Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2015*03*28(Sat)
デート 10話 感想
恋愛不適合者の最終形態は究極のばかっぷるなのかー!大爆笑。
恋に堕ちたというよりは、語るに落ちた藪下依子。
さあ、いざ禁断の官能の世界へ・・・!


前話でどうも煮え切らない歪さ、不完全さの残るストーリー性を感じていたのですが
10話を見て納得です。
前回の違和感は、感じた通り、9話10話と合わせて前後篇と言う構成だったんですね。

依子と巧が揃って同じ感情をまくしたてるとか
恋に同じ戸惑いを抱き、相手に同じ慈しみを感じ。
例えば前回だけなら突飛すぎて幼稚な印象すら抱いた連呼されるこの演出さえ
この大団円を知った後となれば
繰り返された同調感は妙な説得力さえ生みだし
ちょっとワザとらしいクライマックスも壮大に演出、ストンと納得させるだけの重力を持っていた。

また、前回ラスト、巧の過去暴露シーンで、何故依子に巧を擁護させたのか、とか。
巧の過去ではなく、庇った台詞が今回引用されていることから
過去話に意味があったのではなく、依子の心情として、やっぱり伏線だったのかと。

・・・・というよりも
これまでの依子の無礼な発言・言動の数々が鼻に付き、不快感さえあったのに
1話から9話までの、その全ての負荷さえも
依子の「私では彼を傷つけてしまう」の伏線にしてしまうとは!

彼女なりに、巧に後悔を抱いていたってことが実感として伝わりました。
鷲尾くんは傷つけてもいいのかwという盲目さも、それもまた恋か。


過去と現在が軽快に回転するリズミカルな脚本ですから
わざわざ鷲尾くんとの関係を1話まるまる使って描く必要性すら感じないとも
前回、否定的に思ったのに
それだと、今回の依子の内なる叫びが、視聴者としてはここまで重くならなかったですよね。

必死に鷲尾くんと付き合おうとする姿勢が
巧から逃げようとする姿勢でもあり、護ろうとしていたのか。


色々なピースが、綺麗に繋がってきて、依子の気持ちも明確でした。
これまで何処か煮え切らない、むしろ、冷めた印象で常に後手だった彼女が
それでも恋に堕ちていた、とする充分な理由になっていたと思えました。

その自覚と、これまでの非礼の数々。
経験と記憶と時間を携え、依子も無自覚なままに恋をしていて、彼を誰よりも大切に思っていた――
全てはこの瞬間のための
この、相手のために必死に擁護する姿勢を生みだすための、仕掛けだったんですねーっ。
SUGEEEEE!!

前回、演出さんが変わったのかと思う程の成り下がりぶりに困惑すら感じとか否定的なレビュー書いて
ごめんなさいーっ。
すべてはこういう結末のための前振りだったんですね~!
納・得!です!!


・・・・・思えば前々回。
巧が、己の淡い気持ちを抱きつつも、依子を送り出したことで
別の男性との接触の中で、その違いに触れ、気付いていない気持ちを周りに指摘され
内なる恋に気付き、周りが見守ってくれるというオチ・・・・かと思いきや
そこも裏切られて
結局、本人らは気付くこともなかったという、傍迷惑というよりは無自覚エンド!

しかもまさか、恋の結末をこういう「恐怖」で描いてくるとは!!

いやぁ、斜め上行ってくれました!
無理のない恋愛解釈ながら、とても微笑ましい~。これでアラサーなんだぜ二人共。

タイトルで、恋とはどんなものかしらと問い掛け
最終的に、こういうものだと着地させる。なんてすっきりとしてブレない脚本なんだろうか。
特に斬新な内容という訳ではなかったし、特に目新しいものもないドラマでしたが
フレッシュさと瑞々しさがあって、存分に楽しめました!
恐らく、月9で、『恋に疎い恋愛をテーマに』、という依頼から
こういう恋愛を描こうと思った脚本家さんの発想が、も、素晴らしすぎる。
楽しかった//////




そんな、最終話。
恐らく視聴者全員が確信していたことだろう、勿論、最後は依子の誕生日。3月22日。

別れて、順調な交際を続ける2カップル。いやもう何カプいるんだかw
彼氏の鷲尾くんの発案で依子のバースデイパーティがサプライズで開かれ
(しかも彼はその後プロポーズまで予定しているw やだもー赤い薔薇まで用意してそうw)
依子と巧が再会。

ってか、もうその前に二人はバス内で運命の再会しちゃってるw

サプライズを仕掛けたラブラブ作戦なのに
一番最初に依子に誕生日を祝っちゃう巧w(その前に母親に言われてはいたけど。死んでるし)
鷲尾くんはあくまでスベリキャラかw
その時点で正直クスリとしちゃう。この運命論。
噛み合っちゃうのは心じゃなく、人生だよ・・・!それが運命・・・!

そういう繋がりまで、巧妙に計算されたトリックの一部なんだから、驚きだ。

そうやって、二人の切れない絆をじわじわと視聴者に焼き付けて納得させてしまう技巧は
そのまま、依子や巧の抱く、輪廻のような超越的現象への無力感とも一致させていて
沁み渡る感覚と恐怖は倍増である(笑)


それを仕掛ける最初のトリックが婆ちゃんですよ!

そのバス内で、白雪姫にでも出てきそうな、見た目はクッキーおばさんみたいなお婆さんに
恋愛について切々と説かれる二人。

正直、ここのシーンはどこかシュールで、それこそお伽話みたいな違和感を醸し出している。
その上、オチとも言える結末を言葉でダラダラ語られるので
これはないでしょう、と思った。・・・ここでは。
ドラマという映像手段で、台詞で語らせるのは卑怯ですよねぇ?
言葉で先に言われちゃうと面白くない。

なんで唐突に出してきたのか、とすら思った。

ところが!

恋愛の真意を伝えることが、婆ちゃんの目的ではなかった!!←ここ、驚愕
このお婆さんのネタが、クライマックスでリンクし、それこそ悪夢のようにジワジワと迫り寄ってくる迫力と
恋愛の怖さを決定付けたテイスティングは、最早逸品。

恋に堕ちるという瞬間を、こういう恐怖で描いてくるのかよ!
二人の往生際の悪さを、この恐怖で説明付けちゃうのかよ!
そんな発想なかったよ!



出だしは、サプライズパーティで語られる、みんなに吹き始めている新たな季節。
谷口努ももう一度教育者への道を思い抱き
佳織は絵画教室を継ぐ決意。
藪下父にはカノジョが出来そうで
なんと宗太郎は嫁とよりを戻していた。

一見、みな、恋が宴を盛り上げているような雰囲気で
しかしオチから逆算して考えてみれば
なんでもかんでも、恋が全てと言わんばかりに恋に因って成長させていないのが気に入っています。

巧が外に出られるようになる切欠は、恋ではなく仲間や友の助けでいい。
それで事足りる。

人間的社会的な付き合いなどの副作用を全て排除することで
依子と巧が惹きあうのは
恋愛ということだけに於いて感情が動いたことを、明確に導いているように感じる。
何もかも有耶無耶に、感情が入り乱れていくという恋とは別の
客観的に恋愛を説いたお話になっているんですよね。
そこが気持ち良い。

甘いだけではない、恋愛という感情論について作者が真面目に考察した思索が伺えます。
尤も、このドラマがそこを軸にして、ここまで描いてきたので当然と言えば当然ではありますが・・・。


また同じ意味の、排除しているという要素はもう一つあって
前回までで、エリートだろうがニートだろうが、どちらも差異はなく、恋愛に於いては平等に不器用で
恋愛に社会的地位は関係ないのだという所まで話を持ってきていた。

双方の土台が、イーブンであることを既に示してきていて
その上で、加えられたラスト付近の
似通った不器用さや初心さまで等号なのだとつくづく感じさせられるだけの説得力は
とても明確だったと思う。・・・映像的?

敢えてエリートとニートという、それこそ極論からスタートさせてきたことで
感情の等号というのも、更にクリアに精査されているように感じがするんですよね。
そういう設定の上手さは、回を増すごとに感じました。
付加価値を省いた二人が、同時に落下していくイメージが、とても伝わり易かったです。

その意味する所は、結局
恋を等符号にしているから、お互いを補い合う関係ではなく
本当に純粋に引き寄せ合ってしまい思い合える仲であるという図式の明瞭化ですよね。
とてもシンプルでしたv

この二つの要素を使って、二人を恋愛軸だけにまで高め
双方シンクロするように、戸惑い、揺らめき、想いを馳せる。
残るのは、二人の共通項ぶりに、甘酸っぱいときめきと、胸に迫る温かいもの、
そして、恐怖ですよ・・・。

甘酸っぱいだけでは終わらせないのがスゴイところというか、ニクイところと言いますか。



ここからどうやって二人が恋へ踏み出すのか。
その最大の見どころを、どうやって描き出すのかが、一番期待していた所でもありますが
それがもう!ここからの怒涛の展開が凄かった!
一気に視聴者を頂点へと導くスピード感と重厚感は、安定感があり、流石というかんじですよ!
もう唸り声しか出ない・・・。


感謝の辞を述べようと、最後に依子が立ち上がる。
さあ、ここからが悪夢の始まり・・・!(笑)

ありがとうと一言告げれば済んだものを
何故か延々と口を滑らせ、出てくるのは巧のことばかり・・・・!という依子。
それに一々、これまたナイスなツッコミを入れる巧。

「鷲尾さんとの思い出は・・・・数えきれません。思い出は・・・数え切れません!」←二度言うw
「サッカー観戦・・・」←後ろからナイスアシストの巧。

「藪下さん、それはサッカーの思い出だ」

でも出てくるのは、サッカーの感想。
そりゃそうだ。依子が夢中になっていたのはサッカーであって鷲尾ではなかった。
うんうん、視聴者も覚えている。
そうか、このための、延々と続いた1話だったのか~。

次にボーリングの話を振る。
でも出てくるのはやはりボーリングの批評。

「それはボーリングの話だ。早く鷲尾くん登場させろよ」←またしてもナイスツッコミな巧くんw

横から巧が援護射撃貰うも、鷲尾くんの思い出は出て来ない。
ここにきて、当事者以外、誰もが薄々勘づいていく・・・。
それほどまでに相性が悪いのだと主張する二人の織り成す陰険漫才は
傍から見れば、イチャイチャにしか見えず。

恐らく、そのことぐらいは本人らにも自覚はあったのかもしれない。(いや、無いかも)
盲目も、ここまでくると罪である。
しかし、その非礼さをフォローするだけの理屈は、揃えられていた。


痺れを切らした鷲尾くん。
「お父さん、自分、もうここでやります!!」←ついに勝負に出るw

決死にプロポーズ!
勿論依子承諾。でも指輪が入らない!←バスで巧にふんづけられたから
そんなギャグ漫画みたいな展開ww

そこでまた、痴話喧嘩にしか見えない応酬が始まって・・・・。
仏の顔も三度まで。ついに佳織もキレる。

「巧くん、偶然バス乗り合わせたって本当?」
「偶然だよ!」
「ホントに偶然なら余計参るわ」

「お互いに恋愛感情はありません」
「なかったら、あんなに色々出て来ないでしょ」
「それは・・・鷲尾さんに言われたことを実践したからです」

初彼を忘れるために、相手の嫌いな所を書き出すと良い、という
まあ、有り勝ちなネタを鷲尾くんは依子に教えた模様。
素直な依子は当然それを実践。モチロン徹底的に。
鷲尾くんのためにも、想いに報いたいという恩もあったとは思われる。

「やったんですか」
「はい、今もやっています」
「これ・・・一冊全部ですか・・・」←出てきた巧ノートw
「いえ、三冊目です」
「まだまだ・・・書くつもりですか」
「全部書き出すには・・・まだ、かかりそうです」
「は・・・っ、ははは・・・・凄いや・・完全に逆効果だった・・・!
 依子さんの頭の中は谷口巧でいっぱいだぁ!ちくしょう・・・っ」

「ほんと、あったまくんね、このふたり。人をコケにしてさあ、ふざけんなだよね」
「誤解だよ」
「私が恋をしているのは鷲尾さんです」
「僕が恋しているのは佳織だよ」
「うるせーよ!あんたら恋してんだよ、ずっと前から!」

この展開って、前回のスケートリンクでも、同様のことが言えるから
二番煎じだったし、別にもう一度繰り返さなくても良かった気はする。
でも、二度目となれば、こちらの記憶にも必然的に残っている分、視聴者的な説得力が上がっていて
その効果は抜群。
佳織の見切りを付けた理由としても充分だったし、最早反論は弱弱しい。

また、鷲尾くんに敵わない、と思わせる理由も
好きだの恋だのの言葉ではなく、「頭の中がいっぱい」っていう状況証拠であることも
至極真っ当っていうか、上手い言い回しでした~。スバラシー。

こういう緻密なジグソーパズルがいよいよ完成していくようなカタルシスが
じわじわと突きあがってくるv じわじわとv


「そんなはずないよ、僕は佳織といると、楽しいんだよ、心が安らぐんだよ」
「私も、鷲尾さんと居る時だけ、幸せを感じるんです」
「そんなの、本当の恋じゃないですよ」
「楽しいだけの恋なんておままごとみたいなもんさ」
「結局、自分らとはデートを楽しんでいただけで恋なんかしてなかったんですよ」

二人共、デートを楽しんでいただけ――
成程ー!ここで、タイトルが繋がるのかー!!!うをー!
それで、デートってタイトルだったのかー!
そのための、隅々にまで仕掛けられたアイディアと言う名の盲点の罠。

てっきり二人がデートで分かり合っていく物語かと思ってた。
デートと恋は別物ってことね。考えてみればそりゃそうだ。


「楽しいことより苦しいことの方が、多い・・・?」
「それこそが、恋ってもんだろが」
「恋とはフェニルエチルアミンが発生し、幸福感に満たされるものでしょ!
 だから皆さんも恋をして幸せになっているんじゃないんですか」
「そうでもないんだよ」

みんなに、本気の恋の辛さ、重さを訴えられ、「恋ってそういうものじゃない?」と説かれる。
「そういうもの、なんですか・・・」

考えてみれば幼稚な気付き、理屈ではある。言っていることはとても高尚とは言えない。
でもここから、依子の中で不安感が煽られ
だんだん自己の中のその不明瞭な感情に、じわじわと気付いていく様子は兎角、圧巻。
ここから始まる、堕落と過ちの世界に身を投じるような危険な香りすら漂わせた、じわじわが
呪いのように迫りくる演出には、ホラー的な怖ささえ含まれていて。

とにかく、息を止めてしまう。(無論、私が)


破局を告げられ、足元には転がる林檎。

「永遠に続く底なし沼・・・」という、呪いの言葉・・・。
ゾクリと背筋を這いあがる、悪寒と共に
逃れらない不明瞭な、でも確かにある感情。

この表現方法も、とてもお伽話的。
時代錯誤な二人の価値観から、自由恋愛を解くツールに
デートを重ねることを用いて、付き合いの楽しさを示し
同時に、見合いという規範から発生する婚姻関係の無機質さを、デートの華やかさと外向きなベクトルで
カムフラージュしていたような気がした。
所詮、デートも見合いも、どちらも恋愛とは対極的な機械的システムである。

だがここで、そんな理屈じゃない事態に取り込まれていることに気付く訳で。

その“理屈じゃない”を表現するのに
本当に非自然的概念を入れてくるなんてー!!
人間の不安感を煽るのは、得体の知れない未知なるものだとは、正にその通りであった。


思えば二人の往生際が悪いのは
その理由が、優しさから発生する思いやりだった訳ですが
確かに、それだけだと、逃げ惑うのにいま一つ迫力は足りない。
そこで盛り上げるために投入したのが、この恐怖演出。あと数式。

そうして、逃げて逃げて逃げまくって・・・・それでも逃れられない引き寄せられる不可解な糸。

そういう繋がりかーっっ!!
そのための婆ちゃんかーっっ!!

あんな婆ちゃんに、こんな意味があろうとは。
こんな効果を出そうとは。
恋とは人生さえ狂わす魔力を秘めた、恐ろしいものなのである・・・・。


恋だと認められない、認めたくない状況を、恐怖と合わせて拒絶させることで説得力を上げてくるのが
分かった瞬間は、もう別な意味でもゾクゾクでした~。
も、素晴らしかった~~~//////
恋愛への第一歩を、まさか、逃げる=恐怖という単純な図式ながら、恐怖演出で行うという発想も凄いですし
そのためのスキルとして
ファンキーな婆ちゃんを用意したアイディアも突飛ながら良いエッセンスでした・・。

それを、視聴者にも、フッと脳裏に蘇えらせる台詞のチョイスも万端だったし
恋したから、大切だから止まらない・・・ってなりがちな恋を、逆方向で描いてくる切り口も発想も
ピュアだし音痴な二人に良く似合っていたと思いました。
好きだから一緒に居たい、とか、最初からこの二人の概念にはなく
運命が勝手に引き寄せちゃうから、怖いのだ。

というより、二人の優しさを意味付けるために、こういう設定の二人だったのかと思うと
もう言葉もない。

そこから時々天の声のように挟まれる婆ちゃんの声が怖えのなんのって・・・!



「やっと恋が出来たのにその相手が僕なんて可哀想すぎるよ!」
「谷口さんはとっても繊細で壊れやすい心を持った人です。きっとまた壊してしまう!私では駄目です」
「「幸せにしてあげてくださいお願いします」」

ゾクリとした未知なる恐怖と、底知れない運命への恐怖に背中を押され、土下座してまで
別れないであげてくれと懇願する二人。
完全に利己的な理由で逃げている訳ではないと、名実ともに示したこの土下座。
必死で訴えるのは
自分が振られたのに、自分のことでは、最早無く。


彼らがここまで恋に臆病なのことに説得力を持たせるために、もうひとつ仕掛けてきたのが
恋という未知の世界への躊躇いの他に
相手へ関わってしまう自己評価の低さ故の諦観でしたね。
プライドや見栄などではない、未熟で純粋な感情故に、アクティブには、なれない。
恋を知って臆病になる、ということではなく
存在価値が、お互いに低いことを、これまでの流れから、理解させられる。


それでも、巧の意志は、お参りの時に「結婚したい」って出ていたし
バレンタインで鷲尾くんへ背中を押してあげていたし
何より巧は依子と違って、もう少し鈍感ではないイメージだったので
彼が依子を思う気持ちはもう少し分かり易かった。

けれども肉食系の依子の方がいまいち掴みどころがなく、混沌としていたのに
ここにきて、ほぼ同じ気持ちであったことが、切々と伝わってきて・・・!

・・・・ぶっちゃけ、ここの交互に連呼する件はもう少しなんとかならなかったのかとは思う。
なにしろ、演出が下手で一人が興奮して捲し立てている間
もう片方は安穏と黙って聞いているので
どうにもテンションが維持しない。
冷めるというか萎えるといいますか。

もうちょっと、台詞が被っても良いから、同時に喋らせるとか
或いは、二人の言葉が最終的に繋がってひとつの台詞になっていくとか
画面を二分割するとか
もう少し何らかの技術的作為とか、なんか凝って欲しかった。

でも、その下手な演出さえも
これが二度目であるという説得力と、それをも凌駕しちゃう内容に、全てが帳消しとなって――
あーもー、そんな細かいことど~でもいいです~~~っっ。



逃げても逃げても、逃げられなかった。
だけど、呪いの言葉は既に周りを侵食し、後は己の内に潜むだけ。

「こんな告白みたことない」
そう言い捨てられ、置き去りにされ、し・・んと静まり返った室内と
泣き顔の二人のそっくりさが、等号であることを如実に表していて
そのどうってことない映像こそが、果てしない破壊力を持っているのが、凄すぎる。
こんな映像、観たことない。


「この世は全て数字で出来ています。
 もし運命を変えることが出来るとすれば、それは恐らく、この数という謎を解いた者だけでしょう」

何処かの番組タイトルの様なこの台詞が、呪いの言葉と共に、二人に忍び寄り
それはまるで、逃れられない鎖のように
厖大な引力で以って、呑み込んでいき
つまりは恋ってそのくらい、本当は圧倒的なものなのだという威力を見せてきていて
恋に対する憧れや崇拝なんかも感じられる、万人に納得のしやすい着地点でした~。

なんて壮大な恋解釈。


「恋に堕ちる相手は法則で決まっているそうです・・・」
「その法則は、変えられないんですか」
「運命を変えられるのは、数の謎を解いた者だけです」
「解いてくれませんか」
「残念ながら。今の私には、無理です」
「残念です」

理屈で量子論みたいな話をしているのに
どこか神秘的で、とどのつまり、解けと言っているのが恋なのが、可笑しくもあり、哲学的でもあり。


転がっている林檎に気付く依子。
『踏み込んじゃ、駄目よ・・・』 またあの呪いの言葉が天から降り注ぐ。

怖い怖い怖い。
なんて演出なんだ・・・!


もう、ここまできたら、覚悟は決まった。逃れられないのなら、いっそ潔く。
おもむろに依子が林檎を取り上げ、意を決し、ガブリと禁断の果実を口にする。

うわー!うわー!
なんか宗教的でもあり、いっそ呪術的でもある、ファンタジック!
恋への一歩を、林檎を齧るという、こんな形で描いてくるなんて!!
しかもこれって初めて依子から動いた~!


依子から意を決したように林檎を齧り、そして巧に渡す。
言葉もなく受け取り、巧も口に含む。

二人で交互に林檎を齧っていき、そこに出会いからの回想シーンが挿入され
林檎を食べ終わる頃には、まるで魅せられたように
依子の口に笑みが浮かんでいく・・・。
そして、食べ終わった二人は、齧り終わった林檎に手を重ね合い、そっと誓いのキスをする――

~~~っっ////////!!!

林檎を食べることが、何の意味があるのかなんて、無粋なこと言う人いないだろう。
白雪姫の毒りんごを、エデンのアダムとイブのように感じる神秘的な儀式は
なんだか崇高な覚悟のようにも、禊ぎのようにさえ見えて
誓いに交わしたキスのピュアさと美しさも息を呑む程。

厳かで高貴で
ファーーストキスに降り注ぐ光が、本当に純潔とか純愛とか、そういうものが見えた~~~~。
エロひとつないのに、何このエロティシズム~///////

その抒情的なテイストに彩られて伝えられた、このドラマの全ての結論は
言葉もなく、具体的な説明もなく、ストーリーとしての着地点すら言葉で見せず
物語の流れとして生みださせた手法が、逆に恋愛という不確かなものへの明確な回答のようで
実にそぐった演出だと感じました。


思えばずっと理屈で攻めてきたドラマが
このクライマックスだけ(たぶん)抒情的で文学的で、そして曖昧演出なんですよ!
ここぞという所だけ、理屈で固めない。

だけどそれは、敢えていうなら、数式で決められていたのだと、冒頭で述べていた・・・。

なにそれーっっ。素敵・・・・//////
やられました~。
恋愛描写で、こんな神秘的な愛の紡ぎを、私見たことないよ・・・!
結局二人は、好きも愛しているも、愛の言葉は何も交わしていないんですよ!
それでこの完成度・・・!くうぅぅ~。
ロマンチストと言われようが、これはこれで悪くない。こんな恋も悪くない。少女趣味だったけどいいよーっ!



「例え苦痛でも 例え不幸でも、その人がいなければ生きている意味がない。
 それが恋、なのかもしれません。ばい、藪下依子」←すっかり巧に染まった依子。
ってかお前の台詞かーいっw

「その大変なこと、僕らに出来るんでしょうか・・・」
「無理だ、と思います」
「私達は恋愛不適合者ですから」
「所詮恋愛なんて妄想ですからね。暇な連中にやらせておけばいい」

往生際悪く、屁理屈を捏ねて認めない二人が
それでもチロチロと相手の顔色を窺って否定的なこと言い合っている姿が
んもう、可愛過ぎるw


4月5日。
新たな二人の人生がスタート。まずはデートから。そして、新たな結婚契約書の作成からw

桜見に行くとかいって、たった一本かよ!!もっと場所ないのかよ!このために歩いてきたのかよ!
でもそれが妙に二人らしくもあり。
それを二人だけでじっと見上げるふたり。

「まだ見ますか」
手を繋いで「もう少し見ましょう」
「・・・・。分かりました。もう少し見ましょう」

あーもー!
今度はちゃんと歩幅を揃えて歩いていけそうですね。ちゃんと噛み合っていますね~//////
イイ・・・!
この二人らしい関係でした。
なんて爽やかな幕切れなんだろうか。



以上、デート感想でした!
ここまでお付き合い下さいました皆様、ありがとうございました!パチもありがとうございます!
面白かったですね~。
恋愛ドラマで、月9で、こんな神聖な恋を見せられるとは思いもしていませんでした。
「誰にも渡したくない」だの「貴方しかいらない」だの
情熱的な愛の営みも、また、味があると思いますが
こういう客観的な解釈で説得力を持たせた、毛色の違う恋は新たな一角を見せられた気分です。

何もかもが精巧に積み上げられていて、洗練され神経の行き届いた製作サイドの拘りを感じました。
でも総括としては
軽いタッチで描かれてきたので、気楽に楽しめました~!恋愛ドラマを真っ当に楽しんだの初めてでしたよv
満足です。

これは後日談がさすがに見たいです。
藪下家のあの親戚とか、なんで鷲尾さんじゃないの?と問うてきても
もう、藪下父も完全に巧派でしょうw
それも、積極的に認めたって感じじゃなくて「だってもう仕方ないんだよ」とかなんとか。
しょんぼり言ってそうw


ちなみに、「自分はやるだけのことはやりました。悔いはありません!!」
鷲尾くんは最後までギャグっぽいながらもイケメンでした~。イイ男だった。
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2015*03*21(Sat)
デート 第9話 感想
依子母役の和久井映見さんが可愛過ぎるがなー!どうしよう!いっちばん可愛いかったよー!
「でも、オトコがむしゃぶり付きたくなるのはこの私」by4話。確かにー!!今更実感ですv
思えばこのドラマの中で一番の愛され女子だった。

行方不明(というか自宅に帰っちゃった)巧くんをみんなで探し回るシーン。
年長の貫録で仕切るものの、誰も聞いていない。まるっと無視されww
「え?聞いてくれないの?」とでも言いたげな片手を上げたまま振り返ったショットにノックアウトですv
どうしよう!可愛過ぎた!!

時々自分が幽霊だってこと忘れている緩さが好きだ~。

初回登場から、品がありつつ、女の可愛さと熟年の艶っぽさがあり
控え目な演技とちょっと舌っ足らずな口調が心地良く
凄くキャラとして気に入っていたのですが
その魅力が徐々に回転を上げてきて、今回はもう、彼女しか見えなかったよ~v (むしろ逆に~v)←幽霊
可愛かった~ツボった~。

バレンタインだからってチョコ作ってたり、朝食に納豆混ぜていたり、結納には着物を着て。
特にメインストーリーに関わらないのに、この存在感。この役どころ。
たまらん~。



さて9話。
内容は・・・・えっと、えっと・・・あのぅ。
演出さん、変わりました?・・・・・って疑う程のちょっと雑な味付けと、脚本も大味で
ここにきて私的には失速感満載だったのですが
ラブストーリーとしてはエンジンかかっていたと言える。・・・んですかね?←疑問形

毎回潔くテーマを絞りこみ、言いたいことをシンプルにまとめあげていたスタイルが気に入っていたのですが
今回は正直、どこが一番力を入れたかった部分なのかが読み取れない。
むしろ、繋ぎ回とか消化回に近く、これらがすべて、次回・最終回への伏線となるのなら
話は分かるといった内容だ。


恋愛不適合者の二人が
自分ばかりを優先させるのではなく、恋にしろ友人にしろこれまでの直接的な関係図とは一転
遠慮や期待、欲など、自分の本質を滲ませた新たな関係の中で
利己を優先させる訳にはいかず、それを苦痛ではなく自身も望む違和感と初体験に
二人揃って翻弄されていく。
ある意味、お見合いというのは、そういう余計な雑念を払うシステムであると定義付けできるのかもしれない。

そうして、恋のはじまりは自己が掴めなくなることだと学ぶまでのお話。


恋愛不適合者という人物を構築するのに
片やエリートだけど常識知らず、片や教養はあるけど社会不適合者という
両極端な要素で説明してきた当ドラマは
結局、初めての恋にはどちらも素人で大差なく、同等であることを
ここにきて別の相手との交流をさせることで、改めて目の当たりにさせた。

とどのつまり、引きこもっていようが、社会でバリバリ働いていようが
閉じているんですよね、二人共。自己にベクトルが内向きだ。自分が一番可愛い。
それがやっぱり他人と関わることで開かれていく・・・。

そういう意味で、とても重要な布石回でもありました。


この、二人揃って、というところが、最大の可笑し味だったと思うのですが
いかんせん、アラフォーの二人にそれをやらせるところが、貧弱というか。
盛り上げたい意図も、言いたいことも
充分伝わったのですが、だからと言って、何この稚拙な応酬。
子供ですかっ。

いや、二人が、ではなく。

初めての恋ならこんくらい甘酸っぱいテイストもありなのかもしれないが
自分が自分でなくなっていく様子を表現するのに、このワタワタした会話が、兎角、単純だった。

高校生が初恋に戸惑うなら理解も出来るが
初恋だからって、何も高校生並みのリアクションにしなくたっていいだろう・・・・。(ーー;)
もっと、アラフォーならではの、年を重ねてきただけの、だけどピュアな反応をさせて欲しかったです。

それとも恋は幾つになってもスタートラインは一緒という
作者の妄想が詰まっていたんだろうか・・・・。そう思うとチョット笑える。


まあ、でも!
あー!もぉぉ~/////っていう、恋のもどかしさが少女趣味に彩られていましたv
演者の二人も可愛かったですし、テンポの良さもあって、とても可愛いシーン。
流石に、よくよく考えてみれば引くってだけで。乾いた笑いって言うんですかね・・・。
だから中高生向けだって・・・。だから月9は子供向けなんだって・・・。←呪文


真骨頂な会話劇も健在で!
そこは存分に楽しませてもらいました!

「考えてみれば破廉恥ですね。
 今日まで谷口さんと交際をして結納まで交わした、というのに明日は別の男性とデートをする・・・
 こういうのを奔放な男性遍歴というのでしょうか。私もとんだ尻軽女になったものです」
「僕もとんだすけこましだ」

ちがうちがうちがうーwww
二人揃ってその感覚なのかーwww
キスひとつしてないで破廉恥とか言うなーwww


特に、デートに挑む二人が連絡を取りまくって、結局共闘戦線しているようなテイストは
もぉ可笑しくって可笑しくって!

「依子さんはそのままでいてください」と言われ
巧にも君は努力したら駄目なんだと言われ夜も眠れなくなってしまう依子。

巧くんが依子を実に理解している感じも、燃える燃えるv
一番の男友達は別れた元彼とは良く言ったものだ。

「待て、早まるな」「恋なんて頑張ってするもんじゃないだろ。準備もするな予習もするな、今すぐ寝ろ」
「盲点でした~」←このリアクションもオカシイから~vvv


やがて、時同じくして、戸惑いを覚えていく二人。

「順調ですか」
「わかりません・・・谷口さんはどうですか」
「わかりません」
「やはり恋愛とは難しいものですね」
「そうですね」

分かりませんっていう一言が、不安感だけでなく、共通認識を露わしてもいて
何だか、途方に暮れている二人を的確にしたイイ台詞だな~と。

スケートリンクで問い詰められた時も。
「現状の自分に困ったことが起きているんだ」
そっくりで息が合うところも良かったし、「不本意」なのだとの表現も。
よく考えられた言葉過ぎて感動です。

その他もちょこちょことv
「大丈夫入れ変わってない」
「なんですかそれ」
「何でもないよ」

そこで乗ってやれないのかw だよなw

「ついつい電話してしまう相手が実は一番好きな相手。幼稚な恋愛ドラマでよく使うパターンなんですよ」
「ドラマの手法を現実と混同しているんですか!」

依子の純朴というか世間慣れしていないというか、そのズレっぷりがハマりすぎてたよ~。



それはさておき。
脚本的に随分と荒?というか味付けが変わっていたのが目立ち
それが今もまだ消化しきれず、う~~~~って感じです。
――いえ、下手くそと批判したいのではなく
これまでがあれほど、理路整然とした骨格だったのに、最終回目前にして何で?っていう意味です。
何か特別な意図があったのだろうか。
ちょっと趣旨が掴みきれなかったです。悔しい・・・。


例えば
二人がスケートリンクで戸惑いを連呼するクダリとか、ちょっと長すぎだし(それはもういいから)
冒頭の結婚式が、誰のかを暈して進める手法も、結局意図が不明瞭だ。
わずか一カ月で、元さやに戻ったと思わせたい隠しが、ちょっと下品で萎える。

流石に、次が最終回と分かっているのだから
ここで、元さやにさっさと戻してしまったら
このドラマ的にはアリでも全体として、何の抑揚もなく(起承転結もなく)、終幕してしまうことになる。
「転」の盛り上がりが弱いよ、「転」の!
前回の、二人が別の相手と新たな一歩を踏み出すだけの勇気、そして依子の涙さえ
その程度の覚悟だったのかと
折角盛り上げたのに、自爆する流れにするとは思い難い。

なのに、何でわざわざ、相手が誰かを暈したのだろうか。


勿論、それを踏み台にした、結婚式が誰のなのかを隠したのは、面白い手品のようでした~。
ここは、おおっ!って思いましたv
まさかの熟年結婚v
ダブル結婚式?と思わせていた序盤の流れも、不可思議さを醸し出していて、楽しかったです。

しかも、3月15日挙式!
前回バレンタインネタをやって、敢えて、ホワイトデーから一日ズラしているこのセンス!
イイ!!

むしろ、恋の三大イベントをズラしている時点で
この結婚式はフェイクだよって言っていたのかなと。
そう考えると、オチまで良く練られている印象・センスが、やっぱり好きだな~~~~もぅ。

・・・・ただ、別に、これが、友人カップルの結婚式だったとしても、ストーリー展開上、差支えない訳ですし
なんだか全体的にちょっと要らない回だった気がする。(身も蓋もなく)

このドラマは時間軸をコロコロ逆転させているので、
依子と巧が別の相手との関係を築くことを、こんな尺取って描かなくても、後でどうとでも出来た気がする。
ましてや、15分延長してまで行った意義も弱い。
無理矢理伸ばした感ばかりが残りまして・・・・。

あり?なんで?


その上だ!(実はまだある)
それでも百歩譲って、閉ざされた二人が人と心を合わせる未知を知った重要回だったとしても
ここにきて、また依子の上から目線の独断と偏見が、苦しくもあり哀しく・・・・。
それが果てはテーマの説得力を破壊していたのが、尽く残念であり雑過ぎる。


二人の式場をキャンセルするのが筋というか、それがケジメにもなるのに
敢えて使用することに拘る依子。
まあ、それはいい。

そこで依子の頭に浮かんだのは谷口夫妻。
それを聞いた巧が、もう高齢だし、と気遣う発言をすると。

「谷口さん。元はと言えば、留美さんと努さんの関係が壊れたのは、あなたのせいなんですよ
 あなたがニートになって家に引きこもったから、努さんは教育評論家としての人生を否定されたんです
 お二人を祝福することは、あなた自身のトラウマを克服することに繋がる、と思います」

人の家庭の事情に何土足で踏み込んでいるんだろうか・・・。
谷口家のみなさんは、みんな大人の対応で何も言わなかったですけど
これ自体、失礼な発言だ。

ただ、この時点ではお節介と紙一重ではあった。

ちなみに、努の辞職を巧の責任にする幼稚な発言に対する批判は7話のレビューで散々書いたので
ここでは割愛。
簡単に言えば、親が職を絶たれた因果を子供に求めるのは、無礼を越えて非社会的であると言える。
努が辞めたのは努自身の責任であり、努の能力のなさであり、努の真剣味の無さである。
(これが、子供が重大犯罪を犯して、とかなら、流石に事情にも別要因が付与されるとは思うけど)

この点、思えば、それを知った大学側が体裁を気にして辞職させた、とかにして
大学側の採用の問題をクローズアップすればまだマシだった気がする・・・。


・・・・まあいいや。
今回の問題は、そこではない。

結婚式で島田妹が、何故だかみんなの前で事情を話せと水を向ける。

ここは・・・・
身内だけだから、いいでしょ、と取るか
大勢の人の前で問うことないだろ、と取るかは、人それぞれな気はする。
このメンツだから言えたというのも、確かにあるだろう。

でも、ここで聞くことないでしょ、と私は思った。
折角の結婚式だし、どんな内容が飛び出てくるかも分からないなら恥をかかせる可能性だって秘めている。
まず、こっそり自分が先に聞いて、その上で話させるという段取りを持たせる・・・
というデリカシーがあっても良かったと思うぜ、佳織ちゃん。

「ねえ、巧くん、もし嫌じゃなかったらさあ、この際打ち明けない?何で高等遊民になったのか」
「打ち明けるほどのことじゃないよ。下らないことさ」
「そうだろうな。面接官にきついこと言われて嫌になったか」
「そのとおりだよ」
「そんなことかよ。そんなのみんな経験してるよ」

そして、ついに、巧は当時何が起こったのかを語り始める――

「くだらないだろ」
「くだらんな。実にくだらん」

そういう巧父に、依子が叫ぶ。

「失敗などしていないと思います!
 あなたは巧さんの教育に、失敗などしていないと思います。巧さんは心のの優しい方です」


はあぁぁ?
そんなの、この場の誰もが思ったと思うけど
お前、子供の分際で何言ってんの?
それを何故、依子父も窘めない?正論だから?違うでしょー?

無礼にもほどがあって、年上の者に対するリスペクトがまるで感じられない。
それこそ「お言葉ですが」と前口上、付けて欲しかったよっ。←別ドラマ

しかも、これを依子に言わせる流れもまた、理解が出来ない。
百歩譲って、誰かがこの場でそれを巧父に告げなければ、視聴者への着地が完遂し得ないと判断したのだとしても
依子はないでしょう~~~~(脱力)
主役だからですか?
それとも、この感情が、次回への伏線になっているからですか?

ここは別に島田妹でも可愛かったんじゃないですか?
水を向けた責任としても。
カノジョ顔して、庇うとか。

依子は何イマカノの前で、偉そうなこと発言しちゃってるのか。何様なのか。


また、努の意志を表向きだけで決めつけている判断能力も、幼稚過ぎる。
父親なのだから、他人様には表向きそういう言い方をしていたとしても
本音は、巧の失敗を、後悔も否定もしていないかもしれないじゃないか。
何故何の縁も所縁もない二十代の依子に努が本音を漏らしたと決めつけているのか。
認めているかもしれないし、そこは別にどうでも良いかもしれない。
少なくとも、視聴者にはそこまで伝えられてはいない。

家族だよ?実の父親だよ?
何その血縁関係という絆を超越して、依子が偉そうに努の意志を全否定しているのか。


このことは、別の角度から見ても同じ事が言える。

例えば今回に限ってみても
そもそもこの式場は依子と巧のために予約したものだ。
それを有効活用したいという発端である。

それを臆しもせず、鷲尾くんの目の前で言っちゃう。

「私と挙式してくださいますか」
「申し訳ないけど、それは無理です。そこは谷口さんと結婚するために予約した式場なんですよね」
「なぜですか」

何故ですかって!!(@_@;)
おいおいおい・・・・。君には男の矜持とか甲斐性とか、そういう機微が分からないのか。

その無神経な言葉にもめげず、笑顔で辞退を申し出る鷲尾くん。

鷲尾くん、大人だったよ~~~~。イイ男だよ~~~~。見直したよ~~~~。
良く出来た人間である。営業マン宛らであった・・・・。GJ!
スペック高いv


・・・うん。でも、それが依子だ。
素直で、表面的な世界をそのまま信じて、何にも染まっていなくて。
そういう人だっていうのは分かるよ。そこが依子の可愛さだ。
それはそれでいいんですよ。


つまり、何が言いたいのかと言いますと
でもだから!そんな人の言うことに汎用性を持たせた締め言葉クラスの重みはないですからーってことだ。

他の男との結婚式場を譲ろうとか無礼なこと平気で言えちゃうし
相手の男性の稼ぎで花を持たせてやるといった、相手を立てる・・・いっそ、立てなくてもいい、
こんな、見事に落とすようなことを素面でしちゃえるような人間に
「間違っていなかった」などと窘められても
それ、全然説得力ないっての!!

お前にだけは言われたくないわ~って感じです。
これが、世間の通例だというのなら、なんだか今回は別の意味で落とされた気分です。
このヘヴィな読後感・・・・。

あれ。つまり、ここが山場ではないのだろうか・・・。
この、鷲尾くんの前での巧くん擁護説が、次回布石となる感情、とかではないのだろうか・・・・。
あり?

ならば、巧の告白話を頂点としたかったのかな?
だとするなら、前半のデートに当惑していく心情や結婚式から逃げ出す巧の心理など
ドタバタ劇が何の補足にも延長線にも、告白内容にリンクもしておらず、浮いている。
あり?


説得力もなければ、盛り上がりもしないまま、ダラダラと続いただけの印象を残し
そして、そのままエンド・・・。
結局、どこをメインに意識すれば良かったのだろうか。
もう少し、力を入れるポイントに役者、製作陣共に息を合わせた方が、面白かったような気がしました。
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2015*03*15(Sun)
デート 第8話 感想
鷲尾くん、青天の霹靂。(大爆笑)
地獄から天国へ飛んだ鷲尾くんの運命に大爆笑なオチ。ホント振り回されちゃってんなw
依子の踏み出した瑞々しい一歩をさておき、ちょっと笑っちゃいました。

結局、結婚と自由恋愛は同居するという結論に持ち込まれるんですかね?
・・・や、月9ですし、恋愛至上主義な話にはならなくとも
恋も分からぬまま、それでもなんだか仲良く上手くまわっていく・・・も、勝手にやってろ
ってなエンドになるのかと思っていたので。
ここにきて、依子の方が愛を乞う形にしてくるとは思いませんでした。

それにしても依子はほんっと自分からは動かない女です~。(>_<)
他人には無作法にも土足で踏みにじるくせに、自分のことは一番可愛い。
「努力を惜しまない」という発言を本人自らしていることから
多くの視聴者は依子を直向きな姿勢だと評価していそうですが
それは違うと思う。

依子は自分の見える範疇の中で生きているだけだ。
自己の許容範囲の中だけで、生きているし、自分を変えることは出来ない。
自己変革を求めない努力は努力って言いません。

合理的ではないという弊害だけで、食わず嫌いをしている。
だから社会スキルが育たないし、三十路近くになっても人の心が察せない大人になっちゃったんだよ。
自分の心も察せないと来た。

世の中不条理で出来てんだよ!!学べ!!


対して、巧の方は、ニートでひきこもりな分、ある意味当然なのだが
経験すること全てが、これまでとは規格外だ。
何もかもが新鮮だし、新たな発見であり、吸収も激しい。
依子とは逆に
頑なに自己を変えたくないと、「働く気はない」と明言しちゃっているから誤解されていそうですが
社会に・・・依子と出会ってからの世界に流動的に対応しているのは
むしろ巧だと思う。
(もともと無駄な知識は豊富でしょうしね)


そんな、自らの殻を破ったことのなかった依子が初めて、未知の世界へと踏み出した!
自らの意志で!
それを送りだしたのは、依子の近くで依子を正確に観察していた巧くん!
依子バージョンならではの台詞で、背中をそっとおしてあげる・・・。
くうぅぅ~!
夕暮れに染まる別れが甘酸っぱくて胸が痛かったですー!苦しいよー!
これを愛と言わずして、何を愛と言うんだ!!




そんな第8話です。
ご両家への挨拶が済めば、はい、次に来るのは結納ですね。
しかも時期はバレンタインという甘さ。
更に、マリッジブルーまで詰め込んできやがったー!(笑)

何故今回、バレンタインを選んだかというのは、今回が愛をテーマにした回だからでしたね。ウマイ~!
こういうセンスや遊び心が一々私の心を擽ります。

ここに来て、ドラマサブタイトル~恋とはどんなものかしら~へのテーマ性も
一気にまとめ上げてきた印象です。
7話分の紆余曲折な二人の関係性を経て、その末に依子が導きだした答えは
「恋がどんなものか知りたい」

全話を通して、脚本家が何を描きたかったのかが大変明瞭です。

無理のない流れですし、依子が宗旨替えする理由も充分でした。唐突感もなかった。
恋という曖昧な概念を入れることは、この二人の契約にとって矛盾が生じるので
その相手は巧であってはならない。
でも、愛を語りたいのは、本当は巧だったのだろういう切欠―チョコ―がまた切なく。


一方、バレンタインに愛を語る回として、様々な愛憎劇が繰り広げられ、みんなの愛も交差。
ここに来て、様々な伏線が回収され始めたって印象です。
スクエアだったメインだけでなく、夫婦の形として
藪下家も谷口家の微笑ましい夫婦像をさり気なく背景に入れてくる。
宗太郎の背景までブチ込んで来た。
合わせてバレンタイン・・・・チョコを渡すかどうかを軸に広げられたメインの各主張も
スッキリとまとめられていました。

そうやって愛を語らせるためのバックボーン、つまり誘導として
全ての発端となる、ある意味終止符となる、結納当日の日付をバレンタインにしたのだろうと思うと
もう、脚本家さんの策略に見事流されてます~。スバラシー!



まずは藪下父の一言から事態が動き出した模様。
「年取ってくるとね、人生の楽しみどんどんどんどん無くなってって
 お父さん、お前の花嫁姿見る位しかもう楽しみがなくなって・・・」

父対決(父ネタ諸々)がうけましたw
「ごめんなさい、この人緊張すると頭真っ白になって埴輪みたいになるんです!あなたしっかりー!」
ハニワってwww

更にマックウィインネタがwwwここでも登場。
「マックウィンと言えばブリットですよね」←巧と似た者親子www やっぱり血は争えないw

ナチュラルに谷口家に出入りしている谷口父。巧のツッコミがツボ。
「なんでアンタがいるんだ!」「オヤジとメールなんかやってんじゃねーよ!」
エロい絵文字って、何送ろうとしてんだ母w


同じく宗太郎。
巧を「二階の部屋で冷凍保存」www ナイス言い回しw

「なんでお前なんだよ!なのに俺は女房に逃げられて」
宗太郎、なんか色んなものが爆発しちゃったんだね・・・。
何気に爆弾発言だったのですが。巧への屈折した接し方がリアルな切り口でした。
人間描写が脇まで凝ってて上手いです~。どこにも隙も無駄もない・・・。



結納はグデグデのまま、なんとか終了。
しかし、切っても切れないのが、結婚と愛の相関関係。

回想シーンに挟まれた
小学生の依子がチョコを渡す相手が見つけられなくて一人川辺で自分で食べちゃうシーンは
なんて残酷でリアルなんだろうか。
そんな一朝一夕に相手が見つかるかっ。
とりあえず手頃な辺りで・・・と割り切れないのが依子。そう、感情は元より脳味噌も追い付かないから。
分かるな~。

でも、ちゃんとフォローする母が素敵。
「無理に誰かにあげなくていいのよ。いつか恋をするわ。自然にこの人にあげたいなぁって思える人に出会える。
 それまで大事にとっておきなさい」
・・・・それが巧だったんだよね。

だけど、チョコを手にしたは良いけど、土壇場で勇気がなくなってしまう女の子モード・依子v
ここで可愛げがないのは通常運転か?
「チョコレートだ、と思いましたか?」
「え?」
「そんなわけないじゃありませんか」

これをさ~、巧一人の時に揄う装いでやったなら可愛げあるものの
みんなの前でやることないだろ。恥かかせるのって最低。
そんな人目も気にならないガサツさが上から目線だってのだ。
非道。いや極道。ほんと無礼。他人は恥かいてもいいってか。
な~にがチョコだと思いました?だよ!ヤな女!!

ほんと自分からは動かない依子。
分からないうちは動かない。
だがしかし。

渡そうとして渡せない。
なら、何故引き止めたのか?
そう考えると意地っ張りな依子の臆病な心が、乙女です。

言っちゃったら、二人の関係は終わってしまう。元より巧を傷つけてしまうかもしれない。
更には、巧に軽蔑の視線を向けられるかもしれない。それは耐えられない。
なにより、そんな心境に至った自分が自分でよく理解できていないから
自分に責任が持てない。

そういう戸惑いが、川辺のシーンに入ってから、台詞ではなく雰囲気描写で綴られていく。

ここを敢えて台詞なしにした辺りナイス演出さん。
だから、なんか見ているだけで切なくて。
不器用な依子が、バカだなあと思いつつ、愛しい。

それをカバーするように、依子の一挙一動を理解していく巧くんも切ない!



ほろほろと泣く依子の頬に、そっとハンカチを押しつける。
「どうしてでしょ。どうして涙が出るのかわかりません」

ゆっくりと隣に座る巧。
「ご両親がチョコを食べさせ合っていたのは夫婦だからではありません。愛し合っているからです。
 結婚して尚恋をしているからです
 涙が溢れる理由は・・・たぶんその答えは 君が本当にしたいことは結婚じゃなくて恋だからです
 本当は人一倍恋をしてみたいのに、恋がどんなものなのか知りたいのに出来ないから
 心にずっと蓋をしていたんです
 僕と結婚するということは、もう一生恋をするってことはないってことだから、だから泣いているんです」

依子の持っていたチョコを袋に戻す。
「渡してきなよ、君とちゃんと恋をしてくれる人に。僕には受け取る資格がない
 彼は違う、彼は君に恋してる。
 彼と等号になれるかどうかは、君次第だよ。勇気を出して、踏み出してみなよ
 彼となら出来るかもしれない、君にも恋が」

~~~っっ!!!!

色々たまんないーっ!!
巧の決意が切ないー!

お互い、相手は自分を好きではないという勘違いから、こんな決断を迫られているんですよね。
自業自得の末路、自己責任と言っちゃえばそれまでの雁字搦めですが
気付いていないのは当事者だけだという、この擦れ違い!淡い恋~。
見ててつらい!

僕と結婚するということは~のクダリ。
自分の気持ちはひた隠して、本当は恋している癖に、依子が自分を好きじゃないから
惚れた女のために送りだしてやる。
少しずつ、相手のために自分の何かを相手色に染めていって
今、その心までもが相手に染まる。
これが恋だ!と言わんばかりの堂々たる愛の結晶。

また、恋をする相手は自分にしてもらっても構わない筈なのに
直前で、あんなに熱烈な鷲尾くんの告白を見たから、彼女に相応しいって思えた部分もあるだろう。

そもそも、巧は物語序盤から、自分さえ身を引けば~っていう控え目な部分が目立っていたので
いつかやりそうな気がしてた。
依子のために身を引きそうだと。

鷲尾くんにチョコを渡せと巧は突き放す。婚約が破棄となってしまうことを呑み込んで。


また、依子も、チョコをこの日に買ったのは
本当は、絶対に、巧に渡したい。渡そうと思って買ったに違いない筈なんだ。
ただ、その感情に理性が追い付かなくて、渡し損ねた。
だから依子は、とことん、自分の世界でしか動かない女なんですよ。

恋する乙女なら、ここで感情に任せて突っ走るところだ。
頬を染めながら「良くは分かんないんだけど、貰ってほしいんだもん////」とか告白するとこだよ(少女趣味)

なのに、それが出来ないのが依子。
不器用だな~もう。バカだなぁもう。

バレンタインは、お菓子業者の策略だ!と子供時代から言い続けている巧の気持ちを、また
依子も同感であるが故に、渡すに渡せない。



しかも、巧の背中を押す言葉のチョイス!
「あとは君次第だよ」
努力を惜しまないと公言している依子だからこそ、その台詞は効いた筈だ。
努力しないで終わらせるのだけは嫌だと。
もしかしたら、依子は恋を知った後に、もう一度巧を選ぶ算段だったかもしれない。

少なくとも、依子には分からない世界に飛び出す勇気となった。
言葉の意味は、この8話に至るまで丁寧に描いてきた依子像がある訳で
ここぞと言う時に、それを決め台詞として使用してくる。
その、計算し尽くされた脚本に、くわぁぁ~です。くわぁぁ~。あぁぁぁ~・・・・。


依子、鷲尾くんにコンタクト。
「出来ないかもしれませんが努力します。精一杯努力しますので私に教えてください!恋というものを!
 恋がしたいです・・・!」

同時刻。
島田妹もまた「拾ってやってもいいよ」
頑張る女の子ー!!
ああ、だからバレンタインなのだ。この日は女の子が頑張る日だ。



そんな訳で破局回でした・・・!(>_<)
付かず離れずで行きそうな二人だったので、観終わった後は胸が切なさ満タンでした~。
息は合っているのにねぇ。

ただ、本当に気付いていないのは本人たちばかりなりって段階まで辿り着いたので
ここで第三者の視点を入れるために
お互いに別の相手を持ってきたんでしょうね。
客観視させて二人の特異な恋に説得力持たせるには
第三者の意見として解説させるのが一番ですもんね。
理屈で固められた、丁寧な脚本ですよね~。ホント好きです。
次回が待ち遠しいです。・・・って、明日だよ!!Σ(゚□゚|||ノ)ノ



・・・と最後にここで、ふと、鷲尾視点で見直してみると、ちょっと笑える。
巧と依子の割り切れない感情の行方など知らない鷲尾にとって
正に青天の霹靂。

8話冒頭。
「やっぱり大事なのは愛情だと思います!」

一話でウザかったあの台詞が!!
女の子はみんなそうだという固定観念がウザイんですけど、ここへきて少しニュアンスが変わった。
惚れた女が恋を知らないというのが、我慢ならないという彼の愛情が見えて
ちょっと鷲尾が紳士に見えた。

「どうして自分じゃだめなんですか」
「私のことを好きだ、と仰ってくれたのはとても嬉しいです。
 ですが、私はあなたのことはそれほどには好きではないです」
「それでもいいです」
「よくありません」
「谷口さんのことだって好きじゃないんでしょ!」
「はい。しかし谷口さんもまた私のことを好きではないんです。そうですよね?」

「つまり、私と谷口さんは等号で結ばれます。あなたとは不等号です
 私にはあなたの気持ちに応えることが出来ません」

ばっさりな依子。
でも、この無下もない言葉には、鷲尾へのリスペクトといいますか、礼儀が感じられて良かったです。

「恋なんて無価値です!結婚は愛情ではなく理念が合致する相手とするべきなんです
 これ以上幼稚な恋愛至上主義的価値観を私に押し付けないでください」

見事に振られた後の、礼儀正しい態度まで紳士な鷲尾青年。
扉の外で人知れずハラハラと恋の終焉に涙する・・・・。
その姿を巧は見ているので
泣いている鷲尾くんに同情したってのもあるのかも。可哀想だし、自分の我儘を通すことに迷いが生じたというか。
依子を幸せにするために、自分さえ身を引けば、と。


しか~し。
カラオケで ♫おいかけぇて おいかけぇて すがりつーきーたい~のぉ~♫
鷲尾くんwwwやっぱりギャグ要因w なぜそのチョイスw
ボーリングのポーズまでかっこいいのが最早逆に可笑しい。


そんな潔く告白し、破恋を受け止めつつあった鷲尾くん。
電話で呼び出されたと思ったら、この展開。
人生生きてりゃイイことあるもんだ、とか結論付けてそうだ。
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2015*03*07(Sat)
デート 第7話 感想
あーもーみんな良い人ー!
人との関わり合いの醍醐味ってこういうとこですよね~。って感じですv
余りに邪気が無く、純粋な善意ばかりが前面に溢れていた話で
ラストの結末には胸の奥がきゅうってなりました。

しかも、ちょっと変わった人たちが勘違いでとことんズレまくっていく、この振り切れた展開!
軽妙な会話劇でトントンと限界なく転がしていく手腕は
もう流石、真骨頂。
こういうネタをやらせたら、ホント、冴え渡りますね、この人・・・っ。

にも関わらず、コメディだけに徹した軽薄なものではなく
総合的に構築される作品テイストは重く
決して手放しでは笑えないネタが根底に広がり、描くものはとてもシリアスだ。
この二面性がもうたまらん。
脚本にゾッコン継続中です~♪


さて。
折り返し地点も過ぎまして第7話です。あと残り3話ですってね。
相変わらずプロットだけは王道を貫いているらしく
カノジョ宅へのご挨拶が済めば、次に訪れるのは、そう、婚姻届です。

男性側の親族事情があり、急きょ結婚を早めることに・・・。

・・・・っていう、ものすごくつまんない結婚準備物語みたいだよ!
NHK朝ドラ的な、優等生ロジック。
なのに、この味付けだよ・・・・振り切れまくってるよ・・・・。
展開が斜め上だ・・・。


冒頭。依子と巧で、せっせと協議離婚ならぬ協議結婚を着々と進行。
巧・・・・収入ないのに親権希望してくる・・・・w
依子の食事メニューの精密設定が、まさかここで生きるとはww
えっちの回数まで入れるのか・・・恐ろしいw

「性交渉のペースなんて決めるもんじゃないよ!」
「じゃあ何回なら出来るんですか!」
あっはっはっw

そしてコレ、何気に、巧の部屋にお泊りコースになっているというね・・・w
なんっって無色な初お泊りwww
笑いを堪えるの、もう必死。
この辺の会話の面白さは留まるところを知らず、よくもまあ、こんなアイディアがポンポン捻り出せるものである。
プロフェッショナルである。


恋愛ストーリーとしても
着実に親密感を増している感じが出ているのが上手いです~。
ボサボサ頭の巧とか、布団に寝ている男性に飛び乗っちゃう依子とか。
可愛いよ、二人共。
着衣がちゃんとしてなくても同じ部屋にいられる・・・所謂プライベートも共有できる仲でも構わないという
無言の承諾が、画面から伝わります。
美術さんGJ!

要は二人共、思考がコドモみたいなんですよね~。
純愛とか純潔とか。そういう風に、穢れからは程遠い感じで
そんな二人が、性的なものを真面目な顔をして語っているギャップにも
何だかウケますw
えっちどころか、恋愛もしたことねーくせに、こいつら何言ってんの?!っていう
そういう可笑し味も、センス良いですよね。笑いネタとして。

そこでふと我に帰れば、これで二人共アラサーって設定なんだから、別の意味で空恐ろしいw




実際の物語。
巧母・留美が精密検査を受け、緊急手術することになる。
黙々と身の回りの整理を始める母の姿に、周りはその終活を末期癌と勘違い。
余命幾許もない人間に、さあ、してやれることは何か!?
・・・・というお話。

だからさー。
こういうところがスゴイって思っちゃうんですよ~っっ。o(≧y≦*)o
結婚観が、そのまま死生観へとシフト出来るこの対極の発想。
それによって、契約結婚という、リアリティに欠けた(バカにしてもいるとも取れる)二人の結婚願望を
とことん直向きで重要な岐路の人生選択の一つだと視聴者に印象付けつつ
同時に、ポップなコメディに富んだ味付けの裏で、甚く真面目な人生論を語っていく。

奇しくも戦前戦後の古き日本の結婚形式は
正にそういう感じな、結婚は死まで共にと着想する、一生添い遂げると言わんばかりの堅物発想が主流で
そのギャップを毎回冒頭の大正ロマンと言わんばかりの曲に乗せ
時代錯誤と言われそうな世界観を、妙に論理的にさせてるというか。

むしろ、根底にある真面目なテーマ性で議論するために(そっちを本命にするために)
ワザと時代遅れなこの設定があるのだろう。

だが、敢えてそれをねちっこく、じっとりねっとり描いてこない潔さが、気に入っている。
表面をデコレートしているものはテンポが異常に良くノリノリという感じのポップさで
リズム良く先に進むので、ちっとも飽きさせない。
スタンバイ、OK?  イエ~!ってテイストである。
乗っちゃったもん勝ちというこのスタンスは、その重たいテーマすらも軽く
気付かないならあっさりと流しても良いよ~という、潔さの表れのようにも見える。

けれども、毎回、観終わった後になってから、じんわりと心の底辺に浸み渡り
なんとも重たい気持ちが残される。
こんなおバカな物語なのに!
好きだわ~~~~~。

本当に、造り手スキルが高い!ですよ絶対!
話自体が肌に合わずに評価出来ない人でも、この技術だけは評価に値すると
私は思います。
(分かりやす過ぎて幼稚というか、ベーシックという気はするが)

決してDVDコレクトしちゃいたいとか、そういうゾッコンラブ(死語)系のファンではないですが
いいもの見させてもらっている、という感じになれる貴重なドラマです。←あれ?ちょっとまとめっぽい・・・



そんな細かいことはどうでもいい。

今回描いてきたのは、2つのテーマだ。
それを巧妙に重ね合わせ、ラストには逆の結論に行きつく手腕が、本気で上手かった。
終活を軸に、本人の死生観ではなく、周囲の理解の仕方に風呂敷を広げることで
死に対する解釈の違いを二つ、浮き出した。

「お母さんは私に嘘を吐いたの」
「そうよ」
「どうして」
「あなたのためを思ってよ。お母さんもうすぐいなくなるっていったら、あなたショックを受けるでしょ。
 ・・・・そんなことないか。あなたお母さんいなくなってもどってことないか」

声なく泣きだす依子(小)。

「おいで。
 違うね。あなたのためを思ってなんかじゃないや。
 お母さん、こんな風に泣かれると、私が面倒臭いから。
 あなたに嘘を吐いている方が私がらくちんだったの。ごめんね。お母さんの自分勝手で。
 最後まで騙されてくれれば良かったのに」

このお母さんの言い方が、馴れ馴れしい甘い優しさではなく
どこか客観視された透明感があるため、余計ピュアな雰囲気が出ていて
とにかく美しい愛だけが光ってた。
その分、役者さんの涙が光るんですよね~。素敵!


同じことを現代に於いてシンクロする巧。
「何で言ってくれないんだよ!」
「あなたのためではありません。嘘を吐いていた方が、留美さんご自身が楽だからです」

逃れられない運命を受け止めたかつての自分と重ね合わせ
あの時の負荷を、谷口家へ与えたくない。
その一心で、依子は、もたつく巧を窘め、結婚への準備を進める。

それに従いつつも、追い付けない感情に、屋上で隠れて独り泣く巧・・・
あーもー!なんてこの人やさしいんだろうか(>_<)
巧の、幼いままピュアな愛もまた、純潔で
ああ、人が死ぬことの喪失感を綺麗な部分だけ感じ取れました。

巧の優しさって、こういう純朴さにあるんですよね~。
ホント、根は良い人だし、頭も良い人だ。


一方、その過程で巧父が健在なことを知った依子。
・・・・・ちなみにここの依子の表情がめっちゃ可愛すぎだ!
「おやあぁぁ???」っていう依子の目付きと首の傾げ方がスッゴク良い。
めっちゃ笑った。可愛過ぎる!

ちなみに、この展開で必死になる程、依子にとっては過去の清算を重ねてもいるようで
何だか胸が痛くもある。
やり方が間違っているだけで、今も寂しがって母から巣立てない、小さな女の子のままだ。

依子のそういう心の不完全さを露わす要素を
敢えて同じ親に関することにすることで
巧とのリンクもあるし、比較にもなり、スッキリした展開ですよね~。
分かり易いです。


巧父、登場。
生きてたよ!しかも巧そっくりだよ!ここは大爆笑。
だからぁ、この作家にキャラ設定をやらせたら右に出る者はいないってw

「知らない。知りたくもない。本当に死んでいるかもな」
「生きてます」
「どうかな」
「ブログやってますから」←実名でw
「え?ブログ?」
「これ、そうですよね」
「『世捨て人の晴耕雨読』?なんだこれ?」←しぶとい父w
「本や映画のレビューを沢山書いています」←そっくりw
「くそのようなやつだな」←お前がいうw
「あ。チャット出来る」

もう、ここのポンポン弾む会話が可愛過ぎるよ!


で。
父に女がいると知った巧は、母には絶対合わせないと宣言。
しかし、自己経験から、依子は、留美が未だに夫を想っている気持ちを知り
父に相談。

「お父さんの推論で良いので教えて欲しいの。
 13年前に離別した配偶者の写真を今も大事に保管し見つめている人物の気持ちを」

ここで聴き取れなくて(理解できなくて)3回聞き返した依子父に大爆笑。

こうやって、ちょこちょこ笑わせておいて
視聴者の心境を微妙なスレスレラインで保つ流れが絶妙。
小技にエッジが効いている。
そうして視聴者のテンションを一定の高さに低空飛行させる意味は、その直後に分かる。


結果、依子は連絡を取った方が良いと結論付ける。

病院へ巧父を連れてくる依子。
今更どの面を下げて~とか、私は私なりに罪を背負って~とか
土下座してテッパンな謝罪の意を申し立てる父に、巧がキレた。

「こいつのこう言う所が、も、大っきらいなんだよ!全部芝居がかってんだ!
 必要以上にボロいアパートに住んで エアコン付いてるのに石油ストーブ使って
 ケーキでも羊羹でも用意出来るのに、落花生出してやがんだぞ!←wwww
 挫折した自分に酔っているだけなんだ!!
 何が苦しみを背負った13年だ!本当の世捨て人はな、ブログなんかやったりしないんだよ!」←www

確かにな。

エセ世捨て人だと、父を糾弾。
それが、ほぼ事実だから余計笑えるw
実際、巧が推論した通りで、酔っている、とまでは言い過ぎだとしても
ほぼ、状況を利用しているのは確かな、巧父。
13年も経てば所詮強かなもの勝ちなのが世の常だ。

ここは、巧の怒り・・・というよりはツッコミみに、ひたすら吹きましたw
父、おもろすぎる・・・w


ところが、それを見ていた依子が一喝。
これですよこれ!これが、その後の転換期としてたった一言の爆弾になった。
ここの一言で、物語も画面も一変する。
そして、今回の主軸が表れる。

「あなたのせいでしょ!!
 彼が教育学者としての道を捨てたのも
 夫婦関係がこわれたのも
 留美さんがひとりで苦労しつづけてきたのも
 元はと言えばすべて、あなたが原因じゃないですか!
 あなたのほうこそ、面会を拒否する資格はありません!!」

酷い台詞である。

まず、脚本的にズルイのだ。
「あなたのせいでしょ!」
この場面で、依子にこの台詞を言わせることで
その場に居た人間全員と、そして、それを見ている視聴者にまで
一瞬にして、巧に責任転嫁を起こさせた。

この一言で、巧のひきこもりが悪いのだという「結論」が確定してしまった訳ですよ。
そうさせるだけの効力を持った台詞だった。

ここで依子にそれを言わせることで
表向きの狙いは、依子の死生観、つまり死に直面した時の人間行動として
悔恨の情が残らぬ理性的行動を促す、巧母への慕情を表現させる意図であり
同時に
その後に述べられる、巧の死生観との対比を浮き彫りにしたかった訳ですよね。

でも、巧の生き方を、突破口という切り口として糾弾してしまったために
物語の全ての源が、巧を根源とした不利益の象徴のような誤解を与えてしまっている。

それがズルイし、姑息である。
それを、狙ってもいる脚本が、ニクイってゆーかキレまくっているつーか。

・・・あの。
平たく言いますと
親の不仲を子供の責任にするな。
それこそ、ひきこもりは関係ないだろう。
仮に百歩譲って、巧のひきこもりが夫婦の亀裂に口火を切ったのだとしても
それを理由に、子供の責任で自分たちが不幸になったなどと結論するのは変。
間違っている。

巧がある程度の大人だから、事実関係が分かりにくくなっているが
飽くまで、子供の不出来と親の離婚という切り口、つまり子供と大人という対比で論じるのであれば
ふたりの別居は二人の問題であり、二人の不甲斐なさであり、二人の至らなさである。
巧は全く関係ない。
むしろ、それを子供に気付かせるような態度では親の資格ない。

逆に、巧はもう大人なのだから、彼の行為で父の職業に傷が付いたというのであれば
それこそ可笑しな話で
その理屈で言うのなら、父の失職は父の責任である。
彼に才能がなかっただけの話である。

その辺を巧妙に暈し、如何にも巧の不始末で全ての悪夢が始まったかのような展開は
不健全だし、歪んでいた。

親の甘えを子供に課すんじゃない。
それを、依子の一言が、一気に吹き飛ばし、単調な理論にさせてしまった訳でして。
イラっとさせられるし、相変わらず上から目線だし。


依子の一言で視聴者までもが、その歪んだ理屈に誘導させられてしまった。
そうすることで齎されるのは
理屈側から見る、感情論・・・わたわたしただけで死を迎えてしまった無念への救済であり
巧の解釈した反論の説得力だ。

勿論、依子の意見をそうやって単調な言い分にさせたのは
その後の、死生観についての彼女の考えを逆転させるための前振りの意味もあるのでしょうが
それでも、ちょっと、大きな一手である。

それをこの脚本家さんが、分かっていない筈はなく・・・筈はないので
これが狙い通りだとなると
だからなんってシビアで重たくしてくるんだー!!!ってなる訳ですよ。

依子も未完成だし、巧も未完成で
そんな不完全な二人が共にあることで、一つの社会単位を作り出す。
結婚の社会的責任はつまりそういうことである、という、
如何にも教科書的な結論をするつもりで派生しているこのオプションは
ニートの重たさと、結婚に因る寄生、それを受諾する働く側のリスクを
さり気なく補足してもいるようで、何だか色々重たいです。

このキレっぷり。だから脚本が練り込まれているよ・・・!
スバラシー!


そして、依子、気付きの瞬間です。

巧、婚姻届を破る。←よくやった!気持ちいい!
ここは、巧の潔癖で自尊心あ姿勢が誇らしく思えました。
よくやったっ。

「君はまるで母の死ぬのを待ち望んでいるかのようだよ!」
「なんですって」
「何でもかんでもテキパキやりやがって・・・生き生きしちゃってるじゃないか!哀しくないのかよ!」
「私はただ悲しんで呆然としているのは時間の無駄なのではないかと・・・」
「哀しくて、呆然として、やるべきこともできなくて、ただただ途方にっくれてばかり・・・それが人間だよ。
 大切な人の死って、そうやって迎えるもんだろ・・・・!
 その方が母さんだってよっぽど嬉しいはずだよ」

君のやり方は間違っているよ。巧は必死に訴える
それは逆に、何も出来ないと13年も嘆いている依子父と、別れを消化出来ず未だに母の面影を追う依子の
当時を責める気持ちを、
逆に肯定する台詞な訳で。

感情的であることを、卑下することはないし
泣くしか出来なかった過去を責めることもない。
巧の解釈が、今依子を救っていき、それを依子はちゃんと受け止める、この瞬間。

あーもー、素敵。
感情的な行動は、私も含めて否定されがちですが、感情的なことが人を救うこともあるんだな~。
巧の言葉ないつも人に寄り添うものだ。


理屈で積み重ねた結論では得られない答えが世の中にはある。
経験しても、そこから得られない人も居る。
人に因って感じ方は様々で
同じものを見たからと言って、同じ結論に至るとは限らないんだ。

それは、私の心にも沁みました~・・・・。
一つのことに傷ついて、悲しむことしかできなかった過去も
同じ経験をした別の人にとっては、別の結論を得ていることは、多々ある。
どっちが悪いとか、正しいという理論的解釈ではなく、世の中は混沌に満ちていて
人も混沌で出来ていて
だからこそ、独りではなく、共に生きる意味や価値があるのではないか。

・・・・・あれー!
何気にしっかりと結婚に付いて語ってるよこのドラマー!←何故かびっくり。
この、押しだし感も、ワザとらしさも、説教臭さもないさり気なさが
もう、ホント、たまらん!!

「お父さん」
「どうした」
「頭が真っ白になって、やるべきこともできなくて、ただただ呆然とするばかり・・・
 人は大切な人の死に直面すると得てしてそうなるものよ・・・。
 そしてそのことを、恐らくお母さんも恨んではいないわ。それもまた見送り方の一つなの。
 だからお父さんは後悔する必要はないわ」

とても素敵な着地点でした~。(>_<)
大切な人が死ぬ時って、誰もが絶対後悔を覚えると思いますが
その優しい救いの賛歌となっていく。

巧の優しさが、依子をこうやって救っていくんですね。
理屈で杓子定規な考え方しかできない依子に、巧は必要なのだという説得力もありました。
それを裏付けるように
二人の結論が、ここで逆転していく。
真逆になる。
依子は逢わせなくてもよかったと。
巧は逢わせて良かったと。

谷口家も、藪下家も、一歩未来に進めていて、トータル的にはなんてほんわかとさせられるラストなんだ。

だから巧は破り捨てた婚姻届を、神業レベルで修復して(ジグゾーパズルより難しそうだぞ)
依子宅へ。

こうやって、喧嘩して仲直りして、そうして撚りを戻して。
恋愛の醍醐味、ちゃんとやってるってことに、二人だけが気付いていない。
なんて可愛い恋模様。

ちなみに。
オチはなんと、母・留美が末期癌ではなさそうなのは、冒頭に読めましたが(雰囲気から)
巧父ともちょくちょく逢っていたという、ちゃっかり母ちゃんv
13年ぶり感がまったく感じられないのは俺だけか・・・という言葉と共に語られた真実は
何そのアットホームぶり。

「悪夢だ・・・」

「13年絶縁してたの僕だけか!末期癌より衝撃だよ!」

「母さん、なんちゅーブラジャー付けてんだよ!!」

巧のツッコミも冴え渡って病院に響き渡るwww
死ななくて、良かったというホッと感もあって、なんだか泣き笑いしちゃいそうな騒動でした。

毎回、必ず重たく落としてくる所が本当に心を抉られるようで
そういうものを紡ぎ出せる脚本に、ホント感動です。
なんかいろいろざわざわさせられるー!

でも、この人の物語は、醜い心や感情は出てきても、人を見る目の愛しさがあって優しいです。
楽しい!
[ dramaⅣ-winter ] CM0. TB0 . TOP ▲
2015*02*26(Thu)
デート 第6話 感想
お雑煮のシーン。本当に感動的だったかー?私は最低だと思った。子役にはグッと来たけど。
凄く自分勝手だったし、人との関わり合いのハードな面を目の当たりにさせられました。
所詮、社会は自己愛の塊なのである。
自由と身勝手とは正に紙一重だ。

相変わらずこのドラマは、突き抜けたコメディの裏に重たいものを残してくる。
そこがいいんだけど、見終わった後、その重すぎる命題やら切り口に、しばしばフリーズしてしまいます・・・・。
今回は最初から最後まで笑えないネタの応酬ということもあり
なんだか両頬にカウンター喰らってノックダウンですよ・・・。
人の心をなんて的確に抉る脚本なんだ~。



第6話!
折り返し地点も過ぎ、いよいよ終盤に向けての基礎固め回と言ったところですね。
前回の四角関係を膨らませ、風呂敷を広げるというよりは
依子と巧のラインに絞って、丁寧に進められていて
物語としてとてもスッキリしていて良かったです。


序盤はまたしても、とにかく軽快なテンポで台詞の応酬で笑わせるストーリー。

「僕も元日は男はつらいよを見ることにしてるので」
あれ?あれ?あれれーwww

そっかぁ!前回の巧くんの口ぶりが、どうも寅さんを真似ているような言い方だったので
前回のレビューで、寅さんみたいwって笑ったんですけど
あれはポーズだったのか!正月に向けて、気持ちがもう寅さんに向いていた心の現れ??www
そんなちっこい伏線wwwだったとはw

正月の集まりで「一年の総括と新年の抱負」www
こんな家族ってw 藪下家の慣例ってw 
天皇陛下と共に短歌とかも詠んでいそうであるv


でも、笑えたのはここまで。
ここから先は、私には笑えない・・。

「父の映画の知識を愚弄し、百人一首で惨敗し、トロフィーを壊し、タロウを死の縁に追い・・・
 どうやったらこんなに色々巻き起こせるんですかっ」
「自分でも驚いているよ!」

わわわわ私がいる~~~・・・・。
え、巧って私のことだったんだろうか・・・むしろ私がモデル?
何処で情報漏れたんだろう(泣笑)←割と真剣に

多くの人は、何をやっても駄目な巧に、芸人がネタを披露したように笑って終わったんでしょうが
私にはとても笑えない。
あのですねぇ、世の中にはこれを地でやる人間がいるんだよ!!ここに!!
見てて泣けてきたよ・・・・これ私だよ・・・・。

本当に不器用でして、何をやらせても失敗して、センスないわ物を壊すわひっくり返したり零したり。
トラックに頭から水を掛けられ、大事なプレゼンで停電が起こる。
良かれと思ってやったことは必ず裏目に出る。
なんでだよってツッコミが出来るのも最初のうちだけ。
何でこんなときにまでこんな有り様なの?と本気で泣くこともしばしばだ。

画面でテンポ良く巧が粗相をやらかす度に、私の胸がグサグサと突き刺さった~。
突き刺さった~。

・・・・古い話で恐縮ですが
例えばイタKissの琴子なんかもこのタイプですよね。
あれも、コメディ宜しく笑いのネタとして位置付けられていましたけど
あれは、入江くんがクールなフォローしてくれるから、見てられるんだよ!夢を見れるというか。

でも、これは、フォローなしだよ!誰も巧を助けない!孤高で孤独!
なにこの残酷な放置プレイ・・・。
辛いよ~!
ああ、だから「男はつらいよ」ネタなのか・・・・。(爆)


しかもまた、その横で鷲尾くんの営業スキルがハイスペック!!www
ウケる!ウケるけど、鮮やかなテクを眼前で見せつけられる、この切なさ!この身の惨めさ!
華麗過ぎて何も言えねぇ!
ちょー出来過ぎくんだったよ!このイケメン!

自分が自分を責めているところにこの仕打ち・・・残酷だ・・・。
こういうのって、誰が悪いというわけでもない。
ただ、世の中には向き不向きがあるだけだ。だからこそ身に浸みる・・・・。
世の中は、人ではなく現象そのものが敵である~。


しかし依子。
「ねぇ、依ちゃん、鷲尾さんとお付き合いしてみる気はなぁい?」
「鷲尾さん?」
「そう、鷲尾さん。考えてみたことあるでしょ?」
「今言われるまで、一度もなかった・・・」←www 初キス相手にこの評価w
「何でないの?真っ先に考えるでしょ普通ー?」←この伯母さんの言い方www

依子・・・ナイスジャブだぜ・・・・。
これまた、コテコテの伯母さんでした!いるよね~こういう伯母さんw
良いキャラでした。


対する巧。
社交慣れしていないところが、実に良く現れていて、だからこれ、私ですかーっっ!!

「新宿と渋谷を通過するなんて、そんな恐ろしいこと」
分かるよ~分かるよ~。私も人混み苦手でしてね~。
知らない土地ですと、本気で巧のように酔っちゃいます。
埼京線のラッシュは殺人的とか、常に臨戦態勢の都市部交通事情。何故か平日昼間も混み合う山手線。
日本のサラリーマンほど頑張っている類を見たことがない。

普段なら会話の温度も察せる巧も、オタクネタには熱いw この不運w
「マックウィンと言えばね、大脱走とねぇ、荒野の七人」
「っていうかマックウインと言えばブリットでしょう」
「ブリット?」
「ブリット見てないんですか?ゲッタウェイは?民衆の敵。パピヨン。
 それでよくもまあ、マックウィンが好きなんていけしゃあしゃあと言えたもんだな」

あはは~。オタクに有り勝ちな温度差ですよね。
・・・まあ、確かにちょっと言いすぎではありましたが
普段の依子の毒舌に比べれば可愛いもんですw

むしろ、社会性のない巧より、社会人として生きてる依子がアレじゃ、性質悪いだろうw


「うちの2階にレンタルショップあるんだもん」と何気にポジティブ解釈している谷口母に笑いました。

藪下家のハイレベルな百人一首とかは、とんでもねー家族だ。
上の句ほとんど詠んでないYO!
この辺境地ぶりと、谷口家のアットホーム感という対比も、大変興味深い設定です。
依子と巧のキャラの補足になっているだけでなく
谷口家の方がおよそ一般家庭の模倣である所に、藪下家の特異さが引き立てられる訳で
その割に各キャラクターに付与している要素は
むしろ巧の方が一般的ではない。

この捩じれた空間が作り出す奇妙さとか、違和感とかが
総合として、なんだか社会構造の混沌さを炙り出しているようでもあって
こんな突飛な設定にも関わらず、妙に世界にリアリティを与えてくる。

「人生は、地獄よりも地獄的である。ばい、芥川」←久々出たーw



さて。そんなこんなで物語はいつもの終盤戦へ。
例に因って例の如く、やはりここから描き出される抽出は、重くてシビアでシリアスだった。

このギャグやコメディ色の部分とシリアスモードの配分も、実に絶妙で
ちょっと重たい方寄りなテイストに仕上げられている感じも、私好みで気に入っている所v
脚本にメリハリが効いているものいいですね~。

前話で、藪下母の存在意義を匂わすような前振りをしておいて
今回、母とのエピソードという流れも、無理がなく、とてもスムーズです。
脚本が緻密で強引さがないところも好きだナ~。


エリートキャリアな依子にとって、母は唯一勝てない、そして勝ち逃げされた執着の象徴なのでは
みたいなこと、前回のレビューで書きましたが
それと、もうひとつ、重要な切り口があったんですね。
依子にとって、母は挫折を与えた存在でもあったと。

そうなると、依子にとって、現実世界ってあんまり意味がないものな気がします。
彼女が求めるものは、みんな母にあるのだろうと。

「量子力学に因ると万物はすべて粒子によって出来ているのよ
 つまり人は、その人を形作っていた粒子が気体と言う姿に変形することにすぎないの
 お母さんの粒子は存在し続けるわ」

父へ依子が言った依子的死生解釈。
死を受け入れられないことが伺える。そしてそれは今も尚。
無とは虚とは。
彼女の中では存在し得ない。


そんな依子と母の過去を巧に語って聞かせる父。
これがまたかなりの残酷行為。対する巧の大人な態度がまた、やるせなく。
耳を塞ぎたかった・・・。

「癌だったよ。気付いたときには手遅れでねぇ、あっけなかった」

ここは・・・依子は、巧の母の容体については父に言っていないという解釈でOK?ですよね。
巧の事情は、健康優良児のニートだと。
彼の母親もまた病で苦しんでいると知っていたらこんなこと言いませんもんね。
死に脅える人に向かって失礼だ。
ちょっと無神経です。


父は続ける。

「母親の願いどおり、普通の女の子として生きようと必死になっているんだ」

わかってないな~。
依子が今頑張っているのは、母のためではなく父のためなのにね。
母の理想を追いたくて、進んでいる訳じゃ、もうない。
でも、ここはこれで・・・これが、良かったです。
父の愛というカテゴライズでは、定番な台詞であり、強引ではない。


この想いの違いもまた、切ない擦れ違いへの前振りとなって。

「私はね・・・もうあの娘が傷つく所を見たくない。絶対に幸せになって欲しいんだ。
 谷口くん、君がどう生きようと構わない。
 しかし自分勝手な理由であのこと付き合っているのならやめてくれ
 あの娘のことを本気で思ってないなら、好きでないのなら・・・・消えてくれ
 まして、変わった子だから上手く騙せると思ってるなら、許さない。絶対に、許さない」

身勝手な台詞ではある。
巧が依子の人生を振り回す権利はないと主張するように
この男が巧の人生に口出しする権利も、またない。
しかし、これは、客観性を持った意見ではなく、父親の愛情という名の元の自己主張である。
つまりは、何の理屈や理念もない、ただの愛情故の利己的な我儘にすぎない。
世の父親像というものは、よくこういう形で描かれる。
典型的な偶像。

だから、まあ、いいんですよ。所詮、感情論だと分かるから。
その分、盲目的で、巧の母親が病に伏していることを知らぬままに、妻の死の話をし
果てには娘の加護だけになる。


それが理解出来るだけに、巧が返す言葉には、自己がない。

「料理・・・普段やってません
 僕は誰かに寄生するために、結婚したいんです
 依子さんのこと好きなのかどうか・・・・・多分、好きじゃないと思います。・・・・すいません。
 ただ、騙せるなんて思ってません。
 僕みたいなの相手にしてくれるの依子さんぐらいでした。・・・・・・消えます」

そんなの嘘じゃん!
何その優しさ!
視聴者だけに分かる、この優しい嘘。

依子のことが、もう大事になったから、去る決意が出来るという理屈でしょう?
好きじゃないなら、好きだから結婚したいと言えば良かった。
そうすれば、波風立てずに目的を遂げられた。
でも、父の想いと、依子への情から、巧は嘘を吐くんだ・・・(>_<)

キスしたいとか、もう一度会いたいとか、そういう感情を持っているのに
大事だから、引く。
自分のために、居るんじゃなくて、依子のために引く。

何その男っぷりー!
そして、何この、藪下親子との利己愛に於けるこの落差!
見ていて切ない。
こういうことされると胸が痛い。


巧の優しさや人の良さってこういう所に出るんだなと思う。
決して、直接的に相手にダイレクトには響かない、むしろ、気付かせない、気付いてさえもらえない部分。
それを依子だけが理解しているとか、そういう少女漫画展開してこないところがまた
このドラマのシビアなところですが
そういう巧の人間性は、決してバカにされるものでも卑下されるものでもない筈だ。


例えば、谷口家のお雑煮を振る舞われた時も。
「藪下さんはどうですか」
「決して美味しいとは言えません」

「不味いです。率直に申し上げると、藪下家では通用しません」
「ええぇ?そうかなぁ?」
「お母さん、自覚ないかもしれないけどあんまり料理上手くない。多分味音痴だと思う」
「うっそお!今までそんなこと言ったことないじゃない」
「小さいころから思ってた」

この優しさ!
相手をおもんぱかれる、この優しさ。
母が作ってくれたからという理由だけで、母が傷つくかと思ったから
ずっと真実は告げない。
こういう奴なんだね。そして、自分だけが貧乏くじ引けば丸く収まるならそれでいいとか思っちゃうタイプだ。

それに対し、依子のこの台詞!
何、堂々と他人の家のお雑煮ディスってんの!!?敬語使えば良いってもんじゃねーよ!
最悪だ。
歯に衣着せぬ明け透けな所が彼女の個性であることは仕方ないにしても
もう少し言い方ってもんがあるでしょうに。
こっそり適当な理屈を付けて席を外し、巧にだけ真実を耳打ちするとかさ~。

しかも本人の目の前で!
酷過ぎるよ、人として!人としてのマナーの問題だよ。


依子も確かに、父の想いを優先し、レシピを黙っていた訳ですが
それは、自分の家族だからという理屈に他ならない。
その理屈は突き詰めると、唯の自己愛である。父の悲しむ顔を見たくないという。
他人に対する愛情ではない。

これを笑えるのは、所詮他人事と思っている連中だけ。
自分や自分の親に、恋人としてやってきた人物にやられたら、正直本気で人格疑う。



だけど、依子の中では巧に対する情というものは確実に育っている模様。・・・見捨てられない程度には。

「帰るのは、最後まで作ってからにしてください。お雑煮。
 私は努力を無とすることを由としません」

依子らしい引き止め方で、お雑煮再挑戦。
父親が帰れと突き放した目の前で、彼を引き止めたっていうのも
実はさり気ないアピールではあると思う。
依子の中の巧の大きさを。


それを下地として、さあ、真実が暴かれる時!

巧が作った、依子が伝授したお雑煮は
藪下家の・・・というより、藪下母の味だった。

それは、17年、封印してきたレシピを巧のために解いたということでもある。


好意的な解釈をすれば
上記したように、依子の中では母の死を受け入れられておらず
彼女に現実世界はあまり意味がない。
内向きに向かうそのベクトルの行方はどれも母親だ。

思えば、物理的にひきこもり、社会との接点を絶っているのは巧の方だけど
心理的には、依子の方が閉じているのかもしれない。

その封印を、今回自ら解き放ったとも言えるのだとすれば
それは、依子が外を向き始めたことでもあると言えるかも。
父でも母でもなく、巧を優先させたのだと。


「食べたら泣いちゃうから」
「あの娘の涙を見る位なら君の味が食べられないぐらい・・・・」

レシピを書き変えた父。
書き変えたことを知っても父の想いを汲んだ娘。

行き場を失った愛情の矛先が閉ざした時間の停止は、純粋なまでの愛の行為で
とても哀しく、美しい。
そんな仕来たりを、ようやく破る時が満ちて
それは、父の想いよりも、巧の存在を選んだという、家族からの脱却だ。
ああ、結婚って、本来そういうものかもしれない・・・。

お父さんの涙よりも、巧を気に入って欲しい想いの方が強かったというシーンでもあって
依子の気持ちがツンデレとまでは言わないけど
デレがないだけで、ちゃんと巧に向かっていることを感じさせたシーンであった。
父より、巧を選んだんだ。

依子の中で、卒業の時が近いんだなぁ。

父の目の前で、巧を引き止めたこと。
そして、非生産的なことはしないという依子が何故か巧に雑煮を教えたこと。
確かに雑煮は妻の味がしたかもしれないが
それだけでなく、依子を見て、父は巧を許したのだろうと思える着地点も
丁寧な流れだと思いました。

依子が巧に教えた――ただ一つのその行為を以って
父が、自分よりも巧を選んだ依子の想いを知り
鷲尾くんが、巧側に依子が付いたその意味を知り
一気に巧に独り勝ちさせたラストの収束は、見事でした。



でもさ~~~~~。
そういう依子目線で解釈すれば、心境のシフトはとても繊細で綺麗なものではあるが
客観視してみると、大分趣は変わってくる。
巧に対しても、父に対しても、酷過ぎないか。

こんなにも泣く程、母に恋しさ募り寂しがって辛いのが分かっているならば
何で人様の親御さんにあんな心ない台詞が言えるのか?
目上の人に対し、「育て方が間違っている」だの「料理が不味い」だの。
親御さんだけじゃない、他人に対して、何であんな辛辣な台詞が堂々と吐けるのか。
「ハゲ」だの「ランク付け」だの。
しかも上から目線の。

死んじゃったら、元も子もないんじゃん。理屈も理論も、関係ない。
それが分かっているのに、生きている人間の立場や想いに、馳せられない。

母親を亡くし、可哀想なのは自分だけか。
「父が泣くから」――2話でそう言って巧のプロポーズを断ったが
今回だって、お雑煮食べたら、自分が泣いちゃうって分かってたんだね。
それを見た父が、心苦しむから。

自分の親にはそこまで気を使うのにか。親のことならそこまで分かるのにか。
そうだよな、それって巡り巡れば、それを見て自分が非難されることになるもんな。

でも、だったら、ここは、意地でも涙隠せよ。
巧の前でも、父の前でも、何でもない顔して見せろよ。
結局は自己陶酔してるだけ?


父の前では、泣けない・・・。
でも、巧にはこのお雑煮で父に気に入って貰いたい。それが、私が協力できる唯一のことだから――

なら、父の前では意地張って、泣けなくて、後でこっそり、影で泣く、とかだったら、胸を打たれたと思う。
自分の選んだ選択肢なんだと、真摯に受け止めて
でも、そのしわ寄せを父に負わせるのは忍びなく
自己責任として、せめて、涙は見せない。

そこまでしてくれよ~。

そうやって我慢している所を、礼を言いに来た巧だけに見られるとか。
でも、泣いてませんって強がって――
・・・・なーんて展開にしてくれたら、依子の普段の能面みたいなキャラとの一貫性も図れたし
感情的な部分の表現が疎い依子に合っていたとも考える。
意地張って強情な女の子って可愛いじゃん。


なのに、自分のことだけは何故にこんなに号泣?
そんな感情豊かなの?
結局自分が可愛いだけ?

こんなに大泣きされるほどに、冷めた。


依子のキャラは、感情とは対極的にある理性で構築されていると考えられるから
普段の辛辣な台詞もキレがあるし、重みもある訳ですよ。
妙にシビアなのも、感情を極力排除したものだから。

であるならば、こういう感情で動く場面はもっと慎重に取り扱うべきだったと思う。
母のことだけは感情が割り切れないというシーンであることは理解できるが
他人には無頓着という風になってしまった。
物凄く身勝手にしか見えなかった。
自分のことだけはここまで泣けるなんて。


先にも書きましたが
これが父の言動ように、親の愛情という極端な感情表現であると分かるものは
問題ないんですよ。
幾ら酷い言葉でも、娘をもう泣かしたくないという一心で護ろうとしている、
必死な親の愛の姿がもの凄く伝わるシーンになるので
父の言葉も身勝手ではあったが理解出来るものだった。
返って、多少身勝手である方が、本音っぽい。

しかし、依子の場合は
これまでの辛辣な台詞の数々は皆、客観性を持たせた、謂わば正論であったがために
感情を入れてしまうと
本当にただの我儘になってしまう。

自分らばっかりが可愛いのか。
まあ、人ってそんなもんだよね・・・っていうシーンなの?そうなの?どうなの?

え・・・と。あの。また私だけ視点がズレてますか・・・。がく・・・っ。( ̄△ ̄;)


要は、何故巧が藪下家のお雑煮を再現出来たのかという謎に対し
依子の作為という部分があるからこそ、そういう生々しい差異が見えてしまった訳で
だったらいっそ、ここはファンタジーなオチにした方が良かったのでは、という気がする。

た~と~え~ば~。
巧には、いつもの間違った配分の方のお雑煮を作り上げ
ああ、依子の味だねって言って、丸く収まるのを狙う。

ところが、何故か巧が作ったお雑煮は母の味と同じになってしまっていた。

どうして?私が17年も作れなかったのに。同じレシピなのに。
私に何が足りないの?
お母さんは何かした?
いいえ、私は何もしてないわよ。きっと運命がそうさせたのね。←大人の余裕の笑み
人生にはそういうことも起こるものよ。

一心で作った子供のころはあった心が、今自分に足りないものだと気付いた・・・

・・・・とかで、充分ほわんとなれたんだが。私は。
でも三週連続でファンタジーオチは流石に不味いか。


まぁ、あの。とりあえず
そんな自分勝手なことばかり言う藪下家親子と
利己は一切隠し、依子のために自己さえ消した巧との対比が凄まじく
なんだかとってもしんどい回でした。

こんなに心が直向きなのに、巧の想いは誰も掬わないんだよ!
スル―なんだぜ!
何このサディスティックな結末ー!

所詮、利己的に生きた人間の方が得をする社会なのか。
これにて、依子→←巧だった構図が 巧→依子へシフトしているのも
何か変。イーブンだったんじゃないのか。

絵馬に書いた文句が、「結婚できますように」の巧に対し、「世界平和」
最後まで、報われない・・・・w 脚本がキレまくってるよ!
そこまで落とすかっ!って感じでした。
がく・・・っ。

でも恋愛ドラマとしては、確かにラストは男にキメてほしいので
これはこれで良いのか・・・。


目の前で依子が巧を連れて行った時の、後ろの口を開けたまま呆気にとられる父とか
号泣する依子を上目遣いで不安げに見上げる巧とか
脇の繊細な感情表現がとてもナチュラルで、彩りと深みを感じる物語でした。

余談。
無双状態だった鷲尾くんまで敗北感を与える効果を生ませているのは
面白い決着の付き方でした~。
鷲尾くんは正々堂々と戦えばいいものを、バックに兄貴を付けている姑息さが
妙な軽さを生んでますね。
そして鷲尾くんは音痴でした。w
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