Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2016*12*19(Mon)
IQ246華麗なる事件簿 最終話 感想
なんか私そこそこ楽しめたんですけど・・・(笑)

確かに酷い脚本だった。骨格も杜撰だし描写も稚拙で、深みもない薄っぺらさ。
斜め上に躊躇いなく突き抜けていくこのイっちゃってる感はハンパない。
通常なら文句を垂れるところであるが、なんか奇想天外すぎて楽しかったんだが・・・w
それに悪いのは脚本じゃないと思う。
勢いだけで一人悦に入っているようなドラマとは少し違った。


最終回。
ハッキングされたり、射殺命令が出たり、和藤奏子が撃たれたりと
色々派手な装飾はされているが、メインはしゃらくさんとマリアTの決断。
この着地点に尽きる。

事件を期待していた人や、ミステリーものとして見ていた人には、なんじゃそりゃ?な漫画展開ではあるが
私が注目していたものの一つが、ドラマの本軸となっていた、未来に悲観した人間たちの選ぶ道だった。
一体何を根拠にどういう解釈を見せてくるのか?という点にのみ注目していたので
「私は考え続ける」というしゃらくさんの結論は、とても納得のいくもので、満足のいくものだった。

ここで下手に、私には仲間がいるからとか、命は大切だからとか
そんな安易で平たい価値観に終始してたら、私も投げたところだ。


代々短命の法門寺家の末裔であったしゃらくさんの、逃れられない運命の鎖みたいなものを
彼は「興味」という形で断ち切った。
そこが面白い。
性急な結論を導かず、判らない、でもまだ、考える。

その考え続けることこそが、人生であるとでも言い出しそうな哲学的帰結は
少なくとも私には充分満足のいくものだった。


頭が良すぎるから・・・というより、色々考えて察してしまう人には
確かに未来に対するポジティブな思考は湧かないかもね~って思う方だ。
絶望して、裏切られて、死を選んできたしゃらくさんのご先祖さまは
彼らなりの無念もまた感じていただろう。

世間が駄目だとか、社会がくだらないとか
そんなことを延々と描いてきたドラマだったが、その悲愴感溢れる社会の中で
マリアTとしゃらくさんの対称的な禅問答は、実は面白かったり。

ってか、ここを楽しめないと、このドラマの面白味はなかっただろうなと。


さて。
そんなドラマの中身。
豪華な調度品や登場人物の物腰の良さなど、華やかな舞台設定はそれだけで
暇な貴族の戯れそのものだった。
人物像や相関関係、行動原理はほぼ掘り下げられないまま、舞台だけは大きくなっていく乖離は
視聴者を置き去りにしていく最大限のミスだろう。

でも、それも当然かなと思う。
何故なら監督が一番この脚本を分かっていないから。

監督が一番脚本家やスタッフが造り出そうとした世界観をぶち壊していた。最後まで。
かちかち、切り替えが思考を途切らせ集中力を奪う。
ドラマに集中するなって言ってんのか?

折角重たい心理描写を捻りだしても、監督がかっちかち画面を切り替えちゃうんじゃ
そりゃ脚本家さんもやる気失くすわ。無理もない。

軸だけは譲らず、後は投げたんだなとかチラッと思った。
まず・・・
冒頭のアクションシーンでこっちの目玉が飛び出るくらい萎えたよ。
銃撃戦をスピードで交わすって、どこのマトリックスだよ!
アホなの?
この監督の馬鹿さ加減に、顎が外れそうだった。

こんな軽業見せられたら、逆にその後の和藤奏子の銃撃や
その和藤奏子が生きたいっていう伏線が全て無駄になるって、分かんないのかな・・・。

丸越しで銃を避けられるのなら、何でもアリになっちゃうんですよ!
全てが軽くなっちゃってて、笑っちゃったよ。
え、あれ、ここ、笑うとこであってんの?


全国の電力を操れるなら個人情報のパスワードぐらいハッキング出来そうだし
個人データベースを牛耳って最終的な目的がちょっとぼやけて恐怖感とかラスボス感ないし
更には午前様って何なんだよ!!
この人の存在意義が最後まで分からなかったぜ。

もっと怪しい人物が法門寺家の周りを固めていたり
日本の権力構造の闇を描きたかったのなら、最初から警察との敵対構図をメインに描くべきだった。
無線乗っ取られて、再び乗っ取られて、それに気付かず射殺しちゃうSAT。
システムの脆弱性を付きたいのなら、それに対抗した戦略も見せないと
一方通行の独り善がりである。
馬鹿にしているとしか思えない。


更に、二人の最後の薬を同時に飲んでいく運だめし。
このネタ、ドラマ最初に使っちゃったよね。
またかという印象の方が強くなってしまうだろう。
とても面白いアイディアで、実は個人的には緊迫した良いシーンだと思ったが
二番煎じなのが、勿体ない。
ここでソレ使うなら、最初に使わず隠しておけば良かったのに。


・・・・がっ!

そんな中途半端な刑事ドラマのクオリティを上げたのが
前記事でも触れたが、織田裕二さんと中谷美紀さんの二大共演であった。
もう、この二人が画面に出てくると迫力が違う!!
二人の対決を拝んだよ!!まともなのこの二人だけだったよ!!

他の大根役者、もとい、学芸会レベルの役者さんとの格の違いが、こんなにも露骨になる。
びっくりである。

特に中谷美紀さん。(や、織田さんは基本ファンなので冷静な視点で語れない)
口調とかトーンとか、特に声量多く発声している訳ではないのに、この存在感である。
もっと綺麗に撮ってあげればよかったのに。


織田裕二さんもトーンや表情を巧みに変えていて、惹き込まれた。
変な口調は変だが、それを超越する何かが画面から滲み出ていた。
隠しきれないものがあるんですよね、やっぱり。


最後にキャラクターに付いてももう一度触れておく。
和藤奏子。
実は最後の二回は彼女のポジションは悪くないと思った。
イラッともさせられず、しゃらくさんとの可愛い会話がテンポ良くて楽しい。
何この可愛い二人。

こんな立ち位置で最初から造られていたら、もっと最後の女神も引き立っただろうにと惜しむ。
しゃらくさんとのツッコミ合いが、とにかく可愛いノリになる。
そっちをメインにして、それを背後から張り付いた笑みで見護る執事って構図にすれば良かったのに。


その執事さん。
最後まで変。執事である意味を分かっていないでしゃばりぷり。
そう来るのなら、彼はお付きのボディガードにしておけば良かったのに。或いはお世話係。
執事なんてするから、ガニマタと図々しさが前に出てしまう。

彼はもっと、病んだ感じにしゃらくさんに盲目の忠誠を誓っている感じが似合う。
「殺してこい」「畏まりました」っていうかんじで。是非。
中盤、主張を違わせ、画面左右に引くシーンが何度かあったが、そういうポジにしたいのか
或いは忠誠かを迷走してしまった感じだった。


なんか、続編が作られそうな終わり方であった。
あっても良いかもしれないラストである。

ぶっちゃけ、ストーリー構成が思考回路が付いていけないレベルなので
もうどうなるか本気で分からなくて最後までハラハラしてた。
そんな奴いねーよと突っ込む前に、なんでそーなるっていうのが多くてw
そういう不思議ちゃんドラマってあんまりないし。

それも楽しかったと言えば楽しかった。
これはこれで新たなる一角を造り上げたのではないだろうか。
SPとかで復活したらまた観てしまいそうである。
勿論、その際には監督だけ変えて欲しいのが最後の切なる願いだ。
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2016*12*13(Tue)
IQ246華麗なる事件簿 第9話 感想
「パソコン打てたんですね」「・・・」な二人に不覚にもまた吹かされたw
何この織田裕二さんの可愛い見上げ方w 何この可愛い間!
そして今更そこなのかw

くそう、ハートを撃ち抜かれたぜ。

それにしてもシュールな世界観である・・・。突っ込みようがないレベルにまで成長を遂げた。
多くの人が考えるであろう平均的な行動原理の全て斜め上行くので
逆にいっそどうなるのか分からなくて最後まで集中力が続く。

ドラマとしては本懐じゃないだろうか。見終わった後のこの脱力感も規格外だが。

登場人物全員が奇想天外な感情論持っている。
が、そこを割りきっちゃうと、あれ、このドラマ結構面白いんじゃないかと思えてきました。
少なくとも森本教授が失踪しマリアTとの対決が具体的になってから、結構密度濃い回が続く。
かなり興味深く視聴している。


しかも今回は和藤奏子が実に良い味出してて!
二人のコンビに悶絶したよ!会話リズムも良かったよ!
最初からこうすればいいのにー!

今までのウザさが嘘のようにナチュラルで可愛いコンビプレーを見せてもらいました。



第9話。
執事さん退場回。&出戻り。
マリアTを射殺すると言って聞かない執事さんとしゃらくさんが仲間割れ。
今度はどっきりではないらしい。

事件は医療過誤で妻を殺された男が院長へ復讐のために病院を乗っ取ったというもの。
結局彼は誰も殺さずに済んだので、インパクトは弱かったが
院長を世間の目に晒すことになったという結末は、珍しく後味が良い。

「あとは、世間が評価してくれます」

「醜い」としゃらくさんが馬鹿にする相手が、今回は犯人ではなかったこともちょっと新鮮。
その余韻を使って、憎しみに囚われた人間をしゃらくさんは殺害以外の方法で押しとどめたわけで
そのとどめる最後の一線というものが今回の主軸だった。


「人間には思いとどまる理性というものがある」

その台詞を境界線として、引き金を引いた賢正さんとしゃらくさんの意識格差が見物だった。
その中間で、幼稚に理想論を唱える和藤奏子の存在も。


和藤奏子は純粋に理想と正義を夢見てピュアな良心・・・としたいキャラなのだろうが
それは尽く失敗していると思う。
まず彼女の言動に共感性を持たせてくれないので、彼女の味方になるくらいなら
私だって悪に落ちたいぜ。

その押し付けがましい説得性のない理屈も、今回は根拠もなくまくしたてていく感じが
逆に、理由なき説得力を感じさせ、悪くなかった。
しゃらくさんにとって、何故生きるのか?何故死ぬのか?は延々と考え続けた命題であり
無数の答えを吟味した結果、挫折感と絶望の結論を導き出しているのだろう。
そんな風に理屈で考えただけでは、確かに答えなどもう出るわけがない。

だからこそ、頭脳が低く稚拙な価値観で浅く、「でも死んだら駄目です」って何度も言い切る和藤奏子の
そこまで信じ切れる強さが、少し頼もしい。

彼女に言わせた台詞はどれも「親とか友人とか、周りの人が悲しむこと・・・」など
本人にとってはどうでも良いことばかり。
これ、しゃらくさんにとってはかなりきつかったんだと思うのですが
そしてその残酷さに気付きもしない和藤奏子の浅はかさも合わせ
なんか、人が生きるには理由などないのかもしれないと、私も説得させられてしまいそうだった。

そもそもしゃらくさんをメンタル的に救う光なんだろうなというあからさまなキャラがベタすぎて腹立つんですが
今回は悪くなかった。

なんか、執事さん、いなくてこの二人のコンビドラマでも良かったのではとちょっと今回思ってしまった。
変にアクション入れる執事さんがいるから話が散漫となる。



で、その問題の執事さん。

忠誠を誓っているようで、相変わらずガニマタで仁王立ちの自己主張ぶりだし
しゃらくさんを護っているようで、離れちゃうのかよ。

これだけは我儘通させろと強気に出る理由が、「マリアTだけは射殺したい」てw
いやもう、我儘とかの範疇じゃないだろう。
そしてほんとに引き金引いちゃうとかw


なんかもうこの辺りが付いていけない世界観である。
憎しみ、憤り。
様々な否定感情を持つ人間ではあるが、法治国家で学ぶ日本人が、復讐を考えたとしても
幾ら腹が立とうとも射殺って発想は出て来ないわ。

それを、しゃらくさんが自分の我儘を理解してくれないだろう・・・とか
そんな価値観で進む展開も不明だ。
あの、復讐以前に、普通人殺しは犯罪ですが。普通の人は止めると思いますが。
仲間割れとかそんな問題じゃない。

和藤も分からないが賢正も微妙だ。

撃たれた人間を揺さぶって叫んでる和藤奏子。
だからなんでそうなる・・・。ど新人の刑事でもしないだろうっての・・。
折角今回いいポジションだったのに最後に台無しじゃないか。
笑えって?いや、笑えないよ、ムカつきすぎて・・・(;一_一)

挙句、重症のしゃらくさんに気を取られて いつの間にかマリアTがいなくなってる展開。
だから何でそうなる。さすがにちょっと阿呆すぎる・・・。

警察も射殺命令とか簡単に出すわ、だから何でそうなるって言うのが本当に多すぎて逆に色々びっくりする。



が、それを圧巻の画面にしたのが織田裕二さんと中谷美紀さんである。
ほんと見栄えする俳優さんの二大共演だ。
この二人の会話などの一緒のシーンは迫力あるし、見応え充分だし、なんかもうレベルが違う。

物語の筋がどうとか、そんなことよりも
この二人を対決させるために持ってきたシュールな世界観という感じで
奇抜な頭脳対決も悪くなかったです。

恨みを晴らすのを手伝ってあげただけとか、必要悪いうマリアTの主張は他ドラマの犯人も良く使う台詞だが
そこに留まらず
いずれ人は死ぬ、そして何のために生きているのかも分からない
そういう哲学に苦しむ人間たちに持たせた命題だからこそ、二人の会話は深かった。

「そもそもどうして人を殺しちゃいけないの?」

そうか、ここで和藤奏子との会話が繋がるのか!という流れは非常に分かり易かった。

居所を突き止めるメールの送受信もさーばーをダウンさせて偽メールとか映像として面白かったし
テンポも良かった。


でもそうやってこのドラマに集中しちゃうと目が疲れるからヤだよ・・・(ーー;)
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2016*12*12(Mon)
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 最終話 感想
素直に楽しかった!石原さとみさんのキレのある毒舌風味のツッコミが爽快で似合っていたし
流石タイトルに名前入れただけあるなという感じである。
エネルギッシュな世界観は、特に前回とこの最終話はとびきりで、仕事に対する現実的な切り口が小気味よく
ちょっとなんか、ん?って思う部分はあったんだけどそれを上回る勢いと中身の濃さがあった。
ストレートになんか気持ちが良かった!

こういうオチにするのならやっぱりもっと中盤でお仕事フューチャーを・・。(それは言わない約束)


最終話。
まさかの大作先生の盗作疑惑が浮上して、そこから広がる仕事観や人生観が爽やかなオチに繋がるラストだ。
実に奥深く言い切られる回。

とにかくその最終的に落としたいテーマに持っていくための舞台設定が巧みで鮮やかだった。
えっちゃんのファッション誌プレゼン・チャンスに始まり
幸人くんの作家執念による復帰作完成。
一方で、盗作した人間の敗北感と絶望感。
大作先生の大学時代の卒論盗用にまで話は広がり、それが一本化するクライマックスは
どれも仕事に対する直向きな大人の努力が垣間見えてくる。
良く纏め切ったなという印象だった。

前回で幸人くんの人生迷路はこういう形でタイトル「地味にスゴイ人たち」に繋がるのかと頷いたものだが
作家という設定がそのための含みだったのかというのは納得である。
誰が日の当たらない職業をフューチャーするのか?という部分に置いて
取材する側というのはシンプルで分かり易い。

それを今回、仕事、つまり人知れない努力を馬鹿にするような、そんな人を登場させ
仕事に対する姿勢を反対側から説いてくるのだが
なんかそれがもう、沁みた・・!ただ沁みたよ・・!


何故盗作したのか。

「人生の終わりが見えてきて、夢を叶えられなかったという敗北感を抱えたまま死んでいくのかと思ったら」

人生の最後に、ふと振り返った時に、何も成しえなかったと見せ付けられるのが怖かった。
確かにそれは誰もが恐れる最大の恐怖だと思う。
最後の最後に時間もない、金もない、元気もない、命もない。
そんな状態で後悔する、その恐ろしさ。
取り戻せない時間の無常さ。

それって、誰もが考えないようにしている、でも誰の上にも振りかかる悪夢である。
特に現在に満足していない人間にとってはリアルに脳裏を過ぎる幻覚であって
考えないようにしている誤魔化しでもある。

敗北感ってフレーズがまた言い得て妙で胸を抉ってくる。

だけど、どこかで割り切らなきゃやっていけないし、そもそも満足って何なのか?
そんな意識でいる限り救われないよとドラマは訴える。

「だったらまだ夢の途中じゃないですか。諦める必要ないじゃないですか」

えっちゃんはそう反論したけど、でも、私はそれだけだったら評価はしない。
ドラマはそんな子供っぽいオチを更に越えてくる。


「世の中には夢を叶えた人もいれば、叶えていない人もいる。
中には夢を叶えたけどこんな筈じゃなかったと思う人もいるだろう。

例えどんな気持ちでいようと、どんな仕事をしていようと、目の前の仕事に全力で取り組むことが
ともすれば平凡な暮らしになってしまう毎日を
意味のあるかけがえのない毎日に変える方法だと、彼女は身を持って教えてくれた。
エールを送り続けたい
夢を叶えていても、叶えていなくても
今の仕事に誇りをもって支えてくれている全ての、地味にスゴイ人たちに」


仕事なんて、新入社員の頃はそりゃ夢に燃えているかもしれないが
多くの人は第一志望であるとは限らないし、納得した成果を出せているとも限らない。
でもその日々を否定するのではなく
そんな生き方を次へのステップと考えるのでもなく
目の前の仕事に夢中になる、その真摯な姿勢と毎日が、社会を作り動かしていて
私達もその一員なのだと、胸を張って訴えてくる。

そこに泣けた。
特に私なんか個人的に仕事に前向きな納得をしてこなかった・・転々としてきた人間だから
余計に打たれるものが大きい。

好きな仕事に就いてなきゃ、駄目なのか。
納得していない仕事していたら、駄目なのか。
ドラマは全ての仕事人の応援歌として幕を閉じる。

このままでも、悪くはない。好きな仕事じゃなくても、目指した職業じゃなくても
働いて日々暮らしていることの方が崇高で、みんな讃えられるべき日本人だ。
そんなかんじ。
なんて素敵な着地点。


なんか、職業に対する真正面でない視点が凄く良かった。
普通なら歯の浮くような理想論をぶつけてくるのが大半の中で、少し斜め視点な価値観が
とても爽やかに映った。

夢を追いかけるのが人生だとか、好きなことを仕事にするだとか。
文武両道じゃないけど、二つのことを頑張るとか。
精いっぱいやればそれでいいとか。

だけどそんな妄想で生きられるほど現実は甘くなくって、ほとんどの人がそんな生き方はしてなくて
もっとシビアに現実に振りまわされているわけで。

地味な仕事も素晴らしいって単純に言われていたらアレルギー出ていたと思うんですけど
そこに、中途半端な自分に落ち込むえっちゃんの葛藤を混ぜたことで
それは逆にとてもピュアな生き方論に変わっていく。

その意味で、最初から校閲の仕事に邁進している存在じゃないえっちゃんの立ち位置は
見事なこの最後の締めを象っていて、説得力がでていた。


ファッション系をやりたくてここまで頑張ってきたのに、校閲の仕事を疎かには出来なかった。
それは結果的に、プレゼンの方をいい加減な対応にしてしまうという表裏一体であって。
幸人くんも、執筆に夢中になっている内にモデルの仕事に穴を開けた。
大作さんのご友人は、その才能を妬んで盗作した。
大作さんは、仕事を取って家庭を壊した。

そこには不器用で、みっともない大人たちの隠された秘密があって、みんなに遺恨が残ってる。
それがまたいい味で。
誰もが綺麗に生きている訳じゃない。
誰もがまっさらに成功してきた訳じゃない。

またこの役者さん共演が素晴らしくって。

「全部をいっぺんに叶えようだなんて、虫が良すぎる」

「まだ夢の途中にいると思うと、なんだかワクワクしてこないか」

そういうのも、瑞々しくって、なんかもう、もう!!って感じです。
とても素晴らしかった!!


チャンスを棒に振ったえっちゃんに貝塚さんが、言う台詞。

「プレゼンのこと後回しにした自分に心底がっかりした」
「それはハンパなんて言わない。
 例え夢が別にあったとしても、目の前の仕事に全力で向き合う奴だってことだ」

だからはんぱはするな。
フィールドに拘らないんだな、その時どの場所にいようと。・・・そんな視点もあるのか。
くぅぅ~!!
ともすれば完璧じゃない自分に自己否定や鬱屈を募らせがちだが
違う視点を見せてくれた気がした。

えっちゃんの魅力に引っ張られ、えっちゃんの魅力駄々漏れしているドラマでした!
楽しかった!
えっちゃぁあぁん!!
石原さとみさんの魅力も開花させた気がする。



難点としては・・・こんなニクイ演出してくるんなら、なんでお仕事ドラマとして引っ張らなかったのかってことだ。
恋の話をかなり尺を割いていれたからには、最後くっつけろよ。

なにその、今の自分は中途半端だから待っててオチ。

そんな中学生みたいなこと言わせる理由がちょっと理解できなかった。
ここに至るまで、不十分でも今の私でいいし、誇っていいという線でドラマが進んできたのに
我武者羅にそこで恋にぶつかれない意味が分からない。
仕事には一流でなくても~とか言っておきながら、恋は地味じゃだめなんだ?
恋だけは一級品で完璧になった自分で?
テーマがぶれている気がした。

「こんなにえっちゃんでいっぱいになっているのに消えるわけないよ!」

少し前に幸人くんにそう言って貰えたから、他の女には盗られないという自信があるということだろうが
それにしても確約のない恋は他人だぞ。
二人で一緒に恋も仕事も頑張りましょうじゃ何で駄目?
劣等感からの辞退だということは女心として分からなくなくはない。でもテーマががぶれているのが気になった。

爽やかにキスして終わりでも良かったのに。
んんん~?これはもしや続編への布石ですかね?
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2016*12*06(Tue)
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 第9話 感想
「あたしたち校閲もそういう当たり前を作る仕事をしています。あたしたちにも当たり前を護らせて下さい」

かっこよかったー!なんか爽やかでスッコーンと胸が晴れた。
今回は凹んだえっちゃんと復活えっちゃんの見事な誇りが爆発していた。
仕事を頑張る人ってそれだけでやっぱり痺れる。気持ちの良い最終章でした。
次回、最終回。深く考えず気楽に見られたドラマでした。


第9話。
ファンション編集部に応援に行くことになったえっちゃん。
そこで仕事を邁進することを「自分アピール」だと斜め解釈され、しかも痛恨のミスをして
えっちゃんの中の柱が折れてしまう。

ノーメイクえっちゃん。
グレー×グレーえっちゃん。
髪を巻いてないえっちゃん。

貴重なカットを挟み表にでない仕事も社会を支える大事な仕事だと大復活!
精魂詰める仕事ぶりを自己アピールだなどと揶揄する輩を一喝、
自分の目指す完璧を遂行したのだった。


なんかもぉ、えっちゃぁぁぁん!!!って感じの回である。

えっちゃんの魅力とか人の良さとかが大爆発していた。
えっちゃんの何が人を惹きつけるのかとか、えっちゃんの何が人を動かすのかとか
果ては、仕事に対する勇気とか情熱ってなんだろうかとか、ストレートに描かれていて
とても気持ちが良い。

正直、ネタは陳腐で幼稚臭いのだが
例えば、その歳で線路を治すおじさんだの、電線設備点検のおじさんだのの存在に気付くなよと。
そんなの当たり前だし、当然だし。
電気が点くことがどれだけ幸福であるかは、震災にあった人たちの方が良く知っていると思うし
また、今はその点検作業の目視などのルーチン化が見逃しや不十分などのシステム上の問題を起こし
過重事故を引き起こしているのも事実だし。
ちょっと取り上げる事案が教科書的というか表面的すぎる。
この小説の時代背景が古いのかもしれないが、時代にそぐっていない気がした。

それでもそれでも!
な~んか、もうそういう細かいことはスル―して、えっちゃんの啖呵が気持ち良かった~vv
なんか、わかる~~~とか思った。

仕事って、真面目にやっている方が馬鹿を見る時代だし
適当にそこそこ、お給料に見合った奉仕。
でも、たまにはこんな夢を見たっていいじゃないかって思わせられる。

自己アピールだなんて穿った見方をするひとも確かにいるだろうが
私は私の仁義を通させていただきます!!と言わんばかりのヤクザな根性が、もうカッコイイ。

えっちゃぁぁぁん!!って感じだった。
もうそれで充分だ。細かいことはいい。単純に気持ちの良いクライマックスだった。


まあ、ここを頂点とするのなら、もっとお仕事ドラマで見せてくれても良かったんじゃとはちょっと思いますが。
まあいいや。

また、幸人くんが妙に可愛かったのもツボ。
なんですか、あの、えっちゃんを編集部で見つけた時の猫が懐くかのような笑顔は。
ぴょこんって笑顔が弾けて。パッと笑って。
ちょこちょこと擦り寄って。

なんかもう猫とか犬とか小動物系の可愛さ大爆発で
年下男に懐かれる年上女の感覚ってこんななのかとか錯覚起こした(笑)

幸人くんとの恋物語はドラマ通して丁寧に描いてきたので
幸人くんがえっちゃんに惚れる感じはとても良く分かる。
恐らくその感情の移り変わりが視聴者の心理誘導でもあったのだろうが
だからこそ、森尾が幾らアタックしても、幸人くんは靡かないんだろうな。

そんな森尾に未練があると知ったえっちゃんが、夢にまで見た(本当に見ていた)告白を
途中で遮り逃げ出すシーンはちょっと意外だった。

そこで相手に情けを掛けることは、えっちゃんならないと思ったんですよね。
失礼だし。
でも森尾の部屋で号泣えっちゃんが、不細工で可愛かったから許す。

鼻水付いちゃったとか、そこで自分が地味な服着ていることに気付くとか
笑わせてくれる・・。
心底落ち込んだとき服やメイクなんかどうでもよくなるって描写、すごくわかる。
合わせるチョイスを考えられなくもなるし
派手に彩る服と心のギャップに耐えられなくなるし。

女の子ってメンタルが印象と密にリンクしているから、天気とか季節とか色とかすごく影響受けるものだ。
鏡を見る気にもならないほど仕事にも恋にも自信をなくしてしまったというシーンとして
ここは凄く共感できた。
あるある。

そんな意味では今回はえっちゃん百変化。

グレー×グレーの衣装はここで見られるとは思わなかった。ちょっと大人っぽく見えた。貴重だ・・・。
また、ノーメイクえっちゃんも美術さんがすごいな。
口紅だけでパッと変わる様子をちゃんと画面で見せてくる。
まあ、ノーメイクとはいえ、ラインとシャドウは付けていたが、それでもこんなに変わるっていうのを
台詞でなく見せてくる。お化粧ってすごい。

そういうのも、さり気ないけど、えっちゃんの訴えるファッションの魅力でもあると言っているようだった。

まあ、普段のえっちゃんのコスプレがセンスあるかどうかはさておき
派手な衣装が毎回の楽しみの一つとなっていたのも確か。


最後に、あの編集部の先輩スタッフさん。
えっちゃんに口酸っぱく嫌味を言って、こっちの要求に応えるだけでいいと強気な方だったが
彼女の片肘這った仕事姿勢がまた、固定的でえっちゃんとの対比ともなっていて
とても良い味だったことを付けくわえておきたい。

後輩にどんどん抜かれていく焦りと、能力のなさと、綺麗ごとで生きているえっちゃんの間で
とても現実的な憎らしさや妬みなんかが凝縮されたキャラとなっていた。
もっとガツンとやられる役かと思ったら、強かに踏み堪えるラストも良い感じ。

見る目を変えれば世界は広がる。

得られた仕事に120%で取り組んでいるえっちゃんの姿が眩しく元気で魅力的だった。
本当に小難しく考えたら色々文句も出るが、今回は封印。
えっちゃんの啖呵に持っていかれた回でした!GJ!
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2016*12*02(Fri)
IQ246華麗なる事件簿 第7話 感想
あれちょっと面白くなってきたかな?少しアプローチが変わったから新鮮だったし相関図もはっきりして動いてきた。
元々シリアス路線で行っているからそれなりの物語を用意すればしっくりはまる。
木村ひさしのお前らが俺に合わせろなカメラワークも小ネタを挟めば嬉しいんだろお前らなノリの独り善がり演出も
空回っていて情けないが、もう諦めた。
ただ、役者陣が頑張っていらっしゃるせいかな、飽きずに見れている。

「顔色悪いですよ・・・」「元からだ」には不覚にも吹いた。
これをまた織田祐二さんのあの変な口調で言うから余計おかしいっての。

いや、まあ、そこはともかく、だったらもっと女優さんとか綺麗に撮ってあげればいいのにと思う。
というか、撮ってあげるのが監督の義務じゃないのか。
変なカチカチカメラインにご執心であれば、他に幾らでも成すべき努力義務あるだろうと今回も思った。

織田祐二さんの肌色の悪さとか、確かに気になる。
ネクタイを締め直すシーンの首元アップなど、ご老人のような皺だった。
幾つだっけこの人。

とか思っていたら、中谷美紀さんのアップ。これもまた酷い。中谷さん全然きれいじゃない。
衣装とか役柄という要素ではない。可哀想なレベル。女優さんなのに。
もっと綺麗に撮ってあげなよ。

この監督の作品に出ちゃった不運ですね。



さて第7話。
前回ラストで最大の敵Mが森本教授に成り済ましていたと判明した上に、細菌兵器で絶体絶命のしゃらくさん。
押し倒してのカットはちょっと色気が合ってニマニマした。
織田さんと中谷さんというベテランさんにやらせるからこその、画面だ。
これで中谷さんの綺麗な太腿がさらりと・・・なんてなったら神だったんですが。
色仕掛けv

悶えながらもとっくにワクチン打ってあったと反撃するしゃらくさん。
まあ、そうこないと面白くない。

そんな訳で今回はずーっと弱っているしゃらくさん。辛そうな感じがちょっといい。
そして「言って下されば射殺してきましたのに」とあっさり告白執事さん。
ああ、なんかこういうやり取りが悪くなかったんだよな・・・。

執事さんは、相変わらずなんか猫背?というかガニマタ?というか
姿勢が美しくなく、立ち姿が様にならない。
タレ目よりもずうずうしさが全面に出て気になる・・。
執事なんだからもっとこう、控え目な立ち振る舞いが欲しかったところだ。

しかし、主人に殺せと言われれば殺しそうな冷徹さが出てきて、イイv
もっと歪んだ忠誠心を押し出す方向性でもいいかんじ。
キャラは馴染んできた印象で、しゃらくさんとの対比もキャラの薄さが丁度良く、しっくりきている。
声のトーンは悪くない。割と好みだ。


多少の物語の無理難題。
隔離もされないとは笑っちゃう低い殺傷力と感染力である。
近くにいた賢正さんと和藤らは確かに間一髪逃れたようだったが、それにしてもそんな子供騙しで
Mは一体何をしたかったのか。

威嚇?接触?まさか本当に殺したかった訳ではあるまい。

北鎌倉の実家にも表れたけど、こういう思わせぶりな行動はどれも視聴者を煽るだけで
きっと何の根拠もないんだろうな~と最初から萎える。
ミステリーや殺害動機などにじっくりと凝れないんだったら、こういう詰めと脇は締めて欲しいものだ。


さて、今回のお話は女優さん。
女優の殺人の動機が主役の座が欲しかった・・・は定石ネタですね。
分かっちゃいるけど、王道なだけに、演技力が求められる。
その意味では悪くないゲストさんでした。女優・美園麗子役で山口紗弥加さん。

細い身体付きと、嫉妬深そうな目線、まったりとした口調は、落ちぶれ女優の役柄に似合っていた。


しゃらくさんと価値観や生き方も意気投合して、良い雰囲気。
でも二人のラブラブはストーカーをおびき寄せるためのしゃらくさんの罠。
彼女は本気だったのか――

見つめ合う二人の瞳に映るものと言葉はもうなく。

「皮肉ね。女優の私が素人に騙されるなんて」


こういう大人の攻防戦は大好きだ。
好きなんだけど~~~~~、なんかもっとじっくり見せてくれても良かったんじゃないのか。
ここ重要だろう、毎回思うが物語のクライマックスをあっさり流したがるスタッフのセンスがちょっと疑問。
なんてかけ足で終わらせちゃうんだ。

それに、証拠もないのに都合よくペラペラ自白するパターンもそろそろどうか。
確かにはめられたけど、見苦しく足掻いて欲しかったなぁ。
それこそ女優のように。

しゃらくさんだって決定的な証拠を掴まず犯人を嵌めて自白に持っていくっていうのも
ちょっと頭脳的に癪じゃないのだろうか。
天才という設定の事件解決方法としては反則技という気がする。

ストーリー全体の流れも 謎解きも展開が強引で、ドラマの味わいがほんっと薄味である。
折角の役者さんと舞台設定なのに、やっぱり勿体ない。

そんな頭脳線を繰り広げた訳でもないのに
意気投合した中に通じるものがあったのだろうか、ラストにお蔵入りとなるであろうその映画を買い取るって・・。

「彼女がそこまでして演じたかった作品だ。私も見たい」

そういうオチにしたいなら、尚更二人の切ない恋情を見せてほしかった。
ただそれでも、毎回犯人のオチをこんな風に救いなく落としてくるところは本当に気に入っていて
余韻を楽しみたい感じです。

でも大人な恋愛を見せたかったのは伝わったし、セットもモノトーンで素敵だった。
ワインという小道具も素敵。

また、しゃらくさんの能力が高い故に退屈な毎日という過酷な設定も悪くなく
彼の心の葛藤や逃れられない生の苦しみが随所に伝わる気がする。
そういうメンタル的な抑圧を持つドラマだからこそ、世界観は重たくて良いと思うし
人間ドラマをじっくり描いたら似合うと思うのに。

そうすれば意味なく煩い和藤の存在とかも引き立ってくる気がします。


で、前回までと構造が変わったというのは、Mが生きて森本教授に成り済ましていたということで
素性がばれて彼女は失踪。
彼女のパソコンを使い、彼女がメールを送る相手を、しゃらくさんたちも突き止められることになった。

お陰で、事件が起きてから潜り込むというルーチンから抜け
事件が起きる前に現場入りという構図。
犯行がどう起きるのか?という面白さは確かにあって、その辺を凝ってくれても良かった。

Mの正体で最終話まで引っ張られても興ざめでしたし、これはこれでサクサク進んで良い感じです。
昨今ドラマの特徴でもありますよね~、恋愛ドラマでも最終回で両想いではなくさっさと実らせちゃう系。
で、問題は今後どういう展開になるんだろうってことですが
そういう意味でちょっと楽しみになりました。見続けられそう。

退屈で自殺していく家系の末裔であるしゃらくさんが、どういう決意をするのかも触れてくれるのか。
思えば画質の悪さも人を人間臭く撮っている証なのかもしれない。
ミステリーは子供騙しでも、そのチョイスがネガティブ系であるのと
こういう人生の重みが感じられるので、後は・・・・後は・・・・
だから切り替えをどうにかしてくれないかな・・・(泣)
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