Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと漫画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2017*04*10(Mon)
ドラマスペシャル警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~感想
面白かった~!ユースケさんダークな中年男が似合う似合う!
こういうちょっと抑えた雰囲気と怖さ、彼がやると味があるっていうか独特の雰囲気が出ますよね。
ちょっと滑舌悪いことなんか気にならないくらい憑いているものが見える画だった。

また、ユースケさんと滝藤賢一さんのコンビが良かった~!
二人共演技派という一定の箔があるので並ぶと圧巻!
ちょっと荒々しい滝藤さんはもう文句ないレベルなので、凄い緊張感が滲んでいたように思います。

背格好も近く、痩せ型の二人なのでシルエット的にもちょっと・・・//////
カッコ良かった!



警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~
警察小説の第一人者と言われる今野敏の人気シリーズ。
監督/波多野貴文 主演ユースケ・サンタマリア


簡単なあらすじ
ライブに集まる人波の中で一人の女性が刺殺され、目撃者によって石狩という男が取り押さえられる。
翌日、駅に向かう人波の中で女性の刺殺事件が発生し、同じく目撃者によって野間という男が取り押さえられる。
偶然居合わせた碓氷が野間を緊急逮捕したのだが、前日の事件と合わせ、二人共否認。

ネット掲示板に「まだエチュードに過ぎない。本番はこれからだ」

真実はどこにあって犯人は誰なのか?っていう物語。


ドラマの出だしは、碓氷の誤認逮捕だったのか?という焦点に絞られ
あんな大勢の目の前で逮捕、目撃者も多数いたのだから
まさか間違えているとは思わない先入観と正義感を、「善意のヒーロー」としていたのが面白い。

誰もが刺した瞬間を見ていないのに、一人が「コイツが刺した」と叫べば
集団心理が働いて誰もがちょっと役に立ちたい心理に誘導され、そいつが犯人だと思ってしまうこの怖さが
実はそのまま真犯人の動機にも繋がるのだが
その切り口はとても繊細で丁寧だった。

そして、自分がやったと正義感を出していったのに、それを否定されると辱められる、この心理。

記憶は自己都合で操作されるという台詞もあって
とても社会性の強い人間心理を突いてくるなと思った。

何か明確な事実があってイコール犯罪となるのではなく
こうすれば人がこう動くから、犯罪が完成するっていうツールがそもそもユニークですよね。
誘導されて善意で行動したつもりが一人の冤罪を作り上げるリスクは
ちょっとおぼろげな怖さもあると思った。


碓氷が自分のその思考と記憶と思い込みのズレに気付くまでで一つのカタルシスがあったと思う。

で、気付いた後は今度は目的が見えない。
ミステリー的な誘導はとても緻密。
それだけで前半は充分集中出来る出来栄え。
そういうデリケートな部分を緻密に練り上げているのが尽く光っているドラマだと思う。


殺された被害女性二人ではなく
集団に捕まえられた被疑者の方に接点があるのでは?という視点の転換で
やったやらないの水掛け論も、それこそ痴漢冤罪の代表格で
実際ドラマもやがて発端となった痴漢事件へと繋がっていく。

その辺りからは縦型社会の上からの圧力へと理由がシフトし
その利権が絡んだかのような正義と、やはり対極にある構造が真犯人に繋がっていき
まさかの選挙妨害がクライマックス。

ちょーっとその逮捕の瞬間はもうちょっと何かドラマティックに描かれても良かったんじゃとは思うが
その分、上司に立て付き啖呵を切るラストは爽快感と後味の悪さもあって
ここに持ってくるまでの無駄のない、四方から攻める脚本に二時間たっぷり楽しまされました。
とっても良かった。


犯人は桐山という痴漢冤罪になった男。
本当に痴漢をした男・野間は有名議員の甥。
自己保身のために議員が野間の痴漢の罪を桐山に決定づけさせて
その人生をめちゃめちゃにされた桐山が野間と議員に復讐するために起こした事件でした。

しかもその時所轄の捜査に議員からの依頼で圧力を掛けたのが
碓氷を今回送りこんだ警視庁参事官という・・・。
事件経過を見守る・・監視するために利用してたんですね。

でも証拠もなく何も御咎めを受けない。

一番悪い人間が逮捕されず、冤罪で追い詰められた人間が犯罪に手を染め
更に人生を狂わせるラストの辛辣さは私好みでもあり
軽く差し込まれた母親の涙が実に痛々しい。
なんて悲しい悲劇か。

だからこそ、桐山の女性殺害などの動機はいっそ、誰でも良かったなどというチープなもので充分なのだと思えた。
その分、彼の破滅に追い込まれた悔恨がありありと浮かび上がる。


そんな物語を、これまた圧巻の役者陣が演じてらして、隅から隅まで隙はない。

自らの希望で捜査一課から総務部・ 装備課へと異動した警部補・碓氷弘一。
警視庁総務部装備課主任をユースケ・サンタマリアさん。

歳取ったな~とは思うけど、そのやつれた様子が実に冴えない中年キャラにマッチしている。
抑えた暗い演技が人間の含みを視聴者に感じさせ、いい感じなのだ。
声のトーンなども棘がなく、重い。


その相棒役・藤森紗英に相武紗季さん。
科警研研究員で犯罪心理学を学んだプロファイリングの専門家という設定だが
そういう理系キャリア風には感じないちょっと風変わりな女の子だった。
少しトロい口調に統一されていて、好き嫌いが分かれそう。
あまり頭良くは見えない。
でも碓氷とのコンビにはかなりマッチしていてアレルギーがない感じに仕上がっていたのが好印象。
毒がない感じというのか。とにかく中々おっとりした感じが凄く良かったのだ。

なのにあけすけにズケズケ言っちゃう感じとか、台詞のチョイスも上手かった。



警視庁捜査一課5係・刑事で碓氷と同期という高木を滝藤賢一 さん。
彼のトリッキーな演技力は周知されたるものですが、今回の尖った感じも実に上手い。
カッカして乱暴な感じも幼稚な風には感じさせず、早口な台詞も笑えた。
この人、実は良い人なんじゃって、どことなく思わせてしまう説得性がある・・・。


そんな彼と碓氷が徐々に協力体制に求心力が高まっていく流れも実はかなり見事で!
初めは辞めた碓氷に理解を示さず陰口を叩いていたのに
ぶつかり合い、憎み合い、でも
「長年現場を走りまわってきたお前なら分かるだろう!もう一度信じろ」
・・・って辺りから、慣れ合いではないのに、目的のためにチームが結成されていく感じの演出が
実はかなりグッと燃えた。

「ばぁか、お前。装備課が無茶しやがって」
「・・・」←この無言の表情vv

こういう楽しさはミステリー以外でも絶対必要だと思う。絶対。

警視庁捜査一課5係の係長役の佐野史郎の落ち付いた中でのひょうきんな役も見応えあったし。
役者陣には申し分ないクオリティだった。


唯一不満を言うとしたら
さっき少し書いたけど、こうまでして盛り上げてきたクライマックスが逮捕の瞬間なのか
それとも、碓氷が上司に
「待てって言ってんだよ!土下座しろよ、それでも足りねぇぞ・・!」」と啖呵切るシーンなのか。
確かに無音で演技力だけで見せ切ったこのシーンは
こいつがラスボスか、という迫力もあって味わいたっぷりである。

が、刑事ドラマって先入観としてどうしても逮捕の瞬間に山場を見てしまいますしねぇ。
その上、本当のクライマックスがしっかりと敵役を打ち倒すシーンではなかったために
どっちつかずになって、散漫してしまったのが少々勿体ない。

というのも、選挙の当確となった中継現場が妙に閑散としているのがなんか尻つぼみで。
参事官も同席するこの緊張の三つ巴戦をもっと焦燥感たっぷりに描けそうなのに。

だとしたら、恐らく狙いはその後のラスボス・参事官に
「彼をこんなにしたのは警察なんですよ」と言っちゃいけないこと言っちゃうシーンがメインだと思うんだが
確かにそこはすごい迫力があって良かったんですが。
なんか集中力が二分しちゃったな、という印象なのだ。

言っちゃった後「はぁ・・クビですかね・・・」って言う言い方は可愛かったが。
こういうとこ、愛嬌が残ってていいんだよな~。ほんと上手いというか。<ユースケさん

もっとスッキリと纏めてくれた方が気持ち良かったかなという勿体なさがある。


それと!
カメラワークには一言言いたい!
序盤、捜査一課の不協和音をカメラで演出したかったのだろう、くるくる回りながらの長回しで
一気に撮ったシーンで
しかもフラフラとわざと視界を揺らす手法で延々と撮られたシーンは酔って吐きそうになりました。
いい加減制止してくれ。
不穏な空気感をそんな小手先の手法でしか洗わせないのかよ!下手くそ!

だが、一貫した色素を抑えた画面は硬派さと頑固さもあって、ラストシーンにも相応しく
その他の部分については最高でした。
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2017*04*05(Wed)
相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 感想
ラストシーンまで見てグッとくるものがある。健気な愛が切ない物語だった。
最後の最後に動機の面で愛情の報われなさと神聖さに一捻り加えたことで、私的には評価があがりました。
憎み、恨み、何度裏切られても、それでも消えなかった愛情は実に重たく切なかったです。
悪くない余韻でした。


『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』
2017年度作品



そんな訳でそろそろ公開終了になっちゃうのでようやく行ってきました!
面白かったですv

まさか右京さんがカエルみたいに飛ぶとは思わなかったよ。
本当に撃たれたーッ!!
決してイケメン俳優さんではないだけに、両手上げて飛びあがるもんだから妙に滑稽で
逆にその必死さや真剣さが映像化されていてガン見でした。

物語は、相棒らしく政治・テロ・国家批判。テーマは護るのは国家か個人かといったところか。
好きだねー。こういうネタ。
相棒らしくって笑ってしまうのだが、でも今回ラストにそれを一捻りしてくるので
見応えありました。
人生って悲しいなと思わせられる一作だ。


大まかなあらすじ。
英国の日本大使館で起きた惨劇から始まるおどろおどろしいプロローグであり
これがかなりのインパクト。
死体がごろごろしているR指定したいくらいのエグさであった。
華麗な洋館が舞台なので、余計に毒殺という手法がポルターガイストみたいだった。

白いワンピースの少女がそれを目の当たりにするんだが、痛々しくて見ていられない。
そしてこの少女は現場から拉致された。

国際犯罪組織のリーダーであるレイブンっていうテロリストが高額な身代金を当時要求して来たが
政府は拒否した。
事実関係が掴めないだの、テロには屈しないだの、そんな理由。

7年後、また政府に身代金が要求されてくる。
ビデオに映っていたのは当時の女の子。誘拐された女の子は活発な少女に成長していた。

政府は今回も要求に応じないまま要求期限の時刻が迫る。
「日本人の誇りが砕け散る」といった組織の声明が何を指すのか?が映画の根幹だ。



結局それは、50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画だったと
右京さんが突き止めるのだが
犯人側が政策にも計画にも政治的にも知謀に欠け、世界を股に掛けるくらいだろうに、巨大悪という印象は薄い。


ただ、その少女と行動を共にする黒衣の男――彼が実行犯なんだが
冒頭から雨の中バイクかっ飛ばしたり、肉体派にクールに登場してくる。
これを北村一輝さんが演じてらっしゃるのだが、もぉぉ実にイイ!
めっちゃダークヒーローなカッコ良さだった!

アウトサイダーに落ちてしまったような目つきと、低めの声でぼそぼそ話すトーンが痺れて
くっそカッコ良かったです。
こんな渋い人だったかな?
癖のある髪の毛や肌の色なども似合っていて、良いキャスティングだった。


ちなみにキーマンとなる誘拐された少女・鷺沢瑛里佳の成長した7年後を演じたのが
山口まゆさんだったが、これもナイスキャストだった。
長い髪と舌足らずな幼稚さを持ちながら、快活に飛び跳ねるボーイッシュな感じが
ちょっと萌えキャラ風で、非常に愛らしい感じに仕上がってた。
尻やウエストのラインを強調した服と動作だったのも良い。カメラアングルに拍手。
追いかけるのに、わざわざガードレールを飛び越えるとか、ちょっとおしとやかさが無かったのがいい。
ぷりぷりとした肉感が彼女の性格と演技力不足を補足していた気がした。


50万人の観客が銀座に集結している本日、国を背負った英雄たちの前で
もし毒物が撒かれて惨劇となったら。
そんな悲劇は平和ボケした日本人は誰も想像していないだろうというのが犯人側の魂胆だ。

確かに日本でテロが起きる具体的なメリットがあまりないだけに
彼が危惧する恐怖もまたリアリティ薄いよなと私は思ってしまったのだが
そんな平和ボケした感想こそが、今回の犯人の一番の主張なのだろう。

一応動機としての、犯人が無差別テロを企てた理由として
戦争中の原体験から、今の平和が突然奪われることは決して非現実じゃないと
現在の日本の平和ボケぶりに喝を入れるということを述べてくる。


その描き方が少々わざとらしいが国に裏切られる流れは辛酸だ。
置き去りにされた孤島、帰国したら両親は死亡、自分も死亡扱いで無戸籍になっていた事実。
国のために、国を背負って戦時下へ向かったのに
国はこうやって見殺しにする。

そういう下地を映画は視聴者にこれでもかと植え付ける。

大戦の帰還困難者の苦難を描き、その体験と、7年前の国に見捨てられた少女
現在ももう一度見捨てられようとしている、この二の舞。
故に彼らの裏切りへの憎しみはいかほどのものかと思わせられる。

でもそれと国がテロに屈しないという理由で身代金を払わないことは別問題なんですよね。
国家が持つのは税金であり、テロ対策は別次元の話。
拒否した政府を「国民の命よりテロとの戦いに勝つことを優先した」言わせる。
あたかも国民より個人利益を優先するみたいな言い方で終始させ
それ以上の深い掘り下げはしてこない。

その辺を微妙にリンクさせたまま放置してしまうから、中身が恐ろしく薄っぺらい。

と思ったのだけど、そこからが良かったのだ。


その孤島で置き去りにされ、国に見捨てられ、戸籍まで奪われた男を
別戸籍のマーク・リュウとして、鹿賀丈史さんが演じていた。
登場当初はなーんか棒読みな演技が冷めていたのですが
ラスト、右京さんとの留置所での心理攻防は、実に熱い。


国に裏切られた男が、同じく国に捨てられた少女に同情して、かつての復讐をしてきた、とか
国の対応に不満を抱いた男が、憎しみのままにテロで国を滅ぼそうとした、とか
戸籍まで奪われて悔しかったんです・・・だから、彼女をまた見捨てる彼らを許せなかった・・・だの
そんな理由で終えていたら、私も冷めていた。

でも右京さんが、それでもどうして強行しようとしたのか?

実の娘が駆けつけても、彼は自爆テロを止めようとはしなかった。
彼女を撒き込むと分かっていても止めなかった。
つまりは彼女のために起こした復讐劇ではないのだと気付いたという。

「テロを企て、失敗した男として、死にたかったのではありませんか」

つまりはあれだけ悲惨な戦時下で両親を失い見捨てられても
同じように少女を未だ救おうとしない態度を見ても
それでも日本を愛していたという想いだけは消えなかったんだということで
テロに甘い日本のために、何か警笛して死にたかったんだと彼の行為が物語る。

ここまで来てようやく、冒頭のショッキングな画や、少女の立場、途中挿入された戦時下の映像などが
綺麗に繋がってきて
そこまで辛辣な目にあっても消えなかった国家愛みたいなものの深さが
人が人を思う愛情宛らに綺麗に積もってきて、沁みるのだ。

7年前の少女も、肌の色を嘲笑される人種差別を受けているオプションまであり
更には当時の英大使館事件の毒を入れた犯人でもある。
とにかく国を理由に孤立するシチュをこれでもかと積み上げてくる。
成程、このためか。

当時の彼女は人種差別を受けていて、だからこそ願いが叶う薬だと言われて、騙された。
そこで願ったのが「受け容れられたい」

いじめに遭って、それでも残るのが、憎しみでもなく恨みでもなく、そんな人たちに受け容れられたかった。
そんな健気な寂しさである事実が
そのまま今回のマーク・リュウの境遇を模倣していた。

要は彼女はリアルタイムのマーク・リュウだったんだろうな。


そんなに日本が好きか。
裏切られても、消されても、ウン十年消えない愛情がなんかもう切なくて。

でもそんなものだ。
人の心なんて、深い愛情なんて、何が起きてもそう簡単には消えたりしなかったりする。

だからこそ、命の最後まで生きて下さいという右京さんの声が
ようやく日本人として認められたそれのようで、錯覚させられるのも、ニクイ終幕だった。

そんな男の心はつまり、当時日本のためだといって命を掛けて戦って散っていった
両親の覚悟や正義を否定してもいないことになる。
懸命に尽くした両親の生き方を否定しないラストが、最後にじんわり沁みてきて
ああ、もう、大人って世知辛いなと。
しみじみ思う余韻が、ブラックアウトしたエンドロールに流れていった。


そこら辺の落ち所が大変気に入りました。
消えなかった愛情に理解を見せる右京さんに涙する鹿賀丈史さんの静かな涙も痛々しかった。
音のない烈しい口論も、怯える心のようで、満たされない咆哮のようで。
国に裏切られた、だから恨んだ、という単純な方程式だけでは陳腐だし使い古されている。

それでも愛国心を消せなかったという、幸福なようで不幸のような血の運命が
なんとも言い難い余韻を伸ばす。
憎しみを憎しみとして描かず、悲劇の一つに留めた結末を評価したい。


唯一雑だと思ったのは、相棒が相棒でないんですよね。
右京さんが死にたがるマーク・リュウを護るため狙撃手の前にカエルのように飛び出すが
相棒が護りきれないのがその象徴のようにさえ映る。
叫ぶ冠城くんの悲鳴染みた声も衝撃を物語っていて、映画としては良かったんですけど。

冠城くんの忠実な支持者でない関係が新鮮で、そこが今の相棒の面白さであり、未完成な分
まだ新たな絆へ到達していないと言える。
だからこそ勿体ない。
もう一度完全なる相棒と成長した二人でもう一本、映画がほしいところだ。


最後に。

会場は夜の回で行ったからだろうか、年配の方が多くてびっくりした。
たしか前作まではもっと相棒ファンって20~30代の若い人もいたような気がする。
なのに、定年間近な老夫婦だの、オジサンばかりだったぞ?どういうことだ。
今の相棒ってこんな年齢層に支えられているのか?

女性もいるにはいたが、50代くらいの主婦友達っぽい連れなどで
ちょっと意外でした。
公開終了も近いが、割と混んでいたのはファンとして嬉しいところ。


恒例!私的いたみんチェック!
ごめん、今回はもう、あのびっくり顔だけでおなかいっぱいですvvv
スクリーンアップに驚愕のいたみん、笑ってしまったv かわいいぞ!

まさかのいたみんの失態で無線機が使えなくなるというねw
そんなこともあるさ。
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2017*03*27(Mon)
二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」第一夜/二夜感想
めちゃめちゃ力入ってた!途中までは!
隅々まで高度なクオリティを結集した渋いドラマに仕上がっていて
見応えは充分どころか完璧すぎる。第一夜だけでこの完成度。素晴らしい!
取ってつけたような空とか背景に幾分手抜きな部分が見えたりしたものの、役者陣が一流で結集していて
恐いくらいに迫力があった。

冒頭で渡瀬恒彦さんの最後の遺作となったことをご紹介。
キャストは柳葉敏郎、大地真央、余貴美子、國村隼、藤真利子、橋爪功、津川雅彦・・・。
もうドラマ帝王ラッシュじゃないか。
こってりにも程がある。
気を抜く隙がない上に、二時間ドラマの底力を見せ付けた。金も掛けた。
テレビ朝日さんの本気を見た。

25日の第一夜の番組平均視聴率は15.7%、26日の第二夜は13.1%を記録。
当然の結果だろう。あらゆる意味で。
そして視聴者を一気にお通夜状態にしたに違いない第二夜。さすがテレ朝スタッフ。


物語は誰もが知る不朽の名作が原案。
1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。
孤島から出られなくなった10人の男女が1人ずつ殺されていく クローズド・サークルの代表作品だ。

勿論私ですら読んだことがある定番中の定番で
それをよく日本を舞台に組み立て治してあるなと感心した。
確かに物語的に多少の違和感はある。
今どきそんな手紙くらいで孤島に出向いたりしないし、スマホの時代に合わせることもなかったような。
キーワードとなる唄の歌詞や舞台となる洋館もイメージは大正か昭和な分、時系列だけ浮いている。
夕食が終わる頃スピーカーで店内放送。怪し過ぎる天の声。
わざとらしく置かれた人形と、招待者のアナグラム。

非現実にも程がある。
もう金田一(漫画)の世界じゃないか。いやちがう、金田一がこっちを模倣してるんだ。
・・・などと、訳のわからないことに笑っていられたのも、だが最初の10分くらいまでだ。

海外では馴染みの薄い、日本らしいおどろおどろしさを画面から漂わせ始めた辺りから
もう余計なことは考えられなくなった。
ホラーテイストが心臓に悪い。
肉の塊とか、そんな顔で切らないでください。

いやいや、実にいい!

誰もが怪しく見える素振りやセリフも上手いし無駄がないし
何より役者さんがほんとに上手い。
表情がみんなハマっている。
照明の暗さとか独特で、画面の一環した少しの色素の薄さなども恐い恐い。
音響効果も王道で、引っ張る引っ張る。
プロの仕事だ。
雰囲気もあって、あっというまにこの非現実でリアリティの薄い世界に引き込まれました。


脚本の勿体ぶらずにさくさくと進めてくる潔さも好感度高かった。
特に会話を愉しむ余韻もそこそこに、さっさと発生する第一の殺人。

この最初の被害者が、向井理さんだったのだが
この人、顔は好きだし声も好きだし、でも演技はいまいちという印象だったのだが
中々どうして、いいじゃないか。ベテラン俳優さんに触発されたのか。
或いはこの人、優等生キャラではなく、こういうちょっと悪ぶったヤンキー系が似合うんじゃないか?
台詞回しとかも棒読みじゃない感じにリズム感があったし、油が乗っている感じだった。


人が一人死んだことで、旅行モードは一変。
その辺の不気味さも演出が上手い。
みんなで死体を運ぶシーンとか。
そうそう、こうやって丁寧に弔っていくから、余計ラストのホラーが完成するんですよね。

一人死んで、人形が一つ減って。
孤立した空間でどんどん追い詰められていく緊張感は絶品。
この辺の設定の良さは、そりゃ原作が素晴らしいからなのだが
でも役者さんのリアクションも絶対大きい。この面子ならではだって。

ベテラン俳優陣を揃えると、画ヅラはこうも違うのかという感嘆がある。

貫禄あったのはやはり橋爪さんか。
ベテラン俳優さんに感想なんておこがましいのだが、肝の小さくでも読めない表情が不気味だったな~。
彼の大人しく、でも少ない台詞故の、声の抑揚とか、聞いているこっちが痺れる。
存在感なさそうで、しっかりとある立ち位置が前半の緊張感を底上げしていたと思えた。

あと、ギバさんと國村さんのコンビが意外にウマがあってて良い。
静かな声の質とキャラの濃さが似合っているっていうのかな。
ここのコンビの妙は絶対ドラマの質に影響していると思った。
「さすがデカのだんな」「その言い方やめろ」の繰り返されるやりとりも、嫌味なくていい。

主演は仲間由紀恵ちゃんということだが
彼女の存在感は微妙。でも後半に期待。第一夜はただただ可愛かっただけ。


過去に犯した罪を各々長々と挟んで来ない脚本もこちらの集中力を持続させた。
10人もいますからね。全員やってたらダラダラしてしまったと思う。
そこに充ててきた内容もまあまあかな。
誰もが自分は悪くないと思うような、でも何処かにしこりとなってしまっているようなネタだった。
特に奇抜なものはなかったような。
次に誰が殺されるかという意味でも引っ張り方が上手すぎてハラハラしてた。

これはクオリティ高いぞ。明日第二夜見る。


>第二夜

・・・んじゃこりゃああ!!!

ありえない。
叫んだ。マジ叫んだ。第一夜のあの素晴らしさは何処へ行ったんだ。
前半と後半の途中までは面白かった。
正確には当事者となる10人サイドの方は圧巻の出来たっだ。
自家発電がなくなりランプという古風な映像になったことで、前半よりホラーテイストが増し
恐い恐い。

引っ張る尺の長さや音楽が絶妙で、日本的なホラーの恐さがたっぷりで
残された面子の堅い表情の具合も絶妙。
どんどん減っていく背筋の寒さというものもじっくりと伝えてくる間の取り方で文句なかった。

ギバさんと國村さんの残された者に宿る迫力というか、山場の緊張感はもう言葉もないくらいだった。
皆が相手を疑っていて、でも、仲間意識もあるアンバランスさが画面から滲み出ていた。
すごい画だった。

最後の仲間由紀恵ちゃん演じる白峰の恐怖が軸となるが
第一夜では多少心配もしたが、ここも悪くなかった。
脆さとか愚かさとか、そういったものがあって衝動的に首つりに走りそうな気配をきちんと感じさせていた。

「もう貴方しかいないじゃない・・っ」
「待て、俺はその時一緒に居たろう!」

ラストの海岸での一騎打ち。
仲間ちゃんとギバさんの海辺のやり取りもギスギスしてて良かった。


・・・のに、原作にはない刑事が出てきた辺りから様子がおかしくなった。
沢村一樹さんが悪かったわけではない(と思う)。

沢村さん演じる刑事はともかく、その周りに付いてくる男と女、これが邪魔。
リアクションもこれまでのドラマの質を目減りさせる下手さ加減でげんなりした。
もっと違う台詞あるでしょう。
もっと違う反応あるでしょう。
何この安っぽい若者向けドラマみたいな台詞とリアクション。
声の質や高さ、トーンにスピードまで拘っていた第一夜のベテランさんたちとの落差が激しい。
途端に陳腐なドラマに成り下がってしまった。

とにかく、あんなに洗練されていた精度高い台詞が一気に幼稚になり、無駄な尺が多すぎる。


そもそもこの解決編要らない。ここで台無しなった。
原作レイプと言われても文句出せないと思うぞ。

なんで時間軸を現代にしたのかと思っていたけど、そこは納得。そうかこのためか。
でも小型カメラは駄目だろう。
しかも幾つ仕込んだんだよw多すぎて失笑だ。

時系列で再現はご法度。残された遺体と物証で犯人を知るべきだ。
この脚本家の人、この作品の良さをまるでわかっていない。
カメラの映像で犯罪の復元とか、まるで作品を大切にしていない。
何故孤島で10人が死んだのか?最大のミステリーが台無しじゃないか。
どうして・・!っていう謎がゾクゾクさせる余韻を作るのに、映像で残っているとか、なにそれ。

しかも犯人がただの愉快犯に成り下がっている・・・・。
告白ビデオが一番萎えたよ、何この証言。
被害者の選出は長くなるから割愛、どんなトリックを使って殺したかの説明も無し。
青酸カリを混入する仕掛けも言わず、最後の方は運頼み。

人形を用いた理由もばっさり。
順番に殺したと思わせて実は逆っていうのをもっと捻ってくるかと思ったのに。
本当にただ一人真犯人が逃れていただけかよ。
トリックも何もない。

一応、途中で殺された人間の誰かがダミーであることは予想の範囲だが
だからこそ、そこのトリックのおどろおどろしさだの怨念染みた憎しみなんかがドラマの色合いを作ってこなくて
どうすんのか。
最後に、でも待てよ、じゃあ○○をしたのは誰だったんだ・・?みたいな謎を残してナンボでしょう。
センスないなぁ。

だったら解決編飛ばせよ。
そこが重要なんだよ!

重要だからこそ敢えて触れなかったのだろうが、裏目に出ましたね。


判事のキャラも平たく、なんか台詞回しも下手だし、彼の想いもまるで伝わらない内容だし
冷めた~~~~~。
迫りくる死から生じる狂気だの鬼気迫る怨念だの、そういう様子も全くなく。
犯行に於けるどうしようもない遣り切れなさや、苦しみや悲しみなんかがまるでない。

勿体ない。非常に勿体ない。あれだけ重厚かつ硬派なクオリティを出せたのに、この自滅。
シンプルな快楽殺人でもいいけど、もっと何かあっただろう。


ただ、民放のスペシャルドラマとして考えれば、かなりの出来だったのは確かだった。
演出面の凝り具合は抜きんでていたし、事件編はここ数年で最高クラスと言っていい。
10人の俳優さん方も素晴らしかった。
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2017*03*26(Sun)
相棒season15最終回「悪魔の証明」感想
「自意識過剰なのかもしれません。或いは誇大妄想。しかしそれが僕の大いなる勘違いであったとしても
 真実に辿り着く切欠になるのであれば・・・ありですよ・・・」
「降参」

このやり取りを数回リピした。
右京さんの「ありですよ~」って言い方もニヤリとしたし、冠城さんの「降参」って諸手を上げる感じも良かった。
面白い相棒相関図ですよね。
歴代相棒にはない感じで右京さんに簡単に懐かない、手懐けられない感じは
かなり好みだったりします。
簡単に信者になって仲良しこよしされるよりずっと男らしくて私は好きだ。

その上でやはり右京さんの一番のメンタル的な相棒は亀ちゃんだったんだなぁと改めて認識させられる。

ただ右京さんにあれだけズバズバ言い切れるのは冠城さんだけかなとも思え
その緊張感が良い意味で続けばいいなと思いました。
相棒というタイトルである以上、二人の関係性を描いていくドラマであるべきで
そこに何らかの意味は欲しい。
特にギスギスしたいがみ合いを見せられても、それが何らかの功績を生みださない限り
気分も悪くなるだけだ。

最初に登場した頃とは別人のようなキャラクターの含みのなさが気になるというか。
軟派でふざけてばかりいる表の顔と、冷徹で強かな裏の顔のメリハリがもっとはっきりしていると、面白いのかも。
冠城さんのスイッチが入る瞬間はどこなのか?っていうのを
もっと視聴者に分かり易く描いてくれたら燃えるのに。
それが右京さんに対してばかりの内弁慶だと、ベクトルが内向きで面白くなくなる。
頭脳明晰な右京さんの対比として、もっと気を抜いたら寝首掻かれる感じは残して欲しいところだ。


その上で、今回の最終回は相棒というタイトルに相応しく、二人の関係性が肝だったようにも思った。

「想像が及ばないのなら・・・・、黙っていろ!」
「右京さん、あんた・・・何様だ」

すっごい、台詞と画ヅラの恐さがあった・・・!
ロマンチストな冠城さんが、立場の微妙さから、まさか右京さんのやり方にここまで言ってくるとは!

右京さんの強引なやり口は今に始まったことではなく
でも歴代相棒はそれを受け容れ味方となるばかりだったので、右京さんの信念に共感しているとはいえ
そういう意味では物足りなさがないわけではない。
なんかここ、痺れた。
(右京さんのキャラ違わね?とは思ったけど)


右京さんが強気に突き進む時、その先には謎を看破した後の真実が何らかの社会的意味を持つのであって
それを冠城さんがまだ理解していないとも取れるこのシーン。
「週刊誌の記事が自分宛の挑戦状に思えたから」詮索を始めたという右京さんの先見の目に
視聴者ともども冠城さんも騙されてしまっているという下地がちょっと面白かったです。

今回のお話ってサブタイトルが「悪魔の証明」であって
それは、潔白(やってない)と証明することはできないという意味である。
潔白に限らず、証拠のないもの、実態のないものは易々と証明できないものであり
ドラマ全体を通じて、そういう水掛け論に近い曖昧な雰囲気に統一感があったのが興味深かった。
ここまでもか、と思って。


更には、右京さんの最後の笑みの意図するところまでもが明確な判断を避けてくる脚本だった。
青木の醸し出す雰囲気とか、すっごく好きだったし、彼が最終的な黒幕だったら笑えたんだけど
何故パソコンに侵入したことはスル―なのかも、その意図を含めて
ドラマは結末を見せて来ない。

曖昧な中で暗躍する政治取引の不確かさやそこで勝ち残る強かさなど
一環性ある雰囲気に魅せられ、実は私的にはなかなか面白い最終回でした。



あらすじ。
あらすじ・・・・・・っていうか。なんと特に何も起こらない相棒スペシャルである。
びっくり。
しかもだ。今回のSPはseason13の初回SP「ファントム・アサシン」を見ていないといけない。
勿論シリーズものなのだから、そういうこともあるだろう。
それはいいんですけど、予め復習しておいてくださいって丸投げはどうか。

そーんな昔のこと普通とっくに忘れちゃっているよw

東京拘置所に拘禁されている元内閣情報調査室の室長・天野・・・なんて、出た瞬間、一瞬誰って思ったぜ。
SPだけ見ても話を通じるように作らないと意味がないのではないかと私は考える。
後半に入り、いたみんに冠城さんが当時のことを聞く・・・というシーンでようやく少しだけ過去回想が入ったが
これはもっと序盤に入れるべきだった。
しかも、言葉でダラダラと説明させるのではなく
もっと要点を掻い摘んで、尺も割いて、序盤で見せるべきだったなと感じた。

他に事件も起こり、その中でこのとっくに過去となった事件も関わってくるという流れならともかく
他に事件はなく、この話が本作でも軸なのであるから
視聴者置いてきぼりは・・・・駄目でしょう。

みっちりと作られた脚本で、そんな余白(尺)はなかったというのなら話は分かる。
でも振り返るとかなり無駄も多い。

例えば、今回のお話は社の過去をリークする暴露記事を発端に直接対峙する。
その記事を書いた週刊誌記者・風間に、警察関係者が
入れ替わり立ち替わり面会に行くのだが
実はそれはちょっと面白かったんだけど
その人物に右京さんが種まきをする。・・・・・と見せ掛けて、結局そこから何も出てきてませんよね。

普通に尾行していれば、彼氏の存在に気づけたのでは、と思う。

なのに思わせぶりに煽った様子とさも重要人物であるかのような演出。
勿論、彼氏が社の元彼でもあって、それを切欠に
このリーク事件は社の自作自演ということが分かるのだが、なーんか勿体ぶりすぎた。


冒頭、青木が、自身のスキルを悪用し社の私物のパソコンに進入。
これも結局プロローグ的に意味深に描いていたけど、スル―。
特に今回のリークには無関係だったというオチ。浅利陽介さんの怪演だけが光っていた。

ちょっと振り返っても、この辺り、もっと精査できた気がする。
その分、社の関わったロシアスパイの事件をもう一度復習させてくるくらいの尺は絶対捻出できたと思う。



前振りが長くなってしまった・・・。

でも、事件らしい事件は起こらなかったけど見応えある回だった。
社が何をしたかったのか?という一点にのみ焦点を置き
それを右京さんのナビゲートで彼女の策略を体感していくというスタイル。

右京さんが推理を展開し、論理付けていく中で
頭脳対決と言わんばかりに、社が不気味な落ち付きぶりでたじろがない。
そういう理論構成でじっくりと煮詰めていくので、真剣に聞いていないと
説明調な展開は置いていかれる。

そのしっかりとした解説がとても丁寧に造られていて、面白かったんです。
こういう論理思考なお話、大好きなので。
事件や情景を楽しみにしていた人には、場面も変わらないし動かないから
ちっとも面白くなかったかもしれないですね。


「彼女に全員返り討ちにあうかもしれませんよ」

社が自分で自分の首を締め、上層部の追及に最終的にどう乗り切るのかが最大の見どころ。

そもそも社は自分の秘密の危険性を強く認識していた。
今回の一件は
自分を陥れようとするかもしれない人物に、未婚の母であることや、娘の父がスパイのヤロポロクであることなど
国を裏切った女という事実を不利な状況で見つけられてしまうことを恐れたもの。
危惧を未然に防ぐために、自ら秘密を公にし、秘密を抹消させたわけである。
公然の事実となってしまえば、誰も脅すことは出来ないから。

ついでにその投石で警察幹部の反応から、誰が味方か敵かを見ることも出来る。

そういう下心いっぱいで自分で仕掛けたゲームなんだから
勝算はあるに決まっている。


その辺の展開が(上手くこじつけたなと)成程と思わせられ
つまりは週刊誌などの公衆的な反応などどうでも良く、狙いは警察上層部だったということが
自作自演と分かった所でこちらも想像が付く。

で、直接対決(二度目)ですよ。

満を期して、社は、同じく出世を目論む甲斐に証言を依頼。
証言という名の取引であり、勝負なわけだ。

娘は確かにロシアスパイであった、ヤロボロクの娘ではあるが
それは襲われた時に孕んでしまった子供だとぬけぬけと証言。
当時それを相談されたと、甲斐まで揃って嘘を演じる。


ここ、何で反撃するのかと思ったら、まさかの強姦ときたよ。
甲斐さんに証言を頼んだということよりも、その女性としての暗部を付いた嘘に
もう男社会である警察上層部のみなさんには、糾弾は出来ないでしょという女の強かさが
狡猾であったし、卑怯でもあったし、汚かった。
男の人の考えそうなこととか思ったり。

娘を護るためなら母は鬼にもなれるといった様相。

結末は勿論、嘘を最後まで付きとおせた社の戦略勝ちである。
そして甲斐を出してきたことで、一定の箔も付いていて、もう誰も表立って手を出せなくなってしまった。
思う壺か。
潔白の証明は出来ない、愛の証明も出来ない、って皮肉か。

利害の一致した者同士、孤軍なのにあっさり勝ちな辺り、ちょっと幹部たちは敵として不服だが
なんていうか、その駆け引きの妙が面白くて、男連中が何も出来なくなってしまったのが滑稽で
一定の達成感はある。
何が真実かをまるで見せて来ない戦いも、手ごたえがないという感じはなかった。

正面から戦っても勝算はないから、女の武器を使ったという狙いは
なんかモヤモヤしたものは残させますが。

その上での最後の右京さんのニヤリとした笑みだから、余計、余韻は増大だ。
一見、愛と家族を護りきった社に、ロマンチストな冠城さんの勝ちと思わせて
もしかしたらそれさえもカードの一部で右京さんはそこまで見越していたのか?と連想させる小憎たらしさである。
真実って何だよ、まだ引っ張るのかよ。



まあそれでも。
オヤジだらけのドラマなんだし、そんなアクティブでなくても
そこそこ面白かったな~というのが正直なところである。
こういうのも好きだ。

国家とか絡ませると変なメッセージ性が入ってしまい、正義と悪との戦いになるが
それはそれで重厚感はありますが、なんか賛否でてしまう。
こういう取引と駆け引きメインもすっきりしていて私は集中できました。
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2017*02*20(Mon)
踊る大捜査線4作イッキミ お台場で4作同時上映!
青島くんってこんなに可愛かったっけ・・!OD2に於ける室井さんの漢臭さと言ったら・・・!

久々にスクリーンで彼らを見れて感激でした!衝撃すぎてアベレージ跳ね上がってます・・・!
なんかもう、異常だ異常。や、分かってたけどさ・・・。
ありがとうドリパスさん。GJドリパスさん。この企画で今年いっぱい日本縦断すればいいと思います。


そんなこんなで2017年2月19日、上映会でした。
踊る大捜査線イッキミよかったです!
間に20分の休憩を挟みながら、お台場でOD1からODFまでを一日で制覇する。
太っ腹な企画だ。
都合、9時間である。10時間か。
体力勝負だなと突っ込みつつ、4作、6作か、まるまる楽しんじゃったって人、多かったんじゃないかな。


まず何度も観た映画なのに参加した私の本日の最大目的は
公開当時叶わなかった、レインボーブリッジの下でレインボーブリッジを観ることである。
上映後、外に出てそこに正に今スクリーンで観ていた橋があるこの感動・・・!
現実と幻想が交錯するような不思議な感覚を肌で感じてきました・・・!//////

当日は快晴。
橋の左には稜線まで見えたよ。
暫くはこの余韻に浸っていたい・・・。


フィルムは当時のものをそのまま使用ということで、それもファンとしてはお宝感覚である。
だから巨大スクリーンに写される映像が必ずしも綺麗だったとは確かに言えなかったんですが
そんなん関係ない。
もう二度と観れないと思っていた若かりし青島くんがスクリーンにいるというこの感動は
何にも代えがたいものがあった。

スクリーンから流れ出すあのRAP、ムーンなども感激//////
そして画面いっぱいに出るあの赤い縁取り銀文字のタイトルロゴ・・・!

しかもそれが聖地・お台場だよ・・・!
今年は踊る20周年記念イヤ―なので個人的にも感無量で
この作品が好きだった原点を思い出したような感覚でした。
とっても良いイベントだったと思う。

実はこの映画館・お台場シネマメディアージュは今月で閉館となってしまうため
お台場で観れるのはどうしたってこれがラストという節目。
最後も『踊る大捜査線』で締めるとか、粋だった。
運命的なようでもあり、ちょっと悲しい。


劇場には織田裕二さんがODFポスターにサインと一言手書きしてくれたものがあって
あの特徴的な字を見てニマニマしました~。
青島俊作って書いてあって、またニマニマした~/////
織田さんが青島俊作って書いてくれるんだよ・・・!!だから何。でもくっそたまらん。
なんてファンサービス。

「お台場の皆さん 15年ありがとう 青島俊作」みたいなことが書いてあって
何で15?と一瞬思ってしまった自分。
そう、ファイナルのポスターに書かれているってことはつまりファイナルの時のコメントなんですよね。
ってことは私ファイナルもお台場で観たから、当時も見たんだな。
他にも三種類ポスターが展示してあって、踊る史をこんなところでも。



会場。
実は正直コミケを含む踊るイベントなるものや試写会みたいなものには一切参加したことがないので
言ってみれば私にとって(ネット以外に)リアルに居る踊るファンを観てきた日でもある。
ドリパスでの前売りは213枚。当日券もあったが、まあ200人近くの人がいたことになる。
シアターは300超クラスが用意されていた。
なので、混みあっているという印象はなかったかな~。でもそこそこ埋まっているという賑わい。

女の子だらけかと思いきや、私の感覚では半々。
座席は入り口側の中央端だったのですが、そこから見える様子だと、6:4くらいだったと思う。
まあ、女の子の方が多いのは想定済みなんだが
意外に男性の方、しかも一人で来ている人が見受けられて、踊るの潜在層を知った気分でした。

そして年齢層!
考えてみれば、そうだよね、若いキャピキャピした乙女がいるわけがないんだよね・・・。
OD1公開が1998年。
今から20年前である。当時ファンだったとして、少なくとも三十路は誰もが超えてるわけで
ましてやこんな今更4作を一気に観ようなんてコアなファンは
「ディープだねぇ・・」←青島くんの声でbyOD1

当時からそこそこファンだったとするなら、そうか、年齢層は高くて当然なんだ・・・!



そして始まった上映会。
もうすっごく嬉しい!楽しい!そこに青島くんやら湾岸署やらがある・・・!
スクリーンで観ると青島くん、数倍かっこいいよ!?
テンポもサクサクしてて遜色ないですね。
会場にあのテーマソングRAPが掛かった瞬間には思わず拳を握り締めたよ・・・!

>OD1
何度も観た映画である。なのに内容的に思うことは何年経っても同じなのが自分でも恐い。
好き過ぎて気持ち悪いのでそこは割愛するが
この映画が私的踊る出会いでもあり、当時有楽町の映画館で観たのが懐かしいです・・・。

そして冒頭でも言った青島くんのぴっちぴちな愛らしさがスクリーンから駄々漏れなんですよ。
どうしてくれよう。
こんなに可愛かったっけ?
勿論役者として造り込まれた演技も光っているのですが
無意識にへらっと笑った顔とか、マジ天使。

どうしよう、顔が火照ってきた。

室井さん登場。
そうか秋スペ引き摺っている設定だもんね。二人が休憩室で歩み寄るまでが正視に堪えない。
(歩み寄っても正視に堪えない)
室井さんが自分比の中でもっと男臭くなった・・・。

どうしよう、変な汗掻いてきた。

・・・ん?ホントにこの映画館なんか暑くね?
空調効き過ぎだろ。どうみても青島くんのせいじゃなく逆上せてきました。
ここからは別な意味の戦い。
上映後流石にスタッフさんにお願いに行きました・・・これだとメインのOD2まで体力持たないよ・・・。

劇場スタッフのお姉さん曰く。
「他のお客さまからも同様の指摘がございまして、今下げましたので・・・気付かなくてすいません」

あ。やっぱり逆上せたのは青島くんのせいじゃないんだよ(それはどうか)
みんな暑いと思ってたんだね。



>OD2
こっちはですね、OPがカッコ良すぎですね!(今更)
続けてみるということが普段ない経験ですので
CDで聴いてて分かっている事実なんですが、スクリーンで立て続けに聴くと違った。とってもクール。

あと、見始めてから気付いたのですが、そういえば踊る再放送とかやってても
もう一つの海外用の方をやってて、そういえばこっちの純粋な(?)バージョンの方を見たのは
すっごい久しぶりだったー!
気付けばOD2を見たのは実に・・・実に・・・おい、何年振りだ?

シーンは覚えていても、こういう繋がりだったっけと、バージョン違いの方との混同で
とても新鮮に見られたという嬉しい誤算でした。


そしてなんといっても、正規バージョンの利点は和久さんと副総監の交流シーン・・・!

ドラマで室井さんが青島くんを引き抜きたいと告げたシーンの様な無意味な夕陽が
もう何とも言えない哀愁で。
人生の落日を投影しているかのようである。

それをまた、OD1を見た直後に見ているからこそのリアリティさというものがあって
受け継がれていく想いの一方で、それは朽ちることの代名詞である事実を
隠さず淡々と描き切っているのが鮮烈で
ちょっと胸が詰まった・・・。

ここ重要だよね。ドラマファンとしてみればとても重要な伏線。

俺たちは駄目だったね・・・という諦観を思わせる、台詞だけに終始した脚本も絶妙で
下手な希望的観測や自己陶酔なんかの台詞を加えず
背中だけで語らせた中年オヤジの画ヅラの高精度さに、改めてグッと来ちゃいました。


何年も前に約束をし、叶えられなかった夢想の極限。
何年かに一度こんな風に共鳴し合う人間が出てくるのかもしれない。
いつか、青島くんと室井さんも、こんな風に語り合うのかなとか
その時は室井さんもまた「すまない」って眉間に皺寄せているのかなとか。
その時は青島くん、なんていうのかなとか。

敢えて次世代に託すという台詞などは視聴者の胸の中でだけに去来させ
シーンでは和久さんたちの時間軸のみで語らせているのがいい。
そして叶えられなかったまま、エネルギーが今消えていくんだな~と。
時間軸の重複が綺麗に結晶化したシーンですよね。

いやぁ、良かった・・・。・・・・・・・・・今更ですね、すいません。



>今更物語論
物語も普通に面白いな~と思った。
改めて見ても、OD1の青島くんサイドと室井さんサイドの交差しない前半と
重なることで一気に加速する後半戦は、申し分ない。

OD2に於けるテーマは橋の封鎖ではなく、職業意識に対する青島くんの結論の導き方なんですが
(最後の「リーダーが~」じゃなくて、コートの話の方)
そこへ持っていく脚本が少し浅く強引な印象を感じつつ
また、ラストに血液だの吸血鬼だの骨格が散漫しているかなと初めて思ったものの
総合的にはやっぱり良く出来た物語だと20年目にしても思う。
それはドラマの土台あってこそではあるが、普通に楽しい映画だった。


その間にちょくちょく挟まれる青島くんのかっわいい顔と声!
どうしよう、くっそ可愛い。
昨今のドラマでここまで造り込まれたキャラ像というものを見ていなかったのでインパクト大きかったです。
ほんと、小さな演技が神がかってる人なんですよね!
もう反則だろっていうくらい、いちいち可愛いっ。
SAT隊長と再会した時の気まずい一瞬の作り笑顔と、最後に一瞬反らす視線とか。
この絶妙の角度。

脳内青島くんで満タンです。


OD2に入って、室井さんが青島くんを「俺の部下」的に意識が変化しているのが丸分かりに分かるのも
OD1から続けてみたから。

やんちゃな息子を手を焼きつつ大事にしているような、そんな愛着が滲み出てたよ・・・。
言うこと聞かないで暴れそうなのを「青島」って窘めるシーンとか。
だけど沖田さんに「コイツを邪険に扱うのは許さない」って言うような態度とか。

OD2の室井さんってこんなに漢臭かったかな・・////////

青島くんとの対比かもしれない。
序盤は青島くん、「不登校」になっちゃうまでのクダリがあるのでちょっとはしゃいでいるコドモみたいなんだよね。
それがOD1からの繋がりで変わっていなく見えて
室井さんの方が少し距離感を変えているように見えるから。
だから約束を叶えるために覚悟が決まったような成熟度が室井さんに強く感じられて
そんな室井さんを下の部屋に追い込んじゃう青島くんの暴走っぷりが可愛いというか、やんちゃというか。


他には、その別行動を受けての、(でもナチュラルに電話し合ってんのが/////)室井さん召喚呪文。

以前はここ、会議室に室井さんが登場するシーンをマックスにゾクゾク来ていたんだけど
廊下で新城さんと擦れ違い~の、「捜査を立て直す・・・!」ってアレ。

でも今回OD1と続けて観ていて思ったんですが
ここ、何で青島くんは地下室に行かないで会議室から呼びかけたのかなとか考えると
別に室井さんがやる気(実力)ないなら来なくていいよって挑発でもあるよなと。
俺はやる、で、あんたはどうすんの、っていう、試したシーンに見えて
別の意味で鳥肌立っちゃった・・・。

それにガタンと立ち上がり、受けて立つ室井さん・・・!

このカッコ良さ・・・!
となると、会議室に入って二人が見つめ合う意味合いもまた少し変わってくるわけで・・・!
きゃーっっ、何度観ても踊るって新たな発見があるんですけどーっっ//////



落ち付け、自分。

>その他
そんな流れを受けてからの、OD3&ODFです・・・・・・・・がっっ!

申し訳ない、私はここで帰宅させて頂きました・・・。
体力的には空調も整い(笑)、もう一本見られそうな様子だったのですが
多くのファンが思っているように、秋スペとOD1がセットであるように、OD3とODFはセットである。
3だけ観て帰るってのは出来ないと思ったので。

若い二人の未来を胸に抱いた所で気持ち良く退散させて頂きました・・・!
余韻にひたりながら帰宅・・。

ゆりかもめで見る海とお台場に夕陽が射していて、なんともドラマティックな風景の中
レインボーブリッジをレインボーブリッジを回想しながら渡っていく自分・・・。
大満足でした。

踊るやっぱり大好きだな~。



>誤算
ところで。会場はある意味ディープなファンの寄せ集めである。
普通、映画っていうのは、その作品のファンもいるが、一方で映画好きとか券を貰ったからとか
温度差の違う観客が混じっているのが通常である。
しかしここは一日だけのディープなイベント。

誤算でした・・・みんな笑いどころが一緒だよ・・・・(爆笑)

はっきり言って私は映画は一人でじっくり楽しむタイプである。
笑うとかはもっての他なのに、もう、どういう流れになるか分かっているから、事前からくすくすと会場が浮き出し
そしてドカッと笑いが入るんですよ。
釣られちゃうがな・・!

スリアミとか、もうタイミングや口調がやばすぎ・・!
ほんと上手いな、この三人。副総監殿、誘拐事件・・・とか。
青島くんが耳栓してなくて聞き返す間とか。
分かってて、もう笑っちゃうの!

DVD観てたってこんなに笑わないのに、もう、堪え切れないんだよ。

だからもう、おまえら、笑うなー/////(*^。^*)

一緒になって吹き出してしまいました。
そこ、そんなに笑ったっけ?って部分まで、笑った笑った。
趣味が一緒の人と見るとこんなにも楽しいもんかね。
終幕にはみんな拍手。ああぁ~・・・昭和世代だ。昔は映画終える度こうやって拍手してたよね。

いやぁ楽しかった。
行って良かったです。また行きたいくらい。でも今度は絶対お台場じゃないから悲しい。


しかし一点だけ不満が。

OD1上映後、あ~もぉ笑っちゃった、でも久しぶりにすっごく楽しかった、とひたっている私の横を
「すっげえ良く寝た!」って言って降りていく男の人がいたんですよ。
超絶むかついた。
彼なりのジョークかもしれないけど、大人として最低。
社会人マナーとして幼稚だなと思いました。

こっちはそれをすっごく楽しんで気分良いところを、何でそういうこと大声で言うんだろう。最低です。
凹むっていうか、傷つきました。
最初スタッフか何かの人かなと思ったんですけどね、それでもマナー違反。
思っていたって口にしてはいけないでしょう。

他の映画だったら、観客に温度差というものはあるのが当然だから、そう言う人もいるだろうと納得も出来る。
また、流石に4作も上映だし、何度も観た映画だし、前日にはスピンオフもやってるから
上映中ちょっと居眠りしちゃった(テヘ)っていうのは、理解出来る。
けど、口にするもんじゃない。小声で友人なんかと笑い合う程度で治めるべきでしょう。

ここは一日だけのイベントなんですよ。
ファンしかいないと思うのが普通であり、ファンじゃなくても口を慎むのがマナーじゃないんですか。

大声で後ろの方から降りてきてそんなこと言い捨てるなんて、酷いよ。
悲しくなっちゃった。そこだけ。
自分が好きなものを否定されたら誰だって悲しいでしょ。そんなことも分からないのかな。
切り替えてイベントに集中しましたけど。ほんと、この人さえいなければって思った。


はぁぁ、切り替え切り替え。
イベントは行けて良かったです。頑張って行って良かった。
しばらくはこの余韻に浸りたいです。青島くんで頭がいっぱいです。青島くんは20年経っても愛される人でした(#^.^#)


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