Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*09*26(Sat)
リスクの神様 第10話 感想
企業危機管理をテーマにしたドラマで最終的にエネルギー問題に絞ってくると言うのは
タイムリーというべきかベタというべきなのか。
浮き彫りになってくるのは企業使命や企業責任という重さに於ける二律規範みたいなものであって
そこに商社のジレンマはあるのかもしれない。

最終的に商社の使命が悪魔の芽なら、そこに最大の付加価値を持たせるのに
エネルギー開発というのは単純で明快だ。
だからエネルギー事業部が舞台だったのかと今更ながらに気付きました。


リスクマネジメントという、その名の通り、経営戦略の一角を成す企業倫理を礎にした今作。

最終回はもう、これまでの伏線を一気に消化させてきていて、目まぐるしいってーか、忙しないってーか
理解が追い付かんです~。
詰め込まれた・・・!
あれはこういうことだったのかと納得する間もなく、畳み掛けるように出される解答に
あわわわ、としている内に、駆け抜けられましたー!
えー、私が馬鹿なのかー?(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)


輪廻のように続いていく企業の負荷と責任。今清算するその決断。
護るのは企業ブランドなのか、抱える社員なのか。商社の意義なのか。

思えば傲慢な我欲にギラギラした悪人がほぼ皆無の状態で陥った、企業危機という設定をきちんと叩きだし
特異で面白く、危機というジャンルについて説明責任を果たしているドラマだったと思いました。

一時間が濃いいよ~!
身の詰まったフィクションを見終わったこの、現実に戻れないこの飽満感!
最高でした・・・!



> 第10話 危機こそチャンス…父と子が選んだ決断
最後に救うのは、勿論、我が社サンライズの危機。

今までの不祥事のように、どう危機から救うのかなと思ったら
その危機=罪に辿り着くまでのミステリー仕立てがメインになっていた。
その罪が、つまりは1話から引き摺っている西行寺の父親、関口の閉ざした過去でもある。

目を引いたのは、その描き方。
今回はもう、西行寺の動きなどほとんど分からず、冒頭から30分、ほぼ、神狩の調査で占められる。
多分、その意味するところは
その罪に辿り着く困難さは、そのまま
関口がどれだけ必死に過去を隠したかの真剣度に繋がるので
きっと、こういう描き方をしたんだろうな~とは思う。

また、映像的にも、三者三様の末路を以って頂点としたクライマックスの前に
西行寺がこれまで詰めてきた内容をここで急場凌ぎで見せるとチープになるから
神狩に辿り着かせるという手法と取ったものだと思われる。

その分ミステリー仕立てで面白かった。

最も、坂手が失脚した今、黒幕は誰か?なんて
引っ張らなくても白川一択だろ、とは突っ込みたい。
それとも、坂手黒幕で、白川と共に、タッグを組んで真相究明という線を残したかったのか。


ただ、その分、多角的に神狩が攻めるので、シーンがぶつ切りとなり、宙に浮き
この接触が、それぞれ何の意味を持つのかとか、もう全然分かんねー分かんねーw
疑問を頭に浮かべまま――要は保留させて――、情報だけを先に提示してくるので
もう頭パニックですよ!!
何がどう絡んでくるんだよって感じです。ムズカシー!
気を抜くと、話に置いていかれる・・・(笑)・・・・私キャパ少ないのに!!

???と、散々振りまわされて、面白かったです~~~~~。

でもだからと言って、後出しのような脚本ではなく
キーワードは既にこれまでの話でちゃんと出てきているものばかりだから、唸らされる。
これまで種子島が色々渡してきた資料が、それでした。
構成が巧みだったと言わざるを得ない周到さ。


提示されたヒント。
・西行寺がデスクを片づけろと言ったこと。←そういうことを言うタイプではないのに
・民自党の薮谷議員に接触
・生島電機の生島社長に面会。30年前の社内資料を見せて欲しいと依頼

そして出てきたキーワード。
・18社もの系列企業で実態の伴わない取引が行われている
 去年1年だけで100億円近くの資金が流出。そのほとんどはケイマン諸島にある3つの会社に集中。
・サンライズアメリカで、巨額の証券取引が一年前に行われていた。
 最終的に2000億円もの金額が動き、その取引先はサウスフロント社
・ベニグスタンには現在サンライズの油田パイプラインが通っている


この辺の流れはもう、刑事ものか探偵ものといったテイストで
待機任務になっている橘の協力も得て、断片的な情報だけが列挙されていくクダリなんか
スピード感もあって、画面から伝わる緊張感は申し分なかった。

何がどう繋がるのか。

コッチの頭の中は繰り返される重複したキーワードで過去回を回想し
色々思考を混乱に過ぎらせる。

例えば
ベニグスタンは3話から出てきた軍事国家・・・あのとき何て言ってましたっけ?
そう言えば、誘拐犯も、サンライズはこの国を乗っ取るとかなんとか。
あの時は、ゲリラ犯の妄言と思っていたけれど。

そもそも藪谷議員が密会していた密使女の目的って何だったんだ?
そしてそして、西行寺はそれを知っていて隠してくれたのか????とかとかw


その間にも話はどんどん進んでいくから、いやぁ~~~、やばいって!付いていくの必死!
面白い~!


また、捜査はすべて神狩の単独行動になるので、彼女にそこまでの能力があるのかとか
そこまでの権限があるのかとか
色々無理は感じる。
が、つまりはそれは、巧妙に西行寺に動かされていたということも、後に分かる訳で。

やられた~。

そもそも冒頭に、西行寺は自分のデスクの片づけを神狩に任せる。
これがもう罠・誘導だったんですね。
となると多分、「危機対策室は解散するそうだ」と告げたとこから、フェイクか!

・・・・・例えば、藪谷議員の元へ神狩が訪ねてくることを、予め西行寺に伝えられていたら。
視聴者には如何にも神狩の独断で、出来る女的なパフォーマンスにも見させられていたけど
視聴者もまた、西行寺に踊らされていたとも言える。


情報を提示だけしておいて、そこから読み取り、神狩がここまで辿り着けるか。

いわば卒業試験みたいなものであって
その時、「有給取ろうかな~」とか気のない素振りを見せていたメンバーたちの動向も、またグル。
俺たちのところまで辿り着けない人間は不要だ。
だが、お前ならもう辿り着ける。
そんなとこ?

くはーっ、燃えるっ。
ストレートに狙いを告げず、会話で誘導しておき、意のままに動かす――

ありがちだし、何となくそうかなと思えるトラップでしたけど
分かった瞬間はやっぱり燃えた~~~///////



そして、それが後半に入って一気に結実する。

原田(カレシ)が
ケイマン諸島にある会社に年間6億円のコンサルタント料を払っていた事を告げ
これが神狩にとって、決定的な裏付けとなり。

「それを指示したのは誰なの」
「その人に付いていけば出世も出来ると思って――」
「その人ってまさか・・・・」


ここ、さり気ない台詞ですけど
原田が漏らすこの言葉が縦型社会の中で、多分、多くの社員が最後の一線を踏み外す
大概の理由になるのだと思える訳で
良い台詞ですよね。(的確なという意味の)


そして、神狩もまた、ここで踊らされていた真実に気付く。

出勤すれば、そろそろ頃合だと察していた西行寺がそこに立っていて。
まっすぐ近付く神狩。

「ようやく辿り着きました」
「・・・行くぞ!」


~~~っっ!!!!
くおぉー!!!ちょ・・・・っ。何この展開・・・っ///////
マジっすか!
やべー!めっちゃキたー!


二人が危機対策室に入ると、いつもの面々。

「サウスフロント社はサンライズアメリカが用意した裏金を受ける会社だ」
「裏金は全てケイマン諸島にあるサウスフロント社に流れていました」

気のない素振りはフェイクで、みんなして神狩を試したということがここで分かる。

その演出もさり気なくて上手いです~。<画面的に
例えば台詞を誇張してみたり、カメラをズームしてドヤ顔させてみたり
バックで効果音を付けてみたり。
そういうワザとらしい演出が一切ないのも、このドラマの特徴で。
そこも気に入っているんですよね。

全画面、黄色に染まった所が唯一の自己主張で
後はあまりアップ画面や、売り画面がなくて、ホント、大人しい造り。
シナリオだけで勝負している感が、バッチリ感じられますv
そしてそのシナリオがしっかりしているから、もうニクイ~~~////////

スピード感ある少し早めの口調で事態の切迫感を煽り
準備を整え終えたタイムリーさを強調し
あぁあぁぁ~かっこいいぃぃぃ~~!!

そして、いざ出陣!!
扉が開く。

なんなんだ。この演出。
堪らない~!このヒーロー展開。



そうして。

サンライズが抱えていた闇がようやく白日のもとに晒された。
それがエネルギー問題だった訳ですが。

これまでの三つの謎。
今、話題としている白川新社長のサウスフロント社を巡る裏金問題。
坂手前社長の暴走と揶揄された、メタンハイグレードを巡る投資問題。
30年前関口が逮捕された贈賄問題。

それら三者三様の顛末の根っこが、ここで一つに繋がったのも、面白い所でした。

それぞれの行動原理はいずれも商社マンとしての理念に基づいているのに
各々の独断であるばかりに批判と重責に晒された。
こうなるとトップダウン方式はそのために存在する浄化装置のような気さえして
様々な論点が浮かび上がりそうです。


「サンライズ物産は今年、30年前に獲得した旧ソ連のモニフスタン油田の採掘権契約が失効します。
 それに変わる新たなエネルギー確保が急務だった」

エネルギー開発事業部は、次なるエネルギー資源獲得が急務であり悲願でもあり
その想いと困窮さが、全ての発端だった。


白川が手を出したのは、シェール・ガス事業。
本社への正式な手続きを踏まずに、サンライズアメリカへシェールガス開発を指示。
しかし後発で得たサンライズ油田は深層シェール層で、採掘困難に陥り、そこに石油価格の下落。

白川はそこで出た2000億円の損失を隠すために
裏金を転嫁するダミー会社・サウスフロント社をでっちあげ
サンライズが正式に買収することで、その負債を転嫁しようとした――


そもそも、何故白川は本社の協力を最初から仰がなかったのか?という疑問は残るのですが
それだけ、エネルギー事業部に課せられた重圧はデカかったということなんだろうか。


そしてシェールガス事業・・・。
シェール・・・・シェール・・・・あれ、どこかで聞き覚えが・・・w
そうかシェール革命か!不意に蘇る、夢の扉byTBS

はいはい。見たことあります~v
随分前ですが、夢の扉で特集してましたね。
確か、日本で初めてシェールガス・オイルの採掘に成功した秋田だか東北の方の方の紹介だった気が。


石油などの資源枯渇は、経済社会に於ける最大の課題であり
採掘が不可能と言われていた、地下約4000mの深層部にある
頁岩層の天然ガスやオイルなど、原油が採掘できるようになったのが、1990年代頃。
シェールガス・オイルと呼ばれるそれらは、次代を担う新たなエネルギー資源として注目され始めた・・・

しかし地下の深層からガスを採掘するには、巨額の費用がかかるため
原油価格は下げ止まっているのが実情・・・。


お~お~テキスト通りですなv
ちょっとググったところに因ると
資源開発において大きな損失を出してしまうパターンは大きく分けて二つあるらしく
1.巨額の設備投資を行なった後に資源量の見積もりが過大であった
  或いは資源価格の大幅な下落があった等の理由により採算が取れなくなる場合
2.資源開発の権益を巨額で取得した後に、その評価額が過大と判明した場合


つまり、失敗するフローチャートは皆同じなんですね~。
だけど、それに賭けざるを得ない事態に追い込まれるのが、このエネルギー革命であって・・・
って、ギャンブルか!!

白川も、それで失敗してしまったと。
まんまですね。

なんか、坂手のメタンハイグレードを盛んに糾弾していたことも
その姿勢を問う訳ではなく
自らの失態をカムフラージュしたかったんだなと、今になって思います。

成程、何話かで、エネルギーの安定供給は商社の使命だ、みたいなこと言ってましたからね~(誘拐の回)
繋がりましたね~。
面白い~~。・・・・でも超テキスト的。

坂手がメタンハイグレードに手を出したのも
白川がシェールオイルに手を出したのも
関口が現パイプラインを手に入れたのも
みんな根は同じ、躍起になっている理屈は同じだったという皮肉と負荷が、スライドしている所が
意味深でした。



「まさか君はそれを炙りだすために私を社長に・・・」
「いえ、そこまでは。しかし坂手社長の解任への流れも止められませんでした。
 だったらそれを利用してあなたの懐に飛び込もうと思いました」

どうしても証拠が掴めなかったから、敢えて、流れに乗ったのか!
ここもすげぇ。
スゲーしか言えないですけど、社長ポストへの流れが来ることも運命な気がしますし
それを逃さず飛び込んだ西行寺の決断もまた、的確だったのだろうと思います。
ただただカッコイイと思えるこのマジック。


そして白川の決断の時。
来たー!このドラマは男の決断が痺れるからなー!

「罪を償うべきです」
「・・・君の父親のようにということか。
 会社のために一人で全てを背負った関口さんの立派な姿は忘れていない。見事な引き際だった」
「・・・・白川社長。私の父は立派でもなんでもない。ただ惨めな引き際でしたよ」

この・・・っ!この台詞・・・っっ。
一社を背負って罪を被せられたことを、白川は謙譲を込めて尊敬する上司と崇めるが
西行寺はフェアな視点で、罪は罪だと、謙遜する。

その外面の代償として、家族を犠牲にしたのだから、それは潔さでもなんでもないと西行寺は言い
社員を背負った男の生き様を、罪隠し以外の何物でもないと卑下する所に
何だか西行寺の息子としての立場と、仕事としての立場が見え隠れしていて
そこに人間味を見ました。

だからと言って、稚拙にあからさまな嫌悪感を出さないとこがオトナですよ~。

男の決断を、こんな悲しい結末にしたのは社会なのか。企業なのか。



では、そもそもその関口が隠したものとは何だったのか。
それが、神狩が生島電機に提示してもらった30年前の資料に記載されていて
今、それも30年の時を経て、ここへと繋がる。

そっか~、神狩は、同時に西行寺の方も調べていたのか~。←今分かる
しかも、この件だけは、西行寺でも手に入れられなかったというのが
神狩の存在意義を主張していましたね。

生島と以前、必要以上の関係であったからこそ、成せたワザでした~。



「つまりサンライズ物産はm石油の採掘権を得るための見返りとして
 共産圏に軍事機器を供与していたんです」

それをここで初めて告げられる坂手元社長。

そうか、坂手元社長は、何も知らなかったのか。
だから関口と西行寺の繋がりも、気付けなかったのか。


旧ソ連の連中に脅されてるのを知ってるのは、当時の社長と関口だけ。
ここで、坂手社長もまるで関与していなかったことが意外でもあったが
同時に面白い繋がりだった。
知らないという事の方が、サンライズ社を取り巻く、輪廻のように続く悪夢をより現実的なものにしていて。


その後、たびたびソ連が脅してくるけど、何で脅されてるのかも分かってなかった。
でも、直ぐに関口が被った一件だと察しが付いた。
だから、彼の沽券と社を護るために、抗う訳にはいかなかった・・・。

・・・・あれだけワンマンぶりを発揮していた坂手の本音は、正に経営マンという感じで
その貫禄ある口調がまた巧く、正に巨頭でした。
白川との役者的対比もナイスキャスティングだった。


「わが社が国際協定違反を・・・」
「まさか石油のためにこんなことまで・・・」
「ソ連に軍事機器を・・・・・それが明らかになれば、アメリカが黙っていない。
 日本政府も説明を要求をされるだろう。
 生島電気も崖っぷちに立たされる。
 ・・・・だから関口くんは30年間、口を閉ざし続けた・・・我が社を崩壊の危機から守るために・・・・」
「数々の贈賄の要求にも応じ、国際協定違反にも背いてまで石油を取った。
 サンライズ物産が隠し続けた過去の暗部です」


つまり。
関口は、不正入札疑惑で逮捕され、採掘権で贈賄の容疑が掛けられたが
表沙汰には
それはすべて自分の独断でやったことで、社は関係なく
ましてやソ連との取引もなかったということで、収めた訳ですか?

あー。



そうして、次のステージへ。

暗部を公表することで陥るサンライズの危機に立ち向かうため、危機対策室は次の準備に入る。
これまでのスキルを、自分のために使うために余念はないが、無駄もないw
正に、今この時のために・・・!って感じなのが、ちょっと燃える。

でも、ドラマではそこまでは描く必要性はない。
エンドロールの中で軽く流されていく脚本センスに、毎回拍手!です!vv


「あなたが30年かけて守った秘密を僕は明かします。
 あなたの人生を、否定することになってしまいます」
「智・・・それでいい」

親子の決着もまた、一つの時代を閉じるものであり
父親の遺した負の遺産を、息子が閉じる・・・。も、なんってロマンなんだ!!

良いラストシーンでした。


ドラマを通じて、何を言いたいのかが凄く明確なドラマでした。
盛り上げ所もきちんと分かった上で、狙って造り上げられたという印象です。
世間の風潮に左右されない頑固親父みたいな柱を貫いてくれたのも良かった。
要は、視聴者に媚を売る感じでブレなかったのが良かった。

事件を主軸にその解決を頂点とすることで爽快感を与える内容ではないから
ちょっと受け容れられ難いのかもしれないですよね。
でも、そこ崩しちゃったら、味が薄れちゃいますよ。


結局の所、企業内に留まった一方的な、定番な、リスクマネジメントに終始した
外部からは分からない葛藤を丁寧に描いた良作になりました~。
こういう硬派なドラマ、私は大好きです。
何より、読み取り次第では、とても密度の濃い話でしたので、じっくりと楽しめました!
ああぁあぁぁ~・・・・面白かったなぁ。
こういう骨太ドラマ、大好物です。




「また騙されました」
「もう一人真相に行き着く人間が必要だった。念のためだ。私が失敗した時の、保険にね」

そう言いつつ神狩も
「必要なものを手に入れるためなら、どんなことでもする。それが私のやり方ですから」
と1話で言っていたようなことを口にする。

ここは、神狩完全復活・・!って意味合いですか?

この辺があまり活かされなかったのがちょっと惜しい所でした。
このドラマは外枠がとにかく重厚で、圧巻でしたが、一方で、キャラクターの掘り下げが下手で
神狩の父親の自殺も、結局、西行寺と照らし合わせる程度のニュアンスでしかなかったし
膨らみませんでしたよね。
だったら、要らなかったんじゃって気もします。

ただ、生島電機社長と面会した際
再び手伝ってほしいと依頼され、それに対し「資料を渡して下さるだけで」と
低く、きっぱりと断った男気に痺れた。
同じ轍は踏まない・・・!くうぅ!


対策室メンバーは
最後に来て、良い纏まりを見せたなという印象でした。
一人だけ浮いているように感じた結城も、そのねっとりとした喋り方が、ようやく味となって
渋く冷徹なクールカラーの面々の中で一人、ちょっとウォームカラーのある声色は
意味ある感じに仕上がってきた。


ラストのエンドクレジットがちょん切れなのも残念!
あと5分・・・!5分でいいから延長してくれれば良かったのに・・・!
余韻もなにも無いがな!!

デモ、かっこよかったです・・・・//////


危機に直面した男たちの戦いは、地味だけど、サラリーマンなら身に覚えあり。
壮年期の男の背負うカッコ良さ!
このかっちょ良さが分かる年代にはニヤニヤが止まらないドラマだったんだろうな~。
私的ドラマ厳選ランク入り決定。
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2015*09*21(Mon)
リスクの神様 第9話 感想
天地が引っくり返ったー!本当にひっくり返したぞー!謀反だ謀反!
狡猾に仕組まれた社長交代劇に、ついに来たか!という感じです。

今回は男の決断という部分の人生調を弱め
誰かの、というよりは、社長を取り巻く様々な人物が水面下で画策し
それがラストで膿を吐き出すように開花する、ちょっと第三者視点での流れが面白かったです。

え、え、何が起こっているの?って終始テレビガン見。
付いていくのに必死。

言うなれば、社長視点であり、客観的。
チェスの駒を詰めるように、男たちの暗躍が、見ているこちらにも隠される。
説明的な台詞がほぼなく、カットで見せてくる技法も秀逸で狡猾。
最後のカラクリが分かった時点で脳内に蘇る、「あーっ!そういう意味だったかーっ!」っていう伏線が
これまた盛り沢山で、心が揺さぶられました。

また、、そうやって台詞じゃなくカットで・・・
つまり、誰が誰といるか、や、誰が何をしていたか、で、視聴者理解を助ける構造は
より、第三者視点を色濃くしていて、全体的に傍観者気分でした。

言い換えると、今までの男の決断に味付けしてきた流れとはちょっと路線を変えていて
そういう意味での痺れがなくって、ちょっと物足りない。
でも、ここにきての坂手社長の失脚へのカウントダウンはとてもドラマティックで密度も濃かったです。



>第9話 絶体絶命に陥った女、暴かれた過去と復讐
サンライズ物産が100%出資した子会社サンエアーズが
工業用硫化水素除去装置の認可を通すため、検査数値を改ざんしていた事実が発覚。
その改ざんを隠したまま、210社にも及ぶ販売をしていたことが判明。


・・・後になって思い返せば
この違反行為が結局、坂手社長退任劇を生んだのだから
そもそも、これが発覚した理由すら、もう勘ぐっちゃう。
一体何がバレる切欠になったやら。

このドラマはありとあらゆる動向を深読みしないと、真実が見えて来ない。
でもそういう密度の濃さがいい~/////


改ざんを行った社員に事情聴取。
どうしてこんなことをしたのか?と問うと
厚労省の立会検査をクリアするために、峰岸部長の指示でデータ改ざんを行ったとのこと。


・・・・ん?デジャブ?
ここで恐らく視聴者の8割が、前話のTOSENの、同じく帳簿改ざんが行われた経緯を
容易に脳裏を過ぎらせたと思う。
会社のためだと上司に指示され、それを「不正しろ」という指示だと受け取った部下・・・・
テンプレが同じである。

ということは、彷彿とさせることは、この脚本構造が仕組まれた意図になるわけで
つまり、前回は今回のための布石だったということか。

今回が、ダイレクトに坂手社長の責任問題へと追及へと流れたことも含めて
上の指示には逆らえない、上は責任を問うべき――
・・・その心理的な後押しを狙って、坂手社長が今回、記者会見を決断!!

そうせざるを得ない流れが実に整然としていて、頷ける。


しかし、それこそが、坂手社長を辞任させるための、最後のトラップになるー・・・!
(でもそれは、後で分かるんだよねー!)

うをー!!
何この積み重ねていく感じの脚本!
最近に平面的なドラマ脚本に辟易していた私には、ちょっともうそれだけで涎ものである。
ちょー地味だけど!!


この辺一帯の流れが余りにスムーズで
「厚労省の立会検査のからくり」が、「ゴルフに誘いだす」という実にしょ~~~~~もない理由だったんだが
それどうよ!?って思うんですけど
スル―です!

もういいよ、赦すよそんくらい。
そこを目を瞑って有り余る骨太な脚本に、ゾッコンです。

でも・・・・・・・・・・・
ゴルフに誘いだされたぐらいで騙されるなよ・・・・・厚労省・・・・・・。
冷静になってみると、此処はもう少し巧妙な仕掛けが欲しかった所です。



で。
サンエアーズは100%子会社である以上、サンライズの責任下にあると言っても過言ではない。
コンプリートリコールと、謝罪会見は免れず
株価下落を最小限に抑えられる週末の東京市場終了後に、この改ざんの件を公表する事に。


しかしこの時点で、もう
社長の薮谷議員との癒着や、メタンハイグレードの過剰投資が週刊誌でスキャンダル化しているんですよね。
今、渦中の社長が表へ出たら
そのことも合わせて叩かれると同時に、要らぬことまで悪意に取られ・・・
具体的には、メタンハイグレードの件も、ワンマン社長の腕を問われるような。

考えてみれば
公表の仕方によっては、回収も出来ないこのメタンハイグレード投資も
革新的なトップ商社の姿勢、という好意的な扱いにされることだって、有り得る訳で。

記事なんて、所詮使い方次第で飴にも鞭にもなる、このツール感。



社長の信頼どころか、サンライズの信用も落ちかねない状況に追い込まれていく。
それを庇う役員たち。
そこへ入る、重篤患者の一報。

着々と追い込まれ、一つの結末に沿って事が畳まれていく・・・・
一つの結末。それは勿論、坂手社長自らの謝罪会見。

ここまで内外から圧力を掛ければ、ちょっと短気な坂手社長。
当然の如く、「会見には私が出る!」(ばん!}

言ったー!!
そしてこれが、破滅の足音ー!


・・・・そういう裏の動きが全て
坂手社長本人の口から「私が会見を行う」と言わせる効力へと繋がっているということが
凄く分かり易い脚本で、いよいよ来ました感が、高まっていく。

勿論、それも全て後から分かることなんですが。

坂手社長が自分で動いたようで、動かされている。
企業社会の中の、恐ろしさが垣間見える・・・。



いざ謝罪会見!!

このドラマでは再三行われてきた記者会見。
タイミングと台詞で、どうマスコミを誘導するか。戦略の一つな訳でしたよね。
このドラマのせいで、記者会見すら、ツールとしてドキドキするようになってきた。

もう私、生記者会見をイーブンな目で見られないかもしれない・・・(笑)


とにかく、そういう状況が、坂手社長に無理矢理、会見を決断させた。
当然記者からは、アウェー状態のパッシング。

「ここまで逆境とは・・・」
「会見は失敗だ・・・・」

坂手社長はようやく、ハメられたことに気付く。

「重篤患者の一報・・・。あれも、嘘だろう」

うえぇえぇぇー!!!
私もハメられたことに気付く。


坂手社長の謝罪会見が失敗しても、それも手の内だとか、西行寺が言いだすかと思った~~~。
違うのか!
じゃ、どこからが計画だったのか。

ここで、坂手社長に会見を失敗に終わらせるという流れもまた、巧いです。
前回、白川専務の英断を手柄のように掻っ攫って、指示を上げておきながら
今回は、このタイミングで逆風に晒される。

会見が、1話からの重要ファクターであったのも
ここで、引責を問うツールにするのも、視聴者としてはニヤリ。


そんな思考が混乱している中、落ち着く余裕も与えないままに、サンライズ物産で行われる役員会議!

早い早い!まだ理解が追い付いてないよ!私の!
それも仕掛けで
「坂手社長がメタンハイドレート事業に2000億投資して1円も回収していない」という事実を
白川専務がここで切る!

奥の手だった筈のカード。

永嶋常務は坂手の解任を求め、白川専務がそれに同意。
可決を取り、賛成多数で解任妥結!
坂手社長の後退が決まる。


これって、単に、社内権力争いで、相手の隙を付いて社長の椅子を下ろされたとするだけなら
ここまでの情熱は滾らない。

これまで、会社は社員を護るためにどうあるべきか?という根源的問いを終始一貫して打ちだしていて
同時に、西行寺の過去として、繰り返し
「お父さんは、会社の仲間を護るために一生懸命やってくれた・・・」
「だったらあんたたちは、どうして父さんを助けてくれないんだ・・!」
っていうやり取りを見せられていることで
そこで言わんとしていることを、視聴者が勝手に推測しちゃうんですよね。

会社が食い潰すのは、何も社員だけではない。社長も同じく、解任される。
でなければ、社として生き残れないから。
それは、抱える何百人もの社員の生活を脅かすことでもある。
むしろ、責任を取るための役職であるといわんばかり。

そういうのを、9話に至るまでに見せられているから、とても納得してしまう。
ただの椅子取りゲームじゃなくなっているのが素晴らしい。


更に、今回ここでは、「社の信頼を回復するため」というのが、白川専務によって
逆説的に使われているのも、また面白いです。
良い意味で使われていない。
如何にも正論のように述べ、そういう状況を造り出したけど
それは、結果と目的があべこべ。



空かさず、次の社長を誰にするか。

永嶋常務が、白川専務が良いのではと進言。
そして、これも賛成多数となり、白川新社長・誕生の瞬間である。

うわー!崩れる時は一瞬か!
その鮮やかさも実にいい!

こうなってくると、株主総会じゃないですが、白川専務が元々どこまで票稼ぎしていたのかが気になりますね。
私は永嶋が賛成すれば、他は付いてくる・・・程度に理解しましたが
時間が経ってくるにつれ、もしかして全員買収していたんじゃないかという気さえしてきた。
その位、賭けは慎重にやるだろう。ここまで時期を待ったんですから。


そこまで考えた時にようやく、途中散りばめられていた様々なカットが
脳裏を過ぎらされる。

環境事業担当永嶋常務と白川専務と西行寺が一緒にいるのを神狩が見かけたカット。
さり気なさすぎて、なんだろうなんだろうと思っていた、これが伏線かーっっ。

坂手社長秘書が、調査会社と接触しているカット。
かれもまた、裏で何かを画策していた?

色々なことが様々に絡み合い、そう繋がってくるなんてーっ!
何て綿密なカット挿入。

裏でどこまで計算し、手筈を整えたかが、勝負の分かれ目だったのか。


あと、ちょっと思ったのが
坂手の秘書が調査事務所に出入りしていたり、白川ー永嶋常務ラインもそうですし
週刊誌に坂手と薮谷議員の癒着をリークしたのは誰かとか。
みんな虎視眈眈と際どいことやっていて
そのくらいの駆け引きならば、ここで裏切ったことくらい、些細なことに見えてくる。

この位の抵抗で何が揺らぐ訳でもない、というか
この程度の揺さぶりで不安定化する政権など、用はないというか。

それはそれで、すごく格好いいんじゃないか。
そういうギリギリの場所で戦っているということを、やはり言葉なく説明していると思う。
ネズミがうろちょろするぐらい、肝を据えていろという男像が、このドラマのてっぱんであって
そこに勝ち残れないのなら、沈んでいくまでだ。・・・とかとか。

うをぉぉぉ・・・/////
ある意味、男の潔い戦いの場が炙り出されていた回だ。これはこれで。



そもそも、西行寺が白川派にどんな仕掛けしたのかとか、敢えて描かない所が
暗躍という言葉が良く当てはまる。

「私には全て真実を話して下さい。あなたの言葉に嘘があると守れるものも守り切れなくなります」
とか
「私なりに手は尽くします。あらゆる事態に対して」

西行寺が発する台詞がとにかく上手い。ニヤリとさせられる。
ダブルスコアというか、二重の意味に取れますよね絶対。故意に選ばれた言葉に決まっている。
もう意味深にしか聞こえなくなってるよ私の耳は。


それをまた、堤さんが、渋く貫禄ある演技で、実に巧く使い分けてくれているので、悶絶です。
あまりこれまで彼の演技について注視したことなかったのですが
彼は台詞の抑揚の付け方が上手すぎ。

一つのシーンで、感情を一調子で表現する戸田さんに比べ
一瞬にしてトーンや色合いを変えてある。
同じ台詞の中で、声量や明暗を変えられた時には、なんじゃそりゃぁぁと思った。
例えば今回で言うなら
神狩に疑惑の眼を向けられ、応酬する最中。

だから、声色だけで余裕があり、神狩を西行寺が呑み込んでいることが、良く伝わります。
もちろんその一本調子なところが戸田さん演じる神狩の良いところで
彼女まで波が出たら、シーンとして新旧は交差しないだろう。
でもそんな同等レベルの戦いもきっと見物だ。このドラマなら・・・・見たい・・・・。



「西行寺さんが仕掛けたんですか?坂手前社長を裏切って白川社長を誕生させたあなたの狙いは何ですか?」
「何が不満だ?白川体制は君も望んでいたことじゃないか」
「あなたが仕組んだのなら話は別です」

ぬををー!!
これまた台詞がイイ!
西行寺の狙いは確かに疑問だが、それよりも、目的はともかく結果が同じならいいだろという
このクールな言い方が、たまらんっ。


今回は、神狩が、敵か味方か?はさておき、西行寺を疑っている火花散りそうなやり取りも
見物でした。
喧嘩吹っ掛けているような感じには成らず、あくまで冷静に正義に基づき問い詰めている感じが
ぞくぞくぞく。

そして、皮肉なのが
西行寺も父親を許すことが出来ず、恨みを募らせるままに走り続ける。
「今更遅いですよ。でも今は真実が知りたい」

同じく神狩もまた、会社の危機に立ち向かう道理はあってもその前に
「真実が知りたいんです」

結局二人共同じ意志に導かれている感じが、シンクロしていて、何か復唱的だなと思いました。


ツッコミ所としては、あともう一か所w
神狩が、西行寺が関口の息子だとバラしちゃうww
神狩、言っちゃうのかwダメだろそれww 何その軽い口はw

だが、そんな正義ギリギリの戦いさえ、ここの世界は容赦なく
この位やっても崩れない、やられてはならない切り返しが、より際立ちますよね。
出すカードが禁じ手になるほどに。


そして社長wおまえもマジで関口の息子だって知らなかったのかよwww
ってゆーか、西行寺をヘッドハンティングしてきたの、坂手本人だろ。
だとしたら、何と皮肉な運命なのか。


いや~それにしても、本当に白川専務が社長に就任してしまうとは!
援護もあっただろうが、追い風が吹いたということでしょうか。
それもまた、組織構造ということで、面白かったですv

ただ、ここまでの集大成として、社内のトップ争いをクライマックスに添えるのが狙いなのだとしたら
ちょーっと味付けが薄い。
このドラマなら、もう一歩先へ行った事態を用意してくると思ってたのに。
期待しすぎ?

でも、社長交代劇で幕を閉じるのなら、結局内部争い・・・内向きの話で終わってしまう。
危機対策はもっと外的要素に付随するものではないのか。


まあそれでも!
このドラマはホント、中身が濃い!めっちゃ詰め込まれていて無駄も隙もない。色も無いが。
こんな重厚なドラマを見たのは久しぶりです。
次回が楽しみ!

(・・・え?もう終わっている?なーんのことか。)
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2015*09*16(Wed)
リスクの神様 第8話 感想
今回は決算発表までの期日を区切って、内部告発のあった粉飾決算を暴くお話。
ただ、少し「男の決断」にキレが無かった感じです。
企業の在り方として、利権を求めていながらいつの間にか誰のための利権なのかが分からなくなっていく流れは
分かり易く、陥る罠としても筋は通っていましたが、少しテキストすぎた。
追い詰められた経理課長自らの告白だったというオチも、ちょっと簡単すぎる。

でも、そこを布石として、本家サンライズの内部事情が会話のみで明らかにされていくシーンは熱い!
黄色がかった海をバックにしているだけなのに、熱い熱い。
すっごかったです。


このドラマはミステリー風を装いながらも、ミステリーではないのが分かるのが
こういうところですが
重点を置いている、その男の思考回路と決断の瞬間に見る粋さが今回ちょっと薄いと思ったのも束の間
どどーんと出てきたラスト10分。
怒涛のように詰め込んで来た歴史に仰け反ったー・・・っっ!!

西行寺が一生を振りまわされることになった、サンライズという会社に渦巻く闇と
そこでもがき、未だに悪夢から覚めない男たちの、生きざまの欠片が熱い!
西行寺の過去エピと粉飾決済ネタが上手く絡んだ見事なラストシーンに、感動です。

なんか、直前までの決算粉飾なんか、このための前哨戦。
所詮前置き、小さなことなのだ。



>第8話 カリスマ女社長の嘘 赤字隠しの罪を暴け
サンライズに内部告発があり、服飾ブランド「TOUSEN」が、赤字を黒字報告しているとのこと。

「赤字は困るわぁ~銀行にも今期は好調だと伝えてあるのよ」

この言い方w
コテコテで良かったです。どこかのママかとw

艶かしく言ったこの台詞を、経理部長が「書き変えろ」と指示されたものだと解釈し
翌年度分を前倒しする形で、金額を書き変えてしまう。
ところが、会社の経営が上向かないので、どんどん赤字は膨らみ
補填するために、海外のハイリスクな投資株に手を出して、尽く失敗。
どうしようかと社長に相談すれば、それはあなたが勝手にやったことだと切り捨てられる・・・。

もうどっかでゴマンと見たパターンなんですけど。

服飾ブランド自体の、女社長と経理部長の関係は
良くある形の超テンプレパターンであり、裏切られるオチまでテンプレで、ここはホント、見応えが無い。
もう少し、捻った人間関係や裏事情が出てくるかと思った。


経理部長は、経営が安定していることを示すため関連企業に頼み込み工場出荷を偽装していて
工場から出荷された商品が納品されていないことから
帳簿との誤差を見抜き、架空売上を計上している可能性を指摘していく。

勿論、決算書は表向きは粉飾など見当たらず
この辺の中々尻尾を掴めない序盤は面白かったです。


しかし、あっさり女社長に、定番の台詞で捨てられて
それを知った経理部長が定番に真実を告白するって・・・簡単すぎだろ。

結城が怪我するクダリもちょっと雑。

もう少し、ギリギリの引っ張りがあっても良かったんじゃないだろうか。
真正面から忍びこんで、あさり見つかるって・・・おいおい。
だっさ。




だがしかし。
これら一連の流れは先程言ったように、単なる前哨戦。

TOUSENが海外進出への設備投資として計上していた金が、実は株に投資していた金額な訳ですが
その額が一致しない。

なら浮いた金の流れは何処へ行ったのか。

使途不明金が浮き出てきて、それが最終的に
前回呉服屋お家騒動の時にも暗躍していた、フォーという人物が浮き上がってくるという。

なんと!
ただのゲストさんじゃなかったよ!
ここに繋がるのかー!


雑なシーンが、サンライズ側のネタに繋がっていくこの辺りから、イキナリ脚本の熱も籠もりだす。
(ってか、今回のメインはこっちだった)


「石油の一滴は血の一滴。エネルギーに窮した国家は戦争に走り商社は罪に走る」

サンライズのエネルギー開発部門と言えば
前回からメタンハイドレート開発プロジェクトの投資額を回収できていない危機を露呈させ始めていて
白川専務は
「坂手の独断的な経営がこれ以上続けば会社にとって大きな危機になるかもしれない」と考えている。

一方で
神狩の同期ライバル・橘が、CMのスキャンダルの責任を取って海外のサンエナジーへと飛ばされたことも
また、エネルギー資源部門繋がりで逢って、この部署を巡る因縁が繋がってしまった。

そして西行寺の父、関口も、当時の資源開発部長・・・。

じわじわと繋がっていくこの空恐ろしさが、画面の暗さと黄色さに妙にマッチして、緊迫しています。
演出は、もっとメリハリを付け、派手に工夫することも可能なのでしょうが
このドラマには合わないだろう。
その辺のオヤジ的渋さが非常に良く出ていて、実にこう、じわじわとした炙りが巧み。
間の取り方とか、カットの繋ぎ方。
そして、無音とBGMの使い分け。

兎角、無音の効果が、めっちゃ燃えるんですけどもーっっ。



様々なことが繋がり始めたここにきて、記憶の戻り始める父。関口。
世話役?の天童は、その時のエネルギー事業本部長・・・。

「あなたは知っていたんですね・・・エネルギー開発を巡ってサンライズが大きな火種を抱えていることを」


関口が贈賄で逮捕された30年前の事件。
オイルショックを経て、資源は夢の金のなる木だったという理屈は、時代を感じさせる。
高度成長期に入り、エネルギーは夢の資源か。
汗水垂らし、切磋琢磨と工業化を進めていた昭和の時代臭が、濃く色付く。


そんな時代のエネルギー投資は、むしろ商社の使命であったと、天童は言う。
でも、それが関口の贈賄で頓挫してしまった。
その余波として、旧ソレンの天然ガス採掘権をサンライズは失った。
・・・というのが、表向きの事情。

しかし、どうも、天然ガスはカムフラージュ。
同時期に、同じ旧ソ連の油田の利権をサンライズは獲得している。
そっちの方が、本当の目的だったのではないかと、西行寺は睨んでいるようで。

しかも、恐ろしいのが、その契約が30年・・・。

もうすぐ時効・・・・。
坂手の強引なメタンハイグレードの政略が、何故今なのか?

合致していく経営計画が怖えぇぇぇぇ・・・・・!


「なのに貴方は今も何も話そうとはしない・・・」
「私も知らないんだ・・・!分かっているのは真相が明らかになればサンライズは、崩壊するということだ」
「でしたら、私はそれを暴きだします・・・っ」
「会社を潰す気か・・・!」
「どれほどの護るべき価値がありますか・・・っ、組織のために一人の人間の犠牲を正統化する会社ですよ!」
「・・・・それを選んだのは彼だ」


くおぅー!くおぅー!←叫んでます(最近人間から遠ざかっちゃって。暑さで)

なんてやり取り!
この社会的立場のやり取り・・・!
たまんねぇぇ。

誰もが会社を護るためにかつて奔走した。
しかし、今それを、暴こうとしている男は、その会社に尽くす立場に居る。
「私は矛盾だらけですよ・・・」
前回の西行寺の台詞が蘇る。


だが、こういう男の柵と覚悟の渋さをこれだけ打ちだしても
それが今の若者に伝わるとも思えない。(爆)
思えば、このドラマのターゲット層が分からなくなってきた・・・。(-"-)


ここで、神狩も、この男二人の会話を影で盗み聞きしている訳ですが
(ここの、全画面黄色に染められながら後ろから微かにライトが当たっている演出、良かった・・・!)
みな、会社の勝手な不利益に対する責任を一方的に押し付けられた者たち、という
共通の過去リンクが面白い。

むしろ、そうリンクさせるために、あの第1話があったのかと思うと
プロットから、賞賛したい。


「私は、危機対策室に留まります・・・!会社の危機を解決しなければ、どこにも行けません・・・!」

白川専務が
こういう事態だから、神狩の力も借りたいと、そろそろ現場復帰を西行寺に依頼する。
実績を付けて営業部に戻るというのが、当初からの神狩の目的だったから
これは時が満ちたと取れるシーンだった。

しかし、それが心理的には温度差の出るこのタイミングとなる無常さ。

ここにきて危機対策に神狩が肩入れするのは成長した彼女の当然の成り行きで
そういう心理描写は、ただ、実績と成功と結果だけを重んじてきた彼女の、一つの成長を見せる。
真実を知らなきゃ先へ進めないという叫びが、心に響きました。
彼女の危機対策への執着が、一つの結実になっている。

それをまた、無音だよ・・・!
音も無く、西行寺と火花散らして対等に心と心がぶつかり合った、辿り着いた、シーンでした。

危機対策室に残るのか。それとも花形部署に移るのか。
会社の都合で移動させられたのに、今度は選択権は神狩にあるというのが、嫌味というか皮肉に感じました。



いよいよラストへ向けてスパートが掛けられて来てますね~。うわ~うわ~vv
いよいよ、という感じです。
1話から、西行寺の本当の狙いというのは、父親の記憶欠如と共に暈されてきましたが
その伏線の小出しの仕方も、見事だったと思いました。

わざとらしくないし
徐々に扱うテーマの切り口で多面体を見せてくる手法といい
ここに来て一気に西行寺の憤りを爆発させることで燃えあがらせた設定といい
色々上手すぎる。

見事、乗せられました・・・。
全然興味なかったのに、嫌味にならない程度で徐々に噛ませ、視聴者の深層に植え付けていき
そしてこの終盤にきて一気に、本題と逆転させてみせた!

この脚本家さんの配分のセンスが光っているぜ・・・。

合わせて音楽などを含めた演出面の盛り上げ方も巧く
ラストの浜辺の黄色がかったカットと台詞に、最高に行き詰めました・・・!黄色いいよ、黄色。

いやぁ、続きが楽しみですねぇ。
え?今日が最終回?聞こえません。
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2015*09*14(Mon)
リスクの神様 第7話 感想
あーもぉぉ燃えたー!燃えたー!私をどんだけ燃えさせれば気が済むのかこのドラマ。
何これもう最高に面白い。こんな硬派でガツンと作られたドラマを見るのは久しぶり。
脚本の神経が隅々まで行きわたっている緻密さがたまらないー!
ほんと、視聴率が低い意味が分からなくなってきた。

もう、一番初めに言いましたけど、これ、タイトルが悪かったとしか思えない。
センス無さ過ぎなこのタイトルとは対照的の、この濃密さとクールさ。
こんな平仮名ではなく横文字で
『ロイヤル・ストレート・フラーッシュ!』みたいの出て来なかったんだろうか。

余りのクオリティの高さと社会学的なテーマに、いっそ娯楽の域、もう超えてます。
ドラマの域も越えてるよ・・・映画のようだよ。この満足感。
無駄が無いよ、痺れるよ。
これ、マジで教材に使うつもりなんじゃないだろうか・・・・<日大



>第7話 お家騒動に潜む罠!? 会社乗っ取りを救え
来ました株主総会!めっちゃ燃えました!大コーフンです。何から何までカッコ良すぎる!
もうね、タイトルコール前にゾクゾクしちゃって、タイトル挿入と同時にゾワーッってくるこの快感。
楽し過ぎるー!
演出の煽りがセンスがストライクすぎて、そろそろ窒息しそうです。///////
尺の長さに音楽、もうキレがありすぎ!


株主総会――それは知る人ぞ知る、めっちゃ燃えるテーマである。
当日に至るまでの着々と詰めていく政治的取引の手腕の見せ所が肝となる大人のギャンブルゲーム。

このカッコ良さに目覚めさせてくれたのは
以前レビューしたこともある『そこをなんとかby麻生みこと』のリーガル漫画ですが
あの親子対決も、このドラマも、思えば某家具店を彷彿とさせられるからニヤけるw
ということは、あの一連の派手な親子喧嘩は
見る人が見れば、ものすご~く楽しい・・・もとい、良い題材となる興味深い騒動だったんだなぁと。


とにかく、今回のお話で特筆したいのは
親子対決という図式を、父親との確執という初回からの伏線を絡めて、集大成的にまとめあげてきたラスト。
漫画の方は、老舗和菓子店で、ファンキー父ちゃんの陽気ぶりで微笑ましく閉じていましたが
ドラマは老舗呉服屋。
しかも男の生き様を説き、仕事に生きるプライドを描いた渋いラストに感涙ものでした!

中老まで生きた男の決断が見所である。
痺れまくりました。
この脚本家さん、『かっこいいってこういうことさ!』が分かっていらっしゃる。
台詞もまた、よくもまあ、こんな気障でベタな台詞を思い付けるものだと感嘆しまくりのセンスで
言うことないよ・・・サイコーだよ・・・。

このまま行くなら私的ドラマトップ5入り確実だ。


老舗呉服店・烏丸屋。
創業者である父親を経営権から引きずりおろし、自らが社長となった息子。
ところが、その親子喧嘩を利用され、経営権争いを隠れ蓑に、外資に乗っ取られる騒動に発展していく。


日本的同族経営からの脱却を訴え、企業戦略を変更した経営方針は
某家具店に限らす、(和菓子店に限らずw)、親子経営に有り勝ちな確執。
同族経営は海外で見直され、その終身雇用制度だの年功序列といった、入ってしまえば面倒みてくれる一方
その忠誠心と安定性が、日本経済の高度成長を可能にしたとかなんとか。
かつての日本文化そのものでもある訳で。

それ自体は悪くないし、それを昔堅気のやり方へ自負を抱く父親が受け入れないのは由として
父親側の戦略までを脂ギッシュに描いていたら、くどいドラマになったな~・・・・(だから何)



まず、烏丸屋が買収した日陽ホテルが、わずか3ヵ月で経営破綻。
その経営方針を問われ、烏丸屋の株価は下落の一途。
現経営陣の総辞職を求められてしまう。

ところが、その日陽ホテル買収自体が、烏丸屋の株価を下落させ
その隙に株を買い占め、経営権を確保するという、乗っ取りを狙った投資会社の罠だった。

サンライズ物産は前社長の竜太郎と並ぶ筆頭株主。
そこで、危機対策室が派遣される。


ここからの、ハゲタカと呼称される外資ファンドの一手一手が際どく、息もつかせない。
どんどん二手三手先まで読まれていて追い込まれていく感じが実にスピーディに描かれていて
凄かった。
正に戦いであって、その描き方が、勢いを削がない心地良い展開。

余計な台詞は排除し、画と音楽だけでスピードアップしていく感じが
とにかく巧い。
役者さんたちの、変に目立たぬ抑えた演技も思考を妨げない。
強いて言うなら、結城が少し我を出し過ぎで邪魔な感じ。もう少し抑えた方が一体感が出ると思う。口調とか。
後はみんな大人の男って風貌で、完璧で感涙。


まずは投資会社が先手。烏丸屋ホールディングス株式の10%を取得。
これで元社長の持ち株まで合わさったら株保有率は半々。
後は一般株主たちの動向にかかってくる。

元々、ホテル買収は父親の方の案件だったということから
父・竜太郎はまだ筆頭株主であり、息子・大樹への復讐という可能性も考えられ
また、それすらも投資会社の操り人形だったのか。

色々な可能性が示唆される推理の面白さもさながら
西行寺はこの時点で、計画倒産を指摘。
タイミングの良すぎる流れを疑問視。

「恐らく誰かが烏丸の乗っ取りを考えている」

やべー乗っ取りかっこいい~!乗っ取りかっこいい~!


片山の背後にいるのが、外資系のリバーファンド。
残りの株も買い占め、敵対的買収の企業の乗っ取りTOBを仕掛けてきた。

元社長(父親)の復帰が濃厚に。

そこで、打ち出した次の手が、第三者割当増資。
友好的な第三者から、多額の融資を募って貰い、危機を脱却する方法。ホワイトナイト。

現社長(息子)が思い出したのが、学生時代の友人で投資家のフォー。
彼は、アジアグローバル証券代表で、前向きに検討してくれると約束。

なのに、このフォーも、裏でリバーファンドとの繋がりが。

つまり、ここで融資を受けてしまえば、息子どころか、父親の株保有率すら越えて
事実上、烏丸屋の乗っ取りが確定する・・・!


ここで、フォーの裏に気付かなければ、烏丸屋は消えていた。

もう何このギリギリの攻防戦・・・!

さあ、追い詰められた烏丸屋サイド。
どうするか。
「ファンドに付け入る隙があるとすれば、絶対的な戦略を用意してきた敵側の油断にある」

うををー!!!
叫ぶよ!もう叫んだよ!

「一番の方法がある」
それは、向こうが一番警戒していないこと――父親と息子が和解すること。
これで、乗っ取りは回避できる。


で。
息子は父に会社のためだからと頭を下げに行くが、追い出されたことに憤怒を抱く父親は聞く耳を持たない。

そうして始まる株主総会・・・!
そう、利権争いの果てにくるのは、株主総会。最終的に行き着く先は株主総会。ここなんですよね。
うっぎゃあああ!!!
信任投票が始まる・・・!
息!息が出来ないよ・・・っ。なにこの流れ!この緊迫感っっ。

だから株主総会は燃えるんだってばーっ。


最後まで元社長の意志を暈した演出は、案の定、彼の一票で明暗が分かれた。
息子へ一票入れたために、経営権は息子へと残留。
騒然とする会場。

「まさか、あんた・・・!」
大手をかけていたつもりになっていた戸山やフォーは、土壇場で一本取られたことになり・・・。
やべー!やべー!株主総会かっこえぇー!!

この役者さんがまた、コテコテで、良いキャスティング!この人似合う~v
そしてナイス演技。
驚愕のタイミングが爽快感アップ。


「やっぱり親子の情は熱いんですね~」
「いや経営に親子の情は必要ない」


画面は前後して、その元社長を説得する西行寺との対面シーンへ。
こ・れ・が!燃えるんですよ。異常に!!
こういう決意の裏側っていうのが、このドラマの真骨頂である。

「あなたも経営に親子の情を持ち込むんですか」
「息子との縁は切った。親子の情など・・・とっくに捨てたよ」
「捨て切れてませんよ」

「あなたのような百戦錬磨の経営者なら例え憎い相手だろうが
 会社のために作り笑いでを手を組むくらい平気でやってきたんじゃないですか」
「・・・!」
「仮にあなたが私に騙されていようが、我々と組めば、烏丸やがハゲタカに食い物にされることは避けられます
 しかしあなたがリバーファンドや片山に騙されていたのだとしたら、烏丸屋は、ハゲタカの餌食です」

「ご自覚ください
 烏丸屋は今、ギリギリの危機にあります。あなたにとって一番大切な物はなんですか
 父親のプライドですか、息子さんへの情ですか。・・・・そうじゃない
 あなたが生涯をかけて大切にしてきたものは、烏丸屋とその社員たちです
 だとしたら、あなたが選ぶべき選択肢は一つです」

~~っっ!!
くおぅー!くおぅー!←吠えた

これ!これだよぉぉぉ!!何て台詞なの!

息子への情を振り返らせる形で、親子の確執を解いたり、或いは大人げないと責めたりしないで
経営マンとしてのプライドを擽るこの台詞。
何より、自尊心を掻き立てられるこの台詞に惚れたと言っても過言ではないんだろう。
それで社長は、パフォーマンスをする決意をした。
何より、息子の立場ではなく、社員と、自分のブランドのために。

かっけぇぇぇ!!かっこいいよぉぉー!
渋い!大胆で不敵な男の決断である。


そこに西行寺の一言。
「君は父親に何を期待していたんだ。烏丸屋が危機から救われたんだ、それで充分だろ」

言葉もありません。完璧です。惚れた!

ここで親子像を描くのに、これまで西行寺にしろ神狩にしろ、親子を出してきたのが上手いです。
二人の父親に対する、少し歪んだ執着があるからこそ
ここでの烏丸屋の父子対決が、より深みを増していた。

また、こういう同族経営というのは通常、父親の背中を追いかけるって美談なのにね。
父親を追いかけることが、必ずしも息子にとって幸福であるとは限らないという意図を匂わせた演出も
また、巧みでした。
それは、先に父親が会社に追い込まれ自殺してしまった神狩の過去も
別な形で不穏な側面を強調してましたし
何か、此処に来て、凄く歯車が巧く噛みあった印象でした。

「会社のために生きてきた。だったら何で助けてくれないんだ」という様々な飼い殺しの重みが
同族経営という中で、結果的に和解を匂わせなかった父親サイドのスライドが巧かったです。
深いー!


この株主総会だけを見ても、息子は和解したと信じ
父親は和解でもいいし、虎視眈眈と復帰を狙うでもいいし、とにかく経営者としての炎を取り戻したラストは
完璧でした。
イーブンだけど、父親の方が一枚経験値で上手というとこが、唸らせられる。



更に更に!
これで終わらないのが、このドラマの重たい所。
坂手社長と会話シーン。

坂手社長から、私の身辺を探られているから、それを調べてくれと依頼される。

「探られて不味い何かがおありですか」
「それが経営者の宿命だ」
「便利な言葉ですね・・・宿命と言えば全てが正統化される」

シビアな台詞の応酬の緊迫感を引っ張った後、パチンってジッポの音だけが響くこの演出!!
カチン!とジッポを閉じると同時にBGMが消え
金属音だけが響く・・・・

かっけえぇぇぇ!!!(もう何度目か)
何その演出!

カチン・・・!・・だよ、カチン・・てっっ!

クール!超クール!!
このドラマはセンスがとにかく素晴らしい・・・。私を窒息させる気か。


ラストのまさかの橘さん帰国。こんな繋がりか。
出向からこういう形で出戻るのも、また運命か。子の繋がりはちょっと恐ろしい伏線だと思った。

会社の利権と運命に翻弄されていくファイターたちの戦いはまだまだ続く。
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2015*09*09(Wed)
リスクの神様 第6話 感想
今回は個人情報保護法と言った辺りですか。リスクマネジメントの中核でもあるカテゴリですから
どこかで入れてくるとは思った。
思ったんですけど~・・・ちょっと色々弱い?
今まであれだけ濃密に面白展開してくれていたのに、ちょっと中弛みしてしまった印象でした。
脚本家さんが変わったのかと思ったくらい。
まあ、ちょっとサスペンスっぽさが色濃くて面白かったから良いんですけど。

ってか、その内容もちょっとデジャブ?どこかで見たことあるような話でした・・・。

一律的な個人情報保護法をなぞることしか出来ないなら、折角の専門的ドラマなのに勿体ないとしか言えない。
このドラマこそ、ここはもっと突っ込める話ではなかったのか。


>盗まれた会社の秘密容疑者は11人の同僚!?産業スパイは誰だ?
サンライズ物産と新陽薬品で共同で開発した花粉症治療新薬の特許を出願したのだが
まったく同じ製法の新薬の特許が、ヒューマン製薬によって既に出願されていた。
しかもデータに異常値が出たために、もう一度審査しなおさなければならず、申請日が遅れたのだが
そのたった二日の差で特許を奪われたらしい。

誰かが意図的に作為した可能性があるということで
これは機密情報の漏洩に当たると、極秘で内部調査・・・内偵を提案。

いよいよ探偵もどきになってきた。

そこまではいい。
そこからそれこそ刑事ドラマのように、変装して侵入して、調査して。

そういう描き方は、刑事ドラマでお馴染みで、実にテンポ良くリズムに乗って煽られるから
そういう意味ではぶっちゃけ楽しかった。
清掃員の格好とか、まんまじゃーんw このドラマでやられると、いっそコスプレのような倒錯感w


でも、曲がりなりにも機密情報を扱うトップ企業ならば
ましてやライバルに先を越されないハザードが強い分野なら尚更
その描き方が実に陳腐なのは何故なの。

入室用ナンバーキーや、製剤機密へアクセスするためのパスワードを定期的に変更する、と言ったことは
もう常識中の常識。

二年間変えていないパスというのも普通の企業でもあり得ないですし
何しろ、管理キーを一人が開けたらぞろぞろ入るって、それ
管理キーの意味ないですからーっっ。

管理キーの意味が分かってない・・・。
一人が入出したら一度閉める。そして解錠して、また一人が入る。
そうすることで、部屋に誰が入出したかをコンピューターに記録し管理する。

付箋などのメモにパスワードを残すだなんて、新入社員研修で一番最初に注意されることじゃないか。
「文字が多いので・・・」って言い訳にもなっていないよ。

パスを二年変えていないことが問題なのではなく(そこも変だが)
そもそもこの会社に情報機密に対する意識が低すぎるのが大問題。
道端に財布を置き忘れて、中身が捕られたって騒いでいるようなもん。

となれば当然、同情すら湧かず、この情報化時代に於いて、当然の結末である。
一気に萎える・・・。その辺の常識がスタッフさんにないんだなぁと。
一般社会とテレビ業界の意識格差を見せ付けられたような気分で、ショックの方がでかい。
そういう美術や設定の緻密さは、ドラマの完成度に大きく影響するので、ちゃんとして欲しいです。



まあ、そこは置いておいて、それだけで転ばないのがこのドラマ。

プロジェクトメンバー全員が研修出張していた昨年の4月10日に何者かが機密にアクセスした記録が判明。
同時に、社長の進藤と開発取締役の大鷹の不仲説も浮上。
そこで勝手に開く進藤社長の記者会見――


この辺の流れは、それこそ刑事ドラマさながらのノリで、テレ朝2時間サスペンス見ている気分だv
何よりテンポが良いのが、最大の功績。
台詞の多いカットを、怒涛に繋げたり、無駄なコマを省いて一気に時間を進めたり。
ちゃんと真剣に見ていないと追い付けなくなるスピード感は
観終わった後に、ジェットコースターに乗っかってきたような勢力を生みだす。

じっくりことこと描いているのに、上辺が早いので、ちょっと珍しいです。
でも、そこがイイ。


で。
記者会見と言えば、このドラマの重要ファクター。
今回は不用意なタイミングでの失敗バージョン。

面白いですよね。
ツールは使い方に因っては、様々な結末を連れてくる。
ウチは被害者なのだと訴えた会見は、証拠も不十分なままで
返って相手に名誉棄損のチャンスを与えてしまった。

記者会見もタイミングとやり方次第で危機回避の重要戦略になるということを
ダラダラと言葉で説明するのではなく
こうして毎回違った形の会見を見せ、映像から読み取らせることで、暗に示しているということであり
その辺の構成の上手さが光ってます~。
素晴らしい~。

本当に重要な事を、こうして本当にずっと重要に取り扱ってくれて、訴えてくるというのは
非常に説得力大きいです。(^^)


ただ、このネタが最終的にドラマとしてのオチになんら結びつかなかったのが不満である。
所詮、社長と開発取締役の不仲説から発展させて、その勢力図が変わったということを示したものでしたが
その権力争いが、ジェンダーに結びついていない。

ただ、手を切るチャンス?にしかなってなくて、だから何って感じ。

過去回のように、出世争いや派閥の影響に、西行寺らの功績が影響した、というような
緻密な伏線もなかったですし
結局、この後、主要メンバーの望月が自首する形で事態は収束しますが
それもまた、ジェンダーを匂わせる理由。

ということは、ジェンダーに振り回された大鷹の左遷、という形で何らかの接点が欲しい所だし
望月が大鷹を追いやる手としても、ジェンダーを使用しなければ
彼女の動機が成り立たないと思いませんか・・・?

神狩にはなす望月のジレンマ。
ジェンダー故に認めて貰えない男社会だった。
結局、女性だから認めてくれたと思っていたからこそ
その裏切りに耐えられなかったと言っているが、その理由ならば、それこそ
ジェンダーを理由に大鷹を追いやった方が、心理的に効果的な訳ですよ。

なのに不仲説で、追い込んだだけ?
ん?

なんか、この辺の線がちょっと不明瞭だった。
説得力が弱いなぁ。
というか、何か脚本の根幹が空中分解しているような異質感。
どうしちゃったんだ?


しかもだ。
あんな開けた場所で人事の話をする社長と取締役・・・・。
それもちょっと違和感ありまくり。
むしろ、これは世間話として捉えられるべきもので、本当に彼女を信じていたなら
普通は、こんな所で話す内容など、本意である筈がなく
何か理由があるのかなとか思うのが普通だろう・・・・。

ちょっと映像が雑過ぎる。
せめてベタに扉の外からとかにしてくれ・・・。


脚本的な雑はまだある。

彼女を犯人だと西行寺が目を付けた理由として
パスワードの在り処を知らせる目線が、わざとらしかったというのと
西行寺たちがサーバーを洗っていたのを知っていた唯一の人物だから。

うん・・・・ギリギリ理屈は通るかな。

でも彼女が犯人なら、盗聴器って何で仕掛けたのか。
外部犯に見せ掛けたかったから?
この部屋に入れない人物が犯人である、という誘導には役立つかもしれないが
所詮外部の侵入を疑わなければならない時点で、内部へも疑いの目は向く。
色々無理があった。

しかも大鷹に振り込まれた5000万の出所って・・・???
結局誰がどういう意図で動いていたのかが、ラストになってもちょっと分からなかったです。

望月の行動は、大鷹に復讐するように見せ掛けて、ジェンダーを一番色濃くする社長に甘い汁を与えただけだし
復讐された筈の大鷹は、5000万の大金を会社から貰って失踪。
5年の月日と数千億の損失、400億の開発費の損害。

え。望月のしたことって・・・・。( 一一)
骨を断って肉を切る、的な方法だったけど、本当にそれで、肉切れたのか?
何だか彼女の行動には矛盾が多い。



そうして事件は終わり、西行寺の父親との確執へ。
「あなたを憎んでいた筈なのに、今その会社で働いている・・・僕は矛盾だらけですよ」

うぅん?えぇえぇぇ????
そういうこと??!
だから望月の行動に矛盾を入れて対比させてるのか?
うっわ。だとしたら、すっげ恐ろしい。ガクブル。



今回は、誰がどう英断への苦悩を見せ付けるのかと思いきや
望月の、「一番分かって貰いたかった人に分かって貰えなかった復讐」という
二時間サスペンス的なオチになってしまったので、ちょっと爽快感もなく
だったら
企業の危機管理モノとして、情報漏洩に於ける様々な専門策を具体的に指示してくるとか
漏れた後の対応について、対応と教訓をメッセージ性に含ませるような形にしてくれれば見応えもあるし
正直、今までのテーマと異なり、個人情報保護というしっかりした分野であるだけに
そういう具体的な内容にすることも出来たと思える訳で
そこんとこをしっかり見たかったんですけど
何故か安っぽい犯人探しのミステリーにしてるから、あれれって感じでした。

とにかく男の苦悩が見たいんだよ!!
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