・・(T_T)

かくして冬になればまた昭和シェルと私の 仁義なき戦いが火蓋をきっておとされたのだった。
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2013*10*02(Wed)
ピアノソナタ第13番イ長調 D664 シューベルト
ピアノソナタ 第13番 イ長調 D664
ラドゥ・ルプー(piano) 録音1991年12月 Salle de Chatonneyre Corseaux Switzerland



ピアノソナタ第13番がかっこいい!すごくマイナーなナンバーだと思うんですけどかっこいい!
しかもルプーさん限定で。
もちろん私の中の最高曲は第19番だし次が第17番です。ここは譲れないっ!
でもその次くらいには良いんじゃないかと思うレベルです。

今までだってこの曲は聴いたことがありましたが
その他大勢に埋もれているという感じで流し聴きしていました。

しかしこのルプーさんの奏でる13番は秀逸です。
如何にもシューベルトっていう色を残しつつも子守唄みたいな側面も残せる技術が見事としか言いようがない。

何人かのソリストで聴きましたけどルプーさん以外はスル―してしまうレベル。
でもルプーさんの第13番は足を止めて振り返ってしまうレベル。
すごい・・・!


シューベルトというと 暗い深緑の森の中っていうくらい静まり返った 恐怖を感じさせるものだが
この曲は 長調だからか、少し 趣向が変わっている。

冒頭 まるで子守唄みたいに始まる 優しく綺麗なだけのメロディは
まるで シューベルトらしさを 感じさせない。
高音も メゾピアノくらいに抑え気味に 流していって
切なさとか 悲しみとか そういう負の感情が ないのが、逆に 驚く。

シンプルに綺麗な世界を見て 世界は美しいと信じていて
無邪気に 庇護の元 天真爛漫に走る子供が 見えそうだ。
もう びっくりだ。

うっそだーっっ!!!
こんなの シューベルトじゃないー!!


ところが ところが、それで 終わらないのがシューベルト。というか ルプーさんの弾き方。

第一楽章後半 カウント4:00ほど過ぎ。
ようやく 恐怖を 実体化させてくる。
明るいまま 身体を強張らせてくる。
陽射しは照っているのに 得体の知れない何かに 怯えさせてくるように。

元々 シューベルトの恐さって
低音部と高音部の 差による幅広さと
その部分を 強調するような クレッシェンドに 掛かっていると思うんだけど
それが この曲で 一番巧く出来たのが、ルプーさんだと 思う。

第一楽章後半で ようやく陰りを演出出来たと 書いたが
よく聴けば ルプーさんの弾き方だと、最初から 低音部だけは 意識して 暗さを仄めかしているのが 分かる。
子守唄のように始まるメロディの中に、チラリと 覗かせてくる この影が もうたまんないっっ!
幸せな生活の中 それでも容赦なく 不幸が訪れる前触れを、ちゃんと 弾き分けている。

そういう所が ものすごく 巧いと思う。
シンパシーがハンパないです。


第二楽章の 眠りにつく夜の静寂も、最早 暗澹としている。
ピアニッシモで 締めくくられるラストは なんかも う駄目だ・・・・という気にさえさせられる。

そして 第三楽章。
明るい感じに 戻って 軽快なリズムで 始まるが
こちらが手負いなので もう第一楽章ほどの 邪気ののなさは 感じられない。
次第に盛り上がっていくメロディが、少しずつ 感情を煽っていって、クレッシェンドになると 恐怖がマックスに達する。

ルプーさんの弾き方は とても丁寧で 
転がるような玉を 思わせる技巧も、この曲に とても よく似合っていると 思う。
そして何より この曲に於ける 強弱の付け方が 見事である。
強弱の大きさ・・・・・そのサジ加減が丁度 嫌味無く 無理なく 聴く者の感情に 沿っている。
テンポも速めで 激しく上下する メロディがそれに 良く合わせられ、曲を 盛り上げている。

ラストのラストで ちょっと 盛り上がりに水を差された様な?裏切られた感があるけど(いきなり 終わっちゃうので)
でも チャンチャン♪と 締めくくって 余韻を残さない。

だから 逆に さっきまでの 激しい上下のリズムは 何だったのか、ハッと 夢から覚めるみたいだ。
そして 第一楽章の 子守唄みたいな 出だしを 思い起こし
全ては 自分の夢だったかもという不思議な気分にさせられる。

それが 出来ているのが、ルプーさん だけなんだよー!
すっげーっっっ!!!!

例えば アシュケナージさんなんて
可憐に始まり ピアニッシモで 美しくまとめている。
強弱の付け方が 弱いため 明るい中にある闇という、シューベルト特有の 恐怖が 消されてしまっている。
遠く楽しい過去を 優しく思い出しているだけの、カナリア色の 世界が 広がっているだけだ。

また 第一楽章後半カウント4:00過ぎの 姿を現す闇も、全然 恐くない。
スピードは ルプー盤と 然程変わりはないが、タッチが 少し重く 勢いが殺がれてしまっている。
強く大きな音を出す部分だけ タメを 作っているのかも。

丁寧に 大事に弾いているのが 分かるが
この曲に 限ってはその点が 裏目に出て感情の煽られ感が 弱くなってしまっている。
というより 全体的に 美しくまとめてきたよねって感じ。他の曲番は そうでもないのに。
ピアニッシモの部分が 多く取り入れられ、迫力も 薄い。


ケンプ盤は 更にタメてきていて しかも テンポも少し下げた?
可愛らしい感じに 解釈しているとも思う。
陽気な感じが シューベルトらしさを 余計削ぎ、滑らかな まったりとした 感じ。
強弱も 控えめなので、低音部の迫力も欠けてしまい 全然 恐くない。
そして 第一楽章後半のカウント4:00も、テンポを落として しっかりと腰を据えているので
気持ちが 煽られないんだよね。

しかもやはり ピアニッシモの部分を多くしていて
シューベルトの悲しみとか恐怖が、時の無常感程度の 寂寥感になっちゃっている。
クレッシェンドも わざとらしささえ感じる ルプー盤と比べ控えめに表現されており 迫力が無い。
タッチも 柔らかい。
これは 彼の技巧等の 問題ではなく、多分 この曲を そう解釈しているのだ。

他の曲番では ちゃんと 強弱の激しさとか タッチの力強さとか
曲の重さを 表現できているのもありましたし。


いや、うん。どれもキレイでいいんですけどね。
でも こんなのシューベルトじゃないーっっっ!!!!!
恐くないシューベルトなんて~!しくしく。

別に いつもの 暗い森のような ダークグリーンの世界観を永遠に求めたい訳ではないけど
これじゃ ツマンナイのも 確かだ。
今までスル―してしまうのも 仕方ない。

もしや ルプーさんの弾き方の方が 亜種なのだろうか?
子守唄のように優しさを 滲ませながら、迫りくる悲劇を 仄めかす。
それが シューベルトだよ~。
そんな 如何にもって感じに 解釈(アレンジ?)してくれたのがルプー盤でした。
いやぁ~気に入りました!
第13番。見直しましたよ!

コッチの方が 断然良いよ!!ルプーさん好きだ!

こうなってくると 今度は ブレンデルさんで 聴いてみたいです。
でも彼 録音してなくないですか?見つからないんですよね~・・・・
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2013*09*11(Wed)
シューベルト ピアノソナタ全集 ケンプ版 
ピアノソナタ全集 
1965、1967~1969 ハノーファー ベートーヴェンザール  ウィルヘルム・ケンプ(piano)



ようやく兼ねてからの念願だったケンプ版を手に入れましたー!しかも全集です。やったー!
とっても綺麗でしたー!!美しさに特化したような出来栄え!

ケンプと言えば ベートーヴェンの方が上手いという意見が 多いですが
シューベルトも 悪くないと 思いました。
繊細なタッチと 称される音は、とても綺麗で 透明です。

暴力的な感情を ぶつけることもなく 力み過ぎず 軽々と弾いていく様は
確かに シューベルト向きと 言えないかもしれませんが
テンポが良く 透明感もあるので 勢いで深みが生まれ 艶っぽく
それほど 軽い曲には 仕上がっていません。
これはこれで 良いのかもしれない。ってか、好きです。


私の好きな 17番なんかは 音に重みが無い分
あの 迫りくるような 迫力が薄れ、何か 可愛らしく聴こえます

けれどそれは それ程嫌悪する様なほどの 解釈ではないレベルなんですよね。
なんでだろ。
シューベルト特有の 暗く青みがかった 闇の世界は 見えてきませんが
流れる様な 軽めのタッチが 綺麗な透明の粒を キラキラと転がしていく様で
情緒的というよりは もっと情景的な 何かを 表現したいのかなという印象を 受けました。

そういう姿勢が シューベルトを大衆向け音楽に 持っていっていると思います。

17番最大の 私のお気にいりの 第二楽章などは
丁寧に 弾いてくれる分 他の誰よりも 透明感があると 思いました。
和音が とにかく 綺麗に響きます。


彼が弾くと、シューベルトに悲壮感が無くなるのは 致命的なんですが
とにかく 気楽に聴いていられるし、丁寧に弾いている上 強弱も激しくないので
こじんまりとした 世界観が 素人にも一望できます。

シューベルトを いきなり聴くのが恐いって人は、これなんか いいんじゃないかな。
でも これが シューベルトだと 思っちゃ 駄目ですよね。
もっとおどろおどろしいやつが真骨頂だと信じて疑わない。

最も それでも シューベルトのメロディ自体が 破壊的なので。


私が シューベルトに 求めるものって。やっぱ あの 暗く重い 闇色の世界観なんですよねぇ・・・。
少し 青みが勝った 森の奥の月明かりの湖面みたいな 雰囲気の。
だから ちょっと 物足りないかなー。

二番目にお気に入りの19番などでは やはり 軽めのタッチが 裏目に出て
シューベルトらしさが 薄れていて、しかも 少し緩めのテンポになっているから 余計に ぼやっとしてしまって
あの 独特の どす黒い ドロドロしたものは 感じませんでした。

私的には もっとバンバン 迫って欲しい。
もっと 内面の醜い部分を ガンガン 曝け出して欲しい。

この人は 綺麗な世界だけを 映したいのかもしれません。
でも それも アリですよね。あんまり キツイのはちょっと・・・という人に お勧めです。
気楽に シューベルトの闇の世界が 堪能できる感じ。

あの17番が ここまで 嫌みなく 可愛らしくなってしまうんだもんなぁ。
解釈の違いって凄い。
そこがクラシックの面白さですよね。


ケンプさんは きっと 重たい音を出すのが 不得手なのかなぁと感じる。
そして 感情を乗せるのは 好きではないのかも?

音楽で 映像的な美しさを 表現したいのか
あるいは 元々 音楽を 映像美として アプローチしたいのかも しれない。
だから 彼のタッチでは シューベルトの繊細な部分や儚げな部分は 抒情的に表せても
闇の部分は 力不足です。
それを テンポや技術で 補っている感じがしました。

でも 上手い・・・!ここまで仕上げてくるスキルがもう嘆息もの。
こーゆー解釈も 悪くないです。好みじゃないけど。


シューベルトと言えば 他に
アシュケナージさん、ブレンデルさん、ルプーさんなどの 有名どころを 聴いてきましたが
今の所 ブレンデルさんが 一番本来のシューベルトに近い気がします。
ちょっと 叩き過ぎるのが 気にかかりますが。

ケンプさんと言えばベートーヴェンと 言われているように
そっちで 聴くのが ケンプ評価として 正しそうです。

でもなぁ・・・・。
私 ベートーヴェンは 分からないんですよねー。その面白さが。
まだ 掴み切れていないというか、何が良いのか 全く 分からない・・・・

まあ、次は やはり 巨匠リヒテル版のシューベルトが 聴いてみたいです~vv
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2013*09*11(Wed)
シューベルト ピアノソナタ第17番二短調 D850
ヴラディーミル・アシュケナージ(piano)  録音 オール・センツ教会 London 1975年4月
アルフレッド・ブレンデル(piano)  録音 Neumarkt Oberpfaiz 1987年9月



ヤバイヤバイ。何このカッコ良さ・・・!
特にソナタの第二楽章なんて今まで閑話休題くらいにしか思っていなかったのに
アダージョ的な緩徐楽章が 最高級に胸を打つ。
根本から価値観ひっくり返った!

シューベルトらしからぬ望郷的なやるせなさを醸し出しつつ やはり彼ならではの力強さで前を向かせる。
だから後に続く第三楽章が妙に綺麗に響く。
やべぇ。マジかっこいい


シューベルトは 後期三大ソナタを聴いて どれもカッコ良かったので
じゃあ、他のも聞いてみるか、と 思わせた。
そこで 手始めに 探した所、シューベルトのソナタには 未完のものも多く
意外に 全曲録音しているソリストさえ 少数だった。

仕方ないので シューベルトと言えば ブレンデルさんは当然として
もう一人 割と評価の高い アシュケナージさんを 聴いてみた。

・・・・・・うん、悪くない。

ブレンデルさんより 抒情的に弾いているが、テンポが良く 勢いがある。
強弱も 細部にまで拘っているのが 感じられ、盛り上げ方も 巧い。


まあ、 それよりも何よりも この曲が まず ヤバイんだ。

第一楽章は 特徴的な 独特の和音が バンバン鳴り響く。
転がる様に 流れる 音の洪水は、やはり 感情的に 暗く 深く 淀んで 浸みこんでくる。
ここら辺は 流石 シューベルトといった所。

アシュケナージ版の方が 勢いがある分 本当に 呑み込まれるといった感じ。

そして 問題の第二楽章。
これが もう 最高級に かっこいい!!
シューベルトっぽくない カナリア色というか セピア色っぽい 切ないメロディに 切り替わる。
今まで ソナタの第二楽章なんて ツナギぐらいにしか 思っていなかったよ。
反省しました。

見事なまでに 柔らかく 哀しい・・・美しいメロディだ。
めちゃくちゃ 気に入ってしまった

第一楽章と同様 和音が特徴的な ゆったりとした 山なりのメロディが
膨らんでは しぼませ 叩いては 消えてゆく。
第一楽章とは うって変わって テンポを落とし テンションも落とし、風のない 湖面の様に。
そこに 人影を見せない所が シューベルトの真骨頂。

それを アシュケナージさんは たっぷりと溜めて弾いてくる。
もったいつけた様な 滑らかなタッチが
曲を より高度に 実に艶っぽく 流すのだ。


ブレンデルさんの解釈は まるで逆だ。
私にはそう聴こえる。

第一楽章を 軽く 心地良いリズムで 刻み込み
第二楽章で アシュケナージさんより テンポを上げることで 感情に訴える。

だが、第二楽章のメロディは 哀愁漂う 古めかしさを 感じさせるものだ。
ねっとり弾いた方が 聴き手に 伝わると思うのだけど どうだろう。


ブレンデルさんは 流石 大御所といった貫録で、全体的な 仕上がりは 素人感覚では文句の付けようがない。
彼独特の 鍵盤を叩くような 弾き方も、この曲では あまり感じられず
最後まで 気持ち良く 聴くことが出来た。

それでも もし この曲を 初めて 聴こうという方がいたら
迷わず アシュケナージ版から 聴くことを 薦める。
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2013*08*28(Wed)
ヴィバルディ 四季 イ・ムジチ アーヨ盤
ヴィバルディ ヴァイオリン協奏曲集<和声と創意への試み>作品8 から 
第一番~第四番 四季

フェリクス・アーヨ(violin) イ・ムジチ合奏団  録音 Vienna May 1959



ついについについに!フェリクス・アーヨの四季59年版を手に入れましたー!!!!
世界的ベストセラーになった名演です。
イ・ムジチの四季は
バロックブームの火付け役となり日本におけるクラシックレコード史上最も売れた作品として
多分今尚トップ。日本のクラシックの歴史で唯一のミリオンセラー。

本演奏の日本での売り上げは発売当初で90万枚。約100万枚。
これはクラシックとしては異例というか破格の数字。

イ・ムジチは コンサートマスターを変える度 四季の録音を行っていて
現在までに 6種類が発売され
日本でのその総売り上げは 累計で280万枚以上。
世界的には数千万枚とも言われている。

そんな 四季ブームの先駆けとなったことでも 有名なのが
この 59年に録音された フェリクス・アーヨ 二度目の演奏であるらしい。
実際は 3枚目(ミケルッチ)で 累計でミリオン突破ということで
正確には 本演奏は ブームの火付け役と 解釈した方が 良いのか?

そんなこと聞かされたら 誰だって一度は 興味を持つってもんです。

アーヨでは 二回の録音を 行っていて
一度目 56年 (モノラル)
二度目 59年 (ステレオ)

この二度目の録音で イ・ムジチの名を 世界に知らしめたらしい。

それでも 今まで私が 手を出してこなかったのは
3枚目の ミケルッチ盤が 非常に お気に入りであったことと、密林での入手が 不可能だったからだ。
現在 国内盤は廃盤となっていて 輸入盤なら入手は可能。

しかも フェリクス・アーヨ盤と言えば 正統派という意見が多く
どうも オーソドックスな 演奏をしているらしいと 聞く。
王道好きな私としては、そういう解釈は 望む所なのだが
ただ 滑らかな技巧や コテコテのお堅い演奏をされたら
面白味にかけるかなと思って 躊躇していた。

色とりどりの色彩が 溢れる この四季を、まるで 宮殿サロン風の 典雅に響く音色で 弾かれても
ちょっと 違うでしょーなんて偉ぶってみる。


で、聴いてみた印象なんですが。

成程。
ヴァイオリンの技巧が こりゃ滑らかだわ。
素人にも 違いが分かる程の 丁寧なテクニックだ。

こう・・・ほわっと膨らむ感じの 弾き方なんですね。
テンポも落ちついていて 音がみんな繋がって流れていくので
メロディに 身を委ねる感じで 聴き入ってしまう。
強いていえば 少し ゆっくりすぎか。

でも そんなのは 全然気にならない程度だ。

強弱がしっかりと付けられているので メリハリはある。
ただ それぞれの 季節的な主張は 濃くない。
音がレガートで 続いていくので 途切れる所のない メロディは 感情を 掻き乱されたり 振り回されたりという
そういう意外性がなく
一楽章毎に 一つのまとまりを 作り上げてしまっている。
一つの楽章が 終わるまで 呼吸が出来ない。
でも 単調という感じではない。

とにかく 他の盤のように 
こういう色を出すとか こういう部分が得意とか 特徴的とか
そういう差が まるでない。
どのメロディも どのパートも 一定以上のレベルを 維持し続ける。

あ~・・・・こういうところが オーソドックスと言われる 所以かもとか考える。


だから 春なんかは 
カルミレッリの様な サーモンピンク系統のカラーが 感じられはするが
低音部における おどろおどろしさとか 悲しみとかはあまり 強くなく
軽い 切なさ程度の 感情表現が 感じられるくらいだ。
第三楽章のラストの 低音部の誇張も、迫力はあるけど 恐怖を感じる程ではないんだよね。
パステルカラーで ミントグリーンのイメージかな。

夏の雷鳴が轟くようなフレーズでも 
カルミレッリの様な 激情を感じず 抑揚が少なく感じてしまう人も いそうだ。
その上 テンポも 抑え気味なので 煽られる感じではない。
三楽章の終盤は 盛り上げられているし 暗いパープルの雲が 広がるのが見える。
でも 少し カルミレッリより やっぱ 煽りが 弱い。

アドリブ入れられるよりは ずっと良いし
レガートにより 気持ちを 途切れさせないので 緊張感はあると 思う。
平面的という訳ではなく、きちんと まとめられた 印象が とにかく強い。
とにかく レガートで 一気に最後まで 引っ張っていくので
デクレッシェンドの部分では 息が詰まる。

どの季節に特徴があるとか この季節が巧いとか、そういうのもない。
どの部分も 丁寧で 高度に 綺麗に纏められていて上品。とても 聴きやすい。
全体的には イエロー系のカナリア色とか そういう系統。

強いていいうなら この人の演奏では
春や秋のような 伸びやかな 広大な世界観を 表現するのに 長けているのだと思う。
春の喜びの歌 始まりの瞬間
秋の収穫の歓喜 眠りにつく長い夜
そういう 人間のポジティブな面が 優しく歌いあげられていると 思う。

礼儀正しく きちんとした常識ある 大人イメージ。
どんな人間にもある 醜い感情や 汚い部分は 隠し・・・・・
ん~・・・・・そもそも メロディに感情を 乗せ過ぎない。
そんな弾き方。

それに ピアニッシモで続くフレーズは 見事かも。
間の取り方?というか 間隔の取り方が巧くて、息が詰まる。
人間感情より 人の人生や生活の営みを 表現しているようだ。


ただ・・・・っっっ!!!!
ただね・・・っっ!!!!

惜しいーっっっ!!!!

私が 四季で一番重要視しているのは 前も言ったけど 冬です。
誰が何と言おうと 冬です!
ここで 四季の良し悪しを 判断するといっても 過言ではないっ!!

その冬の出だし。
一番好きなのが カウント1:00過ぎ。
急激に始まる クレッシェンドと 畳みこむ ヴァイオリンの高いフレーズっっ!!!

そこが レガートで全体を弾いてきたアーヨさんらしく
ここもレガートで 乗りきられたっっ!!!
うーわー惜しいぃぃぃ~<(`^´)>
惜しいっていうかぁぁー!!なんか違うー!

いや違うか?ヴァイオリンじゃない?バックで流れる重低音の楽器に 切れが無いんだ!!!
何?誰?コントラバスとかチェロ辺り?

うーわーもったいねえぇぇぇぇ!!!
ここだけは 歯切れよく 弾けて 追い込む感じに叩きこんでくれないと!
他が 高レベルなクオリティを 維持していただけに、本当に惜しい。(そんな感想は私だけか)

冬の三楽章ラストなんか それまでとはうって変わった 暗い世界観を ばーんと表現してきているのに
珍しく ダークカラーの 群青色辺りの世界を 全面的に押し出せているのに
もったいないーっっ。

夏でさえ ここまでの迫力は むしろ抑えていたかのような この流れで
ここにきて ようやく 人間感情の醜い部分も曝け出し、自己を解放した感じになれたのに。
惜しいなぁ。悔しいなぁ。

とにかく 全体を覆う様に仕上げてきた 滑らかな技巧やレガートが 裏目に出てしまった
もったいない部分でした(>_<)


私的評価は やはり ミケルッチが 一番ですが、いやでも うん。聴けて良かった。
これはこれで 完成度の高い 素敵な演奏でした。
やっぱ イ・ムジチすごいよ!
四季で その名を 世界に売っただけあるわ。さすがっ!!!
ただ 現在のリーダー アントニオ・アンセルミでの 四季の録音は 行っていないらしいですねー。


余談ですけど、四季が 日本でブームになったのは
日本は 季節の四季がはっきりしているので 受け容れられやすかったという一説がある。
その四季に対する 日本考え方もヴィバルディの感覚も 近いのかなと思う。

マイナーネタで 申し訳ないが
ジョージ・ウィンストンのオータムでは
秋は 物悲しく センチメンタルなものとして 描かれていたりするし
それに対して ヴィバルディは
秋は実りの季節で 歌い踊り 眠りにつく・・・・そんなイメージを 感じる。
土地柄によって 季節の解釈って 全然違うんだなーと どーでもいいことを 考えました(^^)
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