Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2012*06*30(Sat)
秘密(清水玲子)メロディ8月号感想
himitu3

三年後じゃ、ないんかいっっっ!!!
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2012*06*27(Wed)
秘密 メロディ感想3 次回予想
いよいよ明日ですね~!楽しみでもありますし寂寥感も募ります。
これで長い歴史に終止符が打たれるんだと思うと何だか胸がいっぱいです。
そんな訳で今回は後ろ向きに暴走してしまった私の「こんな展開は嫌だなー」第二弾!(笑)

ここしばらく他が忙しくて大分気を紛らわすことが出来てました(^^)/
私的イベントが目白押しだったのは幸いでしたよ~。
おかげで予定していた他の秘密記事は全部吹っ飛びましたが。


さて本題です。
今回は以前のようなアホな展開妄想ではないですが
なんとなく不安を感じていることについて2.3点。

まず別記事でちょろっと述べた展開予想をちょっとコピペ。
ここが元になってます。

次回は
それぞれの室長が東京へ向かうシーンからスタートすると踏んでいる(希望)
そうすれば何となくそれぞれの室長テイストも拝めるし
近況説明も出来るし
何よりオイシイ(私が)

東京でみんな揃う何らか設定。
そこで明かされる新開発の第九システム。

次回の柱は
第九の将来的な何らかの発展形を提示してきそう。
だってMRI技術はやはりこの物語の基礎だし。
技術面ではなくても
何らかの駒を一つ進めてくると思う。
そう考えると警察機構の方かもしれない。
それと
青木が泣いて訴えた「これからも薪さんの元でこのメンバーでずっと一緒に捜査していく」
これを演出してくるんじゃないだろうかと。

これで物語の未来が広がり第九は永遠っていうのと
“同じ目的で一つのモニタを見る”夢が叶えられる。
青木が結婚していれば薪さんの夢も叶ってる。

それは結局
読者に第九の無限の未来と物語の広がりを連想させるし
そんな風にみんなで頑張って行くんだという締めになる。

一期一会という同名タイトルから
ひょっとしたら宴会モードも准ってくるかもしれない。



1.導入部
まず・・・・全員出ますよね?
なんか唐突に不安になってしまったのだが。
まさか薪さんだけとか
青木だけとか
或いは薪さん無し(名前だけ)とか。
そんなのやだなぁ。

ワンカットでスル―されるのも嫌だー。
ちゃんと変わらぬ元気な第九メンツを描いてほしい。
親睦が深まった第九メンツの話がいい。

故にやはり全員が何らかの事情で集まるところから始めるのが
一番無理ないと思う。(私的に)


ただそもそもあれだけ綺麗で切ない着地点を生みだしておきながら
「おまけエピローグ」として更に何を付けたしたいのかと考えると
青木のことかなと推測する。

何故なら前回薪さんの別離シーンを盛り上げるために
誰も言えない台詞を誰かに言わせたくて
そうすることで薪さんが現第九ではもう疎まれることもなく拒絶されることもなく
輪の中に溶け入っていたことを表現できた。
みんなが薪さんを大好きで強い繋がりも持てているということを示し
かつての立場とはもう違うのだということを
強調してきた。

しかしそれを印象付けるために
青木にあの台詞を直接言わせてしまったことで
青木はちょっとした貧乏くじである。
青木が何も成長出来ていない稚拙さも感じさせるのは否めなかった。

このまま終わってしまっては青木は何も得ることもなく
何も残さない物語になってしまう。
もちろんそれでも薪さんの物語と考えると私は別にいいやとも思ってしまうが(笑)
でも青木の成長物語なら
まだ物語は確かに骨抜きである。
そのための一話なのかなと思っている。


当然、話は3年後以降が舞台だろう。
薪さんの行く末が見えてきたこともあり
私としてはもういきなり10年後とかでも驚かない。

どうせならその位時間軸を飛ばし
薪さんや克洋くんの願った未来の第九を具現化するところから始まると
物語全体としての身が引き締まるね。
つまり捜査員の身の安全も保障されたシステムの構築。

でも そんなハッピーエンド、秘密じゃないだろ。

正義の名の元に他人のプライベートを覗き放題だった組織が
身の安全も法的に保障され幸せを手に入れるなんて
そんな不条理な未来をこの作者が望むとも思えない。
因果応報・・・やはり社会はそんなに甘い所ではなく
リスクは追うのだと訴えてくる気がする。

私としても10年続いたファンへのお礼的な話のつもりなら分かるが
そういう蛇足は要らないから
もっとストイックに禁欲的なまでに精錬したシビアな物語にして欲しい。
つまりもう一回切ない系で落としてくれたら
多大評価する。

第一MRI捜査が他人の私欲を覗き見る作業なのだから
かつて薪さんの言った
「捜査の名の元に他人の秘密を沢山見てきた。
死後自分だけがそれを隠し通すなんてかってが許されるのか」
という、そういうリスクは決して消える訳ではないし
消してはいけないと思う。
やはり少々倫理を逸脱した行為である事は
しっかり自覚する必要がある。

その上で
この捜査って平たく言えば結局見たか知っているかの極論だ。
その見返りのリスクと考えると
多少は犠牲を受け容れる義務もあるのではないかと
考える。

その課題に対する身の安全だけは保証出来るシステムの構築は
薪さんの天才頭脳に委ねられている。
ここでまた1つ警察内部に薪さんの伝説が刻まれるのも面白い。



2.青木の処置
ここが次回のメインになると思うのだが
前回この3年は合わないで日本で精進してそして3年後
支えられるほどの力量を身につけたら共に歩むのが良い、みたいなことを書いたけど
それはそれでちょっと違うかもと思い始めている。

青木は成長しても
これまでのような距離感で薪さんの傍に在るべきではないかもしれない。

もちろん前回書いたように
青木が泣いて訴えた「同じモニタを見ながら一緒に捜査」を
演出してくるとは思うのだが。
それは同場所でなくても
つまり各支部に散った今でもそれはもう叶っているとも言える。


青木が離れたままの方が良いと思うのには二つの理由がある。

1つ。
読者的に前回のラストは
「何の解決にもなっていない」だとか「救われていない」とか
薪さんが幸せではない未来に見えたとしても
もし作者があれはハッピーエンドであると考えているのだとしたら
もう青木は不要であるからだ。

もし薪さんは「もう大丈夫だから」と主張するのであれば
薪さんは一人でもう充分だ。
第九メンバーと深い繋がりを持ったまま
それぞれの未来へ進んでいける。
過去の第九の様な関係をこの先も望むのであれば
それは前回のラストと矛盾していることになる。

そもそも薪さん自身の想いはともかく
青木自身に共に在るだけの明確な理由がないので
ただ子供みたいに一緒に居たいだけな気持ちを3年後も駄々こねられたら
興ざめだ。
自身の力が及ばない部分に於いて利用したいだけの価値しか
見えていない態度を
3年後も続けていたら情けない。

大体薪さんは青木には支えて欲しいとか頼りたいとか
そういう要望はまるで持ち合わせていない。
共にあることで
優しい気持ちになれるとか夢をみれるとか勇気を貰えるとか
そういう自己完結型の感情を抱いているだけだ。
だから薪さんにとっても
物理的に傍に在り続ける意味もない。


青木が自己の信念に基づき
犯罪を憎み国民を守る使命に燃え目指す理想郷があるのなら
自身の手で掴めるだけの力量を手に入れていって欲しい。
それが出来てこそ
薪さんや克洋くんが思い描いていた夢を
共に歩めるだけの存在になれるんだと思う。

何らかの具体的かつ明確な目標を持ち
共に前を向いて行くだけの力を理由を手に入れた時
薪さんと共に歩いていける筈だ。

「俺ようやくここまで来ました」みたいな事を胸張って言えたら
かっこいいな~と思うw
でも個人的にはそういうラストは少々閉塞的かなと思っている。

あの日。
何の力もないくせに
一人じゃ何も出来ないくせに
ただ泣いて縋った姿は正に
滑稽であり稚拙であった。

それから3年。
はてさて
そんな青木がどんな成長を遂げたのか見ものである。


・・・・まあ、これは
薪さんがもう大丈夫という前提であり
私的には
全然大丈夫でないくせに大丈夫と自分で言い聞かせ
「じゃ、行ってくる!」とばかりに
無理矢理笑顔を見せた風に見えるので
やはり薪さんには誰か傍に絶えず付いていた方が良いと思う。

もちろんそれが青木である必要は無い。

青木は薪さんのためというより
自分のためにしか薪さんのことを考えておらず
自分のために傍に居てほしいと思っているだけだから
ここはケリを付け一旦引いて欲しい。
その位の愛情は見せてくれてもいいだろう。もう。

ただ薪さんにしてみれば
無邪気に自分を慕ってくれる存在はそれだけで愛しいものだろう。
その位のことでも人は生きていく活力になったりするものだ。
付かず離れず風の便りが届く距離感で
新たな関係を一から始められたら
薪さんにとってプラスの関係にもなれそうだ。
近付きすぎると折角の淡い関係が
10巻ラストの様に摩擦を起こしてしまうからね。
似た者通しなだけに。

3巻で「必ず俺が後ろから支えますから」と言った青木はカッコ良かったが
そんな密接な関係ではなく
もっと手の届かない距離感を保つ方が
二人の風通しが良い。




2つめ。
今度は雪子さんも含めた3人の相関関係についてなのだが
前記事でも書いた通り
どっちか一方とかどっちが一番とか順番を付けず
どっちも大切とした所に
青木ならではの答えが出た。

この結論は長年のシコリとなっていた薪さんと雪子さんの関係も
浄化することになる最良の答えであった。
それは薪さんと克洋くんと雪子さんには出せなかった答えでもある。

人が人を想うのに上も下もないという青木の気持ちは
とても清々しく見事だ。
それをエンドゲームのクライマックスで演出してきたことで
人を人とも思わないカニバリズム事件との落差が対照的に光り
実に美しいラストだった。

どっちが上とかどっちが一番なんて視点である限り
この二人の様にいつまでも勝ち負けに拘って
前に進めなくなる。
どちらも特別でとちらも大切なのだという所に
薪さんも雪子さんも感銘を受けたのだと思う。
故にこのままの距離感をこの先も続けていくことを願う。

もちろん雪子さんとの結婚はアリだと思う。
それは誰か特別な一人を作るのではなく
特別な関係の一形態として結婚という選択肢もあったということになると思う。

更に子を持てば
「特別な大事」が青木の中で更に増えていくのだ。
なんかそうやって広がって行くという考え方は
とても素敵だと思う。


ただ・・・・好きって言葉には独占欲という部分も含まれるから
どんな“好き”でも嫉妬や特別扱いが生まれてくる。
だからここの関係もまた
「ずっとこのまま」は有り得ないのかもしれない。

そこんところを更にどう発展させてくるかもまた
見ものかなと思っている。
ただ単に結婚してました~じゃつまらない。


・・・・・とは思ってはいるんだけど
それはそれで嫌だなぁ。
他のメンツも含めて家庭などを持ち脂が乗った人生を歩んでいる的展開は
ちょっと面白くない。
ってかそんなの秘密じゃない。(しつこい)

まあずっと一緒にとかこのままでなんていられないのは分かっているが
みんな平和に暮らしてますなんてエピソード
蛇足以外の何物でもない。
それでもみんな苦しみを抱えてもがき続けている、みたいな
消化不良の展開が秘密らしい。

エンドゲームクライマックスの青木の情熱的抱擁で
一時解放されたかに見せて
やっぱりタッキーのこととか克洋くんのこととか
潔癖な薪さんは自己解放を出来なかったとしたように
未来に向けてようやく長年の夢が動き出したと見せかけて
それでも人は過去(秘密)の負荷は背負わなければならない・・・的な。
そんなじんわり後から沁みてくるラストがいい。
あの頃があったから今があるのよね・・・なんて
しみじみ振り返る構想だったら泣けてくる・・・・(/Д`)・゜・
(色んな意味で)


とかゆって逆に
まったく違う視点からの話だったらちょーウケるwwww
どーしよう!www
第九メンツ誰も出てこなくて
その後の名も知らぬ新人が元気に活躍してる話とかw
薪さんたちのストーリーはやはり前回で終わりでした、とかww
ばっさりかwみたいな!
い・ら・ねぇぇぇぇぇ!!!



さて最後に。
纏め的な意味で4月末の時みたいにお礼を言いたいのですが
前回あれだけ見事なスカっぷりを披露した手前なんか恥ずかしいです・・・///

でもとりあえず
ここまでお付き合い下さいまして皆様ありがとうございましたっ<(_ _)>
そー言えば秘密記事にぽつぽつとパチくれた方。ありがとうございますっ(^O^)/
本当に嬉しいです。
頑張って書いた甲斐がありました!(ただ薪さんが好きすぎるだけでもありますが・・・)
えー、もちろん見た目冷静に取り繕っていますが内心は前回の時と同じ
あーんな感じですので。→前回の思いっきり外した挨拶
ではまた(^^)/

あしたっ!あしたっ!!
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2012*06*08(Fri)
秘密専用記事リスト
秘密記事一覧
左カラムのカテゴリでは単行本別に記事を選別しておりますが、ここでは記事タイトル別に分類してあります。
各記事は連番になっていますが打番は書いていった順番というだけなので
記事冒頭に「続きです」の記載がなければ一記事で内容は独立しています。

それでも基本単行本ごとに(カテゴリの方から)見た方が内容が分かりやすいとは思います。
このページは全体像を(私が)把握するための一覧表です。

どれも重いです。あ。内容ではなく容量の話です。
★記事は古い順に並んでいます。(別窓)
★薪さん中心の感想文
★岡部さんに壊れている感想文

end game: The Last Supper/END GAME/本誌2012年2~8月号(これ以前はないです) 
vol.8:  <秘密2010> (神奈川県震災三名不審死 賢司さん登場回 情報漏洩発覚)
vol.8sp: <2009特別編> 一期一会 (第九の飲み会のやつ 第九解体の話)
vol.7:  <秘密2009> (千堂咲誘拐事件)
vol.6sp: <秘密2008特別編> Copy Cat (秋田の連続一家惨殺事件) 
vol.6:  <秘密2008>(薪さんと岡部さんの出会いエピソード/岡部さんの子供の話(違)
vol.5:  <秘密2008>(新潟県で二体の死蝋化死体が出たやつ)
vol.5: 4巻SP外科室/単行本単位ではない総合感想記事/二度目の大人買い出発点
addition:二次創作系


<映画>
映画 秘密 前半/後半 生田斗真×岡田将生

<メロディ本誌8月号/エピローグ>
びっくり

<おまけエピローグの予想>
1みんなのこれから ←青木と雪子さん/つよし君と雪子さん
2みんなのこれから ←薪さんと岡部さん/薪さんと青木
3次回予想図

<メロディ本誌6月号/END GAME最終回> ←またもや脳殺されてますよ~
1(不可避的展開1)
2(不可避的展開2)
3(岡部さんのこと)
4(薪さんのこと)
5(青木のこと1)
6(青木のこと2)
7(4と5・6の捕捉説明) ←ここまでの考察をちょっと軌道修正
8(雪子さんのこと1)
9(雪子さんのこと2)
10(小話詰め) ←余った小ネタ

<Act.10の予想>←Act.8・9から妄想した展開予想w暴走中www
1(今後の展開/アホな方)
2(今後の展開/マジメな方) ←Act.8
3(次回予想図)
4(着地点)

<メロディ本誌4月号/Act.9>←ちょっと動揺し過ぎたのが分かる記事数の多さw
1(衝撃的展開1)
2(衝撃的展開2)
3(滝沢のこと)
4(青木のこと)
5(薪さんのこと)
6(これからのこと1)
7(これからのこと2)

<メロディ本誌2月号/Act.8>←初めて本誌に手を出した(元来単行本派)
/

<END GAMEの背景>←バックボーンとか経過を絡ませたヤツ。(ストーリー考察)
事件の概要1
事件の概要2
CopyCat1(6巻)
CopyCat2(6巻) ←克洋くんと雪子さんのことで

<薪さん>
1(4巻sp)
2(7巻)
3(7巻)
4(8巻)
5(10巻/END GAME)
6(5巻)
7(5巻)
8(6巻)
9(6巻)

<薪さんと青木>
2(7巻)
3(8巻sp/一期一会)
4(8巻)
5(9巻/the last supper)
6(9巻/the last supper)
7(9巻/END GAME)
8(9巻/END GAME)
9(10巻/END GAME)
10(10巻/END GAME)

<薪さんと岡部さん>←ごめん。ここだけは壊れているかもw
2(8巻)
3(9巻/the last supper)
4(9巻/END GAME)
5(10巻/END GAME)
6(5巻)
7(6巻)
8(6巻)

<つよし君と雪子さん>
3(5巻) ←あのリモコンシーンだけ抜粋したやつ
4(7巻)
5(8巻sp)
6(8巻sp)
7(9巻/the last supper)
8(5巻)
9(5巻)

<薪さんと滝沢>
1(9巻/END GAME)
2(10巻/END GAME)
3(10巻/END GAME)

<雪子さんと青木>
1(9巻/the last supper)
2(10巻/END GAME)

<追加・捕捉> ←物語全部を通して感じたこと
好きなキャラクターランキング
一番オススメの話はどれか?
一番苦手な話はどれか?
どーでもいいツッコミ
薪さん大好きトーク10問
みんなが室長になった~ら
岡部さん大好きトーク10問
3年後再会の朝

<おまけ/総括的な感想文>←ひみつブログとか考えて無かった頃の記事
秘密の続き      ←ここがひみつブログへの第一歩だった・・・・
つよし君と雪子さん1
つよし君と雪子さん2
薪さんと岡部さん1
薪さんと青木1

<illustration>
薪さんと岡部さん ←本編完結記念絵フライング


❤ストーリーではなく人物考察です
❤物語の世界観や作品としての完成度に注目しております

こんなに書いちゃったよ♪
もちろん全部ただの感想文です。私個人による一見解です(^^ゞ
結構いい加減なことをテキトーな顔して述べています。
そしてどれも長いです。重いです。(あ、内容の話です)すみません・・・・・
軽く流してやってください~(-_-)/~~~
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2012*06*05(Tue)
秘密 メロディ感想みんなのこれから2
それぞれの関係性について
こんな風になっていったらいいな~と妄想を入れつつの個人的妄想捕捉が
まだ続いていました・・・。


3薪さんと岡部さん
岡部さんが関東本部に残ったのは別に他意があった訳ではないだろうが
単に一番のメインチーム(基幹部)ってことでの抜擢だけだと思うが
それでも帰国後薪さんも近辺にいることを思うと
ナイスポジションって思う。

一緒に飲みに行ったり送迎したり
普通に仲が紡がれていくといい。この先も。
次回もさも当然のように傍に居るといい。

そもそも渡米後も
密に連絡は取り合っていたと想像している。(岡部さんから一方的が多め。そして時々薪さん)
メールやテレビ電話だけじゃなく
直接会ってもいたと考えている。


・・・・・でもここまで言いながら
実は私はこの二人の関係は
親友という類ではないのが理想だ。

双方の理解度の高さは自他共に周知の所だし
気も合うのだろうが
なんか親友とは違うような気がしている。

親友というと真っ先に思い浮かべるのが
克洋くんだから
その余りのジャンル違いに違和感を感じているのかもしれない。

もちろん親友としてのポテンシャルは双方充分だろう。
でも第九に居た時も感じていたことなのだが
親友とか仲間とか同盟とか
そういうのとはちょっと違うのがいい。
上司と部下とか同僚とか秘書とかSPとか
そういうのとも違うのがいい。

なんかそういうのを全部越えて
家族みたいな感じが理想だ。

一緒に並んで盛り上がるのではなく
薪さんのアシスタントであり
補佐であり
薪さんのクローン的立ち位置。
薪さんの手の届かない部分をカバーする役目。

何処で何をやってもお互い別の道を歩んでもお互い結婚しても
最後に帰ってこれる場所、みたいな。
何も気を使わずくつろげる実家とか田舎とか故郷とか
そんな感じ。

天涯孤独らしい薪さんに
唯一岡部さんだけが与えられるポジションだと思う。

絶対揺るがない“何か”がそこにある。



最後に・・・・・・
すっとばされてしまうと思うのだが
薪さんがいなくなった後の
全国展開する前の
第九の岡部さん指揮による捜査が見てみたかった~・・・・っっ。

こんなこと思うの私ぐらいであろうが・・・・・
見てみたかった・・・岡部さん・・・・。

興味あるのはですね、
岡部さんの信念である。
薪さん居なくて決断を迫られる状況に陥った時
岡部さんは何を信じて判断を下すのだろう。
元来岡部さんは何を信じて行動をするのだろう。

それは己の正義だったり理念だったり信条だったり
人それぞれ様々なのだろうが
警察庁長官に
薪さんが正しい姿を示してくれたと強く進言したのが
今でも忘れられない。
何が正しいのか骨身に叩きこまれたのだろう。
そして何を以って正しいとするのか
知ったのだろう。

それを
岡部さんは縋ったり真似したり准えたりするのだろうか。

いやしかしそういう姑息な(平面的な)一過性の思考は持たない気がする。
やはり血となり肉となり
きちんと自分の土壌となったものだけを
取り入れていきそうだ。
それは責任感の強さや己の言動の影響力を考慮した
上に立つものの器である。

では長年培ってきた現場捜査官としての感や経験を堅持するのだろうか。
その土台と薪さんの示した図式に差異が出たら
今度はその葛藤をどう自己処理するのだろう。
薪さんのいない世界で
どう切り開いていくのだろう。

うわぁ~っっ!!だから!
いざって時岡部さんがどう判断を下して導いていったのか
知りたいんだよぅ・・・。

あ~・・・・・見てみたかったなぁ~・・・・・・゜゜・(/□\*)・゜゜・




4薪さんと青木
ラストシーン(公園)について未だ揺れている。

別れ際、俺達みんなが薪さんと一緒に居たいと思っていると伝えられて
やはり良かったなと思う。
何となく親和性を感じ取るだけでなく
直接全員が一緒に居てほしいと考えているのだと伝えられることで
これで薪さんに帰る場所が出来た。
具体的な居場所という意味では無くて
精神的な拠り所という意味の。

青木はみんなが言えなかった台詞を代表して言ったのであり
代弁された他の職員の気持ちも考慮すると
偉かったと思う。

自分の気持ちしか考えていなくとも
相手のことを考えられない台詞でも
伝えられた薪さんには
自己存在の価値が心に浸みこんだことだろう。

だから
引き止めて何が出来る訳でなくとも
こちらに何の価値がないと分かっていても
口に出すって
やはり大事なのかもしれない。
意味がある事なのかもしれない。


でもこれは
相手も自分達を大事にしてくれている前提を知った上での
甘えた台詞だ。
伝達ではなく要請だと考えると
やはり今も心が痛む。

第一あの公園シーンは
薪さんのお別れの言葉だったのだと思う。
「結婚しろ」は贈る言葉だったのだと考える。
ひとつひとつの糸を切っていき
今ここで最後の糸も切ろうとした
そういうつもりだったように見える。

だとするなら
その糸を断ち切らせてやらなかったことで
薪さんにまた自由になる選択肢を奪ってしまったとも取れる。
辛いことばかりだった第九から未だ薪さんを求めるなんて
なんて惨い仕打ちだろう。

薪さん自身の判断はともかく
彼にもこれで終わりにさせてあげたかった。
雪子さんが過去を断ち切れたのは
過去が彼女に何にも求めていない事を思い知らされたからだという一面は
やはり大きい。
そして彼女自身のリセットの決断。
この二重のカードが彼女の一歩を確実なものにした。

なのに薪さんは過去から求められてばかりだ。
その上更に「ずっとここに居て下さい」だなんて。
なんて無情な言葉だろう。


別の側面からこの繋ぎ止める酷さを見ても同じ事が言える。
そもそも青木の感情は
7巻の病室シーンから始まり
言葉に出来ない感情が8巻SPで一緒に居たいに膨れ上がり
10巻で一緒に戦ってくれる人という言葉に変わるまで
実に緩やかで丁寧な移ろいが描かれ
とても耽美に結晶化させてきた。

思えば3巻で「必ず俺が後ろについて支えますから」と考えた時から
実に長い時間をかけて熟成されていった描写である。
これもこの物語のとても秀麗な部分の一つであり
巧いと思う。

故にここで別離させる運命になり
それでもダラダラと繋ぎ止めたいとは
青木は随分と未熟のままである。
青木の精神が成熟していないことを示している。
一体何をしてきたんだ・・・・というか
何処が成長したのかと
私は問いたい。

同じ場所に在った偶発性が必然を生んだのであり
同じ場所に在ることに意味が合ったのであり
居場所が離れたら引くべきである。

物語の質としても
きっぱりと切れる方が美しい。


まあ、それら全部は私自身にも帰結するけど。(自分が自分を責めて痛い・・・・)
頭では分かっているのに
青木の行動はものすごく共感もしてしまう。

良く言ったっと思う反面
なんてことを言ってしまったのだと目を閉じる。
相反する想いの間で
未だ揺れている。



しかしどうであれともかく言葉は発せられてしまった。
断ち切りたかった糸を断ち切らせなかったことで
それが薪さんにどんな影響をもたらすのだろう。

もちろんここで第九という糸を途切れさせようと
薪さんの持つ秘密は
これで終わった訳じゃない。

それは警察機構が
薪さんを手離さないことや「民間に放つ訳にはいかない」というクダリからも
推察出来る。
つまりそれは薪さんの視点からすれば
ここで誰の糸を断ち切ろうと断ち切らまいと
その事実とは無縁に
どのみち過去と決別できない訳で
みんなから遠ざかっていこうとする態度は
自分を断ち切らせるというよりは
みんなを未来へ押し出したというニュアンスが強い。

みんなとの繋がりを欲しているようで欲してない。
望んでいないようで求めている。
そんな不安定な微妙な心境が感じられる。

きっと薪さんだってどうしたらいいのか
正直なところは分からないのかもしれない。
でも切っても良い筈の糸を繋ぎ止めてしまった。
過去を一つ残してしまった。
出来るならそれが
薪さんを精神的に支える糧にだけ
なっていってほしい。


しかしそれに対する青木の真意は
やや不透明である。

どちらかと言えば
自分を傍で支えて欲しくて
唯一の理解者だから融通が効いて、と
そんな打算を考えてしまう。

そういう面しか客観的にもないだろう。

もちろん青木がそんなことを考えて引き止めたのではないことぐらい
物語の流れで充分分かる。
充分伝わっている。
本当に無垢にただ一緒に居たいだけだろう。

とても暖かく優しい感情である。
しかし幼い。
そして一緒に居たいだけでは
それは愛情などではない。

だからこちらも相反する想いの間で揺れてしまう。

結局“何のために引き止めたのか”そこに具体性がない。
青木にとって必要な存在でもなければ
同じ夢を追える同胞の扱いでありながら利用価値を求めている風でもない。
(ってかそんなのだったら殴る)
かといって
不安定で意外に脆いこの人を支えてあげたいからという抱擁を持っている訳でもない。
泣いて縋っている時点で支えるも何もないだろう。

それでもただひたすら無垢な想いだけで自分を求めてくる青木へ
またも我儘を受け容れてしまった。
全く甘い。
本当に甘い。

また1つこうやって薪さんは青木を支えてしまうのだ。
「待っているから」と未来の約束までして。
自分の限界さえ見ぬふりをして。

もうしょうがないな~というか
大切という
薪さんの想いが伝わってくる。

だからこそ
ここで甘えず青木にはきっぱりと薪さんに背を向けて欲しかった。
その位の優しさ位あったっていいじゃないか。



以上の理由から
この二人は少し距離を置いた方が良い。
傍に居たい気持ちだけ伝えられて
でも現状は覆らないこの展開は
実に悪くない。
図らずしも双方の妥協を汲んだ良い方向性である。
二人にとっても吉となるだろう。

この間に青木は自分のスキルをもっと磨くといい。
人間的にもっと成長するといい。
これがこの先をずっと一緒にいるための力を蓄える期間となる。
その時間を与えられた幸運に感謝すべきだ。
出来ればこの3年間一切接触を図らない覚悟を持って。


この二人なら
同じ物を見て同じ世界が見える仲には永遠になれないだろうが
同じ目的に向かって歩幅を合わせて歩いていける仲に
なれそうである。
正義感や倫理観などの思想が似ているので
最強タッグが形成されそうな気がする。
良いコンビだと思う。(超凸凹コンビ)

ただ一つ付け加えるのなら
青木はこの先幾ら人間的なレベルを上げても
薪さんと同じ世界が見えることは絶対にないということだ。
それだけは経験を積もうが
年を重ねようが
理解出来ない。

本質が異なる資質だからである。

もちろんどちらが正しいとか善悪とかないので
宗旨替えしろという話ではない。

仮にあの青木の情熱的抱擁で薪さんが秘密の暴露をしていたとしても
青木には理解が出来なかった筈だ。
理解したくないとか理解が難しいとか
知るとか知らないとか
そういう問題ではない。
本当に彼には理解が出来ないのだ。
全く違う価値観を有しているから。

理解することが善ということもないので
それは別にこの先二人の間の何らかの障害になることはないだろう。
ただこの先青木が薪さんの心の傷を
支えたり受け止めたり
ましてや癒やしたり共有したりなどという意味での庇護することは
絶対にない。

その差だけは絶対に埋まらない。
それだけが少し哀しい。


エンドゲームの当初では
青木は薪さんに妄信していると評されていた。
意外に脆い面を知っていてそれでも毅然と立つ姿は評価対象にならないのか
どうやらエンドゲームクライマックスで崩壊していく薪さんを見ても
やはりまた信じきれる何かを感じているようである。

この点を見ても
青木が薪さんを評価するポイントに
つまり人が人を評する本質に
過去や経験は付随しないことが分かるが
何より
青木は薪さんにおぶさる状況を望んでいるだけの様に
感じる。
青木にとって薪さんは絶対神であることに
変わりは無いのだろう。

だからこそ離れるべきである。
イーブンでなければ共に在る価値がない。


まあ薪さんは青木に対しては
支えられたいというより支えたいという兄貴気質が見えるので
薪さんが地に足付いているなら
何とか一緒に歩いていけると思う。

それに青木を見ていると綺麗できっと優しくなれるのだと思う。
眺めているだけで夢を見させてくれる気分にさせられるのだと思う。

それは夢幻に逃げているだけなのだろうか?
でも取り返せない日々を想う時
人はほんの少しの夢を誰かに願う。



・・・・余談だが
以前薪さんは第九を去る時雪子さんのことはどうするのだろうと
少々不安であった。
しかしこんな雪子さんなら安心して渡米できるだろう。
もう自分の手を離れていった子供のように
彼女の巣立ちを感じたと思う。

もちろん雪子さんの中の薪さんへの感情は
その彼女の愛し方の特徴から
色差が生じただけで容量は変わらないようにも感じているが
それはまーまた別の話だ。

いずれ薪さん本人もそれに気付くだろう・・・・。



最後に
唯一つ確かなのは
自分からは申し訳なくて手を伸ばせないけど
だけど気持ちはちゃんと届いたからって意味の
「待っているから」は
ここまで来いっていう
薪さんなりの答えだ。

しかもそれは
(もちろん望めば全員に応えるのだろうが)
今は唯一伝えてくれた青木だけに向けて放つ
青木だけへの応えだ。

なんか、持ちつ持たれつって関係じゃ全然無かったのに
強く想い続けた感情がお互いに伝わって受け止められた
グッと満たされるシーンであった。

全部を手離してトドメを刺すかの様に始末を付け
「じゃあ頑張ってくる!」と言わんばかりの笑顔を見せて去って行こうとするから
尽く哀しいラストではあるのだが
この一点にのみ於いては
じーんと沁み渡る仄かな灯がある。

覚悟を決めた人間の姿は美しい。
そして
どんな形であれ
人が人を想う強さにいつも穢れは無く
それが伝わる瞬間とは誠に
眩しいものである。
[ end game ] CM1. TB0 . TOP ▲
2012*06*01(Fri)
秘密 メロディ感想みんなのこれから1
それぞれの関係性について
こんな風になっていったらいいな~と妄想を入れつつ個人的な主観でもう少し捕捉してみました。


1青木と雪子さん
私的には
お互い好き合っているのに何か躊躇われて自重し合い
結局3年後も結婚していない、という平行線が好みだ。

そもそも破局したのは
職務上危険が及ぶ可能性があるという理由を第一理由に上げたからであって
カニバリズムが収束したからと言って
第九職員に危害が及ばなくなったという保証など
まだ示されてはいない。

そのために頑張ると薪さんは歩き出したのだし
まだまだこれからだ。
薪さんが昇進して影響力のある地位に返り咲き
具体案を提示出来てこそ
青木の危惧は払拭される筈だ。

3年後もう一度薪さんから「もう大丈夫だから」と背中を押して貰ってこそ
ようやく腰を上げる手順が
誠意ある行動だと思う。


・・・・・・。
まあ上記は青木が結婚するという前提条件で、の話。

前も書いたが
薪さんが青木の結婚に拘るのは
青木が身辺のリスクを理由に婚約破棄したからであって
別に薪さんが幸せの最高峰が結婚であると考えている訳ではないと思う。

もちろん愛する人の傍で暮らしたいという想いは
人一倍強いのだろうが
自分の価値観を相手に押し付ける人ではない。
青木が望んでいると思っているから
背中を押してあげている面が強いと思う。
そうして青木が笑っている姿を見たいと
願っているのだと思う。

そしてそうすることで同時に
雪子さんも笑ってくれたら
この上ない喜びなのだと考えたのだろう。


その雪子さんは
自分の気持ちに正直でありたいという姿勢がとても清々しく
もう何も求めていない。
ならば勇み足で結婚する意味が二人の間に生じないだろう。
結婚などに捕われずお互いを大事にし合う関係を
応援したい。

今までの偽りだらけで求めているだけの彼女とは違い
相手の中に自己実現を求めていない。
だから問題ないと思うのだけど
もし雪子さんが万一青木との子供が欲しいと望み
青木も雪子さんに自分の子供を産んで欲しいと願うんだとしたら
ちょっと年齢的に事は急いだ方が良い。

そういう意味では
出来ちゃった婚なんて彼ららしくていいかもしれない。

「お腹の子供が決心をさせてくれました」とか
しれっと言いそう。<青木


以前の煮え切らない雪子さんだと
この二人の結婚に私は反対だったのだが
今の雪子さんならまあいいかと思える。

ただ出来ればこの恋は実らない方が美しくて私は好きだ。
何も望んでいない恋など恋としては有り得ないが
もう少し求めない恋情を彼女に堪能していてほしい。
貫いて欲しいというか。

「最初から始めよう」・・・・出会った所から。
つまり結婚を視野に入れていない男女間で
結婚を考えない「好きな所」とか「気に入った部分」とか
感じていって欲しい。
気が合うとか好感が持てるとか
そういうステップさえこの二人は飛び越えているんだから
まずそこから始めるといい。

今号のカフェで親密に語り合う二人なんか
正に理想である。
そんな仲睦まじい雰囲気を3年後も続けていたらいい。


ようやく真っ直ぐになれた雪子さんの視線が
とにかくとにかく眩しくて気に入っている。



2つよし君と雪子さん
5巻のリモコンシーンや8巻のエレベーターシーンなど見ていたら
あの頃は二人の感情が昇華する行方が
まるでなかった。
とにかく待っているだけの姿勢を崩さず
要求ばかり突き付ける雪子さんでは
取り付く島が無かった。

それが今回「これでようやく死を受け入れられる」と
雪子さんの方から歩み寄るという
大転換が起きる。
これは凄い一歩だと思う。


悲劇が起きた場合
被害者が加害者に歩み寄るべきだと言っている訳ではない。
でも加害者が幾ら近付いて行っても
被害者のささくれ立った神経を逆撫でするだけなのもまた
事実だろう。

結局
被害者って加害者側に多くの断罪や贖罪を求めがちだ。
荒れ狂う感情の矛先は
迷わず加害者へと向かう。
それは当然の流転ではある。
でも
恨んでも恨んでも恨んでも
恨んだ大元が覆ることはない。

そのことに被害者側は
どこで気付きどこで妥協するのだろう。
何を以って終わりに出来るのだろう。


自分の望む未来を潰したのが惚れた男だったという皮肉は
雪子さんの中の喪失の受諾を
ひどく遅らせたと思う。

だから
さっさと脳データも遺族に返していればもっと早く忘れられた、とか
そういう問題ではないことは
明白だ。
雪子さんや遺族に脳データが返されたことで終わりに出来るというのは
ひとつのきっかけであり
遺族は遺族で別路線で
長い時間を経て
ようやく受け容れる心境になっていったのだと思う。


思わず口にした相手を責める言葉の感情を
私も知っている。
雪子さんの「あなたが殺したんじゃない」とか
遺族の「二度と敷居を跨がないでくれ」とか。
口にしたことはないけど
身に覚えがある。

加害者側の努力とか限界とか知っていても
どうして守ってくれなかったのか
詰ってしまう気持ちは止められない。

そのささくれ立った剥き出しの感情は
抱えている本人だって熱くて制御出来ないのに
その矛先が向かう相手が惚れた男だったという不運は
尚更雪子さんは行き先を見失っただろう。

そういう描写が少ないので
割と無関心を装ってしまうが
恨めば楽になれるその感情を一人抱えてきたのだと思うと
その感情が淀み歪んでしまうのも
致し方ないと思ってしまう。

そういう雪子さんを間近で見続けた薪さんもまた
辛かったろうなと心象が痛い。
だからあの8巻spエレベーターで
不測にも雪子さんの感情を引き出してやれたのは
正解だったとここにきて思う。

まー私としては雪子さんに甘えんなって怒鳴りたい気分は変わらんが。←薪さん泣かしたから


理性で取り繕い
醜い感情をひた隠しにして誤魔化しているのは
雪子さんだけではない。薪さんもそうだ。
この二人を結ぶ線は
その想いの延長上が永遠に途切れてしまった。
どんなに想っても届かない気持ちの行方は
昇華のしようがない。
一番届いて欲しい人の所には
二度と届くことはない。
生きている限り。

その願いだけは叶えることが出来ない。
それはどう努力しても遂げられぬ未来を示していて
その意味で二人のその感情に
終わりが来る事はないということだ。

それは永遠の悲しみである。
しかも薪さんはその哀しみを昇華させるつもりは
まるでないような覚悟が見える。
薪さんにとって克洋くんの死後
同じ様に留まる雪子さんの感情は
戒めであったろう。

それは自身の罪と共に
二重の鎖で薪さんを縛りつけてきた。

なのに今
昇華の行方が見えなかった感情が
鎮火していこうとしている。
鎖の片方が解けていく。

一体何が彼女の気持ちを解したのだろう。
そもそも人は
何を以って傷ついた心を終わりに出来るのだろう。
傷ついた記憶に新鮮に驚くことが無くなるだけで常にそこに横たわる傷痕は
一体どこから無色になるのだろう。



克洋くんを殺した直接の事件は
貝沼事件の方だから
事件の頓挫さえ彼女の気持ちに区切りを付けることはなかった。

あるいは雪子さんもまた
あの薪さんが何があっても克洋くんを殺すことなど
間違っても有り得ないと感じ
煮え切らない想いを抱えてきたのだろうか。

だとするとずっと雪子さんは
克洋くんが消えてもここに残ったのは
薪さんが居るっていう事情はもちろん
薪さんと共に
ここで戦っているつもりでもあったのかもしれない。

そう考えると
雪子さんは克洋くんを失くした傷痕を
自分で見て見ぬ振りをしていただけでなく
終わりにしたくなかったという側面も見てとれる。

亡くした人を過去にするということは
その人をこの時代に置き去りにして自分だけ未来へ行くという
サディスティックな一面を感じざるを得ない。
時間は止まっていないのに
気持ちを留めることで
時を止めているような感覚を自分で錯覚させるのだ。
死んだ人に未だ寄り添っているような感覚を
共有するために。

逃げているだけと言われると
身も蓋もないのだが
そうすることで僅かでも現世に留めている様な錯覚を
覚える。
そうやって過去の人にしたくなかった部分もあったように見える。

薪さんと共にここで二人で留まることで
気持ちも留め
昇華させることを
望んでいなかったかもしれない。

それもまた喪失への受諾の手順を放棄していて
結局過去に縋りつく原因になっていく。

そういう姿勢を貫いてきた雪子さんが
ここで未来へ歩き出してもいいと思えたのは
未来へ向かう青木と共に
生きていきたいと思えた証だ。

過去を終わりに出来るのは
過去を置いていける決断をさせるだけの未来価値が
そこにあるからに他ならない。

ここに破天荒な彼女には似つかわしい
控えめな青木への愛情が見える。


そしてもう一つの解釈が
彼女の相手に求める愛情の形だ。

克洋くんの死に関わっていた全ての事態が
カニバリズム事件と共に収束した。
これと共に
彼女の中でも克洋くんの時代が終末を迎えた。

彼女は事件の全貌に関わっている訳ではなかったから
事件と彼女の心境に直接の影響はないだろう。
でも事件に因って振り回された彼女の人生が
気持ちまでをも動かしてしまった。

ではその直接の原因って何だろうって考えると
やはり婚約破棄で目の当たりにさせられた
自分へ向かう愛情の色差なのかと考える。

ずっと求めていた愛情・・・想う強さは
「最後まで一緒に戦いたかった」というアレなのだろう。
誰も、それは自分に求めていないことを突き付けられて
酷く自己存在に疑問を感じたのだと思う。

共に闘っているつもりでもあったのに
誰も自分を必要としていないし
誰も同志とすら扱ってくれていなかった。
その事実は彼女の盲目的な喪失の受諾へ
目を覚まさせるに充分であっただろう。

その自己実現の矛盾が
結果的に過去の確執をも昇華させてしまった。
なんかすげえって思う。

彼女の心の傷が自己の本質と密接にリンクしており
自己の確立が立ち直りを促した経過は
非常に興味深い。

そもそも大切な人の喪失は
自己の一部を喪失するものでもあるのだから
それもアリなのかと感嘆する。


まあ、それがどう心の傷痕を乗り越えるまでに至ったのか
具体的には分からないんだけど
ようやく自分の足で自分のために立てた姿は
眩しい。
終わりにしようと思えた姿は眩しい。

「あなたが奪ったんじゃない」と牙を剥いた人が
「これで終わりに出来る」と宣言する言葉には
こちらが思う以上の深い意味がある。

その過程に青木の存在が無かった筈はなく
その行動が青木に似てきていることを加味すると
青木の愚直な性格とか直向きな姿勢とか
そういう良い面がプラスに働いたのかなと思う。
元々雪子さんがそういう性格だったというのも
大きいだろう。


ここでちょっと脱線するが
面白いのが
薪さんだって青木に何らかの影響を多大に受けただろうし
そういうプラスの面に惹かれた部分だってあるだろうに
雪子さんはこの事件で気持ちにケリが付けられ
薪さんは抱えていく決意をしたという
真逆の結論になったということだ。(引き摺っているようには見えないが)

それは加害者、被害者という立場の違いだけでは
ないように見える。
ストレスや負荷に対する向き合い方の差異も
あるように見える。

もちろんどちらが正解とか善悪とかは無いのだろう。
ただどちらが幸せか
どちらがラクかは
一目瞭然だ。
人の人生に於ける幸せって何だろうって
しみじみ思う。

結局時を止めて留まってしまうのは
死んでいるのと同じことだ。
気持ちを留めてしまうだけでなく生きていないのと
同じことなのだ。
そうやって生きてきた二人の時間は
何の生産性ももたらさなかった。

その意味で秘密から逃れられない薪さんの生き方は
生きているとは言えないのだろう。
今までもこれからも。

とりあえず小さくても自分のためでなくても
何か未来に向けての一歩を踏み出したことが
薪さんに新しい風を生むといい。

人が生きるって
結局やっぱり何かのためだったり誰かのためだったりする。


電話で「つよし君も?」と聞いた雪子さんは
とても可愛らしかったけど
薪さんが今回のことで罪を相殺できる筈もなく
だから“貴方もそうよね?”“貴方もそうして”
そんな・・・押しつけとまでは大袈裟でも
そんな圧力が見えて
薪さんが可哀想だった。

貴女はこれで終わりにして下さいという
薪さんの寡黙な優しさが見えるだけに
切ない温度差であった。

それでも今止まっていた時間が動き出す。
雪子さんの時間が動き出す。
それはきっと罪を刻み込む薪さんにとっても
良い効果を与えていくに違いないと思われる。
そうあって欲しいと切に願う。



それにしても
薪さんすんごく嬉しそうに笑うんだなあ。
雪子さんのことについて。

彼女が幸せになることを
本当に望んでいたのだと
心から思う。
自身の負い目から気に掛けていたってレベルじゃない気がする。
薪さんも何気に雪子さんのこと好きだよな~って
こういう所でつくづく思う。

多分克洋くんが亡くなってからずっと
親心みたいなものが芽生えて
気に掛けていたのではないかと感じる。

自分のことではないのに
まるで自分のことのように雪子さんを楽にしてくれてありがとうって笑う
無邪気な薪さんの笑顔が
何だか妙に心に照りついた。
[ end game ] CM1. TB0 . TOP ▲
    


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