Like Sugar&bitter chocolate  邦ドラマと映画の甘くてちょっとほろ苦い感想雑記。けっこなんでも飛び出すごちゃまぜブログです。お暇つぶしになれば幸い。ヾ(≧∇≦)
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2013*06*22(Sat)
TAKE FIVE 最終回 感想
きゃあああ~っ!これはアレですか。「奴はとんでもないものを盗んでいきました」的な?w
あはは~っ!!!
でもその折角の屋上シーンが美しくないのはどーゆーことだ。
一番重要なとこじゃん。
ライトアップの仕方とか光効果がものすごっく残念な感じ。
シンボルのようにそびえていた東京タワーは闇に光って綺麗なショット撮れているのに
この肝心の屋上夜景が美しくないのは何でだ。もったいない!

あと、第1話とリンクさせているキスシーンすらトキメキがないよ・・・っ!
シチュエーション的にとか萌え要素的にとかいうんじゃなくて
画的なドキドキが足らん。

もう一体どこを盛り上げるつもりだったんだろうかこのドラマ・・・。(;一_一)


でも締めは良かったです~。みんなカッコ良かったし。終わりも気障だし。
姿を消して救った人を後ろから見守るってセオリーっすよねぇ❤❤❤
5人並ぶとかっけー!ヾ(≧▽≦*o)ノ

犯人はまさかの増田盗犯刑事でしたよ・・・。えぇぇ~っ。(ー△ー;)
見え見えに胡散臭かった倉庫の香川がダミーであったのは
非常に面白いと思うけど
まさかコイツとは!

――――や、うん。いいよいいよ。なーんか好きになれないキャラでしたし。
でも頼れる頑固な鬼警部って感じだったのになぁ。

事件物の犯人ってのは存外、意外性をもたらすものの方がクオリティ高いとされますが
それにしたって突飛すぎでした。
いいチョイスだとは思うけど突飛過ぎ。

どう異質だったかと言えば極端すぎんですよ。
もっと序盤から見えない伏線貼って
それをラストに教授の解説だけで網羅するのではなく
回想シーンとか入れながら
「あーっ!そっかー!そう言えばあの時・・・っっ。」とか
「成程!あれはそーゆー意味だったのか・・・っ」とか持ってきてくれてこそ
王道なのに!

これはアレだね。
脚本とかではなく構成が下手なんだな。

ミステリードラマではないとは言え
事件を題材にしてきたからには解答編はそうしてもらわないと!
教授の言葉と想像だけで真実を語られるのは
ミステリー的にもズルイし
何よりピンと来ないですよ。唐突感バリバリ。

それと1話の東都銀行データの件も彼の役職なら可能である、ということなんだろうけど
でも動機とかがちょっと弱いかな。
もっとダイレクトにルクレツィアに関わってくると面白かったかも。

大体・・・あれ?これって結局物的証拠は何も無いってことじゃないんか?
20年前のパートナーだったということは別に隠されていた事実ではないし
結局指紋も付いていなかった訳だし
それだけで彼を逮捕するには無理があるよなぁ。
証拠不十分で釈放されそ~。o( ̄‐ ̄*) 

もーっと上のエラーイ人の指示で動いていた人物かと思ってた。
ドラマに全面的に出てきているのは実行犯という感じで。
どーも雑魚ってかんじでした。


でもっ!
その点以外はスッゲ―良かった!面白かった!o(≧▽≦*o)(o*≧▽≦)o
総合評価としても割と及第点だなぁ~このドラマ。
なんてったって全編に渡るクールでスタイリッシュな雰囲気がクラクラきたよ。
5人の抑えた演技もアダルティで男臭くて❤
且つ汗臭さはないっ!
いいなーこーゆーの!

冒頭、教授が抜け出すシーンはもうくわあぁぁぁっっ!!!・・・って感じ!(//∇//)
「どうやって見つけるっていうんだよ!」
「たとえば・・・・こうやって。」

ルパンルパ~ン♪

走り方がコミカルなのも逆にイイんだよねぇ。
マジックのように謎めいて消えていく流れも抜け出すテンポも申し分なく
テンション上がるっ。o(//∇//)o

教授を盗みだすという二番煎じにしてこなかった脚本もGOOD!
教授は自分で脱出できるのネ。

主犯が警察内部にいるっていうのは第一話から匂わせていた伏線でしたけど
それを探るために掴まった、というのはちょっと強引。
掴まった立場の人間が
内部を探れるわけないだろw

でもそういうツッコミ所はさておき
アクション的な勢いとキャラの濃さでそれほど違和感は感じなかった。
手錠を何故外せるのかとか、突っ込んだら野暮なニュアンスがあるw


そしていよいよ最後の実行の時!
「アンタと最初に出会った時も二人だったな」
「あの時は何も盗めなかったけどな」

ぬおおぅぅぅ!!
なーにこれぇぇぇ~!!!ぎゃあぁぁぁっっっ!!!ヽ(〃≧∇≦〃)ノ
ハルトと教授のコンビー!これだよーっ。好きだよーっ。
警備員を「こんばんわ」って誘き出してカウンター一発。それを無言で讃える教授とか。
いっちいちこの二人の仲がオイシイっ。

本当は5人揃っての見せ場が欲しかった所ですが
敢えてこの二人に絞って来たのも
返ってチームが感じられて良かった。


笹原を奪還し教授が真相を推理。
さっきも言ったけど
ここがドラマとしてのメインステージだろうに
あんまり派手じゃなかったのが意外なんだよなー・・・。
かといって
直後の教授と笹原の別れの屋上もまたあんまり芸術的ではないしさ・・・・。

こーゆー最後の詰めが甘かったのはホントに残念。
内容は理論的にはツッコミ所も多く、勢いだけで魅せているドラマなんだから
画的な迫力は手を抜かないで欲しかった。


そんな中、裏切り者と見せ掛けた岩月さん。

「悪を捕まえるためには悪に混じるしかない。
 私は貴方に信用されなければならなかった。――これがプランBです」

言ったーっっ!!Σヾ(゚O゚)ノ
前回言うと思ったとか思ってたらホントに言ったーっっ!
やっぱりな!

教授を逮捕することまでホンボシを追い詰めるための計画の一部だったと告白。

この、何をしんじれば良いのか分からない、基盤もない関係図って
燃えるわ~。o(*≧∀≦*)o
目的のためだけ動いていくその姿勢がカッコ良すぎる・・・/////

そしてそれを分かっていたかのようなメンバーのニヤケ顔!
くうぅぅぅぅ!!!!
こーゆーのっ。こーゆーのが好きなんだよぉぉぉぉ!!!!q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p
なんかラストはニヤ~っとして見てたよゼッタイw


そして事態は収束。
20年前の真実も明らかになり人々はそれぞれ歩き出す、と。

老婆も20年前の真実を伝えたくて必死だったことも愛情が見えたし
後味も悪くない。
偽物と本物のルクレツィアをダブルアイテムにしてきた設定も中々面白かった。
指紋の有無でトラップ掛けた勝負だったとかね。
笹原も教授を一旦逮捕しかけて、でも逃げられて。
また追いかける決意をしつつ苦笑する笹原。
その顔には最早憎しみはなくて。
大学を去っていく教授。
助手の彼女は「人は決断するとき必ずそこには愛がある」と説き伏せている。

キレイな終わり方だー。

そして教授も岩月もテイクファイブには戻って・・・そうテイクファイブは5人揃っていて。
余韻も棘がなく爽やかでいいわ~。素敵~。
なーんか気軽に楽しめるドラマでした。
こういうカッコ付けドラマ最近あんまりないから
新鮮だったー。

「このまま大学も辞めるおつもりですか?」
「俺はお尋ね者の身だからね」
「・・・見ろよ教授」
「もう教授じゃないと言ったろ」
「彼女はようやくあの時計を外せたようだぜ」
「ああ」
「でしたら新しい時計が必要なのでは?」
「時計・・・・贈ったんじゃないのか?」
「止めたよ・・・今は時間になんて縛られずに生きて欲しいからな」
「・・・・・」
「―――――さて。俺達の方は仕事の時間だ」
「準備は出来てます」
「じゃーまたやりますか。金にならねぇ盗みを」
「しかし愛のある盗みです」
「まーな」
・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・
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2013*06*20(Thu)
家族ゲーム 最終回 感想
視聴率16.7%だったんですってね。最後になって最高値叩き出しましたねぇ。
それだけみんな吉本の本音に興味があったということか。

吉本が何故悪の体現者を実行しているのか、そこら辺の事情も漏らしつつ
でも吉本の最後の教壇がこれまた見事で!櫻井くんもノリノリで!
歯に衣着せぬ台詞はホント気持ちいいよーっ!
そこへ辿りつくまでのドラマ構成も巧かった!オチまで清々しい。

う~ん・・・ここまで綺麗に纏めてきた技術はかなりのハイクオリティ。
をををぉぅー。楽しかったー!


話自体は後付けというか後日談というか。沼田家の卒業試験ってとこですかね。
もちろんそれこそが吉本の真の狙いの証拠となる訳で。
どうなるかは私も興味津々でした。

「呼ばれてないのにジャジャジャじゃーん❤」
盗聴器と小型カメラを回収しに来たという名目だったけど
これも絶対絶妙な頃合いを見計らって揺さぶりかけに来ているのに決まってるw
破壊行動まで丸見えでしたよ、と指摘しておくことで
未だ吉本の手の平感覚を強調したと見た。。

それは後に語られる家庭教師日記の説得力を増す効果があったし。

しかし今は何も言わず飄々と立ち去っておきながら
子供達にはモーションをかける。前回は茂之。今度は慎一。

「彼女から聞きましたよ。8年前の真相。想像を絶するものでした」
「同情してくれるのぉ?俺の事より自分のこと心配したらどうだ優等生。
 高校辞めて親が離婚のホームレス。お前の人生昼ドラかよ~」

煽る煽るw

「そうだ。高校辞めたから俺の言うこと1つ聞いてくれるんだよねぇ?」
「飛び降りて死ねばいいんですか」
「そぉ~んな簡単なことじゃないよぉ」
「・・・・」
「・・・・家族を再生させろ!」

ここで家族とはそもそも子供のための空間である筈なのに
親に進言しない所が笑える。
吉本から見て
子供になんとかしろと言わなきゃならない程最低な親だったということか。
・・・・でもこれは卑怯だ。
親の不始末を子供に補填させるのはズルイ。
何故なら親と子では立場も影響力も全然違うからだ。
それを社会的弱者である子供に要求するのは酷だ。
破壊した今でもその関係図は有効だろうに。


そうまでして破壊と再生を切望する目的が
ここでようやく語られる。(これをまたマキの口からってのがなー)

でもここで語られた理論がものすごっくシビアなもので
そういう切り口を指摘してくる所が感動しちゃった。
スッゴク説得力もあった。
また、吉本的にというよりは社会的にハードで
やっぱりねと思う様な内容でもあったから
これまでの展開を裏付ける捕捉シーンにもなっていた。(まとめ的な)

「真田が自ら命を絶った後、俺は自分を責めた。
 どうして吉本のイジメから目を背けてしまったんだろう。
 どうして真田を掬ってあげられなかったんだろう。
 ――――でも一方でこうも思ったんだ。
 もし俺がイジメを防いでいたら真田はどうなっていたんだろうって。

 その時は助けてやれたかもしれない。でも中学を卒業したら俺はアイツの傍には居てやれない。
 もしも高校で大学で社会で・・・同じ様な目に会っても俺はアイツを守ってやることが出来ないんだ。

 それから二年ほど世界を回った。実際何度も死にかけた。
 でもそこで自分が強くなるしかないってことを知った。
 それで思ったんだ。
 世の中の悪意を全て断ち切ることは出来ない。
 でも、悪意に立ち向かっていく人間を育てることは出来るんじゃなかって」

私もそう思う。
一部の人間は確かに感じている、この透明な壁で囲まれているような隙間を
もがいても抜け出せない隙間を
指摘してくれたことが何より胸を打つ。
強くなきゃ生きてけないって感じる瞬間なんて誰もが感じていることではないだろうから
言及してくれることで不確かなものが確かになるこの救済感。

一方で苛められる側が何をしなくてもいいとはしない、この容赦ない説教。
一概に善悪を明確にしない所がいいです。
いっそ清々しく感じるわ。

それにやり方は間違っていると責めることは簡単だけど
そんな決意をさせた時代を恨むべきだと思った。
そうでなければ生き抜けないこの時代を。

「先生は沼田家を調査していく内に茂之くんという第二の真田宗太に成り得る生徒の他に
 もう一人――――第二の吉本荒野がいることに気付いたの。
 君のことよ」

あ~これもやっぱりね~。
中盤で言っていたもんね。慎一は家族が生み出したモンスターだって。
だから本当のターゲットは慎一なんだろうって思った。
全てはそこに王手を掛けるための戦いだった訳だ。

ここでいきなり病室の本物の吉本荒野のアップ。

これは多分直前のマキの台詞、
「人を殺したことがある、先生は貴方にそう言ったんでしょ。
 先生が殺した相手は・・・・」

これを受けていて
先生が殺したのは吉本荒野だとミスリードさせるための構成なんだろうけど
そして、このシーンを以って後に慎一が叫ぶ「アンタが本当に殺したのはあんた自身だ!」に
掛けているんだろう。
それは見え見えだったわw

でもここに挿んできたことが秀逸!

ここは別の意味でも重要なシーンとなっていて
母親がモンスターを生みだしたことを告げる哀しい暴露である。
そして“家族”がモンスターを作るんだというこのドラマの軸を
改めて強調してきている。
吉本荒野もまた家族の生み出したモンスターだと強調した上で
同じ過ちを辿りそうだった沼田家の鏡像としている訳ですよね。

対する吉本の母親は「それの何がいけないんですか!」
何も気付いていない訳で。

結局吉本(田子雄大)が幾ら精魂削って僅か一人の被害者を救済しても
モンスターは今も無限に生み出されているという
やるせないシーンでもある。
世の中の無常を感じるというか。

「人間はルーツがある。つまり多くの怪物は突発的には生まれない。
 吉本荒野というモンスターを作りだしたのは他ならぬあなたなんですよ」
「そんなことあるわけないじゃないですか!」
「・・・・・彼もまた被害者なのかもしれません」

結局真田颯太の自殺の理由や吉本荒野の事故原因を究明することなく暈かして
時は進むこの残酷さ!
なのにモンスターは躊躇いもなく今日も続々と生み出されている社会の醜悪さ!
前回ラストの全てをやり終えた吉本の背中と青空が胸に沁みるよ・・・。


そしていよいよ沼田家が吉本の真意を知らされる。
どうして家族を壊されたのか。
どうして壊さなければならなかったのか。
ここで前のシーンで語った、個々が強くならなきゃ意味がないって捕捉が色濃くなる訳で。
うーん、順番も見事だ。

「本当の問題児はこの長男慎一だ。彼は第二の吉本荒野になる可能性がある。
 慎一を更生させるには家族の意識改革が急務であり
 そのためには最悪の場合家族を崩壊させるところまで追い込まなければならないのかもしれない」

言葉の節々に過ぎる切なる愛情に一言も声なく聞き入る沼田家。

そして始まる最後の総評!
これがまたとにかくとにっかく凄かった!!
このドラマの集大成でした~。

「自分を悲劇の主人公だと勘違いしている登校拒否児の次男。
 優等生を演じながら裏で他人を傷つけている長男。
 家庭を顧みず面子が全ての父親。
 反抗期の息子を恐れて育児放棄した世間知らずの母親。
 この家にいるのは家族じゃない、ルームシェアしているただの同居人だよ!

 家族の絆だって自然に存在するもんだと思ってたんだよなぁぁ!
 そんなわけねぇだろ!!
 
 互いに膝突き合わせて自分の想いを口で!手で!目で!心で!伝えてこそ初めて
 存在するもんなんだよ!
 それを何度も繰り返して築き上げていかなきゃ強くならない面倒臭いもんなんだよ。

 相手に伝える努力もしないで家族だから言わなくても分かるなんて
 お前らエスパーかよ!
 ・・・・そんなもんは、単なる幻想なんだよ。
 残念ながら沼田家は最後まで自分達を超能力者集団だと勘違いしていたらしい」

ここまではぐうの音も出ない説教だった。
なんとダイレクトな言葉なんだ。言わなきゃ分からない。伝えなきゃ始まらない。
戦わなかったら届かない。
耳の痛い指摘である。

でも、ここからは挑発だ。

「お互いに責任を擦り付けあう姿は怒りを通り越して笑えたよ。
 家を壊す時でさえみんな背を向け合ってたもんなぁ!」

それは私も思った。
あの破壊行動は悪しきものを終わらせる払いの儀式ではなく
闇雲に駄々を捏ねている赤子と同じだった。
何の生産性も持たない、堕ちる所まで落ちた事すら気付かない滑稽の極みだった。

だからこそ道が見えていない沼田家に最後の手を差し伸べるための
これは挑発だ。
後に読まれることを意識した上での告発なんだな。

「破壊の後に再生があると信じているなら教えてやるよ。
 絆のない家族に再生なんてあるわけがない。
 お前らは俺が仕掛けたゲームに負けたんだよ。こんな家族消えてなくなればいい」

最後の一文で気が付きました。あ~これはワザとそう書いたんだろう。
つまりこれでさえも吉本の計画の内ってことになる。
ってことは
吉本のアパートにマキの足跡が辿れるパンフを残したのも
慎一が推理した通りワザとなのだろう。
そんなミスをこの完璧主義の吉本がするとも思えないしね。

となれば、これは吉本が慎一に仕掛けた最後の試験なんだと思う。
“想像力”を働かせて何処まで相手を推測出来るのか。
結果はもちろん合格だった。
そういう意味での締めの「いいねぇ」は小気味よい終わり方だ。

もちろん
じゃー吉本の本当の素姓は・・・?8年前の真相は・・・?って疑問も湧いてくるのも当然で
少々消化不良な部分も残ってしまうんだけど
吉本のバックグランドを明るくすることがこのドラマの主旨じゃないですしね。
これはこれで良かったかな。


ノートの告白でようやく吉本の真意に気付いた沼田家。
やーっと目が覚めたようで、ここから彼らの時間が動き出す。

ちょっと単純なんじゃないの?って気はしないでもないけど
それだけ衝撃的だったんだろう。
「こんな家族壊れてしまえばいい」って言葉に
ようやく事の重大さ・己の罪深さに気付けたんだ。

ここでようやくあの破壊行動が生産性を持つ。

吉本の本音で心が動かされるなら最初から真実を告げておけば良かったのかというと
そーでもなく
きっとあの無機質な破壊があって、やるせなさの中、真実を知ったからこそ
吉本の気持ちは沼田家の心に届いたんだと思う。
となればやっぱり吉本の行動は間違っていたとは言い切れないと思った。


沼田家の卒業試験。
まず最初は茂之。
一人になっても構わないって覚悟で一人でイジメを止めようと口にする。

ちゃんと変われるってことを皆に見せ付けるとか!やるじゃん!
友達を作るとか学校へ行くとか行動に出ることだけでなく
今度はちゃんと自分の意思で行動を止められた。
自分から脱却出来た。イジメの無限ループを断ち切った。一人で!
それを全部最初にやって見せた。
よくやった!カッコ良かったぞ!


沼田父。
自分を取り繕っても意味がないと気付いた父。
素直になった分強く見える。
でもちょっとカッチョ悪いw

「今のお前ならきっと見つかるよ!」
ここで「バカ言うな」とか「おう当然だァ」とか
そーゆー軽口が欲しかった所だw
ホント根っからはマジメくんなんだな。

物語序盤見下していた元部下と和解。ちゃんとケジメ付けられたな~。
まさか前半のこのクダリが沼田父の卒業を彩ることになるとは思わなかったよ。


沼田母。
家を手離せた。そうだよねぇ。もう“家”という即物的なものに拘る必要ないもんねぇ。
家族が一緒だから。

ここの描写は巧いな~と思った。
物理的存在に依存して自己実現を保っていた人間が
もっと内面的なものを拠り所に宗旨替えする理由がとても良く伝わるシーンで
そういう心境の変化ってあるある。あるよね~。

慎一。
まさかの元カノ復縁。
うーわーwこれが一番嬉しいかも!
万引き写真を担任に渡さなかったことが凄く意外だって前回書いたけど
その分そこに確かな愛が見えていて。
だからそれがせめて慎一にも伝わるといいなーと思ってたから。

それが見えるってことが慎一が変われた何よりの証拠だ。


で。
ここで終わっても充分だったのに付け足されたオマケエピ。
これがまたスッゴク痒い所に手が届くオプションでっっ!!!

5月26日を待っての邂逅。
「アンタが本当に殺したのはあんた自身だよっ!」
そのために泣くことが出来て、間違っているって言うためだけにここまで来て。

ドラマ自体は見え透いた結末だったけど
モンスターであった慎一本人がこのことを糾弾することが
何より慎一がモンスターで無くなった証拠だ。

「あんたのせいで家族が壊れた!・・・あんたのせいで、家族に絆が生まれた」
無表情で黙って慎一の言いたいようにしていた吉本が
“絆”という台詞の時だけ一瞬視線が反らされて
それだけの変化があって
照れている様な嬉しい様ななんっとも言えないこのシーンっっ!!
っきゃーっっ!!
たまんないっ!

嬉しいだろうなぁ。
全てを犠牲にして賭けた時間が全て戻って来た。
今も何処かでモンスターは生まれていて
たった1つ家族を救えたくらいで社会が変わる訳もなく
吉本のしたことはとても小さな一歩でしかないけど
無意味かもしれないけど
その対象者が感謝しているなら
それでいいじゃないか。


「彼女が教えてくれた8年前の真相は本当に真実なんですか」
合格だよ優等生!
きちんと“想像力”を働かせれば現象に於ける矛盾が見えてくる。
想像力だと何度も吉本は言っていた。
その成果がちゃんと現れている。

きっと彼がこれを問い詰めてくる所まで出来たら
本当の意味で沼田家の卒業だった筈。
ドラマ序盤の何処かで
吉本に一番近くに寄り添えるのは慎一だろうにねぇ~みたいなこと書いたけど
正にそうなった。
慎一だけが吉本本人に向かってきてくれた。

「ありがとうございました!」
慎一だけが感謝の言葉を口にする。

これは慎一のためのゲームだった。
でも慎一にだけ届いたのはそのせいだけじゃないと思う。
ハードな手腕を見せ付けられたダークヒーローだったけど
少数派を救済する癒やしのドラマだった気がした。


キャスティングも違和感なく、結構面白かったです。
櫻井くんがダークヒーローの方が似合うと思ったのが新鮮な功績だw
怒りをぶつけたり叱咤したりするのが子供の癇癪みたいだったのが
ちょっと迫力不足でしたけど
いつもの薄っぺらい優等生キャラよりずっといいです。
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2013*06*15(Sat)
TAKE FIVE 第9話 感想
なんか突然サスペンスっぽくなっちゃった。私は好きだから良いんですけど。
ゴロ―さんいいですねぇ~こういう役。
すっげーカッコ良く見えた。
眼鏡の奥から不敵な視線を見せ付けるように。
夜の屋上で淡々と牽制する語り口は堂々たる悪役。
食い入るように見つめてしまった。
ビル風に靡く髪。ダークスーツ。
なんっって絵になるんだろ。(*///∇///*)

そんなゴロ―さんが画面いっぱいに出ていて
全体的にスタイリッシュな雰囲気に仕上がってましたけど
結局主犯は誰なんだという謎に心奪われていて
泥棒劇には余りのめり込めませんでした。(=´▽`)ゞ


いよいよ最後の大詰めで
20年前の真実は一体何だったのかが最大の焦点となっていますが
その割にはネタ出しが(ミスリードも含めて)なんか下手くそだ。

岩月さんが裏切り者になるクダリは
最後の晩餐というキーワードが出た時点で誰もが察したと思うんですが
ちょっと流れが強引だった気がする。
帆村教授がDNA鑑定に持ち込まれるきっかけとなった血液の付着も
ちょっと迂闊すぎるし。
そんなミスしないでしょー。( ̄_  ̄;)
遺留物の扱いは
泥棒がいっっちばん気を使う所じゃないか。分かってないなーこの作者。

そしてそれよりも何よりも破壊的に不自然なのが
笹原の父親も実は真っ当な警察官ではなかったのかも?という筋書きは
中々に面白いのに
ストーリーに組む込むの下手過ぎだろw
唐突感ハンパないわー。Σ( ̄Д ̄lll)

いえ、正確には
笹原が父親に不信感を抱くきっかけとなった流れが
強引すぎる。
「単独行動」とか「お姉ちゃんにも知らないお父さんがいるんじゃないの」とか。
そんな言葉で今更疑問に思うのかいっ。
昨日今日思い付いた事件じゃねーだろがコレ。何やってたんだwo(>ω< o)

しかも信じていたものに不確定要素が加わることで揺れ動く笹原・・・。
おいおいおい妹の方がしっかりしているよ(笑)

こんな平たい人間なのに
なんで笹原はあんなに頭ごなしに妹にしろ上司にしろ、えっらそーに物を言うんだろう。
私がやることは全て正しいと言わんばかりの傲慢さ。
その上、不安になったらなったで帆村教授に縋りに行くとか。
そんな自分が気持ち悪くないのかな。
だから前も言ったけどコレ
ぺーぺーの新米刑事がやるんならカワイイししっくりくるんだってw

まあそこはいい。

一番の問題は
こーゆー流れにしてくるんだったら
やっぱり笹原役はもっとカワイイ守られ系女子にすべきだったってー!!。・"(>0<)"・。
ここスッゴク重要だよ!!
言っちゃなんだがぶっちゃけ松雪さんじゃ全然萌えない。

ホンっト一番重要なとこだよ~・・・・。(o ><)o


えっと。
物語としては終始引っ張る緊張感はピリピリしてて相変わらずウマイですね。
この雰囲気が好きです。o(*⌒―⌒*)o
前回のぬるっとした空気感は無くなった。
でもクライマックスはちょっと盛り上がりに欠けたかな~。
っていうより
本当のメインは老婆を盗むことではなく岩月の裏切りの方だったんだろうから。
その岩月の鞍替えの方はしっとり描いてきましたね~。
夜景をバックに
嘘か真か淡々と語る岩月が読めない読めないw
ををを~♪

一方まさかこの老婆を警察内部で直接殺しにくる人間がいるとは思わなかったので
ここからの展開はハラハラしましたー。
ちょっとガン見してた。

ええぇえぇぇぇーと?
なに?どーゆーこと???これ?
なんっかいっきなりハード路線になって来ちゃってるぞ。

老婆を殺そうとしたのは岩月じゃなさそう。
ここはあからさまなミスリードでしょう。
警察内部に情報改ざんをも企てられるホンボシが居るんですよね。

となると倉庫係の彼が一番怪しい怪しい怪しい!

でも“倉庫係に飛ばされている”っていう状況と
“何か手柄が欲しいんですよ~”っていう上昇志向が
ちょーっと不自然なんですよね。
情報を改ざん出来る位のポジの人が
こんなこと言うか?

それに
20年前の贋作の方に指紋が付いていることを隠すためすり替えたということらしいけど
指紋が付いていて未だに困る人間ってことは
笹原父さえも泥棒じゃないな。
あの場にもう一人居たってことなんだろうけど。
その事実で現在も脅せるんだから
更にもう一人居たってことになるよね。真実を知っている人物が。

うーわー!ヾ(≧皿≦;)ノ アタマごちゃごちゃになってきたー!
おんもしれー!o(≧∇≦)o
こーゆーミステリー調って大っ好きです。
でもちょっとドラマの主旨がズレてきてることは感じてるよ・・・○( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄メ)


バーのマスターがいっきなり重要キャラでびっくりっっ!!
そーか。こういうタネだったか。
これが息子なのか。
この点も少々唐突だったが
でもこの線は敵路線じゃないね。
老婆も息子もテイクファイブの敵ではないとみた。
単に老婆が何故情報通だったかの捕捉だと思われる。

で?ここからどういう展開になるんだ?
帆村教授を救出に行くんじゃハルトの時の二番煎じだし
でも牢屋に入ったままじゃ真実突き止められないし。
何らかの形で保釈されるのかしらー。

どうやって話を進めるつもりなのか。そこがちょっと興味津々です。
でも笹原奪還劇はすんげー要らないと思う。
攫われたシーンを見ても
何バカやってんだよーとイラつきはするものの
ちっともハラハラしないよ。

こーゆーのはさー再三言うけど
美女とかみんなのアイドル的な紅一点ヒロインが
愛されているから故の奪還してくるシチュでこそ萌えるんだってばさ。
唯の人助けじゃ萌えないよ。“o( ̄‐ ̄*)
この人はどちらかと言うと
一緒に作戦を補佐してくれる頼れる姉貴分だよ。

ちなみに岩月さんも本当は裏切っていないと思ってる。((●≧艸≦)
これすらもプランBですよ、と次回ヌケヌケと言い放ちそうだーw(; ̄ー ̄A )
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2013*06*13(Thu)
家族ゲーム 第9話 感想
吉本の過去話はやっぱりマキから語られてしまいましたね・・・。
そしてやっぱり櫻井くんはこういう優等生的キャラが似合う似合うwあっはっはっ!
似合い過ぎて逆に変。
明るいのになんか地味。
なんて薄っぺらい男なんだ!
あの破天荒というかイっちゃってる感じの危ないキャラが
魅力的だったんだなーとつくづく思った(笑)

ラストに今の吉本が「呼ばれてないのにジャジャジャじゃーん❤」って出てきた時には
それこそヒーローに見えたわ。
これだよこれっ!
ずーずーしくぬけぬけとふてぶてしい態度で土足で踏み入るこの根性!!
空気読まずにテンション高いこの不作法ぶり!!
こーれーだーよ~~~っっ!!!

一方で
「苛められる側も弱くちゃ駄目だ。苛める側にも想像させなきゃ駄目だ」
用意されてきた悲劇が
これまでの吉本の行動を決定づけるように示唆してきた脚本は巧かった。
なかなか矛盾のない事件を作りだしてきたじゃないか。
考えたな。

何故茂之に表面的に「苛める方が悪いのだし」と抱きしめなかったのか。
「世の中は思う以上に残酷なんだ。だから強くなれ」って言ってたあの意味。

何故慎一に表面的に「イジメは悪いことだから止めろ」とストレートに言わなかったのか。
挫折を与えることで知ってほしかったことの真意。

吉本にとっては加害者も被害者もどちらも
病むべき存在で救済すべき人間なのだろう。
教育者として
何を一番に教えなきゃならないのか身に浸みて知ったのだろうな~。

自分が無力であるがためにハメられたことへの憤りが今の彼を形成していったのだと考えると
説得力もあったし
方法論としてコレしか出てこなかったことを振り返ると
不器用な愛情も感じる。

また自殺した真田くんが優しいこで
ホント優しいこで
人間は優しいだけじゃ駄目なんだ、生きていけないんだって思わされる社会の闇の部分が
哀しいし
吉本にそんな決意をさせた人達も恨みたい。
そういう結論にしてきた脚本が凄く面白いと思った。

この世の中に神も仏も救いもないんだっていう辛辣な世界観?
正しければ勝てる訳でも強いわけでもない。
訴えているものが凄く乱暴な極論。だけどその隙間に堕ちた人は確かに居る訳で。
その人達には沁み入る言葉だよな~と思う。
気に入った。

そういう世の中のどうしようもない無情なものが具体的に描かれていたなーと思います。
分かり易い事情が付与されたことで
なんか吉本の人物像が単調になってしまった感があるけど
イマドキの世風ではこーゆーハッキリしたものがウケるんだろうな。


山小屋からのケータイ越しの会話はまるで
今生の別れを惜しむ愛の歌。
引きとめようとする気持ちが痛々しくて
この世を去る別れの言葉は切ない。

弱いなぁ。
だからこそ吉本は強くあれと願ったんだろうなぁ。

でも、あ~間に合わないんだろうなと途中で読めてしまったので
見ていて居た堪れなかった。
吐息しか漏れないわ。
こーゆー別れは痛い。

「俺に謝らせてくれ。お前に直接謝らせてくれ」

目を見てこの手で触れて届けたかった気持ちは
すごく分かる。
でもきっとそんな救済が吉本には与えられなかったんだろうな。
だから全てを賭けて闇に堕ちる覚悟が決まったのだろうし。

一方でラストの再登場!
きっとこれは集金に訪れたんだろうなとは思うんだけど
きっとそれは建前で
最後の仕上げに来たんだろうなと思う。
やっぱり沼田家が互いに泥を塗りつけ合い底まで落ちるという所まで
彼の筋書き通りだったんだなと確信した。

次回、どんな劇的な救済を見せるのか楽しみです。

んんん、いっそ更に毒舌吐いて突き落としてくれてもいいっ。
沼田家・・・・みんな何やってんだよ!
気付けよ!!
でもな~んもヤル気失くして燃え尽きる気持ちは
分からなくもなかったりもするんだけど。

特に慎一は「だから俺があの時言ったのに・・・」って逃げ道残されちゃいましたしね。
やりきれないっていうか
憤りが他の家族と違って素直に自己へ向かないだろうな。

でも一番吉本に近付けそうな人物なのにね。

父・・・・おまえは救いようがないぞw
職安のあんちゃんも困惑気味にコッチも苦笑。

あと茂之!!
お前がイジメの醜さを誰よりも知っているクセに
そこに堕ちるなよ!!
お前こそ早く気付けっ!!
ダメダメな殻を破る時は今だ。

もちろんイジメっコだった彼は自業自得なので
吉本風に言えば
お前こそ強くあれ、ってトコだけど(イジメられてんじゃねーよ)
苛めることの不毛さや非生産性な時間を
茂之に於ける価値として無意味だってことに茂之本人がいい加減気付けそうなもんだけど。


いよいよ最終回!o(≧∪≦*)o
[ dramaⅡ-spring ] CM0. TB0 . TOP ▲
2013*06*06(Thu)
家族ゲーム 第8話 感想
沼田家の破滅回でした。その崩壊の序曲をたった「学校から連絡が来た」の一言で口火を切らせ
一気に転がり落とした脚本が劇的だった。
慎一の万引き・夫のクビ・茂之の最後の一線。
それまでの燻ぶっていた火種がまるで導火線になっているかのように連鎖反応して堕ちていく。
一気に山場へ乗り上げてきましたね~。ゾクゾク来た~。

そしてそれを肌で感じ取ったであろう吉本が
これまたたった一言で崩壊の幕を上げさせてみせる。
「そういう訳なんで、返して貰おうと思って。100万円。」

4人揃っている前で臆面もなくキーワードを指摘。
核心を突いた一言に沼田家は容易に自滅の一途を辿りだす・・・。
なんっかすげええええ・・・・・。

「会社の金に手を出して、それがバレて、クビになりました!」
「なんでそんな・・・」
「しょうがないだろ!それしかなかったんだから!」
「それしかって・・・!」
「家族のためにやったんだ!!」

うわああああ・・・・父サイテ~~~。
沼田父のバカっぷりはとにかく苛立った。とにっかく苛立った!なにはともあれ言い分がサイテー。
ホントクズだなコイツ。

「何だその言い方は。
 こっちの苦労も知らないで。こっちは外で戦ってんだ!」
「開き直るんですか?」
「煩い!俺が喋ってんだ!」

水増し請求を必要経費なんて言えるからこういうことを平気でやっちゃうのだ。
そしてそれが男の戦いだと啖呵を切る。
家庭内不和と犯罪を同レベルで語って欲しくない。
そんなことの区別もつかないのか。

そんな沼田父の浅はかさに盛大な溜息を返した吉本が
返り討ち。
これがまたすんげー迫力だった。

「じゃあもう家を売るしかないですね」
「簡単に言うな」
「大体こんな立派な家アンタ達にはもったいないんだよ。身の程をわきまえないと!」
「おい、君!」
「まだ面子!まだ遠慮!まだ演技!まだ変わらない!
 折角色々世話してやったのに結局何一つ学習しない・・・本当に救いようのない家族だなぁ」

結果発表と称して真実を告白。そうすることで最後の糸を切ろうと目論む。

「みーんな騙されてたって訳だ~この俺に~。
 でもこぉんな酷い結末は予想してなかったよぅ」

そう前置きをしてから口調を一転。
むしろここからが本当の真実の告白だといわんばかりに。

「ギャンブル初心者が株に大金を注ぎこんで大損。あの95万までは俺の想定内だった。
 でも何を血迷ったか1000万まで借金しちゃうんだからびっくりしたよ。
 しかも折角俺が実家に掛け合ってやったのに
 それを反故にして横領なんてバカな事をやらかした挙句にクビになって・・・・
 ホント何処まで崩壊させれば気が済むんだよ!!」

「この最悪の結末はアンタ達自身が招いたんだ。沼田家は壊れるべくして壊れたんだよ」

チェックメイト。
かぁーっっけぇぇぇぇ!!!!!
もう聞いていて気持ちが良いくらいダイレクトな攻撃。
スカ―っとしたぁ!スカ―っとしたーっっ!!
指摘する全てが的を得ていて、叱ってくれるって気持ちいい。
何故彼らは彼の言葉が全部私利私欲などではなく利他的なものだと気付かないのだろう。

櫻井くんの口調がなんちゅーか静かな怒りを漲らせ
台詞の抑揚の付け方が激昂する感情を如実に表わしていて
これがなかなか良いんだよ~!
出来ればもっと
空気がビリビリ痺れるような振動を伝える程のオーラを発して欲しかった所だけど。
台詞の抑揚の落差が吉本の中の割り切れない苛立ちや何より悲しみを表わし
手に取る様に零れ落ちていた。

きっと人を攻撃する分、この人は自分も傷ついているんだ。
深い悲しみと怒りがなんだか妙に切ない。


最初の結果発表の時に茂之にだけは何も告げなかったため
家を出た吉本を茂之が居た堪れなさそうに追いかける。

「何処まで俺を騙していたんですか・・・!」
「真野さくらを買収したところまでかな。あとはお前が自分でやったことだ。
 園田と仲直り出来たのも、三井・市原・竹下が仲間に入れてくれって言ってきたのも・・・
 イジメの主犯だった矢尾を今度はお前が苛めていることも!」
「・・・・」
「やっぱりお前は駄目駄目な生徒だったよ」

何も言い返せなくなる茂之。
そうして静かに見つめ返し去って行く。

う~~ん。凄い。胸が軋む。
特に近付いていたと思えていた分しっぺ返しは痛いだろう。
それも自業自得で、さてそれを茂之は受けとめられるのか。
これは親鳥の巣立ちだ。
茂之にはそれが伝わるのかなぁ。


吉本との別離は予めここで持ってくる重要ポイントであっただろうから
それを巧く纏めてきたなと思った。
すれ違ったままの温度差を丁寧に描いた別離シーンだった。
ある意味最悪な別れ方だけど、逆に強烈に胸に刻まれる。


さて。では置き去りにされた沼田家が
どんなふうに落ちるのかと思っていたら
そこからはもう一気!・・・ただもう、バカっぽいの一言(笑)
暴かれてしまった事実に、その先は意図も容易い。

この、ボロボロな精神的惨状を画的に表現するためであろう描写は
家族全員が家の中を黙々と壊していくというもの。
確かに見た目的には分かり易い。でも平凡過ぎて余り感情が先走らなかった。
破壊の仕方も中途半端。

母が呆然としたまま皿を割りだした時
「何するんだやめろ!」って父親は止めに入ると思った。
それで余計に拗れていくのだと思った。

それがアイアンかなんか持ち出して自分も参戦だもんな。
だから駄目なんだよ。

女性は本質的なものや本能的なものを重視するけど
男は客観性と社会性を重んじる生き物だから
ここで「即物的なものを破壊することでは何の解決にもならない」ということに
父親が気付かなければならなかったんだ。
そこまで頭ごなしに屁理屈を並べてくれたらコイツまだマシだったのに。
所詮、この程度の男か。
それが気付けないんだから、だから駄目なんだよ。


茂之だけは加わらないと思った。
吉本にあれだけ色々伝えられてきたんだから
何が価値あるものなのか、何が大事なのか、もう分かっていると思った。
イジメに加わったのもただ流されただけだと思っていた。
でも違うんだってことがここでよく分かる。

彼もまた、何も分かっちゃいないんだ。
両親に文句を言いつつも
ここで同じ行動を取るということに反発心が湧かないんだから。

人間って嫌だと思ったら同じでありたくないという抵抗感が生まれるものだ。
それに吉本を引き止めるかとも思った。
なのに言い負かされて行かないでの一言も言えなかった。
茂之は確かにあの雨の日に、誰も味方じゃないと吉本だけを信じたと思ったのに。


・・・・・結局このまま沼田家は家族4人で罵り合い
一見、どっちもどっち、誰もが悪い、と話を持って行き、今話は終幕する。
みんなの責任であるという風に帰結させているが
それが少々気持ち悪い。

事実を歪めたのは沼田父の身勝手な暴言じゃないか。

父の言い分はどれも見事な責任転嫁だ。
仮にどんなに借金の額が高くても
慎一が人を傷つけていても
茂之が引きこもりでも
それらと企業の水増しを同レベルで語るな。
(ま~万引きも器物損壊もれっきとした犯罪ですけど。未成年ってことで)
そのすり替えに家族の誰もが指摘しないのも病んでいるという描写だろうか。

言うなれば沼田家は似た者家族である。
だから風通しが悪いんだろう。
それはまるで洗脳された衝動のようだ。
でもその分、誰もが真面目で遊びがない。
だからこんな風に一緒に狂うことが出来る。
それは一つの救済だ。

そういうことを考えると、この狂ったような作業が
これだけ滑稽な失態を導いた沼田家の末路としては相応しい描写だったとも言えるし
沼田家のバカっぽさを的確に表現していたとも言えるのか。

でも一方で、壊せるだけマシだと思った。しかも揃って、だなんて。
みんなして本音を口にして罵り合って。

この家族は、壊して貰えたのだと思う。

世の多くの家庭は似たような不調和やわだかまりを抱きながらも
その上でピエロを演じているのが常じゃないだろーか。
ホントの“家族”なんてどこにあるのか。
偽りの成功劇を演じてもどこか空虚な胸の内は消えないで
でもどうすることも出来なくて
なあなあのまま悪戯に時だけが過ぎて行くのが普通じゃないだろーか。
その危うい綱渡りで最後まで行っちゃうのが普通なんじゃないか?

だったら今、作り直せるきっかけを与えられただけマシなんだ。
相手を罵って、それを受けとめて貰えただけマシだった。
のらりくらりとまた交わされる方がよっぽど薄情なんだから。
家族の理想を欲しがる筋書きはやはり夢を描いている。

そういう意味でめちゃめちゃに荒れていた沼田家が
どこか温かく
ちょっぴり羨ましく見えた。

また、衝動的に自制が効かない沼田家をどこか冷めた目で眺めながら
壊れていく時ってこんなモンだよな~と思いつつ
この物語を書いた人は本当の意味での孤独や家族の決壊を知らないんだろうなーと
ちょっと思った。


7話まで吉本中心で物語を進めてきて
ここで更に沼田家面々の明らかに何も理解していない反行動を示す。
それはまるで視聴者まで沼田家(特に茂之に)裏切られたかのように映り
吉本が傷ついているんだろうなってことが間接的に伝わって来て
必然的にこちらの意識は吉本へ向かう。

ここは沼田家の決壊という悲劇のシーンなのに
そういう、沼田家への同情的な脚本にしてこなかった辺り
共感を目指すのはやはり吉本の方か。
確かにこの物語は吉本への反感を抱いたら「再生」もクソもない。

どれ程熱意を持って沼田家を弄びながらも、気付いて!気付いて!って叫んでいたのに
それがちっとも届かない。
吉本的にはここまですらも想定内だとは思うけど
こんな結末しか呼べない沼田家が哀しい。

なので余計、沼田家が切り離された落ちこぼれの様に見える。
その構成が面白かった。
敢えて沼田家へ同情的な流れにはしないんだな。


吉本もまた切り離された風船のように儚くて。
そんな色の余韻を与えながら抒情的なラストシーンへ持って行く手法は見事。

画面2/3以上を占める雲ひとつない真っ青な空。
無音の世界。
逆光になって表情の良く見えない小さなシルエットがふたつ。

空の大きさに対して不釣り合いなほど小さな影の心細そうな声。
「これから何処へ行くんですか」
「・・・・・」
「お元気で。また会えますよね?田子先生」
「・・・俺は吉本荒野だ」
「私には中学校にいた頃からずっと田子雄大先生ですよ」
「・・・・・」

無言で離れる二つの影。
吹き抜ける風の音。

うおー!切ねーっっ!!
なんか切ないー!
なんちゅー喪失感!なんちゅー画!!

これまで、強いて言うなら“動的”な画でドラマの輪郭を魅せてきたのに
ここに来て極端なまでの“静的”な描写!
音が無い!時間が止まってるっっ!
全てを失くした沼田家の余韻をもたらしているのか
全てを失くしたのは吉本本人なのか。
ぎゃあぁぁぁぁー。


破壊出来たからもう自分の役目は終わったとばかりに消えていく。
なんて綺麗な終幕。巧い!巧いっっ!!・・・けど
えー?マジで?
これで終わりなの?
・・・・なんか、らしくない。

100万の損失を出した所までは計画の内だったけど
1000万は想定外だと言った。
本当か?

私にはこれさえも計画の内なのではないかと思えたんですけど。
ここで吉本が家を出ることで
今夜家族で何が起こるかまでくらい想定していそうじゃないか。

慎一が吉本と学校を辞めるか辞めないかの賭けをした後、写真のことで吉本に詰め寄った時
「でも心配しなくていいよ。君も自発的に辞めさせてあげるからさ」
「他に何かあるんですか」
「もちろん用意してあるよ。君の心が折れる様なサプライズをね~」
「楽しみにしてますよ」
「・・・・茂之!お前が家族を救え」

これ、メッセージに聞こえる。その後に起きたあの決壊とその先すべきことの。
吉本が口にする言葉はいつも本当のことばかりだった。
後は茂之に賭けたというか託したと考える方が自然じゃないか?
そのための、ワザと突き放した言い方をしたのだとする方が、らしい。
そうすればきっと茂之は吉本を恨んで
戻るのは家族しかない。

そんな茂之はまだ最後のメッセージを読み取れず
以前のように部屋に閉じこもってゲームに興じる。逆戻りしてしまったみたいに。
気付いてやれよって強く強く思った。

慎一も吉本の言う通り“自主的に”学校を辞めてきたと言う。
計画通りだな。
崩壊の余韻を陰惨に引きずりながらも
尚、吉本の手の平で踊らされているようなラストシーンだった。

・・・・のに
このタイミングで吉本の過去編やる?いるか?
要らない気がする・・・。
どう現代とリンクさせるつもりなんだろう。

これでマキ辺りが吉本先生の想いを受け取ってあげてよとか言って
沼田家に過去を告白に来たら萎える・・・。
吉本先生の思いにようやく気付き立ち上がる沼田家、とかされたら
萎える・・・。
やっぱりちゃんと自ら立ち上がってくれ。
出来れば吉本を恨んで憎しみを力に変えたりして。

そんで全員が吉本の効果だと分かっているのに
誰もそれを口にしないでまた日常が回りだす・・・とかいうラストだったら
けっこくる。


マキも結局キャスティングされた人物の一人か。
思えば一件だけヒットしたホームページというネタだって怪しかったもんな~。
だよな~。
ただ、慎一の元カノが写真を渡さなかったのにはちょっと感動した。
ちゃんと愛があるじゃないか。
それが慎一にも届くといい。

PS.
う○こに吹いたwほんっっと男子ってう○こ好きだよねー。絶対書くよねー。
何が面白いんだろう。余りにも如何にもなラクガキに一瞬意識が遠退きましたw
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