Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2014*12*21(Sun)
Nのために 第10話 感想
お前か安藤ー!!!
安藤の将来を護りたくて内緒にしていたN作戦2が、知らないばっかりに安藤自らの手で悲劇を呼んでしまった。
事件にこういった不確定要素が思わぬ影響を与えることは、よくある展開ですが
それにしたって、切ない。

「杉下、本当に困ったら誰に助けを求める・・・?
 誰に頼る・・・!俺に電話を、かけてこい・・・っ」

プロポーズネタ、つまり三角関係がこんな形で実を結ぼうとは・・・っ。

直前にエレベーターで西崎さんとまさかの遭遇をしておいて
尤もそれで煽られちゃったんでしょうけど(自分だけ部外者?って)
でも、ここで何かが計画されていると知ってて、知ってしまったからこそ
悪魔の囁きみたいな、魔が差して、チェーンをロックしてしまった・・・。
ああぁあぁぁ~・・・・。←ニワトリが首を絞められたようなトーンで

おーまーえーかぁぁぁ。

や、ちょっとはブラック安藤想像してましたけど
彼だけは能天気キャラではないとはいえ、明るい道だけ本能的にチョイスする人だと信じてた~。
彼だけは、希美や西崎と違って
道を踏み外しそうになかったですし、やるとしても、成瀬に直接対決申し込むと思っていたから
こんなにも賭けに出るような真似、しないと信じてた~。

そこが人間の多面性というか、脆さと言いますか。そういうことなのか。
作者の人間観察視点が惜しみなく投影されていて、安藤の瞳が変わった瞬間
カタルシスにも似た鳥肌が立ってしまった・・・。わわわ~。

出世街道まっしぐらで、いわゆるホワイトカラーすぎて
ロボットのような安藤に、一気に人間味が増し、私的好感度は上がりましたが。(笑)

そして悲劇の火蓋が切って落とされた。



事件は、結論から言いますと
傍迷惑な夫婦の一人劇場に付き合わされただけの自爆に近いものでしたが
純真な気持ちで、安易に関わってしまっただけに、巻き込まれた3人+1人の運命が
余りに切なく残酷に描かれる。

擦れ違い、裏切られ、罪悪感だけをそれぞれに残して。

それぞれに個々の罪悪感が芽生えていく過程がもう凝ってて繊細で
素晴らしいの一言でした。

また、人の人生に、こんなに容易く触れてはいけないし
触れるなら、相応の覚悟が必要なのだと、そのくらい一人の人間の人生って強大なのだと
訴えている様な作風は重く
(特にDVなどはデリケートな問題ですからね。当然といえば当然)
それでも、少年探偵団のようなノリで首を突っ込んだ彼らに
果たしてこんな天罰を与える程、無神経なものだっただろうかと考えると
作者の訴えようとしていたことは、中々に辛辣だ。

同時に、歪んだ認識の人間との対話の難しさみたいなものも感じ
人間社会の多様さとか複雑さを、そこで自己を貫く方法論などを
強く感じました。

台詞も隅から隅まで秀逸で、「原作にはない」とテロップが出てましたけど
エンディングまで、希美と西崎の人生が綺麗にまとまっていた気がします。
そして、どんなに美しく纏めても、残り僅かと言う短さが、また、何とも美しい結晶になってて。

このドラマは、西崎と希美の、心の傷を終わらせるためのドラマでした。

ごめん。TBSのこのドラマ枠は後半いつも失速して残念みたいなこと言ってごめんっ。
確かにちょっと間延びして、後半、無駄な引き延ばしもありましたが
(さっぱりまとめて全7話か8話でまとめたら濃密だった気がする)
このドラマは着地点まで素晴らしかった。ちょっと乙女チックだがw
美しさに拘り、ブレなかったのもいい。



事件の真相も、なるほど~って納得できるだけのものでした。
また、ここの西崎さんが良い味出してて!とんでもなく感情移入してしまった。彼の愛のケジメに絶句!です!
小出恵介さんの表情が素晴らしく、際立っていました。

花屋に扮装して、野口邸に侵入成功。奈央子をいきなりハグ。
いざ、奈央子の手を取り、部屋を出ようとしたら・・・・「そうじゃないの」
立ち止まる奈央子。

「あの娘、いつもあたしに隠れて主人と連絡取ってる。今日の食事会もあの娘が主人をそそのかしたの」

だから希美を連れ出してくれと。自分ではなく。

そう来るかー!
助けてというキーワードを境に、双方描いていた願いは全く対照的だったんですね。
充分想定内の展開なのに、一端「助けて」って言葉で一拍(一話)置いただけで
このインパクト!

すっごい!騙された!

確かに、奈央子が連絡を取ってくる前までは
私も似たようなこと、想像してましたよ~。
こういう自己実現をDVに求める人間が、外へ救済を頼むかなと。<8話レビュー

「助けて」っていうから、私もすっかり騙されちゃいましたが
希美を引き離してくれっていう、奈央子の歪んだ感情が、見ていて気味悪かったです。
しかしとってもストレートで分かりやすい感情。
やっぱり最後まで目が醒めないままなんだ・・・!

歪んだままの愛情に縋る妻。歪んだ愛情を与え続ける夫。
なんちゅー傍迷惑な夫婦・・・っ。

また、ここで、希美へのドレッサーネタも繋がりましたね。
あの贈呈は嫉妬かな?と思っていたけど、どちらかと言えば憎悪でしたね。
奈央子にとって希美は、自分から主人を奪おうとする、恐怖の対象なのだろう。

奈央子の心の闇の描写については、大変ストレートで一般的で分かりやすく
それを理由に、混沌へ巻き込まれる勇者たちの混乱が、よく伝わりました。


でも、ここまでなら良くある事件物。
この物語が凄いのは、ここからだった。


とりあえず外に出ようとする西崎。
チェーンロック済み。
「逃げられない・・・っ」

逆上した野口に、ぼこぼこに殴られる西崎。

手を出せないというより、そんな喧嘩さえも、したことない、ひきこもりっぽさ全開。
この辺の頼りなさが西崎だわ~。
子供のまま止まってしまったという人間を、如実に表している気がしてならない。
戦うということを、彼もまた、知らないのだと思う。

この時点のこの描写が、後のクライマックスを彩る伏線になるクダリは壮観。


野口夫、今度は奈央子の元へ。
その隙に、西崎の元へ駆け寄る希美。

「西崎さん・・・西崎さん・・・ごめん・・・」

希美が野口に告げたのは、やはり、西崎を売って、下に奈央子を連れ出す算段であることでした。
西崎と同様、奈央子が逃げ出したいと思っていると信じている希美は
安藤に付いていくかと野口に問われ
「付いて来いって言われたら、付いていく。奈央子さんのように」と挑発。

だから、そのことを悔やみ、西崎さんに必死に謝る希美。

「あたしがあんなこと言ったから・・・・あたしが野口さんに、あんなこと言ったから・・・」

悲劇が起きてしまった後も、ずっとそう言っていて
希美にとって、これが罪悪感となったことが伺える。
この後、計画を立てたことに西崎が
ロックしたことに安藤が
それぞれ、罪悪感を抱く訳で
それが、無理のない事件への“協力”を構成していく終焉は、もう見事。

それぞれの胸中に宿る物は、微妙に違っていて、ズレてもいて
その擦れ違いが、見ていてこちらにもどかしさを与えてくるし
その温度差があるまま、何故か求心力を高めていく現場が、なんかもう芸術的で!
その辺の流れが秀逸すぎる・・・っ。
なんて無理のない物語設定なのだろう。心理誘導描写に隙がない。


攻撃の対象が西崎から奈央子へ。
「俺を置いて、あいつと逃げるのか・・・!!」

思えばここの擦れ違いも哀しい。
奈央子は逃げるつもりなど、本当に全くなかった訳だから。

「もうやめろー!」
奈央子を殴る野口に、火は怖いくせに、火を越えてナイフで立ち向かう西崎。

揉み合う野口と西崎。

でもやっぱりヘタレ。倒されて、そこに野口がナイフを突き立てる――!

瞬間、倒れた燈台で野口を殴る奈央子。

え。これ、予告まんまかよw
一撃でダウン。野口倒れる。出血も凄い。致命傷だと一目瞭然。


慌てる希美。野口に近付きタオルを押し当てる。
すると、触れたことに奈央子が反応。

「その人から離れて!このひとはあたしだけのもの、止められるのは私だけなの・・・っ。
 早くここから出てって!
 あなたも!
 あなたなら、私とこの人をここから助けてくれると思ったから優しくしてあげたんじゃない
 その傷も舐めてあげたんじゃない
 お願いだから出って!二人っきりにして・・・っ」

うわあぁぁぁ・・・・・。
狂ってる~。奈央子の精神はとうの昔に縋る物を乞いすぎて、凝り固まってしまっていたのだと思う。
誰の声も届かない。
だって、外的要因に触れたら、他者との違いを目の当たりにされ、自分が惨めだって理解しちゃうんだもん。
そりゃ避けるよ。
奈央子の恐怖が手に取るように伝わる~・・・・・。あぁあぁぁ~。
同じ日本語なのに、通じないこの怖さは格別。


必死に自分を護ろうとする姿が、痛々しくもあり。
それを呆然と見つめる西崎。

その絶望に歪む表情が、もう堪らなく胸を締め付ける。
・・・・思えば、淡い恋がここで無残にも破れただけでなく
奈央子の好意の裏切りは、同時に過去への扉だった。

彼女の必死の自己防衛は、かつての、そして、今の自分を具現化されたようなものだと思うから
それを目の前にまざまざと突きつけられて
懸命に逃げていた過去を目の当たりにして
絶望感、敗北感、愚盲の中で、崩れていく彼の表情と目が、何とも情感的。
西崎さんの心中を思うと、失恋なんて生温いものじゃない・・・・。


「西崎さん、行こ」

なんていうか、ここに希美も居て良かったと、ちょっと思った。
西崎を理解し、温かい感情を持って彼に接してくれる人がいて、良かったと思った。
でないと、西崎はこの場で、それこそ救われない。
今と昔は違うのだという差が僅かでも提示されることで、ちょっとだけ、彼は救われると思った。

そして、その差は、観ているこっちとしてはより切なく。
西崎には救ってくれる人が居るけど
でも西崎が今救いたいのは、自分ではなく目の前の対象であって。
奈央子には届かない。
折角、共鳴して、同胞のようでもあった片割れが、救われずにまた、目の前で消えていく。


ナイフを振り上げ、西崎の制止も届かず、切腹・奈央子。

ぎゃあ!やっぱり自殺かーっ!
想像とは大分違いますが、そんな気はしてた~。
奈央子が逃げ出そうとしても野口が絶対許さないと思ったし
西崎さんじゃ頼りないから、絶対、未来に絶望して死を選ぶと思ったよ~。
で、それに逆上した野口が喚き、暴れる・・・とか妄想してマシタ。

思えば、野口を失った奈央子が支えを失うことは、想定出来ましたよね。
同時に、「同じ」であることに平穏を見出していた心境も。
・・・・そっかぁ、自殺か・・・。


倒れた奈央子に近付く西崎。
彼の絶望が再び具現化されて、その表情を見ているだけで胸が締め付けられる。

「ひどいことして、ごめん」
それは、かつてDVをしてきた母親が、いつも自分に言っていた終いの言葉。愛しているという言葉と共に。

ああぁぁぁ~もおぉぉぉぉ~。


これは奈央子であり、奈央子でない。そこに横たわるのは、かつての母親だ。
だからこそ、西崎は言う。

ここからの決着の付け方が、そして、物語の閉じ目が、もう、絶賛の言葉すらないくらいの
独特の世界観と説得力がありました!
マジ、爽快!
コレで私はノックアウトした。

「きいてくれ。
 野口をなぐったのは俺だ。奈央子を刺した野口を、俺が殺した」 
「何言ってるの・・・」
「奈央子を人殺しにしたくない」
「西崎さんは何もしてないじゃない」
「何も見なかったことにしてくれ・・・・俺が殺した」
「何でそんな嘘吐かなきゃいけないの、西崎さんが罪を被ることはないでしょ」

「俺は、罪を償いたい。
 前も母親を見殺しにした。それを償わずに生きてきて、どう現実に向き合えばいいのかわからない。
 償い終わったら、今度こそ、お前たちと同じように、現実を生きていく」

ああ、これはやっぱり、小さな恋の勇者などではなく
西崎さんの過去の清算なんだ。自分への贖罪なんだ。
そして、生き直すための、儀式なんですね。

ぶっちゃけ、号泣。

この台詞の素晴らしさ。
“どう現実に向き合えばいいのかわからない”
彼の戸惑いが、根幹から突き崩された人間全ての想いを代弁している。
あ~も~正に苦しみや傷跡とは、そういうもので、
本当に深手を負うと、人は道を見失う。
その点が、克明に表現されていることに、私的衝撃、凄まじい~。すげえ~・・・・。

ここで彼が知ったのは、戦うことだ。
自らの意志で、戦うことだ。
奈央子のためなんかではなく、奈央子を媒体として、初めて生きる能動的に動けた
その産まれる瞬間。
戦うことは生きること。それをようやく彼は知る。

今度こそ、現実を生きていく――こういう台詞って、中々出て来ないですよ・・・。
終わりにしたいんだ。命を、今度こそ、慈しみたいんだ。彼もまた、抜け出そうともがいている。
その、もがく姿の神々しさったらっっ。

あーもぉぉぉ!殺人事件のミステリーから、こんな人間哲学が拝めるとは思わなかったよーっっ。


「そんな嘘・・・つき通せる自信ない・・・」
「お前の究極の愛は、罪の共有なんだろ。・・・愛はないかもしれないが、罪を共有してくれ」
「そんなの・・・・出来ないよ・・・・」

希美だからこそ、西崎の願いは痛いほど分かっただろう。
やはり、ここに居たのが、西崎の傍にいたのが、希美で良かった。

だけど、希美は西崎を思うからこそ、その重たい嘘に覚悟が出来ない。

そこへ掛かってくる、電話とインターホン。

迷わずインターホンへ走る希美。

「・・・たすけて・・・、助けて成瀬くん・・・っ」
「すぐ行く!」

~~っっ!!!!っきゃあぁあぁぁぁぁ!!!!!


そして、成瀬、扉の前でロックされているチェーンに気付く。

ここは面白かったです。
鍵の認識は逆かー。
実際は、ロックされていなかったと証言した成瀬が、ロックしたドアに戸惑い
ロックされていたと10年後告白し疑問を提示した安藤が、ロックを外されていたのを見ていたと。
真実が鏡のように反転した瞬間でした。
面白かった。なんて素敵なアイディア。

「杉下ァ!!」
迷わず、愛しい人の名を呼ぶ成瀬。
王子様だー。
塔の上のお姫様を救いにくるのは、いつだって王子様がいるんだ。
ロマンだロマン。

『どうして、今自分がここにいるのかわかった。
 4年前、杉下は何も聞かずに俺をかばってくれた。今度は俺の番だ』
「大丈夫・・。
 全部偶然だって言えばいい。杉下と俺は、なんも知らなかった。今日合ったのは偶然。それでいいね・・・」

「杉下を、守ってやってくれ」
ここに、成瀬とも罪の共有が協定した。


成程、そういう共犯関係だったんですね~。
一瞬で、何も聞かず全てを悟った成瀬。
成瀬にとっても、誰が誰を殺したかなんて、どうだって良かったんだろう。
希美が火事の時、誰が点けたかなどは関係なく
そこに、自分を見出し、救われたように
成瀬もまた、恩返し的な意味だったと。

ここで、見ているこっちも、青景島編との接点がようやく繋がり、ドラマとして完結。
み・ご・と!!見事すぎる~。
何て壮大な伏線。脚本まで綺麗すぎるー。


支えてくれと言った割にその後、10年合わなくなる二人ですが
それも納得。
偶然と言ったからには、友人であることすら、許されなくなったのか。
そうすることで、独りで生きていかなきゃならない状況になるけど
それは、火事以来の状況と同じな訳で
同じ罪を知っている・・・共有してくれたというだけで、支えになっていったのか。


で。
この間わずか15分。←脚中で。
5:45~6:00のたった15分で、世界は一変してしまったんですね。
凄いー。
運命が転落するときって、そんなものだ。
怒涛のように運命が決まっていく流れが、映像的にも演技的にも凄かったです。息詰めてた。



全てが終わったあと、安藤到着。
杉下が助けを求めた相手は自分ではなかった――この一瞬のカットがまたニクイ!
入らないで、と止める希美を押し退け部屋へ。

「何があった」
「逃げられなかった」
「俺のせいだ」

この一言と、西崎ー希美のカット。
台詞は特にありませんでしたが、視線が全てを物語っていて
これで、希美と西崎は全てを悟ったってことが分かって
唸りそう。もう。
演出まで神がかってる・・・!

ロックをしたのは安藤だと。

安藤を護るために黙っていたから、責めることも、告げることも出来ず
そして、ここからまた、安藤を護るための嘘が、もうひとつ始まる。
何ともあんまりな擦れ違い。
そうして、このまま、この3人はバラバラになってしまう訳で・・・・うわー!うわー!


同時に分かるのは
やっぱり、安藤は本当に何も知らなかったんですね、事件のこと。
ずっとラウンジにいて、全てが終わってから事の顛末だけを目の当たりにする。

裏取引は成立した後で、その口裏が、10年経っても誰ひとり破らず、口を閉ざし
安藤には誰も真実と告げないという、この結論は
愛がいっぱいだ。
彼は知らなくていい。彼はそのままで、明るく、陰りなく、そのままてっぺんを目指して欲しいです。
私もそう思う。

それが希美の託した願いであり、希望なんだろうなぁと。思えば思う程、泣けてくる~。


「君から何も聞けなかったら、もう事件のことはふっきろうと思っていた」

成瀬と直接話をすることで、決着を望む安藤。
黙っていられると、終われないですよね。気持ちは分かるけど、ここは甘えるべきだよ、みんなの優しさに!

これが最後のチャンスと思い、聞きだそうとしていたというスタンスだったんですね。
高野さんに色々話したこととか。
妙に事件関係者なのに、口を滑らすな~とか思ってた線も、納得できました。

「あの時、杉下が護ろうとしていたのは、あなただったと思います」
「杉下はいつも誰かを心の支えにしていたよ。それは君だろ?」
杉下の傍に安藤が居て良かったという成瀬と
それでエンドにした二人。粋な結末です~。


『誰にも知られずに相手の罪を半分引き受ける
 相手にも知られずに黙って身を引く。それが杉下の究極の愛だ』
“そんなの、愛じゃない、それはただの自己満足だ”

だから、俺がそれを証明してやる、とでも思ったか。

浅はかで、挫折を知らない、若者らしい短絡的思考ですが
このエネルギッシュな感じが
希美にとって惹かれて止まない、叶わぬ自身を投影するに相応しい理想の象徴だったんだろうな~。
きっとそれは、西崎も同じで。

希美にとってのこの時護りたかったNは、正に安藤で、同時に、西崎だった気がします。
西崎もまた、奈央子であり、希美と安藤であったのかも。



2014年。
野バラ荘。
面接に行くのだと、スーツ姿の西崎。
あぁ~、彼の時間が動き始めたんですね。
止まっていた時計を動かすのって、自分ひとりじゃできない。
自分のためだけじゃ、人は生きていけないんだよな。
何かの外的要因がないと人は動き出せない。奈央子が脅えた外部との接触、その顛末。
余りの未来の違いが重たい。


「この10年には意味があった」
そう言った前回の台詞が、今、しみじみと行き渡る。
清々し過ぎて、寂寥感ハンパない。

「西崎くんと安藤くんと希美ちゃんが、この野バラ荘を守ってくれたことがあったね。
 あれ、私の記憶違いだっけ?西崎くん一人でやったんだっけ?」
「・・・間違ってないよ、3人でやったんだ」
「二人が友達で、よかったねぇ」

この時の、西崎さんのこの顔!!
ぐわーって感情が押し寄せたわ~。終わったんだねぇ。もう、何もかもが。

「そのうちまたきっといいことがあるよ」
おじいちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!
だから、このおじいちゃんは、何っていつもいつもいつも、こう泣かすこと言うかなぁ!

号泣。

そして世界は動き出す。


2014年。希美&成瀬
前回の芸術的な川辺の続き。

「杉下の思うとおりにしたらええよ。杉下の人生や。好きなようにいきたらええ。
 でも・・・まっとるよ」

ここで、「でも、全部俺の傍にしてくれ」とか言われたら卒倒してました。私が。

「あまえられん」
「まっとる」


希美の病気について、何個か前のレビューで
いきなり余命宣告とか、そういうネタでラストに涙を誘おうとしているあざとい戦略が萎えるとかナントカ
ウダウダ文句書きましたが
ごっめーん!すっかり忘れてましたー!

「お父さんはどうしとる?」
「夫婦でハワイに移り住む言うとるよ」
「あっきれた、本当に元気なんやね」
「俺の家系は短命や、五十で死ぬ、言うとったねぇ」

あーっっ!!そうだったそうだった!

そもそも希美の家庭があの日突然壊れたのだって
父親が愛人連れて来て~って言う方ばかりクローズアップされていましたけど
その理由って、自分の人生が短いから楽しみたいという一応の理由がありましたっけ。
母親は関係ないですが、希美と弟さんは、その血筋な訳で
余命宣告されたなんてネタも、全然、いきなりじゃないってことですね。

ありゃウッカリ。
忘れてましたよ・・・。

そのネタが、後半でこう繋がってくる・・・それに(今頃)気付いた瞬間、鳥肌が立ちました。
同時に、父親のその横暴ぶりも
それを毛嫌いしていた希美へも
ラストに、みなが口を揃えて「自分の思う通りに生きていいんだよ」と告げる。

父親の生き方まで、ドラマ的には巡り巡って肯定される訳ですよ。(浮気はまた別問題だが)
そうして、希美もまた、あれほど飛び出していきたかった元の場所へ戻る。
なんだか輪廻のような、運命のサイクルを感じぜずにはいられない。


季節が移り、レストランを開店した成瀬から連絡が春の便りが届く。
そうして希美もまた、過去への決着を付ける。

「やっぱり受け取れない」
「そっか」

安藤に指輪を返却。
うん、ここは、そうなると思った。
希美にとって、愛しい人は成瀬で、安藤は眩しい希望の象徴。

「安藤は?広い世界、見られた?」
「まだまだこれからだよ」
「今思った通りに生きてる?こうなりたいって思ったとおりに、生きてる?」
「生きてる!完璧じゃないけど悪くない」
「良かった」

「前を向いて生きろよ!そっちの方が杉下らしいから!」
「安藤もね!誰にも邪魔されないで、行きたい場所にいってほしい」

あーもー、それこそが、あの事件で誰もが想った、誰もが願った唯一つのことな訳でしょ。
なんて綺麗なの!想いが純真すぎて痛い。
ああもう、良かったねぇ、良かったねぇ。それだけは護られたんだねぇ。

そしてそれは受け継がれていく。
なんて綺麗な人間模様。
思えばあれだけ歪んだ野口夫妻も、懸命だった。
人の美しさとは何かに絞ったドラマだった気もしてきた。

もがいてももがいても、人は運命からは抜け出せないのだという
何とも過酷なテーマ性の中で
それでも生きようとする命が綺麗で綺麗で。・・・ってか、バックの海がまた綺麗で。
なんちゅーものを見せてくれやがるんだーっっ!!←余りの顛末に日本語崩壊

この二人が手を繋ぐシーンはいつだって苦しみの中でしたが
今度は光の中、繋ぐだけじゃなくて、引き寄せて・・・///////

なのに、この束の間の休息は、ごく短期的なものでしか、既になく・・・。

最後、うわーってなりました・・・。


・・・の傍らで、ホント邪魔だった高野夫妻。
人の人生は土足で踏み込み、真実が何より大切だと言わんばかりの強情さだったのに
罪が自分たちの身に降りかかると、一転、
こうまで自己防御に走るの?

「このまま二人で黙っとこか」
なにそれー。ホント最悪な夫婦だ。美しい物語を穢されたような気さえする。
みっともないったら。

・・・・と思う一方で
尤も、そういう影があるから光が輝くのであって、その意味ではナイスポジションなのかもしれない。

同時に、高野の自分の身に降りかかるまでの態度や思考は、そのまま
安藤の真っ直ぐな理念を裏打ちするもう一本の柱だったのかもしれないと、後になって思いました。
安藤と同じく、正義にまっすぐで、社会や世間の影の部分など知りもしない人間が
何かを切欠に、こちら側に転身する。

「人が何かを隠すのは、やましいことがあるからやと思ってました
 独り善がりやなと思わんこともないですが、誰かのために、無心に嘘を吐く人間もおるんですね」

高野にそういう変化も持たせることで、そんなのは自己欺瞞だと言い切る安藤の変化も
表現していたのか。
或いは、自己満足の愛とは何かを問いかけているのか。
西崎や希美の選択と、この高野の手の平を返したような選択を対比させ
小さな勇者たちの崇高さを際立たせる狙いかな?

結局、安藤は、そういう人間の生臭い部分を肯定も否定もしないまま、終わってしまいました。
それで良いと思うし、再三言いますけど、安藤にはそのまま真っ直ぐ貫いて欲しい。
ただ、見方を変えると、ちょっと感情が最後読めなかったですから、彼なりの着地点が見えないといいますか。
だからそれを高野というキャラクターで補足していたのかもなぁ。・・・とちょっと邪推。


最後に!
このドラマのイメージソングとして家入レオさんの声をチョイスし
また、原作を読んでイメージして書いたという作詞にGJ。
タイアップとかゆって、流行曲を当てるよりずっと絶妙に合っていました。
Silly―愚かな
本当に愚かな恋が瑞々しく光る、ドラマでした。

いや~。いいもの見させて頂きました!ごちそーさまでした!


ここまでNのために記事にお付き合いくださいました方々。コメントくださいました方。
ありがとうございましたー!
パチも嬉しかったです~。
また何処かでお会いできたら幸いです。
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2014*12*19(Fri)
ドクターX3rd 第11話 感想
天堂失脚はそっちだったか!院内ではなくてー!でも燃えたー!

はい、ちょっとコーフン気味と書いて壊れ気味です。ラストのオペシーンは初めて居たたまれなくなった。
未知子の「落ち付け・・・」って言葉が胸に詰まる。
昌さんの教えがここに来て生かされていく、生きていく、うわあぁぁぁー!
まるでこのためだったかのような3つのシーズン。


シーズン3最終回でした。
結局、今回の病院内権力闘争は、やっぱり特に何もしていない海老名が勝ち残る感じ。
でも前回の方が、やっちゃった感が強く、インパクトあったな~という印象。

っていうより、今シリーズは全体的に重厚な骨格がなかったですよね?

拍子抜け~。何か出てくると思ったのに~!
1期、2期みたいに見応えの残る戦いが全話通してほぼなかった。
1期は文句なく素晴らしかったですし
2期だって、燻る様な消化不良をラストで一気に挽回した結末が待っていたのに
なに、3期の、この、醜悪渦巻く欲望社会!みたいな人間臭さのない、お綺麗な結末は。
ガックシ

悪役が良くなかったですよ。
いつもみたいに、血肉滴る大口アップの演出もなければ
怒ってても皮肉めいた笑いを乗せても、みんな同じ顔に見える天堂さん。

最終回に返り咲いた(笑)蛭間に呑まれちゃってんじゃん。

や、西田敏行さんの演技もそりゃ迫力はないですし、軽い感じですけど
キャラとしての振り切れ具合が全然違う。

北大路欣也さんは、お顔が怖いだけで、特に感情を豊かに表現できる方ではないと思う。
だったら、だったで、西田さんのように、役になんらかの付加価値を付ければまだ突出するものを
そういうこともなさらないので、クライマックスが特に白熱したという印象がなかった。

やっぱ、悪役って大事・・・。
別に大和田常務クラスを期待してた訳じゃないけどさー。<半沢直樹

そういう意味では大泣きして「騒々しい!」と吐き捨てられた(笑)富士川の顛末の方がまだマシである。
富士川。前回、首の皮一枚繋がったかと思いきや、冒頭あっさりクビ勧告w

しかも蛭間教授に泣き付くも
蛭間自身が病に冒されていて、その治療を申し出たところ
「ならば、富士川先生の進退と引き換えにお引き受けしましょう」
「そうですか、わかりました」←あっさり。

挙句、駄々を捏ねる富士川に
「フリーターフリーター言うな!あんたの腕さえあればフリーターで充分やっていける!あんたも!」
この言・い・分w(ノ∇≦*)

それを聞いた富士川、大絶叫。
院内に遠吠えのように響く唸り・・・・(爆笑)
喚く富士川に杖落としちゃう蛭間ww ビビっちょるw きょどり方がカワイイw



昌さんのことでそれどころじゃない未知子を、なんとかオペをするよう説得する。

まず蛭間自身。トライ。
部屋に二人きりになって泣き落し。
蛭間、絶好調。

医者になった過去を語り、未知子の情に訴え、涙を誘う蛭間。
それを真に受けて外で貰い泣きする海老名www
「そんな泣くような内容じゃないでしょ」冷静な加地先生w

でも部屋入っちゃうww
「大門、こんなに頼んでいるんだから手術してやれよ」

二人っきりで口説き落とそうとしていた蛭間の計画、台無し。泣き落しがパァ。
その繊細なディティールがまるで読めない単純男・海老名。

「海老名くん~海老名くん~空気を読めよぉ~」
「読んでます」←言い切る
大爆笑。

その後ろの二人!二人!双子のように呆然自失に揃うリアクションの加地と原。
どうしよう、このゴールデンコンビに笑いが止まらない。
ってゆーか、前半、ホント、この海老名の素っ頓狂と蛭間のギャグっぷりに救われました。
カッとんでましたよ~!


同時に、加地先生と原先生と未知子。

この1期コンビもまた、オイシイよ~ぅ!何気に距離感が他の人たちと違うのが観ていてホントたまんない。
こういう微妙な距離感、大好物です。o(≧y≦*)(*≧y≦)o
ラストスパートだとばかりに、彼らの会話見せてもらえて大満足ー!

冒頭のうちわネタ。内輪じゃなくて団扇。
「大門、これどうしたんだ」←この気易さがいいんだってー。
「この人の秘書がくれたー。快気祝いだってー」
「ふーん」
「これ不味いんじゃないか・・・?」

際どいネタだwww時事ネタって言って良いんですかね?
まるでリーガルハイで扱われそうなノリです、ここ。


蛭間の術前カンファレンスに未知子を卓球場まで探しに来た原。
この設定自体に、もう悶えそう。

「昌さん?・・・・なんだケーキやのきんちゃんか・・・」
「医者・・!医者だもう、きんちゃんじゃないし。
 も、大門先生、小一時間探しましたよ!
 城之内先生から、休みの日は先頭かクラブか卓球場にいるって聞いて、これ、もう 
 も、内訳がバラバラすぎて・・・」
「誰・・・」
「原!原守!・・・も、僕の・・・僕の名前、ずーっと覚えなくて結構ですから
 至急病院に来て下さい!」
「休日出勤はいたしません」
「いたします!」

未知子を担ぎ上げる原。
「脱力はだめ、全部の脱力はだめ」←このじゃれ合いw

やべぇ、原先生がカッコ良く見えてきた~。


今度は加地先生が未知子を説得。
トライ。
「おい、デーモン、蛭間教授のオペに手を貸せよ」←直球。慣れ親しんだ仲だからなー。
「・・・・」
「おまえんとこのマネージャー、入院してるんだってな」
「天堂が主治医になってて、私は手を出せない」
「それはちょっとあんまりだよなぁ」
「だからそんな時にあんな奴のオペなんてできないの!」
「らしくねぇなぁ、デーモン」
「私らしいって何よ!」
「お前は患者を選ばない、金持ちも貧乏人も、悪人だろうと誰だろうと完璧なオペをする。
 だから失敗しないんだろ」
「じゃあなに、あんたらしいってなによ」
「決まってんだろ・・・・患者の饅頭目当てだよ」

やだー/////加地先生もかっこいーv
も、何ともオイシイ空気感。
お互い腹を割って接しているのが伝わる~。
最後の饅頭なんてモロ典型。他の医者なら鵜呑みにしちゃうんだろう。

普段落ち着いていて、兄貴分っぽい加地先生が、未知子の前だと声荒らげたり
こんな風に軽口叩いたりするのがもーたまらん。
それでいて、ベタベタしてない、火花散りそうな燃えた関係。
未知子と加地先生のコンビ、密かにめっちゃ萌えたー。


で。ここでは返事をしない未知子。
蛭間教授のオペ開始。

「目の前に横たわっているクランケは君たちの4人ドクターのオヤジだ、失敗は出来ないだろう ええ・・?
 長男、次男、三男、四男・・・力合わせて俺のオペを成功させてくれ・・・
 ただ、もう一人、長女がいる~・・・大門未知子という長女がいる~・・・・
 っていうか、もう、長女呼んでください。
 大門未知子、呼んでください~。ここに呼んでください~。
 大門未知子に全部やってもらいたいから~。ここに呼んでください~」

お・・・、面白過ぎる・・・っ。
蛭間教授、あんた、最高だよ・・・・w

この、何とも言えないふわふわした喋り口調が、めっちゃ情けないキャラを引き立てていた。


開いてみると、やはり、イン・オペレベルの浸潤。
名誉ある撤退も、効果的な判断も下せない海老名。
加地先生、主導権。
「おい原、手を貸せ」
「え・」
「えじゃねえよ」

相変わらず、加地&原がいいぃぃぃ!!!オヤジコンビvもう双子みたいv
だからー、何気に加地&原がナイスコンビなんだってばー。私の中でー。o(≧y≦*)(*≧y≦)o

そこに登場する未知子。
絶対、加地先生の説得に応えた形なんだろうと推測。むふふ。いいパーティじゃないか。

どいて、とか邪魔、とか、言われちゃう海老名。
その後ろで同情的な目の原にちょっとウケる。彼にとっては人ごとじゃないのか・・・(爆)

「十一郎、饅頭喰いすぎだよ」
そう言って鮮やかに退出する未知子。


この一連のオペシーン。
「早い・・・」とか「凄い・・・」とか術野のカットと執刀医のカットの流れとかは絶妙!
大して見事な手付き等、演技している訳ではないのに
級油性主ぶりが最高潮。盛り上がりました~。
未知子を皆が認めるシーンは、見ているこっちも爽快です。



天堂に昌さんの居場所を聞こうとして、国会へ連れていかれてしまう未知子。
ついに対決!修羅場ー!
舞台はこんなに派手なのに、それほど盛り上がらないクライマックスー!

しかし、昌さんのことが起爆剤となり
天堂に未知子が初めて猛然と歯向かい、天堂がぐうの音も出なくなるクダリは息を呑んだ・・・!
気持ち良いー!

「大門先生。サインをしなさい」
「いたしません!!」

机をなぎ倒して飛び出していく。うおー!気持ち良いー!爽快感マックス!!
言ってやったぜー!このくらいやってくれないとね。
ここまでずっと天堂の思うままでしたからね。ざまーみろと思えました。
別に、然程、アクドイことしていた印象ないけど。


天堂は未知子も一緒に国会へ連れていくつもりだったんですね。
国会というか、その立ちあげた国家レベルの日本医療産業機構に。
でも、資金の流れまで一元化しようとしていることに政界は大反発。
国会審議され、法律まで可決し、決められたことだ、と、威圧する天堂。
官房長登場。
国会審議でも法律でも決められていると、天堂解任を宣言。
「これがあなたの解任に関する閣議書です」
見事な畳返しーっっ!!←?

「ここからは、政治の世界です」
おおぅ~。

病院長の座を捨てて、初代理事長へ就任したので、ここも解任されると
天堂には何一つ残らなくなる。
とうとう医者として最高権力を持つ地位へと上り詰めた上での
事実上の失脚。

・・・・でもここ、もうちょっと盛り上げること出来なかったかな・・・。


なにしろ、3期のクライマックスな訳ですよね。
その割には、天堂が完全敗北であることも強烈に伝わらないし、打倒した感も薄い。
病院内ではなく、野望の消滅という敗北だったのか、という
展開にはちょっと意外性があり、おおっと思いましたが
なーんか、弱い。
未知子の存在がそのまま天堂のストレス兼アキレスになっていくという図式も弱く
なんか権力争いにおける内部分布図が、分散してて・・・。そのまま終わっちゃった感じ。

それに、気のせいですかね、このネタ・・・どこかで見たような。
なんだったっけな?今ちょっと思い出せない・・・。んー。

天堂を退けた椅子に、利用した筈の十勝議員が座るというのは、一本取られた感じがして良かったです。
天堂の浅はかさ・器のなさも伝わってきました。



国会を飛び出す未知子。
そこへ迎えにくる原。
昌さんの容体が急変したことを伝える・・・。原先生、もう完全に未知子の助手やんw

ここからの怒涛の協力体制は凄まじかった!!
演出もスピーディで、役者さんたちの張りもあり、緊迫感フルスロットル!!
なになに、こっちの方が盛りあがるじゃーん!

「緊急解凍オペの準備中です。今のMRI画像です」
「手術場はあけてある」

みんなが未知子に協力して、昌さんを助けるために一丸となっていて。
うきゃーっ!
こういうの、大好き!
この辺の流れは1期、2期と受け継いできた、定番の流れですね~。
どうせなら、オペも皆で入って欲しかったよ~。

特にここから城之内さんの声、張り、台詞!最高。ナイスアシスト。
彼女、全体的に大した活躍はなかったですけど
城之内さんのサバサバした感じ、凄く好感持ててます。好きです。
また、凛とした姿勢は、未知子のサポートとして凄く良く合っている。


オペ開始。
途中、大量出血。
その時、動揺した未知子の脳裏を過ぎったのは、かつて、昌さんに教えを乞うていた頃の記憶。
師の教えが、今ここに生き、完結する。

「おちつけおちつけ・・・・深呼吸。落ち着いて次の一手を考える・・・出血点は・・・」

未知子の落ち付けなんて言葉、初めて聞いたよ~うわ~。ああぁあぁぁぁぁ~・・・・。

「血圧もっと上げて!」
「もう限界!」
「いいからもっと上げて!!」

この悲鳴がかった声と、合いの手に入る城之内さんの鋭さが!もう、すんげえ迫力で!

「大丈夫だよ、大丈夫だよ、昌さん・・・」
「血圧、60まで改善」
「やるよ、昌さん」

ゾワってきた!ゾワって!!!
きゃあぁあぁぁぁ!!!!いっけー!

天から聞こえる昌さんのいつもの声。
「未知子、失敗しないでよ」
「大丈夫、私、失敗しないので」

~~っっ!!
いつもの名セリフが、こんなに泣けるものだとは思わなかった。
“失敗しないので。”

ずっと、視聴者としても聞き続けてきましたけど
こんなにも胸を打つ台詞だったとは!
震えました。マジで。

いやぁ・・・・良いもの見た・・・・。



その最難関のオペシーンを以って、シリーズ3、完遂。
お見事でした!

登場人物がみな、欲望丸出しで、本音で嫌なところだけ露骨に曝け出すドラマですけど
それが非常に生々しく、人間ぽく
また、誰もがその欲望に気持ち良いくらいに忠実な生き方をしてくるので
逆に嫌味がなく、リアルに見えます。

主役をクリーンな未知子にすることで
背後に蠢くアホ共の滑稽さがより強調され、その対比がとにかく比類がない。

中盤、未知子のキャラが、唯の我儘娘にぶれているような気もしましたが
総合的には医療に対する真摯な姿勢だけが印象的で
読後感はすっきり。
楽しかったです!


エンディング。
何故宇宙?
突飛すぎて目が点。
あれですか、未知子のフィールドに限界はないってことですか。

そこに被さる、プロジェクトXばりの田口トモロヲのナレーション。
『群れを嫌い、権力を嫌い、叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ』
って、どんだけ孤高ですか!!
地球飛び出しちゃうくらいな訳ね。
そういう意味か!大・爆・笑!
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2014*12*17(Wed)
素敵な選TAXI 第10話 感想
最後までほのぼのとしたドラマでした~。ドラマ後半は失速した気はしますが及第点行ってますよねー!
さっぱりとした良い最終回でした!楽しかった!

ドラマ後半、失速したと言っても、それは私が脚本を主眼点に置いて観ているからであって
総合評価となればまた話は別です。
主演の竹野内さんの、あの飄々とした演技が、突飛もない設定の物語への抵抗感を軽減し
ナチュラルに見せていた気がします。
割と動じない所とか、「んじゃ戻りますぅ~?」なんて言い方、他の役者さんじゃこの空気ないですよ~。

ただ、物語として、6話までが妙にパンチが効いていたのは、確か。
一転しただけでは終わらない機転やら、幾重にも解釈出来るドラマ性など
観ていてドキドキワクワクでした!

なのに、その後、どうもキレがなくなったというか、もう一押し足りなくなったと言いますか。

ぼやんと終わって、打ちのめされない!生温いよー。
ここが、ベテラン脚本家さんとの差と言ったら失礼でしょうか。
それとも、ドラマとして求めているものが違うのでしょうか。
もっとぐわーっと集結してくる骨格みたいなものが足りなかったです。オムニバスとは言え。

でもでも!
毎回色々なトリップと人生模様を楽しませて貰って、バラエティ豊かでした。
ドラマとしても、ブレなかったのは良かった。
素敵な選択肢をありがとー!わー!ヾ( ̄▽ ̄)ノ


第7話 セレブで逆玉女子は元ヤン
彼氏に不都合な過去を必死に隠す姿が可愛かった。ってか、お前がヘッドなのかよw
美少女キャラで、ドスの効いた威嚇をするシーンは妙なカタルシスに満ちていたw
こういう女、オトコは好きそう。

親に嘘を貫かせて、結婚の承諾を得たけど、最後はちゃんと許して貰おうと、正直に生きる決意。
「それは戻らなくても、今からでもいいんじゃないですか?」と枝分さん。

ほのぼの&ほんわかしたラストでしたが、なにぶんパンチ弱っ。
先週までのあの爆発的なキレはどこ行っちゃったのという感じ。
ラストにタイムスリップしないという選択は、テイストが違って良かったですけど
何かもう一捻りないと。
もっと詰め込んで欲しかった。え?これだけ?っていう拍子抜け感が残る。

一方、実はパシリだった枝分さんの過去が分かる、枝分さん崩壊序曲第一章(爆笑)


第8話 タイムトラベル依頼したおじいちゃんは実は幽霊
これはね~・・・・最後、そう繋がるのか!ってアイディアは秀逸でした。
一度でいいから、妻に「愛してる」って言いたかったという、何とも熟年夫婦ならではの味。
(というか昭和風味?)

二人が長い年月、様々なことを寄り添い共に生きてきた、その膨大な時間が感じられる造りなので
その流れと重さに、打たれる打たれる。
囁かな時の中で、そして囁かな願いをお互いに叶え合う夫婦という設定に
グッと来た人も多そう。好きな人はめちゃめちゃたまらん回だろう。

でも、いなりずしって。

そんな理由で戻るなよ!!
そこに死と言う永遠の別れがあるからここで描くテーマ(長い時間の流れ)が美しいのに
その程度の理由でホイホイ戻られちゃ、魅力泥塗り。
ぜんっぜん共感出来なかった・・・

そんな後悔を抱いたまま惜しむから、二人の人生は美しく完遂する。
戻せないから、冒頭の別れや時間が美しく見える訳で。
こうも戻れてしまえたら、冒頭の涙も否定している訳ですよ。
これこそ、戻らないって選択肢が似合っている。

最後の乗客が消えるシーンがなかったら、ホント、生温いままで終わっていたと思う。
この、おじいちゃんまでもかーっ!って捻りは、上手かった。

ついでに、こういう意味もなく死ぬことで涙を誘う物語構成が苦手なので、ひたすら萎えました~。



9話 コンビニ強盗と銀行強盗と枝分さんのついてない勝負
ここはもう会話劇の真骨頂!って感じでした~!
さすが、お笑い出身の脚本なだけはある。本業で勝負に来たかと思える一品。

まるでコントを見ているような熱の入った展開でした。
結局、誰が一番ついてないのか?という妙な展開になって、オトコってこういう意地張るよね~。
バッカじゃないのwみたいな。
くるくると主導権変わる3バカの会話劇にひったすら笑いました!!

あと、トイレットペーパー運のなさ!
このネタはこの先、度々出てくるので、もう、この回見てるからこそ、笑っちゃうー。
自分がトイレ入っても笑っちゃうー。


でもね~・・・・ドラマとしてはイマイチ。
ミステリーとしても、最低ランク。ケータイ繋げたままって・・・無理ありすぎ。
繰り返される会話以外で何が面白かったかと問われると、ちょっとまごついちゃう。

逃亡中という設定は面白いですし、最後はこちらの仲間内での大勝利!ってテイストは
まあ、悪くないんですけど
この脚本家さん、実は少年漫画、そんなに読んでないでしょ。
漫画家さんの回(6話)の時にも思ったけど、クライマックスで読者が、何が燃えるかの意味が
実は分かっていなさそう。
みんなで協力してれば喜ぶんでしょ、的な、安易な思考がチラホラ感じられる・・・。

大体、拳銃持って外出た時点で、普通、確保に走るよね。<チョイス面子。
時を戻すことで罪を帳消しにさせる訳にはいかない!っていう、相反する意識の葛藤っってのも
もう少し誇張して表現すべき。
戻っちゃいそうなタクトに揺れた流れでは、焦燥感も薄いわ~。

「今何時ですか?」
口裏合わせるクダリは面白いけど、練り込み不足って感じで、中途半端感満載。
強盗が二人居る意味もなかったし。

6話までのキレのある、パンチの効いた脚本は何処行っちゃったのという感じです。

主題歌担当のaikoさんがゲスト出演した回でもありました!わー!可愛いーv
でもaikoちゃんを偽物にする意味も良く分からなかった。・・や、大阪繋がりで、ついてない繋がりで・・・。
っていうより、私がこのカフェ・チョイスのノリに付いていけてないだけ?



10話 枝分さんはピンチヒッターだった件
ラストをどう締めくくるのかと興味津々でしたが、何とも後味の良い、綺麗な収まり。

まさかの標さんが本当のタイムタクシーの持ち主でした☆あっはっは♪
免停になっちゃったから代理だったのね。
しかも、最後はイレギュラー。枝分さんがお客になりました。

この、1話と似たような設定――レストラン・カップル・別れ話
タイムトラベルで戻る、というドラマの終結らしく
ワザと、1話に戻るようなラスト。
それも、1話を彷彿とさせるような設定・展開で。

ん、ちょっと考えたんだろうなという努力が感じられました~。

でも結論は「彼女の三ヶ月をゼロには出来ませんから」
戻る利点、全否定。・・・ま。それもアリですよねw

1話とは逆の結末になりましたが、あれれ、1話で枝分さん、どんな表情してましたっけね。
上手く行った二人見て、嬉しそうだった気が。
ちなみに、枝分さんは結局別れちゃう訳ですが、この女、めんどくさっ(禁句)


途中、枝分さんが、初めてチョイスに来訪してウエイトレス二人と身の上相談する訳ですが
私、最後までチョイスのこの女性二人に愛着を持てなかったので
ちょっとストレス。
もう少し、可愛さや好感度上げるようなキャラ作りして欲しかったです。
いっつもただ怒っているだけか、相手をバッサリ切るだけの嫌な面しか、印象に残ってない・・・。
好かれようという努力が見られないというか。
犯罪刑事も最後まで引っ張られたけど、どうリアクションして良いか・・・( 一一)


小ネタの大放出回でもありましたね~。
タイム検問とか、タイム免停、とか、タイム営業停止までww 可笑し過ぎたw
それに何度引っ掛かれば気が済むんだ、標さんwww

枝分さんを教育して、タクシードライバーに仕立て上げていくシーンも笑いましたw
「お客さん、どちらまでお戻りになられますか」は良いとしても
「飴、食べますぅ?」って何の意味があったんだよw
それも標さんのご伝授かw

「どんな仕事につくか、どんな部屋に住むか」
そう言うこれまでのお決まりのセリフを、主題歌に乗せて、一歩、一歩。
私達視聴者への時間軸と重なっていく。
ドライバー・枝分が、完成されていく。

この、主題歌に乗って形作られて行く感じが、もうたまらんかった!
来た―って感じの妙な恍惚感。

そして、標さんの代わりにタイムタクシーを営業して
そうして約束の期限が来る。

「免停、解けたよ」

いよいよタイムスリップするためタクシーに乗り込む二人。
・・・でもまた、タイム検問に捕まるw

「枝さん、ごめん」
またかよw

「お願い!もう3ヶ月延長して!」
「またですかぁ~?・・・もうしょうがないなぁ」
主題歌と共に、運転席へ滑り込む・・・そのまま仕事モードの彼へとスライド。

ここの演出は上手かった。
こうこなくっちゃ!って感じに。


ラスト。
「いかかでしたか~?」って枝分さん独特のあの口調で締めるカットも良かったです。
途中、トラックが横切るカットに、枝さんのついてない感じが良く出てます(笑)
このちょっとマイペースで、トロイ感じが、ドラマを丁度良い味に仕上げていましたよね~。
ほんと、ナイスキャストだった!

「しばらくの間お休みします」が「もうしばらくの間お休みします」に変わってたのも、ほんわかなラストカット。
ってか、枝さん!床屋なのかっ!!
衝撃の事実。
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2014*12*14(Sun)
Nのために 第9話 感想
ええぇえぇ!引き延ばされたー!!「事件の幕が開く」ってホントに開けただけかよ!!
ここにきてのまさかの焦らしにちょっと目玉飛び出てます。
火事の真相なんかどーだっていいんだよ!(しかもヌルかったし)
うわぁ~、なんか後一話しかないなら、細かい伏線は余裕でスル―されそうな気がしてきました。

でもその直前の希美と成瀬くんの何ともピュアな川沿いシーンに窒息寸前!
何このラブラブツーショットー!画になりすぎー!


2014年。
西崎から電話を貰った成瀬くん。
10年ぶりに希美を訪ねる。いきなり行っちゃうw

「なんで成瀬くんがおる?」
「少し、話さん?」

っきゃーっ///////

そして河縁で、火事のことも決着付きそうだと報告。

――そうそう。
火事は、想像通りというか、王道すぎるというか
一番単純な人物像だった、一番本命の、成瀬くんの父親が自ら放ったものでした・・・。
なにそれ・・・。げえぇ~。普通すぎるっての。

火を放ってしまえば、大事な店を誰に取られることもなく
自分が死ねば、保険金で息子を大学に行かせることができる。
夏恵が助けに入った時、オイルなどの証拠品を目撃していて
咄嗟に、警察官の妻でありながら、夏恵は証拠を隠滅し、成瀬父を庇ってしまったと。

真実を口に出せば、成瀬父が、二重に苦しむし
また、警察官の妻として、夫の立場も危うくすることに、あとになって気が付いた、というもの。

なんじゃそりゃ。┐( ̄ヘ ̄)┌

浅っさ。
なんちゅーフッツーの種明かしww
ど~~~~~でもいい~~~~~~~。

喋れなくなれば、話さなくても良いとでも思ったとか?忘れたふりするだけじゃ飽き足らず?
たかが火事でここまで自己陶酔出来るなんて、ひたすら萎えました・・・。
サイテー。とにかくサイテー。
この夫婦、最後の最後まで傍迷惑な自己中でした。


火を付けた犯人像としては、もっと猟奇的とまでは行かなくても
希美宅の異常さを彷彿とさせるような、陰湿なものを想像してました~。
誰かの物になるくらいなら、いっそ・・・という希美の気持ちと合わせて
成瀬宅の方が実際に燃えてしまうことで
二人の“罪の共有”を演出しつつ、意外性を付いて、何か恨みをもった村人とか・・・。
同じ怨念繋がりでありながら、もっと生々しい感じの。
接客業なら色々怨恨ありそうだし。(小さな島だからないか?)

この肩すかしっぷり。忘れてたよ、これがTBSクオリティだったよ。(´ヘ`;)


高野夫。
てめぇの女房の不始末だったじゃねーか。それなのに、ずっと成瀬くんを疑って。最悪だな。
一周り以上年上の大人なのに。
それを、頭下げるだけで赦されると思ってる辺りがまたムカツク。

・・・・でも、一方で
前回、何故、夏恵が成瀬くんに対し、あんな余所余所しい態度だったのかがようやく収まりが付き
そうか、あれが伏線らしきものだったんですね。おおぅ~。納得。


一方、希美。
希美は、成瀬くんがやったとしても、やってなくても 関係なかったんだろうな~とか思いました。
やったならやったで、やらなかったならやらなかったで、そこはどうでも良くて
大事なのは、その火を二人で見たことで、あの時の自分を代わりに具現化してくれたのだと。

「そうよね、違うんよね」
「・・・・」
「あの火を見てたら、父親も母親も、あの女も全部消えてったんよ。
 自分を縛るもんは誰もおらん、そう思って上を向けた。
 大袈裟かもしれんけど、成瀬くんが火であたしを救ってくれたって思った」

「そんで?上には行けた?」←ここの問いかけがまた・・・/////
「あたし、欲しいもんはそんなにない」

そこにフラッシュバックする「下は見ない」と必死に耐えるかつての希美の映像。

希美が今、口にしていることは嘘だと言うかのように、激しい熱がそこにはあって。
何だかそうせざるを得なくなった運命の非道さに、切なくなりました・・・。

だから、希美の心の柱を折ったのは病気ってことでFAみたいですね。事件じゃなくて。


そんな希美に優しく微笑み、春には島に帰ると告げる成瀬。
一歩、一歩。ゆっくりと階段を降りて、希美との距離を詰めていく・・・←やだ、どうしよう、トキメイタ///
急にオトコになって、そして、絡め取るように、静かに穏やかに、
「一緒に帰らん?――ただ、一緒におらん?」

言ったーっ!!
~~っっ!!!!!////////

優しくマフラーを希美にかけてやる・・・・。
露出が変わって、逆光になり、濃い影に染まる二人に、射し込む光・・・。
~~~っっ!!!!!////////

ごめん。私ここで一度ノックアウトしました(爆)ぷしゅううぅぅぅ~。

なんっちゅーロマンティックな演出してくれるんじゃあぁぁぁ!!!
何ですか、この高校生のような青林檎ー!
本気で卒倒したわ!!
影絵のような二人の肖像に目が釘付け!カレンダーに使えそう。
乙女だよ乙女!ベタすぎだっちゅーねん!!(でも悶える)

余りの雰囲気に、このままちゅーしちゃうかと思ったら
希美の答えを聞くまで手を出さない紳士な成瀬くん・・・//////
そして、希美が返事をしかけたところで――カット。

~~っっ!!!ばんばんばんっ!//////


・・・お・・・・おちつこう・・・。

演出と言えば、安藤と西崎の居酒屋シーンもナイスに沁み入りました。
そこに偶然流れるクリスマスソングに反応する二人がまた
未だ傷跡が残ることを暗に印し
凍えた空気を醸し出し、背中で語る二人が、取り戻せない時間を噛み締めているようで・・・。
生きてくって・・・・重たい・・・。沁みた・・・・。

ここ、敢えて、男二人の背中が二つ並ぶカットですよ・・・!
一切顔見せず、横も向かず・・・!
中年期に入った男の背中!
語るものも背負うものも大きい・・・。くうぅ!


・・・ここで、安藤に直接、例の質問をぶつける西崎。
「今にも崩れそうな橋の向こうに杉下がいて、助けを呼んだとしたら、どうする」
「杉下はそんなに簡単に助けてなんて言ったりしない」
「言ったとしたら」
「なんだってする」
安藤即答。

確か、成瀬くんだって同じような答えを返していたと思うけど
安藤のこの返答は、西崎のお気に召さなかった模様。
っていうより、直前の、“そんなに簡単に口にしない”ってクダリが決定打だったのではないかと。

「成瀬くん、助けて成瀬くん」――あの事件当時、切羽詰まった状況に追い込まれた希美が
敢えて呼んだのは成瀬だった。
滅多に言わない筈のその言葉を、自分は聞いたことがある。
これは偶然か、運命か。
同時に、ここで、西崎が安藤か成瀬か?を選択する展開と
あの事件の現場に、この二人共、外に居たと言うシチュエーションは
何だか、この選択を模倣しているような気がします。

安藤だって近くに居たのに、あの時の希美が呼んだのは成瀬くん。

その記憶を復唱し、西崎は成瀬に電話。しかも病気のことまで話してしまった様子。
「成瀬くん。もう一度杉下を助ける気はないか」

うん、いいと思う。
無理のない流れで、じんときた。
お節介って希美がむくれる様子が想像出来ますけど
この位のことしてやらないと、希美は一人死んでいっちゃいますからね。
それに、何か希美に出来ることはないか?と考え続けているっぽい西崎の
これが精一杯の恩返しなのかもしれない。

やっぱり、この二人、なんかいい・・・。

また、「安藤には元気だった私だけを覚えていてほしい」っていう希美の希望も
多少は考慮したのかも?
「後で知ったら、安藤怒るぞ」
「その時は・・・・西崎が慰めて」
希美を失うことで
安藤には西崎が付いているから、こっちは大丈夫だっていう計算もあったかも。

各々がみな、終末へ向けて動いていく・・・。
その中、唯一人、これからだよ、と口にする安藤の明るさが痛みを齎してました・・・。




で!N作戦2!
『事件3日前』
奈央子が連絡入れたことで、なんと計画の変更をする。
西崎は奈央子の要望通り、5時半に花屋に扮装して、潜入。
希美は5時に先着し、書斎に野口夫を引き止めておく役。

おいおいおい、大丈夫かぁ?はらはらはらはら・・・
それ、信じちゃって良いのか?と思わないでもないが、奈央子と連絡が取れない以上
こちらが対応するしかないですもんね~。

『事件当日』
キターッッ!!!!
これを延々待っていたんだよ・・・!
字幕見た時、ぞわっと鳥肌立ったよ・・・。

な・の・に!初っ端、花屋で手こずる西崎さんwww

クリスマスイブの花屋が混雑していることも知らない世間知らずっぷりが
なんだかちょっと、引き籠って浪人している感じと巧くマッチしていました~。
ちょっと、らしすぎて笑ってしまったw
彼の主観では、イブが恋愛三大イベントである認識はまるでないのだろうwww
あっはっはっw

でも希美は笑えない。
西崎到着が遅れたことで、野口夫を書斎に引き止めるにも限界が来てしまう。


ここからの、希美の心の葛藤と、野口夫の執念ブリが
実にドラマを盛り上げてきていて、いよいよクライマックス―って感じでした!
すっごい迫力あった!二人とも!
異常な空気の緊迫感はハイレベル。

ミステリーに於ける事件の緊迫感を、将棋で表現するなんて面白い。
そう言えば、将棋がここまで重要アイテムになってくるとは思ってなかったです。


将棋の勝ち手を暴露せざるを得なくなって、ついに野口に突破口を教えてしまう希美。
すると、野口夫は、「これで安蔵くんの僻地行きは決定だ」
つい漏らしてしまう。

ここで将棋で、安藤の将来を決めていたことを、初めて知った希美は
自分のせいで、安藤が出世から落とされると顔面蒼白。

窮地の凌ぎ方はかつて学んだ。

咄嗟に土下座して頼む希美。
しかし、野口夫にはそれも通用しない。

そこで追い込まれた希美が最後に口にしたのは――!

て!ここで切るのかよ!!
来週まで待てってか!!ぎゃーっ、そげなー!ヾ(`Д´*)ノ


・・・察するに、野口夫が必死の形相で書斎から飛び出していったカットを見ると
もしや、希美、西崎さんを売った?
・・・いや、それは言い過ぎか。
まさか二人が下で、出会い頭にラブシーンなんか演じているとは思わないから(笑)
とっくに逃亡していると踏んだ?

多分、ここで希美が口にしたのって、奥さんは他の男と逃げましたよ的なニュアンスですよねぇ・・・?
失敗ばかりで上手くいかない!と喚いた野口夫のあのシーンを受けて
でも貴方も報われてないですよね、と。

でもそれが、どういう効果を期待して口にしたんだろう?
チョット辻褄合ってない。<私の中で
少なくともここで、野口の案を撤回させるような流れに仕向けたと思われるんですが・・・。

希美にとって安藤を護るには、これしかなかった、という思惑だと思うんですけど
代わりに、野口夫、書斎から飛び出して行っちゃったゾ?いいのか?

セオリーではこういうときって、自分自身へ矛先が向かうような、或いは現場から遠ざけるようなことを
言うもんですよねぇ?
希美の手持ちカードって、他に何かありましたっけ?
んー、なんだろ。何言ったんだろ。


しかし、この流れを見ると
何気に将棋のブレーンを希美がやっていることに安藤が気付いていたクダリとか絡めて
安藤はこれくらいじゃ潰れない、みたいな負け惜しみ言うだけでも
希美は充分だった気がします。
将棋で将来決めるって言ったのは安藤自身だし
僻地転身だって、本当に出世の一貫になるかもしれない訳だし。
仮に、本当に安藤が優秀な人材なら、多分野口夫がクビになって、安藤凱旋帰還って展開になると思うぞ。

あの時、火事の時。
希美が成瀬くんの耳元で囁いた
「成瀬くんなら、どんなことだってできるよ」
なんか、雲泥の差なのが、ちょっと対比として落差ありすぎなのが、ウケるw
安藤は、西崎&希美視点では、マスコット的なおぼっちゃんだったのかな?

一つ言えるのは
このアクシデントに因って、西崎と希美は完全なる共犯者になったのだろう。
状況が変わり、このフィールドに於いて、お互い護るべきものが出来た。
安藤の件を口にしたら、きっと西崎さんは理解を示すだろうし。
共にこの窮地を脱出する少年探偵団だった。

もしや、これが罪の共有になった・・・?
その双方の大切なものを護るために、お互いが協力し合ったのか?



もうひとつの謎。
キーロック。
ここから先は
ドラマが余りに中途半端な所で切りやがるから、ついつい後ろ向きな妄想が勃発してしまってます~w↓

時系列だけ見ますと
希美到着。
西崎到着。(これら字幕での煽りも巧かった~)
この時点で、西崎がポンっと入ってこれたこの時点で、チェーンは掛かっていない。

今外にいるのは成瀬と安藤。
・・・・あれ?

安藤が妙にキーチェーンに拘って、あんなに序盤から色々口にしていた以上
絶対ここに何か意味があると思うんですけど
仮に今更とは言え、これが西崎を庇う発言だったとしても
やっぱり、こうまで体育会系に真っ直ぐなお気楽・安藤が、嘘を吐くとは思えない訳ですよ。

安藤視点では、まだ成瀬と面識もなく、貶めるだけの動機も薄いですし。

となると、安藤は本当に見たままのことしか口にしていない筈。

ってなると、ロックされていたのは本当で、そのせいで西崎は逃げられなくなってしまった。

それをやったのは誰?

事件当夜の回想がほとんどない成瀬が
まさかまさかのロックしちゃった当人?o( ̄Д ̄o)(o ̄Д ̄)o
え?敢えてここまでロクに成瀬に当時を振り返らせないのは、そのための(脚本の)戦略だった?

ええぇえぇぇーっ!!こんなピュアな成瀬くんがそんなことするとは思えないーっ。(>_<)
イーヤーダー。

ロックされたタイミングって
状況から考えて、野口夫に気付いて、西崎が逃げようとした時ですよね。
希美が助けてって言ったのは
状況から考えて、その後の西崎さんが殴られたりした後ですよね。

成瀬が希美に助けてって言わせることに意味があったとか、ちょっと不埒なこと考えちゃった・・・w
プロポーズを邪魔したい成瀬くんの策略とかw
ナイナイ。┐( ̄_ ̄*)(* ̄_ ̄)┌

でも、中に犯罪者がいると知って、逃がさないためにロックしたり・・・?希美がいるのに?
ナイナイ。┐( ̄_ ̄*)(* ̄_ ̄)┌

成瀬を嵌めたいブラックな安藤ってのも考えたんですけど
あの天性の能天気ポジティブマンが、そんな正々堂々としない策を講じるとは思えない。
てことで、ブラック成瀬を想像してしまいました~。ぎゃ~。



・・・・・・・・・・・・・・・・一日経って、冷静になって考えたら
チェーンしたのは野口夫ですよね。普通に。
正確には、例えばマンション管理人などに連絡を取って、西崎と奈央子が逃亡しないよう
先手を打ったってところか。

でもそんな風に第三者の介入の可能性をほぼ消滅させてしまうと
じゃあ社内メール送ったのは結局誰?って謎が宙に浮いちゃうことになり・・・。あわわ。

この件はなんかスル―されそ~~~~~。

あれ?じゃあ、もしや、メール送ったの、希美?だったり?

あの場で希美が野口夫に囁いたのは、このことだったり?<ブラック希美再び?
「今、その相手、ここに来てますよ・・・」とか・・・?
きゃーっ!それもイヤーっ!

だれか私の妄想止めてくれー。
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2014*12*09(Tue)
Nのために 第8話 感想
西崎と希美の何とも言えない結束が何とも言えなくて悶えてます。
大人ぶり世を俯瞰したような悟り的発言をしたかと思えば、過去の傷や新たな恋に震え
酷く子供の様な目線で希美に縋る西崎。
そんな彼に自分に近いものを感じ、何を語るでもないのにシンクロするように心情的に寄り添って
本音で赦す希美。
10年経ってもその堅い絆は褪せることなく、独特の関係になってて
二人が事件の終焉を語るシーンは、人生の長さと重さに溢れてました。

この重さは、安藤でも成瀬でも出せないだろうと。


取調室で、悪びれる様子もなく、すらすらと事件のことを述べる西崎。2004年。

「俺と奈央子が付き合ってたことを杉下は知らない。
 俺がやったことを黙っててくれっていえる程の仲でもないしなぁ。
 顔見知りに顔見られたら、逃げたって無駄だろう。
 もう逃げられないなぁって思って、警察に通報してくれって言ったんだ。

 俺には失うものはなにもない、それなら、奈央子のことだけを想いながら
 それに見合った刑を受けようと思った。
 反省も後悔もしていない」

か・・・・っっこいい~~~~~!!!
決めたーっっ!
神々しいまでに決意を据えてしまった男の晴れ舞台。男子の一言金鉄の如し!!

最悪とも言える結末を目の当たりにし、そこで何が取り決められたのは、現時点では知る由もないが
むしろ、ここからが彼の戦いだといわんばかりの堂々とした態度に
くらっくらしました。
なんて清々しいまでの自白。

この台詞が決め手だったんでしょうね、警察としても。
自供した犯人の供述に矛盾も躊躇いもないことからこれが真実だと判断した。
自白と状況証拠。
でも、外からではなく、内で、ずっと彼らを見ていた我々としては、嘘だらけということが分かる。

西崎にここまで言わせた原因は何なのか?
あの夜、何があったのか。

ぐわーっと駒が基盤が揃えられた所で、いよいよ次回、事件当日ですよ!
うわー!
これまでさんっっざん、思わせぶりに焦らされて焦らされてきた数々の伏線が
ようやく、ここで一つに結束するのかと思うと、もうドキドキが止まらないっす!
見事に形作られた事件が、華麗に浮かび上がった暁には、卒倒するかもしれん。わし。



――――その、最後の前哨戦となった今話。

2014年。西崎を訪ねてきた希美。
「何か俺に出来ることはないか」
「気持ちだけで」

「 火は。・・・・まだ、怖い?」
「いや・・・・大分ましになった」
「良かった」
「そっちはまだ、冷蔵庫は食べ物でいっぱいか」
「今は・・・・食べたいものだけ食べるようにしてる」

「この10年には意味があった。ありがとう杉下。」
「私も西崎さんに同じようなこと言いにきたのに。先越されちゃった」

互いの事を思いやる二人。
西崎・希美コンビ、いい・・・!分かり合ってる感じがたまらない。二人だけの世界観がある・・・。
N作戦2とは、思い起こせばこの二人の冒険だった。
それぞれの傷を知り合う二人が、それを完結させるための10年だったのかもなぁ、とか
ちょっと思った。

二人、静かに穏やかな笑みを浮かべて、過去の幕を閉じる。
きっと、これで、ようやく二人の扉も閉じられたんだろう。

ただちょっと気になるのは
ありがとうとか、何か出来ることは、なんて台詞が出てくるからには
殺人に関しては、希美はノータッチでないと、この台詞は出て来ないよなぁ、と思ったんですけど。
「俺の気持ちを優先してくれてありがとう」って意味に聞こえました。
お前は俺のために、この10年を覚悟してくれた。だから今度は俺が、みたいな。


2004年。
クリスマスイブに成瀬の店で、たまたまキャンセルが出る。
布石が揃ってくるこの怖さ~。きゃあぁぁ~。
運命が確実に破滅へと向かっていく。

合わせて、何やら相関図も少し歪みが生じ始める。


『事件まで13日』
――いつでも助けになるからね
本当の意味で助けにならなかった施設職員の平たい言葉。
上辺だけの言葉なんて何の救いにもならなかった自身の過去を重ね合わせ
西崎は計画実行に疑問と不安を抱き始める。

ここの不安気なシーンは良かった。
前回までのお遊びでヒーロー気取りになった少年探偵団から
一人の男としてちゃんと一人の女の未来への思慮にシフトしていった大事なシーンに思えて。

「家から出たくないと言われないとも限らない。なぁ、俺たちがやってることは本当に正しいのか?」

そんな心の不安を隠しもせず、他でもない希美に子供のように縋る西崎。
その眼差しは本当に捨てられた子供のようで。

「奈央子さんに出たくないって言われたら・・・・・それは仕方ないよ。
 でも後から、何であんとき助けなかったって思うのはいやでしょ」
「いやだ」
「何かあっても、私と成瀬くんが付いているから」

人様の奥さまを盗み出すという、法的にもどうなのって作戦が、ここにきてとうとうリアルとなった。

奈央子がそこに自己実現を求めていたら、自己崩壊してしまうんじゃないか~とか
西崎が、前回私が杞憂したネタを拾い上げてくれましたが
でも、そうやって自身の過去を振り返り、本当の意味の救済とは何かを自問する西崎は
最早、塔の上のピーチ姫を助けるプレイヤーではなく
今度はちゃんとリアリティの中の人に見えてきました。

その背中を推したのは今度は希美。ええぇえぇぇ~?

なんか、ここは意外。
だったら止めようか?って、飽くまで西崎に決定権を委ねるだろうと思っていたのに
希美の方が何気にやる気。
何がそうさせたんだろうって考えた時、やっぱり成瀬くんを関わらせちゃったから?

少なくとも、希美が危険を冒してまで奈央子を救いたいと思うだけの奈央子への情が
希美にはまだ見えない。
ドレッサーを無断で贈り付けてくる相手に?
リスクを冒してこんな冒険仕掛けるか?

それともやはり、西崎はリアリティを帯びたけど
希美はまだゲーム感覚のままで、もっと軽い気持ちで助けたいって言っていただけなのだろうか?
リアルなのは西崎だけで
希美にはまだ、物語の中の少年探偵団のままのような温度差が見えるのが、ハラハラ感倍増です。


成瀬サイド。
奈央子を連れ出した後どうするのか?「駆け落ちとか考えている訳やないんですね」
野口が成瀬に言いがかりを付けてきたらどうするか?に希美が「そんときは私が体当たりして助ける」
「そんな危ないことせんで、警察とかに電話してほしいな」

ある意味、成瀬くんが一番リアリティあるかもw

この辺の微妙~~~な温度差が、会話劇として面白かったです。
関係図としては、何やら奇妙なアンバランスさというか、危なかしげな印象を齎していて
やっぱりハラハラハラ。

なんかもー、そんな単純な計画で大丈夫なん?
それこそ成瀬くんに突っ込んで欲しかった所だ。



野口&安藤。
ここは絶対安定の関係だと思っていた~!
完全に信頼していた部下に裏切られたー!と野口が絶叫するシーンを想像していたのに!
(安藤濡れ衣バージョンで)

野口、安藤に対しても、なにやら嫉妬?
自分のプロジェクトは失敗し、慕ってくれていた部下は見切りを付けたように他の上司に取り入る。
安藤がこれまた要領良く愛想良く、仕事もこなしてしまう優秀な新人だったことが
野口の引き金を更に緩めていってしまったようですね。
これが、益々、奈央子への異常な執着へと繋がっていったのではないかと思われる程の
烈々しい感情(卑屈さ)が見えました・・・。

呑気な安藤の後で無言の野口の視線がおどろどろどろ。


しかし、この辺の野口夫の歪んでいる闇は
野口視点で描かれるとまた違った味があるんだろうなーと思います。
あ~ネガティブな人間の思考回路ってこんな感じですよね~、怖い怖い。・・・って感じ。
って、ソレ、私のことですがw

泥沼にはまっていくときの流れって、正にこんなもんですよね。
何もかもが悪気なく悪い方へと転がっていくもんだ。
安藤の無自覚な笑顔が、ちょっとウザくも映る、ナイスカメラワーク。
無知って罪だ。

見方を変えると、安藤が作戦には無関係でありながら、決して影響外にあった訳ではなかったというのも
物語的に面白いです。
N作戦の第二弾が実行されていることすら、安藤は知らなくて、完全に蚊帳の外の人になっちゃったのに。
希美は必死に安藤を巻き込まないようにしていたけど
そういう囁かな希望も、あの夜に砕け散る訳ですが
その崩壊の序章は既に始まっていたんですね・・・あぁああ~。運命って残酷。


そして!この夫婦自体にも、ある変化が!!
奈央子が連絡取ったー!!ええぇええぇぇぇ!!!!
ここが本日一番の驚愕だ!

救われたい気持ちはあるんじゃん!

奈央子もまた、待ってるだけのピーチ姫じゃなかった。
じゃあ、あのメールも宝くじを当てるような気持ではなくて、本気だったんだ!
いっそ抑圧された感情が、王子様の出現でタガが外れたかw

何気に奈央子が脱出に前向きなのがとっても意外でした。


公衆電話まで走って、自ら助けを求める奈央子。
西崎に「助けて」

言ったー!

すると背後に野口夫の姿が硝子越しに映り込む・・・!

怖えぇぇ!


・・・・ここで同時に描かれる、さっきの不安定な温度差。<成瀬サイド
何となく、成瀬が安藤を女と勘違いしてるとか、成瀬ー安藤ラインが絶妙なタイミングで擦れ違ってるとか
やけに意味深な伏線なのですが
まさかこれが、事件に関与したりしないですよねぇ・・・?


そのラグと合わせて、奈央子を乱暴に扱う野口。追う西崎。
西崎の目の前で腕を取られ、マンションへ消えていく野口夫妻。

あぁあぁぁぁ~・・・・こんなの見せられたら(見ちゃったら)
計画への想いが最高潮に達したことだろう。
ああ~・・・西崎・・・・・。(T_T)
これは決定打だったのだろうなと。
その時の西崎の、目の前で救えなかったもどかしさを募らせた瞳が、何とも言えませんでした。


そして画面は当日夜へ。

奈央子がキャンドル台を手に取ったー!!
振り上げたー!


確か前回、包丁を野口の手に握らせているシーンがありました。
奈央子を刺したのは野口夫ではない。
奈央子が刺される前に奈央子は夫を殴ろうとした・・・・。

このまま本当に殴ってしまったら、野口夫だけ被害に合ったまま、事態は収束できた筈なので
すんなり殴った訳ではないんだろう。このラストはフェイクとみた。

むしろ、殴ろうとした奈央子を誰かが止めに入ったと考えるのが自然。
火が点いていないんですから、西崎でも近付けた筈。
普通に考えて、奈央子を止めたのは西崎と希美って気はするんですが。

・・・・・。

この時点で成瀬は現場にいないのかな?

なんだか、ますます複雑な状況になって参りました。
野口夫だけ、計画をまるで知らないで罠に飛び込んだ哀れな子羊的ポジションかと思っていたら
割とそうでもない。
計画に気付いているとまでは言わなくとも、希美(と安藤?)がDVに疑惑を抱き
何かを仕掛けてくることまでは察知していた模様。

そのことを、探りも入れられないまま、事件当日夜へ突入。

うわー!うわー!
罠に飛び込んだのは、希美たちの方かもしれん。w(゚ロ゚;)(;゚ロ゚)w

それに、西崎が部屋に入れているということは、成瀬も一緒に来たんだから
ドアベルを鳴らして後から入ってくる成瀬ってのも、矛盾があることに今気が付いた。

いやぁ、ハラハラですよ~っっ。


そして2014年軸。
希美の携帯を成瀬が鳴らすが、希美は意識を失う。
ケータイの最後の着信ってことで、成瀬にも連絡が行って、病気のことが成瀬にバレるのか?
やだー/////らぶらぶフラグ?

安藤には「弱っていくとこ見られたくない。元気だったことだけ覚えていてほしい」という希美。
だったら、その弱ってるところみせられるのは誰?ってこと?



3つの軸があって(今は二つか)どのカットをどのカットと組み合わせて見せるか、というセンスには
大変熟考されたような思惑や効果があり、感動させられてます。毎回。
でも、いかんせん、展開がト・ロ・イ!

今話だって、恐らく、事件前夜までだろうなということは誰でも予想付けられますが
中身、ほとんどないじゃん!!
同じこと繰り返したり、ちんたら進めやがってぇぇぇ!
これだけですよ、これだけ!!
中身ほとんどなかったよ!

クライマックスへ向けて、おさらい的な意味もあったのでしょうが
そうすることで、いよいよ終盤!と盛り上げたいのは理解しますが
一つの角度から誰かをフューチャーしてじっくり味わうというテイストのドラマではないので
ひたすら焦れったいだけでした・・・。

前回怒涛のように畳み掛けた「事件まであと●●日」って煽りもちょー少なかったし。
一回?二回?

余韻も残さず、3つの視点を変えることで、ミステリーさと躍動感と出していたのに
何ここにきて急にじわじわと進めやがって、折角の緊迫感が半減です。
序盤の1~4話くらいまでの、あの濃密さはなんだったんだw


もうひとつ、煮え切らない点が。
そもそも今尚解放してやらない、高野。2014年。

「お前と希美ちゃんを疑う気持ちがどうにも消えん。
 なんでこんなことになったんぞ。なんで二人を疑わんといけんのよ
 ・・・・これを放ったままでは俺はよう生きていけん」

高野は二人は辛い思いをしたはずなのに、どこかで真犯人ではないかと疑いが晴れないと
本人に告白。
言っちゃうのかよ!何オトナのくせに甘えているのか。
仮にそうだとしても、それは確信が持てるまで黙っているのが礼儀でしょー。

妻・夏恵。
成瀬が「お世話になりました」と頭を下げたら
こういう親子付き合いをしてきた仲で、しかも火事も含め、色々と深入りしている仲なのに
張り付いた顔で頭を下げるだけ。
普通、そこは、気にしないで、とか、あらご丁寧に、とかそういう社交辞令でも笑顔を返すのが道理。
言葉が出なくても、手を振って、「いいのよ」とか「何言ってるのよ」という気遣いの笑顔を見せるのが
人間社会というものでしょう。
何、このオバサン、当然のような顔をして。

なにそれー。(驚愕)
感じ悪い~。
尤もそれは、私が希美&成瀬寄りに贔屓目で見ているから、という所もあるのでしょうが
それにしたって失礼。


しかもラストに置手紙。どうやら火事の真犯人を知っていて、でも何らかの理由で今まで黙っていたらしい。

この夫婦、ホント、自分のことばっかりで超失礼。
いちいちイラっとさせられるスパイスだ。

それに、その存在意義も割と不透明だ。
ドラマ的に、火事のことを時効(最終話)まで引っ張りたかっただけに見え
それほどネタ的に膨らまなかったなという印象。
もっと、高野が出しゃばっていることで、要らぬ偶然が重なり、更に悲劇が起こる、とか踏んでたんですけど
そこは、考えすぎだったか・・・( 一一)
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