Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*06*23(Tue)
天皇の料理番 第9話 感想
ザリガニはそこに繋がるのかーっっ!!

あの無駄に力が入っていたフランソワーズの出会い編は
このための伏線だったんですね!
つまり、篤蔵ならではのパリの味といいますか。
篤蔵がフランスへ飛んで、どう変わったのか。
そこの変化がこれまで分かり難かったのですが、何を得たのか?と考えると
前後の違いがこんなにもクリア。


今回は素直に面白かったです!ストーリーも軽さがマッチしていて勢いがあって
篤蔵の、失敗してはならないという一世一代の大勝負の緊張感が漲ってました!
うん、やっぱりこのドラマはこういう軽いタッチの方が主人公が引き立つ。
更に、特に今回はさり気ない台詞のチョイスが素晴らしく、ちょこちょこ胸を突かれました。

「励めよ」と背中を押してくれた兄やんに雄姿を知らせたいと必死になる篤蔵の想いが何てピュアなのか!
全てを終えて、兄やんと同じように見上げるお天道様。←やっぱり兄弟・・・v

「兄やん、読んでくれたかの・・・
 兄やん、わし、ちゃんと出来てましたか?あなたの誇りに、なれてましたかぁ・・・」

自分勝手でめちゃめちゃだった篤像が、無償の見返りない愛に支えられて
やっとここまで来たんだな~と思うと、時の流れって恐ろしい・・・。
愛を惜しまず与えれば、ここまで人は育つと言いたいのか。
キャラ変わってるよ!(笑)

あの身勝手で適当に生きてきただけの篤蔵に、こんな成長が見られるなんてーっ。
もしやこのためのアホ設定だったのかーっ。

誰かの想いを背負って戦うって重い。
それを叶えようとする人の性の美しさ。
「俺、ちゃんと出来たかなぁ」と空を見上げる篤蔵の心境に
本気で心打たれました・・・!
篤蔵の、このたった一言に滲む、兄やんへの澱みない愛が、ピュアすぎる~。

一周りオトナになって、周囲との融合も図れてくる、成長感溢れる終盤戦でした。



いよいよ始まった、宮内省大膳長としての初勤務。
ところが与えられた仕事は、日々のメニューではなく、近々行われる御即位の御大礼。
2000名が出席する、母国を諸国に知らしめる大役だった。

何故そこに篤蔵が選ばれたのか。
「お前はオテル・リッツを知っているからだ」 by宇佐美さん

フランス料理の最高峰オテル・リッツで、神様エスコフィエの元で修行をしていた経験・知識を求められた。
だから、明治天皇崩御の報せが舞い込んだ、この時期の依頼だった訳である。
技量もあるだろうが、それよりも、知識という希少性を求められたんですね。
色々タイミングが揃っていることが伺えて、運命ってコワイ。

ここで、諸外国に日本の力量、素質などを知らしめる。
そのツールが、この晩餐会――
という第9話。


当初、無難で確実なものをと、献立を提出するも、普通すぎると苦い顔をされてしまう篤蔵。
冒険をしたい訳ではなく、インパクトが欲しいという主旨も明確で
まあ、定番というか有り触れた展開ではある。

しかし、それに味を付けているのが、今回のキーワード・ザリガニ!!
Oh、イッツ、ザリガニ!

篤蔵がパリで学んだことって、そう、視聴者的にもオテルリッツではなくフランソワーズ。
そしてザリガニでした。
ザリガニにはフランスとフランソワーズとの想い出が溢れるほど詰まっており
正に、篤蔵ならではのアイディアとなる。

「おいしいんですか?」
「おいしいんです」

顔付き合わせて、拘りを見せる二人がちょっと笑った。

エスコフィエが「料理は音楽です」と言っていた、前回の芸術肌くさい不可思議な台詞も
ここで引用。
彼が歌った姿を思い出して、篤蔵も歌いながら、献立を1ヶ月かけて完成させていく。

言いたいことは分からなくはないが
理屈派の私としては、こんな抽象的な表現しかなかったのかな、とちょっと苦笑い。
でも、物語ラストに、メニューを兄やんに読み上げるシーンがあるのですが
そのコースメニューが、聞いていると成程抑揚があって、メロディだと言いたい気持ちは何となく分かる。
例えば、温かいものが続いた後、冷たいものは刺激を受けるし
濃い味のあとに優しい味のものが来れば、飽きも来ない。

フレンチもイタ飯も確かにそういう感じでコースって進んでいくし
そういうことをもっと料理学として、解説入れて欲しかった。


あと、確か第2話辺りで、篤蔵が初めてフレンチを食べた時
食べにくい、美味しければいい、みたいな感想を述べていましたが
あの時、マナーに拘らない、独自のセンスを磨きだす料理人へ成長していく布石かとチロっと期待してたんですが
まあ、普通の料理人になっちゃいましたね。

なんだ、アレは料理のこと何も知らない素人って意味だけのシーンだったのか・・・残念。


日本に馴染みの薄いザリガニを2000人分調達する所まで考えていない浅はかさ等
ちょっと料理人としてはやはり穴が多く
篤蔵の料理人として、そういう詰めが甘いのは相変わらずかな~。
食材の調達なんて、基本中の基本じゃないか。

でも、そのために今は周りが奔走してくれる!

ザリガニの為に兵隊まで総動員されるのは、さすが天皇。
スケールが違うぜ。

みんなが協力して、来るべき晴れの日に向かっていくのは、ちょっと燃えてくる流れだが
保守派?が水を差してくる感じだし、集まってくる面々も然程協力的ではなく
篤蔵一人があくせくしている印象。
新参者だから、まずは腕を見ようじゃないかって魂胆?

その分、画面から出る緊張感と孤高感は高まっていって、見ているこっちがハラハラでしたよ!!


料理界は、流れ者が多く、ヤクザな世界という認識を最初に受けつけてきているので
それはここでも変わらない筈なのに、この辺、なんか随分大人しくなっちゃいました。
非協力的な態度は、相変わらずだが。
年下のくせに、位が高い篤蔵が気に食わないとか、そういう流れも入れてくるかと思っていました~。
流石にここまで出世してくる器では、人間も出来てるってことか。

一悶着起こさない篤蔵なんてーっっ!!(爆笑)
そんなの篤蔵じゃないっ。


ただ、今の篤蔵は、位は誰よりも上。
主厨の宮前さん他、宮中メンツはみな年上の先輩であるばかりか
今回のことで呼び出された、近辺の主要料理人・・・!
宇佐美さん、奥村さん、そして辰吉まで助っ人か!
うをー!
すげえメンツだ。

「嫌がらせですか・・・」

なんでだよw
敢えて憎まれ口叩いちゃう年若い篤蔵v


辰吉が、過去の手紙を渡してしまったことを、時を経て今謝罪しようとしたことも
意味深なシーンでした。
そんな過去に捕らわれたままの辰吉と、とっくに先へ進んで兄のためお国のために励む篤蔵。

そうやって周りと比較することで、篤蔵の器や成長が感じられる。
そういう間接的にキャラを表現する手法は初回からあった気がしますが
何分、最悪な不協和音だったドラマ序盤と異なり
篤蔵を持ち上げるようになった今は、その効果はより切れが出ていて、明晰。

なんか総合的に、じわじわと伝わってくるものがあって、人間模様がやたら沁みる。


調達した2000人分のザリガニが逃げだしてしまい、呆然とする篤蔵に
「厨司長、ご指示を」 by宇佐美さん

これは、冷や水を与えたようなキツイ声色でしたが、篤蔵を救うための台詞でもあったと思う。
みんなに動揺が走りだし、チームが乱れる前に、先制する。
我に返らせ、仕事を完遂させるための、一喝。
宇佐美さん、さすが、伊達に料理長やってない。

篤蔵は、いつも誰かに見守られている・・・。

そこからの「探せー!!」のドタバタ騒ぎは、篤蔵らしいミスで、笑っちゃいましたけど
そういう司令塔の頂点にいるのが篤蔵っていうのが、伝わるシーンでもありました。
なんかゾクってきた。

だってみんなが篤蔵の指示に従っている・・・!(感動)


ザリガニが逃げちゃったのは、ガーゼを見た瞬間に
直前の水音を気にする台詞から、直ぐに理由と犯人が分かるように誘導された、可愛いオチでした。

「あれは真心ですよね、お上に対する。わしはそういう料理人には辞めて欲しくありません」
「口煩そうございますよ」

馴れ馴れしくはないけど、確かに通じ合う職人世界の男の世界っ!
かっけー!

そうか、この軽い擦れ違いの協定関係を表現したかったから
そんなに濃いい諍いを用意しなかったんですね。
う~む、こういう所、バランスが取れているな~って思います。
見ていてスッと入ってくる。



そして、御即位の御大礼は立派な一国の料理であったと絶賛されて大成功を収め
それを見届けて、兄やんは静かに息を引き取った。
最後まで、お国のためと口にする辺りが、この時代の男の性と言いますか
そこに理想と価値を求め、身を捧げる奉仕的な姿勢こそが崇高っていう理念が感じられます。

それが、何ひとつ成し遂げられなかった、兄やん。
最後の声は聞こえませんでしたが、恐らく手紙に書いてある通りに
篤蔵が、立派になったことへの賛辞と、それを成し得たのは俺のおかげだという誇りを胸に抱き
誇り高く一生を終えたのかな~と感じました。


兄やんの死を聞かされた篤蔵。
そんな姿に掛ける言葉を見つけられない俊子。

「お邪魔やないで」
直ぐに遠慮して一歩下がる俊子を見抜いたこの一言。

「逢わんうちに逢えんようになるんやな人は・・・」
「連絡します」
篤蔵の痛みを知っているから、一番大事なことを言わせない心使いを見せる俊子。

何とも思いやりが沁みる・・・っ。


そして。
「折角逢えたんやし、俊子は一緒にいてくれんか・・・もうわしにはこりごりか?」

うっわーサイテー!!
なんて酷い台詞なんだ。
女を何だと思っているんだ。やっぱりこういう自己中心的な所は篤蔵だ・・・。
なんかちょっとほっとしている自分がいる・・。

心の寂しさを埋めるために、手近な女で手を打とうとしている・・・かのようにも捉えられる、身勝手な申し出。
別に、そこに情はあっても愛はなく
俊子を愛している訳でもないけど、今、一人になるのは嫌だから、俺のために傍にいてくれという
そんなニュアンスさえ、含まれる。
フランソワーズの時とはエライ違いだなw

お前の愛はどこに。

心の拠り所であり、ここまで支えてくれた存在であり、何より慕ってきて、いつも唯一人応援してくれた
優しい兄が、この世を去った。
その遣り切れない空白に付け込むような、利用するような台詞を
普通は言えなくて呑み込む。

でも言っちゃう。
言っちゃうのが篤蔵。
おおぅ~。


だがしかし。
「篤蔵さんより長生きします・・・・ほやから、安堵してください」

~~っっ!!!
俊子ーっ!
俊子ーっ!

男の弱さを見事に掬い取った上での、見事な切り返し!
女の方が一枚上手だった。(爆)

そんな心の隙間と本音を見事に打ち抜かれた篤蔵。
抱き締めることも叶わず、直向きな視線さえも堪えられず、みっともなさも見せられず
背中を向けて号泣。

なんってシーンなんだ!
なんって台詞なのか。
たった一言で、これだけのことを表現して見せてきたことに、完全ノックアウトです。
脚本家さんの技量を堪能した回でした!
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2015*06*21(Sun)
アイムホーム 第10話 感想
鍵の場所が判明する度1本ずつ鍵束から減っていき、最終回で自宅の鍵だけが残るという設定だったことに
最終回で気付きました。
や、現象としてそれは分かっていたんですけど
自宅の鍵だけが残る=マイホームだけ残る、と掛けていることに気付かなかったというか。

四方に彷徨ってきた話であったが、最後には必ず妻だけが残っていた初回からの話の流れが
手元の鍵でも表わしていたってことにハッとしました。

思えば人は誰しも鍵を携帯しているものだが、会社のロッカーの鍵だとか、カノジョのアパートだとか
転々と変わっていく最中
自宅の鍵だけは最初から最後まで(当然)残る。
自分の居場所は唯一つそこに在り、また、変わっていく時代の中で変わらぬものがそこに在る。
それは意識とは無関係に存在する、人の宝だ。
・・・・とでも言いたそうなテーマが見えました・・・。



そんな最終回!
どうなることやらと思ったら
テレ朝で事件物や医療物以外のイメージが割と薄い気がする中
なんともベタなオチで終わりましたが、健闘出来たんじゃないかと思います。

所詮ホームドラマだったよ!!(声を大に)
しかしその意味では真面目に作っていたし、原作の良さも伝わる。テーマとして据えているものも悪くない。

そして、一番讃えるべきは
陳腐で有り触れた結末になってしまったラストを
その集大成とも言える、主人公の感情の爆発が凄まじく、剥き出しで表現されていたこと。
初めて役者さんとしての木村さんの本気を見ました。
やっぱり底力が違うんですかね。経験の差というか。

普段良く演じているイケメン熱血キャラより、ずっと泥臭く生々しい。
こんな顔も出来るんだ、とかなり新鮮な面持ちで見てました。

木村さんがこれまで演じているキャラというのは大概、信念に熱く、少年漫画のヒーローのように実力も兼ね備え
内的にしろ外的にしろ、エナジーを溢れさせるようなタイプが多かった気がしますが
言い変えればそういうのはどれも理性的であり、自己がブレない。

反して今回は、理性よりももっと感情面の、人間の傲慢さや身勝手さ?が湧き出てくるような感じで
静的にしろ動的にしろ、崩壊していく脆さが、凄く人間味があった。
自分だけの幸せを貪欲に求めて突き進んでいく最終回なんて、正にその真骨頂。

期待していたのとは大分違う、素直なキャラでしたが、それでも、感情を擦り切らせ、理性よりも本能で動く姿。
一味違うものがありました。
今後、こういう形で新境地拓いていくのもありなんじゃないだろうか?


特に、(ドラマとしては笑っちゃったんですけど)過去久と現在久が脳内対決するシーン。
世を食ったようなクールな冷徹キャラも、意外に似合ってる気が。
稲垣さんもそうであるように、悪役解禁希望したい。
ゴローさんよりもっと、浅黒く腹黒く、脂ぎったような迫力が出せると思いました。元々がアクティブなイメージなので。

対して、気弱で貧弱なヘタレキャラ。
これも、前髪全部下してダサい感じが、これはこれで悪くはない。
ちょっとスマスマコントのようなノリですが、もっと救いようのないヘタレっぷりだったら更に面白くなる気がする。
抑えた演技で抑揚のない口調が妙に上手く
エネルギッシュな台詞の時とは異なり、気弱な台詞に変に色を付けないんですよね。

単調なのに魅せるのは、そこは流石アイドル上がりと言った所か。

とにかく、ベタなヒーローなんかより、こうやって役者の幅広げていくのも、もうアリな気がしてくる演技でした。
妻を乞い、振り乱して取り乱して形振り構わず取り繕わない演技など、凄かったです。
(流れは全然大したことないのに)ちょっと呑まれました。

正直最終回はこの木村さんの演技力に全体が引っ張られた印象が濃い。
一見、西田さんら大御所さんが安定した存在感を出しているので、そちらに目が行ってしまいがちですが
総合的なドラマの流れとして
ストーリーが何を言いたかったのかを考えると、木村さんの白熱した気迫だけで乗り越えたなという印象です。
すっばらしかった!!




さて。
実際の内容についての感想。

久は本当に誰も信じていない人間で、そんな孤独に生きていたから
今妻の献身的で奉仕的な態度に戸惑っていた部分はあったのかもしれない。
甘え過ぎていたのかも?という見方も出来るだろう。

突然離婚届を突きつけられてうろたえたとは思えないが
そういう日々の中で、同じ仕事人間としての元妻は、駄目だしを出来る、理解の範疇の人間であった反面
今妻は、利害も利得も見えない、理解し難い世界の住人だったのかも。
それが居心地が良いと感じる自分もまた、苛立ちの原因になっていた可能性も。

振り返ってみれば、随分人間臭い男の性の物語でもありました。


今妻への愛情確認を、主治医が今頃リハビリのビデオ見せてきたけど
一瞬、何で今頃なんだよと思ったが
そう言えば、物語序盤で、「あんなに献身的な奥さんなのに?」ってさらっと一言言ってましたね、このひと。

「やっぱり×××を愛している」が誰を指すのかを明らかにしてくると思ったのに
「そこ、重要ですか?」

確かに、当時誰を愛していたかということよりも、今、自分に最後に残されたものの中から
大切なものを慈しむ。
それが重要であることは、確かだ。
でも、それは、今の人の恩恵の有り難みを受け取れる久だからこそ、正しい判断が出来る訳で
だったら事故に合う前の久なら
そんな今妻の態度が理解出来ず、鬱陶しくも苛立たしくもあり
離婚届も捨ててなかったことからも、ひょっとしたら、別の人(元妻とか)を愛していると思ったのかもしれない。
そういう、危険なギリギリの際どさある選択肢を残したラストが、ちょっと気に入ってます。

人生の選択は、一瞬の差で大きく変わるもので、取り返しのつかなくなることもあるって言っているかのようだ。
その分、今という時間の奇跡が輝きますしね。


過去の自分との対峙を久VS久で見せるシーンも、演出としては、私は笑っちゃいました。
よくある漫画手法というか。ホワイトボックスなんていうベタなセットだし。
ただここは、演出が笑っちゃっただけで
ドラマとしては重要ですよね。
所詮内面の物語なので、何処かでその葛藤と融合を描かないと。
それを見せ切った相対する主観のぶつかり合いは、正直ダーク久の方が共感出来たけど
言っていることは、結構エグイ。

「もっと仕事減らせりゃ良かったのか、ベタベタ家族サービスしてりゃ良かったのか」

そんな風に殺して生きる人生を望む妻だったら、女の魅力はないだろう。
過去久の問題点はそこではなく、態度の問題なだけだから
今の久が望む様な家族の時間という不確かなものに依存する生き方は、それこそ綺麗事だ。


「でもあの爆発に巻き込まれた時ただただ帰りたいと思ったよ
 こんな所で一人で死ぬなんて」

面白いのは、過去久がいう帰りたいと言うのは、別に愛を求めている訳ではなくて
自我の寂寥たる心を埋めたいだけという、利己的な欲望なんですよね、あくまで。
それは今久も同じなんですけど
家族を大切にしたいという加算で、その辺の自己満足が相殺されている。
 
二人の男の生きざまを見せられたという感じ。

シビアな現実に生きてきたのは、むしろ前の久の方だと思う。
あぁ、もうぅ!そういうの、とことん弱いんだよ、私!



公園で、全てを失いかけて項垂れる久。
そこの彼の孤独感をもっと強調してくれたら、今妻だけは助けたい、失いたくないっていう我欲が瑞々しく引き立ち
病院を這い蹲って向かう姿も、涙無しでは見られなかったかもしれない。
上記したように、ここからの、木村さんの顔も造れない必死な演技は、確かに見物だった。
それを台無し(とは言い過ぎだが)にしたのは、製作陣の方。

苦情を言いたいのは、ドラマの着地点ではなく、プロットの方だ。
ラストをこれだけ駆け足で詰め込ませた方が良いと判断するだけの内容が、中盤の親子ドラマにあったか否か。

何度も繰り返しているので詳細は割愛しますが
特に母とのエピソードは内容的にも酷く、それを丸々一話使って描く必要性があったとは思えないのに
ドラマの重心は、ラストの裏金不祥事ネタより母ネタとなった。


仮に、ここまで両親や息子との間にも愛が溢れていたことに気付くような流れでなかったら
今妻だけの孤高さや唯一感、特別感が光り、ラストで唯一つの愛を掴もうとする切迫感が緊張感を高めたと思う。

あんなエピを入れてしまったから、母も父も弟もいるし、すばるもいるし
だったら、寂しくないじゃん別に、今妻を失ってもアンタ生きていけるよ、自業自得でしょって思ってしまう。

しかも、両親のエピはどちらも久の肉親の話であって、義理の両親の話ですらなかった。
その意味では物語は実に内向的に閉じていて
だから余計に、今妻まで求める求心力が弱い。


それら中盤の愛を取り戻すエピソードはどれも
久が気付くことのなかった、でも、ちゃんとそこに初めからあった、愛探しの物語という意味で
それは確かに、過去と現在の違いを視聴者に理解させるための重要な切り口ではあった。
しかし、それを匂わすためだけだったら、家族である必要性は特になく
少なくとも肉親以外で描いていたら、もう少し話(久の心的ベクトル)は開けたものとして意識出来たと思われる。

そうすれば、俺には分かってくれている人もいる、という、我儘を抑え込んだ大人の物悲しさが出てきて
「世界の中でみんな帰る場所があるのに、俺だけ帰る場所が分からない」と途方に暮れるシーンも
哀調を帯びるし
社会的に成功しても、友人がいても空虚さが拭えず、一人交差点に立ち竦んだ――
そんな、取り残された感じも、心に共感出来たと思うんですよ。

肉親で愛あるエピとして描いてしまったために、今妻との愛の存在が全く際立たず
切羽詰まったようには見えないんですよね。
だから木村さんの演技でそれを何とか持たせたけど、ギャップや隔たりが出てしまったと言う致命的欠陥。
最後に妻の愛を知ることが、頂点であるのなら
中盤はそれを補強出来るようなエピソードで固めるべきである。


要は、彼の行動原理を何に持ってくるかという部分で、プロットが希薄なのだと思う。
孤独からの脱却なのか、或いは、利己的な生き方の延長なのか。



ただ中盤に愛を知り、その有り難みをどう返していけばよいか分からない久だからこそ
記憶が戻っても
「もう家族だけは裏切りたくない」と、自ら検察に出頭する決断を下せたと流れるクダリは爽快。
今の久ならそうするだけの説得力もあり、達成感もあった。
その意味では満足。

ただ、今言ったこの2点が結局の所ドラマとしてのテーマ性を伝える一番重要な頂点だったと思うのだが
とっても駆け足。
しかもテレ朝なのに、メモリカードをコピーしていることも疑わない社長とか、もう、どうなの色々。

ここを割いてまで母エピを長々と描く方が大事と捉えるテレ朝スタッフの神経が理解出来ん。




個人的には、久が記憶が戻った倉庫のシーンも、もうちょっと尺を取って劇的に描いて欲しかったです。
フラッシュバックみたいに過去の回想カット入れるとか。
トレジャーボックスから出てきた親子鑑定書にショックを受けただけのようにも見えたので
実はここで記憶が戻ったとは思わなかったです。

社長室に行って「戻った」って言った時、え。いつ!?って突っ込んだ・・・。(ーー;)


久はハメられていたけど、それを逆手に取って伸し上がろうとしていたという辺り
詰められた感はなく、久らしい。
検察に行っちゃうのが、今久なんだな~。

そういう差が愛の差として描く本作は、男の生きざまを二つ見せているとも捉えられ
どっちが良いのか、曖昧なラストで視聴者に委ねてくれても、深みが増したかもしれない。
というか、そういう含みもちゃんとあるのかも。
ラストの新居が以前の豪邸とは全く逆の古ぼけたアパートとかに成らず
一軒家のこじんまりとしたオレンジ色の可愛いおうちになっていることから
比較して欲しいのは、外観や外面ではなく、内面の違いだと匂わせているのかな、とか思う。


「みんな、幸せそうに見える
みんな帰る家があって、待ってる人がいるかのように
さしたる根拠もないのに、みんな自分の居場所があると信じて生きている
そんなものは砂で造った城の様なものなのに
誰も、そのことを忘れている」

人との関わりという糸を切らせた不確かな存在が感じる物寂しい感じ・・・
誰も自分を知らない置いてきぼり感と彷徨う社会の疎外感・・・
そんなものを伝えたかったドラマなんだろうな~。
そして誰もが拠り所にする帰る場所の貴重さなのだと。

その辺のメッセージ性は、何となく伝わりました。
なーんか物凄く分かるな~。
そして、その寂寥感に対し、飢えたように我武者羅に上を目指した過去久と
直接家族を求めた現在久。
対象的なアプローチですが、どちらも理解出来ます。

中盤をカットして、この辺をもっとダイレクトに描く話にしてくれたら盛り上がったのに。



一方、最終的な内容が『人はみな仮面を被って生きている』等、非常に稚拙で有り触れたものであるばかりか
それをわざわざ役者に語らせて強調するなど、少々子供向けにシフトしてしまった感じも否めない。
ラストにそのことを指摘するだけで終わるのであれば
ペルソナという小道具は逆に必要なくなってしまうことに、何故気付かないのだろう。

普通に見える人の顔が、実は色々な仮面を被っているものであるとバラすところに
説得力や衝撃が生まれるのであって
最初から、ペルソナで登場させている家族も、家族という仲でも隠している部分はある、とか言われても
受け手は、「うん、見たまんまだよね、だから何?」って感じにしかならない。

折角の奇妙な設定を活かしきれてなかったように思いました。
仮面の謎としても失速感がある。
何より仮面の意味が薄い。


また、二人が命を賭けさせるのも火事ネタって・・・ここまで丁寧に物語を繋いで来たのにこのオチは無いだろう。
火事そのものを否定したいのではなく
仮面も後ろめたさも、何もかも振り切って、ただもう、とにかく妻だけを求める男、という演出としては
心理変化が伝わり易く、良かったです。

だから、これが、絶望した妻が焼身自殺を図った、とか
そこまで妻を追い詰めてしまったのは僕なのか、とか
それほどまでに妻は今でも僕を・・・!とかとか
そういう風に、ベタに繋げて欲しかったよーっっ!!


その辺をスル―して、いきなり火事で「妻は僕が護る」とか言われても
唐突感の方が強く出てしまい、感情が付いていかない。
ここから、仮面が剥がれる最大クライマックスを迎えるのだから、もっと丁寧に描いてくれても良かったのでは。

更に更に、『火事の現場に飛び込むな』は現代の常識。
幾ら危機感を煽ろうとしたのだとしても、もっと別のネタが良かった。
気持ちだけで火事場から救えたら、消防士さんは要らねーよ。

それこそ倫太郎1話のように
飛び降り自殺って一緒にマットにダイブで良かったんじゃ(笑)
君と一緒に僕は行く。(どーん)


あと伏線を全部回収しきれていないのも、ちょっと疑問。
結局、何で元妻と別れたのかとか、何で今妻と結婚したのかとか
散々引っ張っておきながら、そこのところはスル―かい。

「そこ、重要ですか?」←ミッチーの声で
いやいやいや!重要でしょ!視聴者には!(笑)

不倫コーチの糾弾。それにも言い返せない甲斐性のない憤り。
社長を絡めた不祥事。
その辺の負荷が、もっと久への圧迫感となって描かれていけば、感動ドラマに成り得ただけの素材でした。
そこが弱かったので私としては凡作に落ちてしまいましたが
それでも奇抜な設定は斬新です。


そこからの必死に辿り着いた妻の仮面が取れるシーンは
流石映像メディア。
仮面であろうがなかろうが、僕にとっての妻はコイツだけだと確信した久の想いの強さが抱擁に変わり
そこで、魔法が解けていく。
仮面が肌色に変わっていき、血の気や生気を感じさせるようになっていったかと思ったら
溶けるように仮面から妻の泣き顔が表れて。

う~ん、なんて素晴らしいCGの技術力v
きれい~きれい~!

涙目の表情も良かったですが、それにホッとするような嬉しそうな久の表情に胸を締め付けられました。
息切らして、嗚咽を抑えられない感じで、「なんだよもぅ」って声が聞こえてきそうで
なにこのらぶらぶかっぷる~♪
抱き合う感じもとっても自然vvv
「ったくばか・・心配させんな・・・」とかとか?///////
ちょっと感動してしまった。
お見事!

さらさらと悪夢の終わりを示すように仮面が取れていった時の久の喜びの顔が忘れられない。
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2015*06*16(Tue)
天皇の料理番 第8話 感想
パリ編!とても爽やかな青春物語でした!
三人の奇妙な共同生活が続いていたんですね~。そうやって若き時代を夢を追いかけて我武者羅に生きた日々。
寄り添いあって、支え合って、夢を語り合って。
きっとそれはこれからのそれぞれの糧になるんだろうな~。
生きてる!ってかんじ!

甘酸っぱい1ページがパリの街を背景に広げられ、別れまでの一瞬まで全部が輝いているように見えました。

フランソワーズがパリを離れられない、と旅立ちの朝に告白するシーンは
パリ編の象徴でもあった気がします。
日本ではまだまだ女性は家庭に入るのが当然の時代が続き
そこからウン十年、女性の社会的立ち位置は低いままの時代が続く。
その中で、夢を追いかけたいと、僅かな希望に縋り、一人異国の地に残る彼女は
やはり(日本の)時代的には、異常に異質で異端だ。

ジェンダーに対する意識の違いを感じます。
色々な社会的未成熟さは向こうだって残るものの、日本が男女雇用均等法が制定されたのって
ここから何十年後だよと・・・。


それを、パリで数年過ごしただけの篤蔵が、よく許せたなぁと。(受け容れられたというか)
こういうのは理屈じゃないし、生きた時代が造る思念みたいなものだから
その背中を押せたというのは、それだけ篤蔵とフランソワーズ、新太郎さんの
夢追い人の共同戦線が、真面目なチャレンジャー時代であったのと同時に
如何に有意義で快活的であったかを物語っていたのかな~とか
深読みしました・・・。(^^ゞ


また一方で、同じ篤蔵を巡る女として
俊子との差別化も、興味深いです。

篤蔵は、自立した女性や年上の女性に惹かれやすいのかな?vv
全く真逆の女性像として、篤蔵に関わる女性を描いてきたのも、特徴的でした。
あの頃の若く、蒼く、幼い篤蔵と
直向きながら、家庭に入ろうとしていた俊子の重たい愛情が
フランソワーズを介して、改めて浸み入ってくるし、破綻した理由も時代や状況だけじゃないのも
今更ながらに感じた。


特に、じっくりと描かれた章ではなかったですし(たった2回だしw)
もっと濃密な下積み時代を描いてくれるのかと思ったら、あっさりワープした時間軸だし
具体的な台詞があった訳ではありませんが、甘酸っぱいパリ編でした!

こういうの、だいっすきv ですvvv
頑張れって思わせられる。
篤蔵のキャラとも相性が良く「、帰りたくない・・・」って泣きだすラストは
青空の元の終焉に、胸が痛みました~・・・・。(>_<)



・・・・って、だからちょっと待てーぃ!!
ホント、うっかりスル―されていますけど、料理のドラマで料理のシーンが飛ばされるって
じゃーこれ、何のドラマなんだよ。

医療モノでオペシーンが一切ないのと同じくらいの違和感を感じているんだが。
脚本の骨格としても、色々非常に疑問です。

フランソワーズがここで退場となると
フランソワーズの存在意義は、パリに於けるルームメイトくらいの位置付けでしかない。
まあ、その、同じ挑戦者であり、夜のお伴?でもあり、とパリで篤蔵を支えた一人なのだろうが
その辺も一切スル―だし
特に、篤蔵に重大な影響を与えたようには見えなかったし
篤蔵を語るに欠かせない人物・・・とも、言い切るだけの描写はなかった。

だったら、『ここで人生を変える出会いが起こる』とばかりに
長々とした尺を取ってザリガニ大食いを描いた出会い編って一体何だったのか。
その尺を使ってでもいいから
もっと料理に真摯に取り組む姿勢を描いて欲しかったです。

例えば私は素人だから、専門用語並べられても理解は出来ないだろう。
でもそんなの医療ドラマだって同じで
オペシーンに乱舞する業界用語なんか、さっぱりだけど、あるとないじゃ全然受ける印象が変わってくる訳です。

そういう料理に関する繊細な描写は要だろうに、ほぼなくて
人間との出会いと別ればかりダラダラと続き
いきなり、パリでも転職してて、出世待遇で
ああ、まあ、今度は悪さ(笑)しないで、順当に努力が認められたのね~って思えたけど・・・
・・・思えた、その点こそ、じっくり描くべきシーンなんじゃないのか。

そこんところ、あっさり流して、それでみんな楽しいんだろうか。
それで成功した篤蔵みて、満足なんだろうか。
ってか、そんな一足飛びの努力なしの成功談見せられて、何に感動しているというのか。
一人の無名の男の、料理ではなく人生のとある一日(の繰り返し)を見せられて、何が楽しいのか。
何より、これ、何のドラマだよとwwww(最早失笑)


しかも、また、パリでの功績を認められて~とかではなく
宇佐美さんの仁徳で、天皇の料理番に就職だよ・・・・。おいおいおい・・・・。┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
『なんでこんなにも愛が溢れているんだろう』
全くな。
甘っちょろい人生に、苦笑を禁じ得ず
もうキャッチフレーズが揶揄っているようにしか聞こえない。


所々挟まれる、小さなシーンや設定が時々胸を抉るので、勿体ないです。
また、以前も言いましたが
これ、モデルさんがいらっしゃるのだから、こんな努力なしで伸し上がれたなんてドラマは
ちょっと失礼にも程があるでしょう。
もっと、運だけでなく、本人の血の滲む努力や苦労があってこそ、成し得た偉業なのであると
しっかり伝えられる流れの方が良いと思いました。

そこら辺をばっさりカットして「帰りたくない~」だなんて
ほんっと馬鹿にしすぎです。

・・・・・・や、パリ編の可愛いおままごと暮らしは、かなりツボってるのですが。
少なくとも、人の痛みが分からないのに恵まれているだけの東京編より篤蔵らしさがあって
勢いもあった、素敵な章でしたが。



そんなこんなでパリに行って・・・3年でしたっけ?帰国してきた篤蔵。
真っ先に兄やんの元へ!

「おまえ、パリに居たんじゃ・・・」
「今度、天皇の料理番を勤めることになりました」
「・・・・・・・・ほんとか」

兄やん・・・・!

ここの兄やんの言い方ーっっ!!
言い方ーっっ!!
たった4文字の言葉に、これまでの全てが募っていて、ここまでの流れの稚拙さも吹っ飛んだ!!
掠れ声のその言葉を聞いた瞬間、私の息も止まったよ!
なんて役者さんだろう・・・!
これだけを望み、これだけを繋いで生きてきた兄やんに降り注ぐ一筋の光。
それを、たった4文字で表現されました。
まいった。



・・・・とは思うものの、ホントもう、水を差したくもないのですが
これを篤蔵視点で見直せば
人様の推薦でリッチな職を与えて貰い、しかも間に合っちゃうんだ?
なにそれ。┐( ̄_ ̄*)┌

主人公補正パネェ。
どこの子供向け漫画だw

兄やんから見れば、そりゃ良かったですけど、何その篤蔵の生温~い人生。
ホント、何の痛みも苦労もしないんだな。
兄やんは、人柄も良く、ドラマにも箔を与えているどっしりとした一角ですから生きていて欲しいのですが
ドラマ全体の人生論として考えると
ここは間に合って欲しくなかったかも。

努力だけでは解決出来ない物が人生にはあり
だからこそ、馬鹿やっている時間も愚かなことをする余裕もなく
日々コツコツ努力や精進をしていかなきゃならないことを、何処かで学ぶ・・・
そういう良い機会だったように思います。

また、そうして間に合わなかったことで
誘いを一瞬躊躇い、一度は断ろうとした自身への後悔とか、自己否定とか、そういうものが伝わり
また、パリ編の可愛さと幸せが対照的に光ってきた筈だった。
むしろ、パリ編に入り、途端に軽くポップなテイストに変わり
それまでの東京編の重苦しい人間模様が嘘のように一変させられていたのも
そういうオチへの演出(布石)かと思っていたよ。
違うんかい。


え、私サドですか?
私がオカシイの?
・・・・まあ、このドラマの見方を私が間違えているんでしょうね。
ただ言いたいのは
タイトルが大仰に職業ドラマ風にしてるからいけない気がします。

激動の開花時代を生きた人々の記録とするのなら
そんな彼らの内の一人が、天皇という国の上流階級まで上り詰めたという功績を入れた話にしてはならないし
功績を謳うようなタイトルにしても、いけないと思う。

また、冒頭
毎回毎回俊子のナレーションで料理番へ就くことを主軸としたドラマであるかのような誤解を与える演出も
過剰ということになる。
今となれば、こーんなチャラチャラした男が立派になったんだよという
笑いの要素を目的としていたと考えられますが
やはり、彼の日常風景ではなく、料理へ邁進する姿を描く話なのかと普通は思ってしまいますし。

そういうどっちつかずの中途半端なスタンスが、ちょっと受け容れ難いです。

特に、パリ編が2話で終わったことに対比し、東京編は実に6話も割いた配分にも疑問になる。
それは、製作サイドがパリ編を重要視していないという現れでもあるから
尚更、統合意図が不明瞭であった。
秋山篤蔵さんご本人の下積み時代に置き、パリ編はその程度の認識・扱いなのだろうか。


『どうしてこんなにも愛が溢れているんだろう』
いやはや、全く。

ぬるま湯で生きていける人生で、そんな痛みも知らない人間が
クリエーターとして良質な物を造り出せると考えている脚本家さんの浅はかな人生論が、哀しいです。
周辺環境の描き方が群を抜いた品質があるだけに、主軸が疎かで心底ガッカリしているドラマです。
こんな料理人のドラマ・・・ではなく、とある男の青年期(職業・料理人)を見せられて
何が楽しいんだろう。

でも、その主人公補正の物語を、最後まで見届けてやろうとは思ってます。
篤蔵が可愛いしな!
こんな一番大切な人にもちゃんと間に合える幸せな人生を見せられて
それでもイライラしないのは、篤蔵というキャラの愛らしさにあると思う。
思えばこれすらも、視聴者を巻き込んだ人徳なのか?
そういうことか!Σ(・oノ)ノ
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2015*06*15(Mon)
三匹のおっさん2最終回「さよなら、三匹!大成敗スペシャル」感想
なんて爽やかなお話なんだろう!とっても微笑ましくそして可愛らしい締め方でした!
旧友の選挙、そこに絡むドメスティック・・・老人の雇用問題、そこに絡むパワハラ。
二つの大きな軸がラストに融合していく丁寧な脚本は、描いていることが単純であっても見応えがあって
甲乙付けない着地点も申し分ない。

その分ちょっと、ドラマとしての箔が足りないんですけど
それを補うように描かれる、オッサン達の友情物語と、夫婦物語。

太軸に補完される小さなエピソードがオチを困窮させていて飽きさせない。
浮気疑惑だの若者のラクガキ問題からの微笑ましい仲違い・・・とかとか。
そういう内輪ネタで繋いでいく、ファンサービスが品良く挿入され
沢山の出来事が目まぐるしく絡み合わさっていき、成程流石、最終回。
ジジイのドラマなのに派手さを感じました。(笑)

そして、観終わった後のこの爽快感vv
中身の単元的なドラマよりよっぽど濃厚で深かったです。
私は割と好きでした~。



第2シリーズはオリジナル作品ということで、色々心配していましたが
そこそこのクオリティを保ったまま、順当にゴール出来ましたね。
満足度はかなり高いです。
第一シリーズの方が、分かり易い面白さではありましたし、引き締まっていた気がしますが
問題提起して結論は委ねるスタイルが、奥深さとシリアスさを与えていて
下らない事件を扱われるよりずっと重かった。

また、割と様々な地域社会のネタを取り上げていて
そもそも、そういう御当地ネタを描くドラマって少ないので
そういう新鮮さも手伝って、身近な社会問題として、考えさせられつつ、時代だよな~とか思ったり。

それを還暦迎えたジジイの角度から描くから、意味が変わるんですよね、普通のドラマと違って。
そういう時代を共に生きてきた彼らが、憂えるからこそ
社会変化が時代の変化としての側面を持つ。
それが、い~い出汁になっているっていうか。


前回7話のお祭り反対派一派の主張なんて、その最たるものだった気が。
地域起こしだからと、参加を善とする考えも偏っているし
それに金出せなんて、渋る町民が出るのも当然。
また、資金面も、昔は地元企業がポンと出してくれた、なんて、高度成長期の片鱗を匂わせ
何だか郷愁さえ感じさせてくる。

だからか、二人の息子の昔話を噛ませたのも、良かったです。
提灯の会社名なんて、幼少のころは意味も分からなかったよな~。

最後まで、反対派を改めさせるようなオチにしてこなかったところが、逆にシビアでありリアルであり
オッサンたちの努力が浮き彫りになってくる。

無事、お祭りが出来て良かったね、と思う一方で
お祭り開催には、こういう大人事情があるっていう夢を砕くような流れが
何気にツボりました。


そして決まってラストは
自分の正義感を押し付けるのではなく、そこそこの落とし所を年長の功とばかりに見せてくれる。
その分、白黒着かないラストですので、ちょっと消化不良に思える回もありましたが
それがまた、社会の流動性というか、ケースバイケースの混沌さを表わしてもいるような副作用。
そういう根本原理が揺らがなかったのが、何より嬉しかったです。

地域振興など、シャッター商店街という社会問題も匂わせつつ
それをオッサンたちが首を突っ込んでいくスタイルは、ちょっと違うんじゃないかとも思うんですけど
(どちらかというと、そういうのは若手に任せて後ろから眺めていく印象)
嫌味じゃない程度の関わりにしてあって
流石、ターゲットを子供と年寄りにしているといったプロットが見えた。
でも悪くなかったです。




そして今回。
最後だからか、一緒に歌っちゃってる冒頭から、もう可愛い~vvv
ノリの ♫わわわわぁぁ~ん♫ がもう、すっごく好きで!

ここ、重要なスタンスですよね。
正義ヅラして首を突っ込もうが、素行の悪い世に嘆こうが
基本、彼らが人生を憂慮するのではなく、楽しんでいる。
とにかく三人が楽しそうなのが何よりですよ~!ヾ((*≧ε≦*)ノ

もうなんて好バランスな三人なんだろうvvvv
特にシゲとノリのバランスが、類を見ない感じですよねぇvvv
シゲの暴れん坊っっぷりと、それを上手に制するキヨとノリ。
ノリの大人しいながらも、反対方向にキレちゃう感じは、他の二人に引けを取らずvv


話は同窓会からスタート。
旧友が区長選に出るということで、商店街を上げて応援モードに。
板橋区じゃなくて坂橋区になってるのが笑えた・・。
舞台はときわ台だしな・・・。

「年取ったなぁ、幾つになったよ!?」
「お前と同じだよ!」
っていうお決まりのやり取り、ちょー良かったです。o(≧y≦*)o


毎回誰を投げ飛ばすんだろう?(成敗するんだろう)という最大の楽しみ。
今回は複数の接点があちらこちらに散らばっていて、複雑化。
中々ラスボスが掴めなかったのも、面白かったです。

いや、まあ、あの中小企業の唐沢社長さんなんだろうな、と目星が付いたのが中盤頃でしたが
そこと、区長選と対抗馬の旧友の高橋さんのドメスティック(モラハラ)がどう絡むのかが読めなかった。
唐沢社長や社員の年よりの扱いは
イケナイことではありますが、良く在る光景といった感じで、それだけを理由に彼らを成敗するのは
ちょっとどうかと思っていたから、余計に。


そんな中、シゲが
ノリの特許が盗まれてしまったことを黙っていたキヨとノリに
ちょっと拗ねちゃって、一匹狼になっちゃうもんだから余計に風呂敷が広がっていて・・・。

・・・・・悪ガキラクガキ騒動は、単純にオッサン達の痴話喧嘩要員でしたね。

本当はイイ歳したオヤジ共の、今更な擦れ違いなんてどうかと思っていたなのに
これもまた、中々爽やかなテイストでした!
決して、悪かったとか、白黒付けて決着付けないんですよね、こういう所でも。

どこか分かり合っていて、何となく周囲や状況の変化で、気持ちも流れていき
自然とまた繋がっていく感じが、心地良い。

シゲの正義感が強く、しかもキヨと違って融通も利かないからこそ
キヨとノリは言い出せなかったっていう言い分も、納得いくものですし
言ってくれないって拗ねちゃう可愛さを、これまたシゲの口調が嫌味のない感じで演じてらして
ギスギスした感じでないのが、GOOD。


拗ねちゃうシゲ、可愛かったよ!
このドラマは、シゲ演じる泉谷さんが、妙に可愛く見えるミラクルがあるドラマでしたが
ちょっとした仕草とか台詞とか、もう、すっごくたまんねぇぇぇぇ///////

そこからの、シゲ夫妻のラブラブっぷりにも、当てられました//////
何この可愛い夫婦~。
ぐちゃぐちゃな顔して、心配する奥さんの、この可愛さ!あぁ、もぅ!

ぶっちゃけ、キヨ夫妻の方は、可愛げがないので私好みではない・・。( 一一)


そして、一人やられたシゲの代わりに、二人で復讐に行くとか、何そのオイシイ展開vvv

いやいや、冷静に考えると、イイ大人がどうなのって感じですが
「おめぇらのことだからよ、こうしていると思ったよ」ってシゲが登場し
三人揃ったクダリにくぅぅ~!ってなったので
もう細かいことはスル―していいや。



勿論、脚本的な甘さはきっと多くの方が指摘されていることと思いますし
私も、細かい部分の粗が気にはなったりもしたのですが
その辺の生ぬるさが、主役3人の肝の据わった年季と妙にマッチしていて
旨い具合に、一体化していたような・・・・。
これはこれでいいやと思わせられてしまうだけの求心力がありました。

例えば、要である筈の、高橋議員のモラハラの決着や
それを議員が公衆の面前で告白して、賛同を得るクダリとか
有り得ねぇ~って思うし、
そんな区長、嫌だ。
そのことを、妻の美代がキヨの妻・芳江に相談するっていうのも、冷静に見ると唐突感ありまくる。
久々に会った旧友に、普通言わないし
芳江が美代に問い質すなら分かるけど、その逆って、不自然。

同じく再会したタケがノリの特許を盗むクダリも
ちょっとリアクションが不自然なんだよな~。そんなに追い詰められ感が描かれていたようには思えなく。
一端断り、クビになり、息子の姿を襖の影から見て
やる時はやる、そういう姿を見せなくてはと追い込まれ、そこでようやく・・・・・という展開だったら
まだ繋がったかな。


そういう心の機微を丁寧に描いてはこない、御都合展開ではある。
その意味では、リアリティとは言えないんですよね。
それだけをメインに描かれていたら、ちょっと私も萎えていたかもしれない。

ですが、複数組み合わせることで、それらをカムフラージュし、シリアスさを保っていった脚本は上手いと思いました。


直接的な悪事を働いていた唐沢社長と前区長を成敗し
マサは自分で反省をし妻に謝罪。
タケも、反省をしてノリに謝罪。
それぞれの男の覚悟、ケジメの付け方が、戦う老人の生きるエネルギーとなっていて
踏ん張る大人の足掻きは、やっぱり潔く素敵。
格好悪くても、そこが格好良い!

そういうリスタートをテーマにしているから、多少の展開の安直さは
この際目を瞑るよ・・・。

区長選の繰り上げ当選というのも、何処か生々しくw
そこにタケの息子のひきこもりを、ノリの境遇と合わせて、妻を失った悲しみを共有させ
一人娘のために明日を向き始める促しを齎したラストは
綺麗事とはいえ、とっても爽やか。

妻を失った苦しみを、周りが幾ら励ましたって逆効果なんですよね。
同じ境遇の者の過ぎ去った言葉こそが、浸み渡り、それが励ましになる。

このドラマの、こういう無理矢理感、ごり押しがないところが、凄く好きです。


あ~楽しかったな~。
いいな~こういうほっこりさせてくれるドラマ。
人生のラストページを描くような悲哀を滲ませながらも、年取るって悪くないって思う。
テレ東GJ!

・・・・・主題歌だけが、最後までそぐわず気に入りませんでした・・・・・。
楽しくいこうぜっていうコンセプトは理解出来つつあったんだけど。
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2015*06*13(Sat)
アイムホーム 第9話 感想
えーとえーと、様々な角度からのアプローチが詰め込まれ過ぎてちょっと処理能力が追いつきません~。
怒涛の展開に細々したツッコミがあったようななかったような。
それも勢いで乗り切られた・・・・!

製作サイドが、ドラマとして何に重きをおいて着地させるのかの意志さえも暈していて
ああ、もう、見ていて何を掴み取ったら良いのか分からないよ!
最終回を目前に、何が重要なのかが分からないー!それもどうなのー!
・・・・見事だ。色んな意味で。

とにかく最終回へ向けて、ガツンとした内容の9話!でした!
どういうドラマにしたいのか、ここに来ても掴み切れない。
これはもう、ワザとですよね~。
脚本がワルイ~とか、演出が下手なんだ~、とか言うのは簡単ですが
これは故意だと私は思いました。
だからこそ胸に湧き出る抗い難いほどの、このモヤモヤ感・・・っ。
すっげ!

このクオリティで全話持ってくれたら・・・!くぅぅ。(。´Д⊂)


生殺しされているようなぼんやりとした曖昧な世界観に
覇気を極力抑えた、受け身の主人公。
例えば彼が、記憶がない部分や妻の顔がペルソナであることを
もっと悲壮感たっぷりに、焦燥感を持って演じてくれたら、ドラマとして緊迫感が出るんですよね。
見ているこっちが追い詰められるから。
ドラマが盛り上がる時の重要ファクターは、如何に視聴者が、描かれている感情にシンクロ出来るかに
掛かっているとも言えると思います。

でも、このドラマはそうはしてこない。

今更になって振り返ってみると
今話だって、今妻との過去を詰めようと決意したくせに
まるで避けるかのように、元妻の病室で最後の共同作業シーンに移る。

それがまた、久としては確信犯的に逃げている訳でもないから、益々事態は複雑化する。
つまり、久の本音が視聴者にはっきり見えないし、共感も得にくい造りなんですよね。

同じ様に
会社の不正を暴こうと躍起になるシーンでも
最初のメモを見つけたのは確かに久だが、その後の第13営業部のシーンに、久の姿はない。
賽を投げるだけ投げて、後は一切関わらせず、久目線を極力排除して物語は描かれる。

だから、この件に於いても、久がどういう心境であるのか
彼の記憶とのリンクはどうなのか
その辺が、全く意識させないように、造られている。


ここまで来ると、これ、ワザとですよね。
主人公目線で主人公の物語を描きながら、キーポイントとなる箇所には
一切彼を関わらせず、視聴者を物語の進展に関わらせない。

視聴者は久の記憶がどうなるか、仮面が外れるとか、ということを最大の疑問点(注視点)として
ドラマを見ていますから
どうしたって、物語の一切の進展が、明瞭じゃなくなる。
簡単に言うと、何も進んでいないかのようにさえ感じさせる。

白煙の中に落とし込むかのような、狐に化かされたかのような、白昼夢でも見ているみたいだ。
なんで?
そうする意図ってホント、何だったんだろう。
・・・って、そりゃ勿論、正に久が本当はどう考えているのか?という部分を、最終話に持ってくるために
こんな造りになっているんですよね。

ある意味徹底したその構造が、見事です。
少なくとも、この何とも言えない独特の世界観の味を、存分に味わわされてしまった・・・・。
その意味では、ブレないセッティングでした。



だったら最初からこうだと良かったのに。・・・と、また、身も蓋も無いことを言ってみる。

こういう路線になるのだったら、しつこいようだが、本当に中盤の親子話の価値がない。
愛を知らなかった久が記憶を失くした間に学んだこと・・・と繋げたいのだとしても
どうにも疎外感が。
もっと他にやり方あったのでは。
ましてや、最後は家庭ではなく会社の不祥事に関わる、記憶消去で詰める様子。
だったら、仕事に関わる人たちとの交流で、描いていって欲しかったなぁ・・・。
久の世界って家庭で閉じてんのかよw

あ~でもそうなると、何故仕事関係の鍵を持っていたのか?という所で無理が生じるのかな?
流石に10本はキツイのか。



爆発事故の日に持っていた鞄から出てきた離婚届。
今頃鞄の中身かよ!!
元々ドラマは、今妻と元妻のどちらに久が帰るのか?という引っ張りで煽っているのだから
これを、今このタイミングで出す効果が疑問である。
いよいよ、追い詰められた崖っぷちというのを表現したかったのだろうか?

もっと序盤で出して、不安感を煽っていくツールとして使っても良かったんじゃないかと思う。
「良雄が本当に自分の子供だと思ってる?」だの、遊園地に二人で行ったパンドラボックスだの
充分、破綻の片鱗は出しているのだから
この離婚届で序盤から畳み掛けても面白かったんじゃないか?って気がするんですけど?

そうして視聴者が忘れるくらいの初動にツールだけ出して於いて
投資目的で買った土地が予想外の暴落、妻の父親に高値で売却、という事実を知らされたこのタイミングで
回想シーンのようにカットを挿入!

・・・・とかどうよ?(ドヤ顔)


まあ、離婚届も、妥当な線としては
今妻が久を解放してあげようと思い、久のために送ったって辺りか。
或いは、そうすることで引き止めてほしかった=愛情確認?

どうせ久さんには私なんて必要ないんでしょ・・・!とかとかw(笑)
そういう悲劇のヒロインちっくな乙女オチな気がする。
でもそんな生温い温情展開、嫌だなぁ・・・。
もっど生臭いのを期待。


土地売買の一件も
やっぱり金目当ての結婚だったのか?と思わせたいようですが、そこにも既にちょっと違和感を感じました。
そういう風に表向きは見えてしまう結果になっているけど
本当は・・・・とか、じゃないの?
或いは、今妻の方から申し出た案件だったとか。
投資目的ってのが、どうも疑問。
これも損失隠しの一貫って繋がってくるのなら、納得かな。

大体、義理の父に高額で売り付けて、それ、久的に解決(処分)したって言えるのか?
久の利益にはなってないですよね?
え、じゃあ誰の損益だったの?


そんな久。
過去を教えてくれなんて強気に迫ったくせに、元妻の仕事に奔走。
・・・・。

いや、いいんですけどw
これ、冷静に考えて、本当に嬉しいですかね?

確かに一番力を入れていた仕事を干されて自暴自棄になる気持ちは分かるが
子供の前であんなに取り乱す姿も、ちょっとびっくり。(@_@;)←ここは絶対病気の悪化とか思ってた

そして、別れた男に頭下げさせて戻して貰った仕事って、ちょっと先方に失礼というか。
ここは社会的に、落選を受け止めるのが筋な気がする。
ちょっと普通、プライドが許さない気がするんですけど。
社会人として恥ずかしいと言うか・・・。あ。突っ込んじゃ駄目なとこ?

その上、久は久で、すばるのことがあるとはいえ
もう他人となった別家族にここまで入れ込んで・・・・いる場合か?
おまえ、自分とこ、どうした。

いや、そうじゃなかった・・・・記憶のことは今更焦っても仕方ないことだが
家庭がぎくしゃくしている今、元妻のために自分がここまで出しゃばることは
社会的通念にそぐうだろうか?
まだ、実の夫であるなら、ギリギリ理解は出来る気がするけど
それでも自分らの身内の不始末を、社会に求めるのは、ちょっと理解はし難い。
ましてや、今は他人なのに、この行動ってどうだろう。
ちょっと引いた・・・。(;一_一)


だがしかし!vvv
病院に泊まり込みで、すばると三人で、編集手伝い~。
微笑ましい~vv
ここは可愛いシーンでした!

何だか、家族でなくても、人間社会には目に見えない何かで繋がっているものが、確かにあるのだという
理想論が見え
同時にそこで語られる元妻との腹を割った会話は、更にそれに拍車を掛け
更に更に、ラストに掛け付ける元妻の彼氏の存在が、その潔さと男の世界に彩りを与え
何とも素敵なシーンでした~。

病院の受付で、今の彼氏と擦れ違うクダリの大人の男の野性味はちょっと萌える//////
女を真ん中に、渡すって感じ?
俺の女だった、後は頼んだぜ。
こういう、言葉も無いさり気ないシーンが、ちょっと大人味。

元々すばるとも血が繋がっていないこともあるから、余計にそういう
契約じゃない繋がりが、強調されますよね~。
こういうことを訴えるドラマとして、舵を取ってくれば良かったのに、と本気で思った。


ところが、またまた、ドラマはそういう熱は籠もらせない。(苦笑)

息詰まる家から逃げ出してしまいたい、だの
決定打を下されるのを先延ばししたい、だの
そういう久の生々しい感情が見え隠れしていれば、多少は画面に熱が籠もる。
のに、それが、ないのが、アイムホーム・クオリティ。

まあ、男の一番の友人は別れた昔の女って言いますしね。


「真面目に聞きたいんだけどさ、どうしてそんな僕なんかと結婚したの」
「まあ、悪い人でもさざ、私だけは違うって思うんじゃない、女って」

なんか台詞がチガウ・・・・。(;一_一)
ここで語られる会話は、ドラマとしての集大成であり、次回への直接的な意味ある伏線であるのがセオリーですが
何でこんなに陳腐なんだ?
私だけは違う・・・・とか、そんなこと願う稚拙な感情の物語なのか?
え?それだけのオチ???


「仮面に見えるんだ・・・」
「なぁにそれ?仮面夫婦ってこと?」
「ちょっと違うんだけど・・・・だからかな、距離が縮まらないっていうか」
「・・・・仮面なんてさ、みんなかぶっているんじゃない?多かれ少なかれ、みんな
 でもそれ、全部取る必要、ないんじゃない?」


やっぱり台詞が(以下略)
しかし、これはちょっと意味深です。
ここで、元妻の方に仮面という台詞を言わせて、仮面夫婦のニュアンスを植え付けていますが
その後、今妻が、久の顔が仮面に見えると告白をさせる。

それって、今妻も久と同じように仮面を見てきたという意味ではなく
貴方の気持ちが分からないっていう比喩的なものだという補足な気がして
ラストの今妻の告白シーンが少し意味深に感じました。
だから離婚届送ったんだよ、とも繋がりそうですし。

そもそも久の顔も仮面に見えるって、ペルソナ=事故由来じゃないってことになってしまう。
記憶消失も関係ないってこと?
何そのファンタジー。
じゃ、今までの冒頭しつこい程繰り返された「僕は、事故に逢い、記憶を失った・・・」のナレーションは
何だったんだ。
いやいや、落ち付け。だから今妻と元妻が言う仮面って、そういう意味じゃないと捉える方が自然ですよね。

ペルソナなんて充分ファンタジーですが
ちょっとそんなこの夫婦だけ似た者夫婦で、おまえら揃って二人の痴話喧嘩かよwww
ってファンタジーなオチは、勘弁してほしい。



そんな久は周りをこんだけ振りまわす困ったちゃん。
それって記憶がない時もそうだった訳だし、なんだかちょっと笑える。

「これだけ話せるのは、もうそれだけ、距離が遠くなったということなんだ」

え?そういうもん?
ここもちょっと、一般的感情とはかけ離れている気が。
色々腹を割って話せるということは、久にとっては他人なんだ・・・・。
恋愛は秘密主義タイプってか?
恋は障害がある方が燃えるんだぜぃ、とか言っちゃう人?

昨今の若者感性ですと
色々何でも話せるっていうのは、好きだったり知ってほしい思いからだったりと
主に恋愛感情があると解釈すると思いませんか。
むしろ距離が近いなと。

久自身、今妻との距離が縮まらない、と弱音を零しているのに
この元妻との距離は、遠く感じるって
久の言うところの男女の距離感って何だ。
ちょっと小一時間問い質したいw


そして、さっさと一人で自己完結出来た久。
爽やかな顔で、病室を後にする。

・・・・て、ちょっと待てー!

元妻とのエピってこれで決着?
これで終了?
嘘でしょー?ここまで引っ張っておいて、ここまで掻き回しておいて、これだけ?(@_@;)
このタイミングでこんな距離感を自覚するためだけの、ここまで引っ張ってきた話だったの?
この着地点に、ちょっと萌えた感情の行き所を失くした・・・。
どうしてくれるんだ。




企業の負債と久の過去の清算も、ようやく絡み合って表沙汰になってきた。
第13営業部が解体されることに。

『研修センター所属とし3ヶ月限定の転職支援活動を行う』

このタイミングでそうなるのなら、まあ、不正を暴こうとしたからだと推測出来ますが
なーんか、ビリビリとした緊迫感のない流れである。
元々、この企業メインで話が進んできていないせいもあります。
突然言われても、彼らのショックに共感出来ない。
何処か、第三者目線で見てしまう。

だからこそ、こういうインパクトを持ってくる算段であるのなら
母や父との意味ないエピで丸々一話を消化しないで
第13営業部で下らないギャグとかもやってないで
この辺のちょっとしたカットを挿入しておけば、もっとシリアスに盛り上がったのにね~。


このシーンをそうしてしまったのは、台詞のチョイスにも合った気がします。

「何て会社だ!こんな仕打ちするのかよ!」

それ以前に言う台詞(盛り上げる台詞)あるよね?
他にもっと言うことありますよね?
そういう台詞って、ここまで精力的に働いてきた姿を見せていた社員が口にすることで重さが出るのに
そもそも第13営業部に対し、そういう認識は少し希薄だったし
日々の働きぶりを見せてきた訳でもない。

更に
その前にもっと色んな台詞があって、丁寧な心理誘導があり、打たれた衝撃を視聴者にも准えて貰ってから
その流れの締めでこういう台詞が出てこそ、インパクトあるのに
イキナリこれじゃ、なんか浮いている。

例えば、「マジで?」のあと
「何で?・・・まさかあの件か?」「どうしてバレたの?」「監視されてた?」
「最初からこうするつもりだったんじゃ!」「嘘だろ!?」
とかなんとか、そういうやり取りがあってこその、くっそー!っていう悔しさと背景の恐ろしさが
滲み出るんじゃないのか。違うのか。


久だけバーレーン支店へ異動。
クビではなく左遷ってとこが意味深ですね~。
下手に手放すことは出来ない重要人物ってところでしょうか。
記憶をいつ戻すか。戻した時にまた手なずけられるように手元に置いておく。
なーんか首に縄付けられた籠の鳥だったんじゃないか?




何だか、そもそも事故が故意か過失かという疑問さえ抱かせるような流れであったことを踏まえ
企業の不祥事に久が関わり、それが消えた記憶の最大の核であるっていう
型どおりの最終決戦へ、ようやく辿り着きました!
次回は拡大スペシャル!

超楽しみです。長かった・・・!

その上での今妻の、貴方も仮面に見えるという爆弾発言。
やっぱり前の告白は、単なる気持ちが見えないって話だったんですね。
なんか曖昧な言い方したな~って思ってました~。

過去の罪とペルソナが関係あるのだとしたら
その罪に今妻も関わっている訳はない筈なのにリンクさせちゃう、この違和感。
一体どう収拾付けてくるんだろう。

主人公の行動原理が表現されないだけに、何も盛り上がらなかった印象と紙一重のこのドラマ。
独特の作風は、割と好きでした。
後は、始末の仕方次第。

ならばしっとりと人間感情の裏を重たく描いて欲しいのに
何あの火事。←予告w
そんなバイオレンス要らない・・・。(ー△ー;)
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